俺のボーダーとしての青春はまちがっている。【俺ガイル編】   作:ばけねこ

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【第十一章 師走は駆け足で】

12月に差し掛かり奉仕部関連ではまたアラサーが勝手に自分の問題を押し付けてきたがなんとか解決した

 

「いやついな・・・」

 

「次はないですよ。もしあれば・・・ボーダーの敵として教師を辞めさせられるどころか日本に住めなくなる覚悟をして下さいね」

 

「わ、わたしだって無理やり押し付けられたんだ」

 

「こちらが持つ権力の方が強いんですよ。強い奴に刃向うって事がどんな事なのか身を持って味わってもらいます」

 

「ほ、本当に悪かった。もう二度としないから許してくれ」

 

まあその問題ってのは1年女子が周りからの虐めで本人の承諾なく生徒会長へ立候補させられたそうなんだが

生徒会の受付のミスで本人確認もせずに受託してしまったんだと・・・組織的にありえないだろチェック機能はないのかよ

 

ならばとミスを連発してもらいその推薦人達全員を生徒会長への立候補者に仕立て上げた

流石に31人が立候補した生徒会長選は問題となりその立候補者全員が無効となったのは言うまでもない

 

旧生徒会役員が責任を感じ責められる事を覚悟しながら対応した所は生徒会が腐っていなかった証拠であろう

最終的に資質があり推薦入学を狙っている生徒を生徒会長になれば確実になると口説き落とし生徒会長になって貰ったのだ

 

 

「葉山君それで今度は何の用なのかしら」

 

「今年中に俺をB級に上げて欲しい」

 

「貴方何を言ってるのか自覚あるのかしら」

 

「ボーダー関連なんだ問題ない依頼だろ」

 

「問題しかないわ。ここはあなたの願いを叶える為に存在してるんではないのよ」

 

「君等だって比企谷に頼んでB級に上げてもらったんだろ、俺だって問題ないはずだ」

 

「葉山君さーB級になるのって模擬戦でポイント稼ぐ事ぐらいしか方法はないんだよ」

 

「だったらなぜ君達は簡単にB級になれたんだ。その方法を教えてくれればいいんだ」

 

「由比ヶ浜さんの言う通り模擬戦でポイントを稼いだだけよ相手はB級の先輩達だったけど」

 

「そ、そうかわざと負けてもらったんだな。なら俺にもその人達を紹介してくれ」

 

「貴方何処まで腐ってるのかしら。生まれ変わってから出直してきてくれないかしら」

 

 

「なーんて事が今日あったんだよ」

 

「で、その屑はどうなったんだ」

 

「ゆきのんが平塚先生に連絡して連れてってもらった」

 

「そうね誰かさんのお蔭で平塚先生も快く引き受けてくれたわ」

 

「やっぱり汚物だったか」

 

「ポイントと言えば二郎の提案が採用されるらしいな」

 

「なになにサクジーまた変な事したの」

 

「変じゃないただ模擬戦でモールモッドを倒せたらポイントが付くように進言しただけだ」

 

「え、ならあたし達も倒しまくればポイント貰えるの」

 

「残念だったな由比ヶ浜、ポイントが付くのはあくまでC級限定1日1回しかもソロで倒した場合のみだ」

 

「なるほどそれなら人に寄生するような人も防げるわけね」

 

「まあ二郎のせいでC級の実力が伯仲してなかなかポイントが増やせないとクレームもついていたらしいからな」

 

「俺が悪いんじゃない制度が古いんだ

 昔は正式トリガーの数が少なかったから出来るだけ優秀な人間を選ぶための制度なんだからな」

 

「B級昇格としてモールモッド2体討伐試験も導入することになったらしいな」

 

「それって何か意味あるの」

 

「ポイントだけ稼いでもトリオン兵を倒せる実力がなければB級に上がれないってことだ」

 

「でもなかなか合理的な提案ね

 実戦経験に近い事が出来れば初任務も緊張しないでしょうし先輩隊員の負担も減るでしょうから」

 

 

12月も半ばになり小町の受験準備もラストスパートへ入って行った

 

