東方不老伝 〜呪いを解く物語〜   作:ゼノマル

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にわかって辛いですね....もっと東方のこと知りたいです!
それでは、どうぞ!


縄張り争いにはナビが必須

 

【やめろ....やめてくれ....】

 

 

 

何か....聞こえる....

 

 

 

【俺は....まだやれる....まだ戦える....】

 

 

 

誰の声....?

 

 

 

【絶対に.....殺してやる....】

 

 

 

この言葉....どこかで

 

 

 

《いいえ》

 

 

....!?

 

 

 

《貴方は今....死んじゃいます》

 

 

 

 

 

 

 

 

──グシャア

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッッ!?」

 

 

 

 

まだ夜明けが来ていない夜の事。

万紅は汗をかきながら勢いよく身体を起こした

 

 

「はぁ....はぁ....」

 

 

今まで寝ていた筈の万紅の呼吸が乱れている。

ゆっくりと右手を胸に当てて、落ち着こうとする

 

 

「くそっ....何処までもむかつくな....」

 

 

 

そう呟き、彼はもう一度体を横にして目を閉じる。悪夢なのか現実なのかわからない。

 

ついさっきの言葉を忘れないようにしながら

 

 

 

 

「次は俺が....倒す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時計がないこの時代。一体今は何時なのか、朝が昼かもわからない起きた現状。

 

 

そして朝飯か昼飯かもわからない食事をしていた俺は、どうしても今の状況を理解出来ていなかった

 

 

 

「ねぇ、ひとつ聞いていい?万紅」

 

「ん?」

 

「なんで闇妖怪さんが住み着いてんの」

 

「万紅なかなか料理上手ね」

 

 

そう、ルーミアが朝からうち....洞窟にいることだ。

 

 

「まぁ、別にいいじゃねぇか。朝からクマ土産に持ってきてくれたしよ」

 

「そうよ。それに女の子に慣れる練習にもなるかもしれないわよ?」

 

「俺は慣れる努力じゃなくて関わりたくない努力をしてるの」

 

 

仮にも妖怪だし....女だし、なんとも気が滅入るな

 

 

「まぁまぁそう嫌な顔しないの〜。面白い情報も土産として持ってき上げたから」

 

「おぉ〜。丁度退屈してたことだし聞きたい聞きたい!」

 

 

土産なんてポン酢以外いらないんだが....

 

 

「ポン酢以外土産なんていらないみたいな顔しないの。聞いて損は無い話だから」

 

 

「俺の知り合いで心を読んだのはお前で二人目だよ。どんだけ筒抜けなのロマンティック上げるつもりないのに勝手に取らないでくれる?」

 

「私が貴方のロマンティックを埋めてあげましょうか?」

 

「結構です」

 

 

そもそも俺にロマンティックなんてない

 

 

「まぁ、その話ってのは二つあるんだけど、そのうちの一つが、貴方達が危険だって報告しに来たの」

 

 

「?危険ってなんだよ」

 

「クマに恐れられてるんじゃねぇの?」

 

 

なるほど!と、解決したような顔をする万紅。本当ちょくちょく千景に似てるな

 

それを聞いたルーミアは少し笑ってそれを否定する

 

 

「ふふっ、違うわよ。も〜!真剣な話なのに笑っちゃうじゃない。ふふっ」

 

「ごっごめん!ちゃんと聞く!」

 

 

そう言って正座をする万紅。

ルーミアが仕切り直しで話し出す

 

 

「危険って言うのはね、気付いてないみたいだけれどここってある妖怪さんの縄張りなのよね」

 

「縄張り?今まで妖怪絡みなんてルーミア以外何も無かったけど...」

 

「えぇ。一応この時代に人間が二人も森の中で住んでるなんてありえないから特に意識されてなかったんだけど....ちょっとあることで目立っちゃったのよ」

 

 

それを聞いた途端、俺は何で目立ったのかがわかった。横を向くと同じく万紅もこちらを向いていた。あっちもわかったようだ。

 

 

「「クマ」」

 

「大正解」

 

 

しかないよな。それ以外本当何したか覚えてないもん。修行つっても基礎くらいだから目立つ事はしてない....でも、まぁ

 

 

「クマ狩りすぎたなぁ」

 

「そうね。確かに美味しいけれども」

 

 

これはもしかしたらクマさん絶滅の危機がストップしたかもしれないとか思ったり

 

何より飽きた

 

 

「縄張りの中急に自分達が食べてない動物が減っていった事が原因か」

 

