機動戦士ガンダムseeddestiny『anotherworld』   作:スペリオン

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こちらの事情によりしばらく更新が出来ませんでした...申し訳ございませんでした。もう気が付けば目の前には梅雨ですね...
前回まではステラがドレッドノートに載っていることにシンはずっと気にしていたのだ。そう彼はステラが戦争に加担しては欲しくなかったから聞いたのであった...カケルはステラが自分の意思で皆を守る為に載っているといいドレッドノートに搭載されているAliceが守ると言っていた。シンはステラと共にその場を1度後にするのであり2人が出会った浜辺的な所に行き戻ってくるとカケルは重々しい口が開きトダカ一佐が告げられたのであった...


第24章:嵐の前の静けさ

カケルはムラサメアストレイのコックピットから海を眺めていてかなりの距離の所に積乱雲が天女の衣を纏っているかの如く悠々と風に流されていてふとコックピットのあちこちを見渡して何かを探しているようだったがカケルは探している物は見つからずにリフトに乗りムラサメアストレイの前に立ち...

 

カケル「お前と出会って意外と時間が経っていない物だな...」

 

カケルはムラサメアストレイの頭部を見た...ムラサメアストレイの頭部はライトに照らされていて何とも言えない空気を醸し出しているようにも感じられるがカケルの言葉を聞いて少し笑っているようにも見えた。すると背後に傭兵が立っていることに気が付いてそちらを振り向くと傭兵は...

 

傭兵「またムラサメアストレイに語りかけていたのか?」

カケル「別に何か問題でもあるのか?」

傭兵「いや別に...」

カケル「それで何のようだ」

傭兵「もうそろそろシン達が基地に戻るぞ」

 

その言葉を聞いたカケルは何を考えたのは分からないが自分の部屋に戻っていくのであり傭兵はヤレヤレだぜといった表情でカケルと共に自分の部屋に戻っていくのである。そして定時刻...シン達は基地へと出発する事が決まり出航準備が始まっていて整備士達は全員退避していてその様子を少し遠くから眺めていて船の乗組口には船長、シン、ルナマリアと反対側にはカケル、ステラ、サラ、傭兵の順に並んでおりカケルと船長は握手を交わしていて船長達は乗り込むのでありカケル達も退避するのであった...カケルと傭兵、サラ、ステラは敬礼していてそのお礼とばかりに船長達も敬礼をし返していた。そして船が見えなくなるとカケルはその場から立ち去ろうとしたが傭兵に呼び止められた...

 

傭兵「少し相談いいか?」

カケル「別に構わないが...」

傭兵「そろそろ俺のソードカラミティも限界が来てる気がするんだ。」

カケル「そうだな...」

傭兵にだから乗り換えようかなと思ってるんだがコイツをベースにターンデルタを製作して欲しいのだが」

カケル「ほとんど元の原型を留めないが良いか?」

傭兵「別に構わないが...」

 

するとその会話にステラが入ってきたのである

 

ステラ「カケル、シンとは次いつ会えるんだろうね」

カケル「さぁ?」

ステラ「傭兵さんは知ってるの?」

傭兵「俺も知らないぜ」

サラ「どうしたんですか?」

ステラ「シンには次にいつ会えるかなって」

サラ「何時になるんでしょうね」

 

とサラは微笑んでいた。そして傭兵は話を再びターンデルタに戻すのであった。

 

傭兵「あれは少し難儀な機体だし...ハイパーデュートリオンエンジンが積めないのだよ」

カケル「そういう事ね...ロウが作ったのはコックピットを弄る事さえも爆破装置が起動してしまうしな。」

傭兵「核を用いるのはダメな事だと分かっているが...うまく使えば電力供給するのにはもってこいと思うんだ」

カケル「恵まれない人々の為に作るのか」

傭兵「そういうことだ...」

カケル「分かった。」

傭兵「ありがたいな。しばらくの間は余って保存してあるウィンダムでも乗らしてもらうよ」

カケル「了解した」

 

カケルは早速ターンデルタ製作に取り掛かろうと指示を出そうとしたが彼自身設計図を持ってないので作ろうと思っても作れないのである...少し悩んでいるとレーダーで不審な舟を監視していた整備士から船が映っていると伝言が来たのでありすぐに照合に取り掛かろうとした時だった。向こうの船から通信が入ってきたのでありその空気は一瞬凍りついた...