「なあ小町、本当に総武を受験するのか」

 

「小町はおにいちゃんの高校に行くよ。雪乃さんも結衣さんもいるから心配なんてないんだよ」

 

「はぁ・・・まあ出来るだけサポートはするが無理だけはするなよ」

 

「八幡、留美も中学生になるんだよ」

 

「わかったわかった二人とも無事入学したら何かしてやるから考えとけ」

 

「小町頑張るよ」

 

 

「比企谷君貴方の大晦日の予定はどうなっているのかしら」

 

「ああ今年は小町の受験だからな本部で待機しながら小町のサポートをするつもりだ」

 

「ヒッキーほとんど本部で暮らしてるー」

 

「仕方ないだろアパートに帰っても返って不便なんだから」

 

「そう・・・小町さんなら仕方ないわね」

 

「どったのゆきのん」

 

「私の家のパーティにボーダー隊員を連れてこいと言われているのよ」

 

「なら。あたし行く美味しい食べ物沢山出るんだよね」

 

「ありがとう由比ヶ浜さん助かるわ」

 

「小町は残念ですが無理そうです」

 

「留美は実家に帰るっておかーさんが言ってた」

 

「まあ俺や二郎ではパーティなんぞ無縁の世界だからな」

 

「甘いぞ八幡、俺なんか大晦日は既にシフトを入れてある小町ちゃんが寝静まった後一人寂しく新年を迎えるがいい」

 

「なんだと・・・二郎の裏切り者め」

 

「佐久間君は一人で任務をするつもりなのかしら」

 

「ああ俺達は時々人数が揃わない部隊のヘルプ要員として個人で任務へ参加してるんだ。今回は影浦隊だな」

 

「影さんか・・・よしMAXコーヒー持って俺も顔出すからな」

 

「甘党どもめ・・・」

 

「ヒッキー達そんな事してたんだ」

 

「二人もそろそろ他の部隊と任務をしてもいい頃だな。顔も売れるし本職のオペレーターや他の隊員との連携も新鮮だぞ」

 

 

「比企谷隊がお送りするクリスマスイベントー第一回聖なる夜の魔物退治ー」

 

小町による開始宣言で始まったこのイベントに駆り出された俺と二郎がいるわけなんだが

どうも一度ぐらい俺達をすっきり倒してみたいと反撃や罠を禁止されガードや回避のみの俺達が一方的に倒されるイベントらしい

 

「比企谷覚悟」

 

「デビルバスター」

 

「やったよヒッキーを初めて倒したよ」

 

「快感だよ。おにいちゃんがゴミのようだよ」

 

「二郎弱い」

 

などなど普段俺達が一方的に倒している隊員達が嬉々として俺達を蹂躙して逝った

 

朝から始まったこのイベントは結局深夜まで続けられ玉狛からわざわざ小南がやって来てたり米屋なんか3回も並び直したり

忍田本部長までが参加してたのは解せぬ

 

実力がない奴は高火力でごり押しをするか途中で助っ人を頼み集団で襲いかかってきたし

実力者はどれだけ画期的な倒し方をするかを競っていたりしていた

 

「なあ八幡さんよ理不尽すぎやしませんか」

 

「これも小町の為だ我慢しろ二郎」

 

年末年始本部へ引き籠る俺達の為に食堂を解放してもらったり色々便宜を図る見返りとして了承したのである

 

 

予定通り影浦隊と新年を迎えた俺達が食堂で寛いでいると思わぬ珍客がやってきた

 

「やっはろー比企谷君、謹賀新年だよ」

 

「ヒッキー聞いてよ葉山君酷いんだよ」

 

「はぁまさか姉さんまで来るなんて」

 

どうやら雪ノ下建設のパーティに葉山が現れ不正な方法でB級へ上がったくせにと叫んだあげく戦闘体になり掴みかかってきたそうだ

 

雪ノ下と由比ヶ浜が簡単に取り押さえ事なきを得、パーティ自体も余興として扱い誤魔化したのだが

訓練用トリガーとはいえ不正に使用した葉山をボーダーへ引き渡したり事情説明をしてこんな時間になったようだ

 