「そうね〜。少しならあれだったけどスピードがおかしかったからバレるのも当然だけど」

 

「その中にテメェもいただろ」

 

「てへぺ《ドスッ》痛ぁ!?」

 

 

片目を瞑りベロを出して何かしようとしているルーミアの行動を俺は見逃さず、速やかにピースで目潰しをした

 

危なかった

 

 

「ず、随分やるようなったじゃない....まぁそれでね、あちら側も荒らされるのは嫌でしょうし、そろそろ仕掛けてくるかもしれないから。今日はそいつらをお掃除しましょ♪っていう誘いよ」

 

 

目を擦りながらそう言うルーミア。

そういや妖怪とかあんまり見かけなかったよなぁ。クマしか見たことない気がするほどに

 

そういや、妖怪は異形と人型がいるんだったな....人型だったら厄介だな。縄張りなんて張ってるもんだから人型なのか?

 

 

「その妖怪ってのは異形の場合もあんのか?」

 

「馬鹿でもたまに群れを成すこともあるし、もしかしたらそれかもしれないわね」

 

 

なら、その事を祈るしかないかな....あ、フラグじゃない。マジ回収しないでね

 

 

「よっし!今日は実践修行だ!蛍、出掛けるぞ」

 

 

どこかで聞いたフレーズ。正直足が重い

でも、このまま放っておいた方が後々不利になっていくわけだし....

 

そう自分を言い聞かして、俺は腰を上げた

 

 

「じゃあ今日の予定はそんだけね。わかりやすくていいや」

 

「あら、面倒事は嫌いそうだったから、てっきり場所変えたり、私一人に任せるとでも言うのかと思ったら意外と乗り気なのね」

 

 

予想外の返しだったようで、ルーミアは少し目を丸くしていた

 

 

「そりゃあ、縄張りなのは知らなかったけどさ。な?蛍」

 

 

俺に振ってくる万紅

何が言いたいのかは多分同じ

 

俺は続ける

 

 

「おう、屁理屈にしか聞こえないだろうけど、誰がなんと言おうと出てってもらう」

 

「「此処が居心地いいから」」

 

 

お互い顔を見合わせる

 

ルーミアもさっき以上にキョトンとした顔になる

 

 

「ぷっ」

 

「あっははっ!蛍〜、お前もなっかなかにいい性格してんなぁ」

 

「人ってのはみんなそういうもんなの」

 

 

まさかそこまで被るとはおもってなかったから思わず笑ってしまう

 

どっちもどっちな言い合いをしながら洞窟の外に出る

 

 

そんな2人を後ろから見ていたルーミアは呟く

 

 

「ほんと、親子みたいね」

 

 

その言葉は二人には届かず、そっと消えていった

 

 

 

 

 

 

 

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俺は走っていた

 

別に夕日に向かってとかじゃなく、森の中を一直線に走っていた

 

何故なのか、それは

 

 

「頼むから追いかけるなら普通に来てくれない!?唾液まき散らしながら来ないでくれない!?別に森の肥料とかになんねぇから!」

 

 

『グガァァァァァッッッ!!!!』

 

 

おっかない妖怪五匹が後ろから追いかけてきてるからだ。

 

まったく。三人だから少しは楽かなとか思ってたのが甘かったのか....

 

このメンツで纏まってやりに行くわけないよなぁ....まぁ、手分けして行くことになったわけだけど

 

 

もう一度後ろを振り返る

 

 

 

『グギャァァァァッッ!!!』

 

 

「みんな、朝ご飯抜きなのかな」

 

 

相当腹ペコのようです。妖怪からというか、飛び散ってる唾液から逃げてる感覚だ

 

 

と、夢中で走っていたらいつの間にか前は崖で行き止まりになっていた

 

 

「ッッ!?ちょっ、あぶねっ!?」

 

 

俺はとっさに上にあった木の枝に捕まる

特に何も考えてなかったが、雪崩の如く妖怪達が崖から落下していく

 

 

「あっ」

 

 

危なかったとは言え、まぁお気の毒と思ったので取り敢えず心の中で軽く誤っておく

 

 

しかし一匹の妖怪がギリギリ崖に片手で捕まっていた。涙目で

 

 

「な、なんかごめん」

 

 

取り敢えず木から降りようと思い、立とうとした時、座っていた木の枝がボキッと折れてしまい、咄嗟に別の木の枝に飛び乗る

 

 

「うおお、あっぶねぇ...」

 

 