 

ロウ「おっとすまねぇ。こちらはジャンク屋のロウだ」

カケル「こちらは傭兵のカケルだ。お前達の目的とは?」

ロウ「久しぶりに地球に戻ってきたので結構手の厚い整備をしてもらえるというアンタの所に部品を貰いに来たという訳さ」

カケル「丁度良かった。こちらにも聞きたいことがあってな」

ロウ「分かった」

 

カケルは次々と客が来ることだと心に秘めながら整備士達に船の着艦準備をするように指示してステラはサラの背後に居て手を握っていた...怯えているようにも感じられていてサラも警戒しているようだった。そしてしばらくするとロウ達が乗る船が着き固定されるとロウが早速降りてきてあちこちを眺めたのであった...カケルは何事も無かったように接するのである

 

ロウ「いきなり訪ねて済まない」

カケル「いやいや全然...」

ロウ「それにしてもかなり賑わっているな。アメノミハシラ並にいい現場だな」

カケル「そうか。」

ロウ「それで俺に何のようなのだ?」

カケル「ターンデルタの設計図のコピーを貰いたいのだが」

ロウ「ターンデルタのか?」

カケル「そうだが良いか?」

ロウ「何の為に使うのだ?」

カケル「恵まれない人々の為にだってさ」

ロウ「ならイイぜ。もしかして作ろうと思ってるのか?」

カケル「そうだ」

ロウ「かなり苦戦するぜ」

カケル「それは百も承知...それでジャンクパーツを積んでおけばいいのか?」

ロウ「頼むぜ」

 

カケルは整備士達を二つの班に分けてジャンクパーツを積む係は倉庫から要らないものを探して早速積む作業に取り込みカケルはロウから本物の設計図を借りてコピーしているのであった...そしてロウはふと何気なく時間潰しに基地の中を回っているとあちこちにオリジナルの機体があることに驚いていたが、ドレッドノートの前で立ち止まったのである...彼は1度ドレッドノートの修理に携わっていたからのであり完全オリジナルのまま残っていることに驚いていた...するとエースパイロットでもある整備士がロウに

 

整備士「これはカケルさんが作ったものではなくザフト軍が作った完全オリジナルのドレッドノートです。」

ロウ「そうか。でもドレッドノートは一体だけなんじゃ」

整備士「なんか極秘情報とかで殆ど漏れることは無かったので一体だけど言われてましたが、不自然なことに人工知能が搭載されているのです」

ロウ「人工知能?」

整備士「はい。そうでございます」

ロウ「まぁコイツは悲しい目をしてはいないな」

整備士「?」

ロウ「ドレッドノートは誰かの為に働いているとわかったよ」

整備士「そうなのですか...」

 

するとカケルがコピーが終了したと放送してきてロウはカケルが居る待合室に向かったのであり整備士はふとタガーを見て泣いていないのか確認しようとするが彼には分からないが耳を澄まして音で泣いてるか確認しようとした。その頃カケルはロウに本物の設計図を返して早速製作に取り掛かったのである...そしてロウは時計を見てそそくさに船に乗り込もうとしてカケルは出航の準備してサラ達は終始警戒していたと思いきや意外とリラックスしているようだった...ロウは次の仕事場に向かう為出航したのであった。ロウ達の船が見えなくなるとつかの間の休憩風景が見られると思いきやカケル自身もターンデルタ製作の為に丹精込めて作業に取り組んでいた...その頃とある場所であの士官が新しいモビルスーツを受け取っていて不気味な笑顔を暗闇の中で浮かべていた...海は静かで穏やかだったが少し白い波がところどころ見受けられた...そして積乱雲は少し基地に向かって広がっているようにも思えた...




カケル達はシン達を見送ってほっと着くと思いきや友人の傭兵からソードカラミティをモチーフにしてターンデルタを作って欲しいと言われたがターンデルタはシビリアンアストレイがモチーフなので少しオリジナルの見た目となると彼は考えていたが...設計図がなかったことに気が付いた。しかし偶然にロウが立ち寄ってもらったことにより入手する事が出来たのであった。そしてあの士官は一体何のモビルスーツを不正ルートを使って入手しているのか。どうぞ次回ご期待してくださったら嬉しい限りでございます。

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