ソードアート・オンライン ~黒の剣士と神光速~ 作:ハイドレンジア
それではどうぞ
プロローグ
~2022年11月7日~
「海渡くーん、私凛ちゃんと運動してくるねー」
「おう、了解だ花陽ー。楽しんで来いよー」
俺はこれから運動を始めると言う、何ヵ月か前から同居している幼馴染みの小泉花陽に大きく手を振る。
花陽が家を出た後、階段を超特急で上り、自室へと転がり込む。
もうすぐ待ちに待ったSAOーソードアート・オンラインの正式サービスが開始される。俺ー園田海渡は後10分で開始されるSAOの為にβテスト時の情報が載ったサイトに一通り目を通し、俺を完全なる異世界へと連れていってくれるフルダイブマシン《ナーヴギア》に電源をつける。
あいつらの携帯に当分俺に電話しても無駄、とメールを送り、携帯の電源を切る。
今俺の家には俺以外誰も居ない。唯一聞こえるのは自分の呼吸音とナーヴギアの駆動音だけだ。
ー正式サービスまで後一分か……
俺は自分の机を立ち上がり、パソコンをシャットダウンする。画面が消えたのを確認し、長時間のフルダイブに備えラフな格好に着替えてベッドに横になる。
あらかじめ起動しておいたナーヴギアをかぶり、準備完了の合図が聞こえてから数秒後、俺は開始コマンドのある言葉を口にする。
「リンク・スタート!!」
一瞬で瞼を透かしていた日光が見えなくなり、真の暗闇が俺の体を包む。すぐに目の前に色々とコマンドのような訳の分からん物が出て来て、次々にOKになっていく。
これは今、ナーヴギアが俺の脳のあらゆる場所をノックして回っているのだ。もう少し未来になればこの時間も大幅に短縮されるのだろう。今は気長に待つしかない。
やがてすべての項目がOKとなり、ベッドの感覚が完璧になくなる。次に俺の前に現れたのはメールアドレス登録欄とプレイヤーネームの入力欄だ。メールアドレスには自分の携帯のを入力し、プレイヤーネームには《Sonoka》と入力した。この名前は昨日夜な夜な考え、ようやく思いついた名前だ。タダの本名の省略でしかないが、結構良い名前だと自分でも思う。
使用する言語を日本語に設定し、OKボタンを押す。《Welcome to Sword・art・online!!》の文字がはじけ、俺の意識は園田海渡からSAOの舞台となる、浮遊城アインクラッドのソノカへと飛ばされる。
俺はゲームの開始地点《黒鉄宮》で目覚めた。
「ついに……来たんだ!」
俺はあまりのクオリティの高さに一回息を詰まらせるも、続く言葉を口にする。
「ソードアート・オンライン!!」
次回くらいでキリトとクラインを出したいなと思っています。
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