冷や汗を手で拭いながら木の枝が落ちていった方を見ると

 

 

《グガァァッ》

 

 

落ちていった木の枝が妖怪の手の甲に少し刺さり、それの反動で手を離してしまった妖怪が崖の下に落ちていく後継だった

 

 

「あっ」

 

 

そして目から涙を流しながら雄叫びを上げてその妖怪は消えていった

 

 

「....ほんと、ごめん」

 

 

もう一度謝り、俺は木から降りた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下に降りてやっと一息をつく。

取り敢えず、これでまぁ5匹は片付けたことになる。今度は真正面から会わないように気を付けながら歩き始める

 

 

ほんと、ここら辺の縄張りが知能のない異型の妖怪達の縄張りでよかったよ。人型じゃ今の俺じゃ絶対敵わなェし....

 

 

「ったく...何なの一体。一番最初にあったやつもそうだったけど、でかすぎじゃねぇの?妖怪さん。一体どういう生活したらあぁなんだよ」

 

 

「たらふく食わせてるからさ」

 

 

瞬間、後ろから声が聞こえてくる

 

 

「!?」

 

すぐさま後ろを振り向いて距離をとる。そこには一人の男性が立っていた

 

こんなところで、このタイミングで、間違いない....こりゃ参ったな、人型が混ざってやっがた....

 

ここで焦っても仕方ない。俺は真っ直ぐ敵の目を見た

 

 

「なるほど...暴飲暴食ライフか...? アンタも何かめっちゃ食いそうだもんなあれか?カレーは飲み物派か?そういう感じ?ちなみに俺はポン酢派だから。趣味合わなそうだし俺も帰っていいかな?アイルビーバックはしないけどいい?」

 

「いや何派でもないし俺そんな食わないしスリムだし。貴様らだろ?うちの縄張りで暴れてるやつは」

 

 

暴れるっていうかクマ狩りすぎたんだけど...

 

にしても前からどんどん人型が集まってきやがった。少し....いや、多すぎる。こりゃあどう頑張っても勝ち目はない....

引き返すしかなさそうだ

 

そう考えてすぐ後ろを振り向いて走り出そうと振り向くと、そこには三人ほど敵が近付いていた

 

絶体絶命ってとこだろう

 

どうする....逃げ道は....

 

 

「別の方角でも暴れてる奴らがいる。仲間だろ?」

 

 

【ドガッ】

 

 

刹那、頭に鈍い衝撃が伝わる

 

意識を失うには十分な威力だった

 

 

「一応、囮として使わせてもらおうか。ポン酢派君」

 

 

 

(ネーミングセンス....なさすぎだろ...)

 

 

 

 

声が出ない。何も言い返せないまま、俺の意識は暗闇に落ちた

 

 

 

 

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「んだよ。人型もいるじゃねーか」

 

「あら?さっきの能無しの飼い主さん達かしら?」

 

 

時同じく、既に合流していた万紅とルーミアも人型の妖怪達と対峙していた

 

 

 

「少々暴れすぎじゃないのか?いいかげんにしてほしいものだ」

 

 

その中のリーダーっぽいやつが意気揚々と話し出す。しかし、その言葉は二人には届かなかった

 

 

 

「異型ばっかでちょっと多かったけど終わったからクマ探しに行こうかと思ったのに」

 

「蛍に加勢しに行こうとか思わないわけね。私は思ってたけど」

 

「何言ってんだ。加勢しに行こうと思ってたけど手ぶらじゃあれだからなにかお土産をと思ってだな」

 

 

 

「おい!聞いてるのか!お前らやりすぎたな!いい加減しろって言ってんだけど!」

 

 

「クマをお土産感覚で狩ろうとする人間ってのも珍しいものよね。というかお土産なら喜ぶものにしてあげなさいよ」

 

「んな事言ったってクマしかないじゃんこのあたり。アイツもクマ好きだって」

 

 

 

そんな現状の中、敵の存在を思いっきり忘れて会話する二人

 

 

 

「あ、あのー、聞いてる?おたくらの仲間を捕らえたんだけど....」

 

 

 

「好きじゃないわよ多分。というかお土産でクマってセンスもゼロってわかっちゃうわね〜」

 

「んだと?何言ってんだ!俺だってセンスあるし!頭から最後までセンスたっぷりだし!」

 

 

 

お土産話に華....かどうかわからないが火がついてどんどんエスカレートしていく二人。

もはや敵なんていないレベルである

 

 

 