「あいつ正真正銘のバカだったんだな」

 

「葉山君はどうなるのかしら」

 

「最低でもボーダー追放は確実だな。特別な事情でもなければ犯罪者として裁かれる事になる」

 

「葉山って例のC級隊員だよな」

 

「そうですよ影さん」

 

「あいつ気に入らなかったんだよ心にねぇ事ばっかり言いいやがってさ」

 

「まあ影さんのサイドエフェクトの前じゃあ嘘なんて丸わかりでしょうからね」

 

「ねぇねぇ比企谷君サイドエフェクトってなんなの」

 

「雪ノ下さんサイドエフェクトてのは超能力みたいなもんですよ一部のボーダー隊員が持っている特殊能力です」

 

「へーそんな人材もいるんだ」

 

「そこの姉さんも色々ある見てえだな」

 

「影さんは相手の感情を受信してしまうんです。悪意には特に敏感で模擬戦で罠を仕掛けるのに苦労してますから」

 

「黙れハチ詰将棋みてえな罠張りやがるくせに、解ってるのに罠にかかるなんざ屈辱なんだぞ」

 

「ははは、ならもっと簡単にやられてくださいよ」

 

「だが八幡これで懸念が1つ無くなったな」

 

「まあ葉山は高校も退学になるだろうしな」

 

「そこまでするんだ」

 

「トリガーは兵器なんだよ取り扱う側の責任も重いんだよ

 使用したら事後申請でもいいから報告の義務があるしログが残るから誤魔化せないんだ」

 

「え、あたし今まで報告した事ないよ捕まりたくないよ」

 

「今までのは俺がまとめて報告してるから安心しろ」

 

 

「そっか隼人もとうとう犯罪者か・・・昔は可愛い弟みたいだったんだけどね」

 

「姉さん彼の自業自得よ」

 

「おかあさんはね今回のパーティで雪乃ちゃんと隼人の二枚看板で売り出す準備をしてたんだよ

 でも隼人だけがB級に上がれなかった、だから責められて焦ったのかもね」

 

「いや葉山はボーダーの才能ありませんでしたよ。その計画はそもそもが間違ってます」

 

「あー確かにあいつ才能なかったなトリオン量も普通なくせにテクニックもないし

 マニュアル通りにしか動かねえし他が自分自身で総意工夫するなか楽な方に逃げてたからな」

 

「え?そうなんだ。同じ判定のガハマちゃんが簡単にB級に上がったから問題ないと思ってたんだけど」

 

「由比ヶ浜の判定が低かったのは当時の運動能力が総合判定に影響してたからですよ」

 

「あちゃー比企谷君に早く聞いておくんだった

 まあ結果として私や雪乃ちゃんに有利に働いたから全くに無駄だったわけじゃないけど」

 

「姉さん」

 

「気にしないよ雪乃ちゃん比企谷君達にも知っておいてもらいたいし

 私達の母親はね自分の意見を決して曲げない強引な人なの・・・私達の生き方まで干渉してくる困った人だったんだけどね

 

 今回の隼人の事件で面目丸つぶれ。当分発言権はなくなるだろうね人を見る目もないと言われるし

 今は事後処理に躍起になってるわ。雪乃ちゃんのお蔭で会社は安泰だから今後は私達にへたに干渉できないでしょうね」

 

「あのさ葉山君が別な所でボーダーの名を語って事件なんか起こしたらボーダーの評判って下がったりしないの」

 

「ないな・・・悪質な追放者はボーダーのHPに乗るからな過去も含めボーダーかの確認をしようとするだけで判る」

 

「永久にさらし者になるわけね」

 

「うゎ大変だおかあさんに伝えておかないと、ここって携帯使ってもいいのかな?」

 

「この食堂内なら大丈夫ですよ」

 

「ありがと」

 

雪ノ下さんが俺達から距離を開けて何やら電話で色々指示を出し始めた

 

後日聞いたのだが葉山の父親が雪ノ下建設の顧問弁護士だったようで当初は葉山擁護の方向で動いていたらしいが

本格的にまずいとわかり父親共々切り捨てる事になったようだ企業とはシビアなのだ

 

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