「いい加減にしろよ!ちゃんと聞けって!お前らの仲間を捕らえたって言ってんの!」

 

 

 

「そりゃないわね。私の方があるわよ?私だったら魚とかにするわね〜。まぁ、貴方じゃ魚すら取れないでしょうけど〜?」

 

「魚くらい取れますけど?今までクマ食ってきたからクマの魚取りスキルは習得済みだし!何なら今度見せてやろうか?俺の魚取り見たらビビるぞ?ちびって蛍に恥かく所見られるぞ?」

 

 

 

 

大声でも無視...というか熱中して気付かず話し続ける。限界を超えた妖怪は思いっきり息を吸い込んで叫ぶ

 

 

 

 

「だからぁ!!!その蛍ってやつをこっちが捕らえたから!!!!テメェら妙な動きしたらソイツの命どうなるかわか『テメェうるせぇし蛍に何しやがんだぁー!!!』グッハォァッ!?」

 

 

 

 

叫んでいる途中で万紅が殴りかかる。当然クリーンヒットして思いっきり吹き飛んでいく妖怪さん。哀れな姿だ

 

 

 

 

 

「「「「まっ雅彦ー!!!」」」

 

 

 

 

恐らくさっき吹き飛んだ奴の名前を叫ぶ妖怪達。

 

 

「けっ、随分と人間臭い名前だな」

 

 

「きっ貴様ら!ガキを人質にしてると言っているだろ!どうすればいいかわかるな!?」

 

 

それを聞いた万紅はキョトンとした顔で答える

 

 

「そりゃあ、助けに行くだろ?」

 

 

全くない危機感。それを聞いた妖怪達は身構える。

 

 

「聞いてなかったのか!?お前らこれ以上暴れたらどうなるかわかってるのか!?」

 

 

妖怪がそう言った瞬間、景色が暗闇に染まる

 

 

「そんなの、報告される前に、そして貴方達自身が何されたかわからないような始末の仕方したらいいんでしょ?」

 

 

ルーミアのその声が聞こえてからは、まさに一方的な食事が行われている様だった。

暗闇の中、視界を奪われた妖怪達は次々とルーミアによって命を奪われていった

 

 

そして闇が無くなって景色が見えるようになると、周りには血が少し濡れていた

 

 

「あら、行儀悪かったかしら?」

 

「人喰うだけじゃなかったのか。結構、何でも行っちゃう感じなんだ」

 

 

そう言って口をそっと拭うルーミアの横を通って前へ進んで立ち止まる万紅。

 

 

「よっし。蛍助けに行くぞ!ついでに本拠地潰せば一件落着だしな」

 

「あら、随分余裕ね。連中は私達を消そうとしてるのよ?あの子を生かしておくメリットはないから、ホントに暴れすぎると殺されちゃうわよ?」

 

 

ルーミアがそう言うと万紅は少し気崩れた和服をもう一度着直し、刀に手を添える

 

 

「そうでもねぇよ。結構焦ってる....だから早く行こうって思ってな。それに蛍だってそう簡単にやられる奴じゃねぇぞ?三人相手くらいならコイツら相手でもやれんだろ」

 

 

さっき吹っ飛んでいった妖怪。雅彦の尻尾を掴んで無理やり起こし、肩に担ぐ万紅

 

 

「おっおい離せ!何しやがる!」

 

 

「道案内はコイツにさせてさ。後は近くまでバレないように一撃で沈めていきゃあいいのさ」

 

 

それを聞いたルーミアはまたクスクスと笑う

 

 

「おい、お前今日笑いすぎじゃねぇの?」

 

「ごめんなさい、人間って意外と怖いのねぇって....でも異論はないわよ。私の能力的に隠密はやりやすいだろうし、乗ったわその作戦」

 

 

「ねぇ下ろして!頼むから!下ろして!」

 

 

 

雅彦の悲痛の叫びも届かず、ルーミアと万紅は森の奥深くへと進み始める

 

 

「待ってろよ!ちゃんと助けてやるからな!蛍!」

 

「ルーミアお姉ちゃんが行くまで泣いちゃダメよ〜」

 

 

 

こうして、お侍さんと大妖怪による、アンフェア過ぎる救出作戦が始まった

 

 

 

「せめて....せめて....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引きずらないでぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

少しうるさいナビ(雅彦)を連れて....

 

 

 

 

 

 

end




カーナビが直を持ったら決して期限を損ねてはなりませんね....地獄へドライビングする事になりますよね←

ありがとうございました!
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