更新遅れてしまいました。
第11話 ~戦車《チャリオット》~
2日目突入します。
それでは、どうぞ!!
〔unknown side〕
ードムス・フラウ(闘技場)ー
チャパティ
『さあ!大魔闘演舞2日目を迎えました!実況は私、チャパティ・ローラと解説のヤジマさん。そして今回のゲスト、週刊ソーサラーのジェイソンにお越しいただきました!』
ヤジマ
『今日は、どんな展開になるか楽しみだねぇ』
ジェイソン
『COOL!COOL!!COOL!!!』
2日目に突入し、観客達の盛り上がる歓声が会場に響く。
チャパティ
「2日目の競技パートはすでに始まっております!競技名は戦車《チャリオット》!!」
競技パートは、もうすでに始まっており、町中では長く連結された巨大な戦車がゆっくりと進んでいるのが見える。
チャパティ
『この競技は連結された戦車の上を落ちないようにゴールを目指すものです。戦車は動いているので注意が必要です。クロッカスの観光名所を周りゴールであるドムス・フラウまで一番早くたどり着くのはいったいどこチームだ!?』
ヤジマ
『ただのレースではないんだよなァ、これが』
ジェイソン
『COOL!COOL!!COOL!!!』
チャパティ
『会場のみなさんにはラクリマビジョンにてレースの様子をお届けしていますが……ヤジマさん…こんな展開誰が予想できたでしょうか?』
ヤジマ
『う~む…』
ラクリマビジョンでは、戦車《チャリオット》に参加選手が映し出されてるが、レースの展開が誰もが予想外だと唖然していた。
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
ユウキ
「……ねえ、シャオラン…」
シャオラン
「どうしたんですか、ユウキ…」
ユウキ
「なんであの人を出したんだっけ?」
シャオラン
「それは…公平な決め方でそうなりましたから……仕方ないことです…」
ユウキ
「それはそうだけどぉ…」
ソウダ
「リザーブ枠でクズリュウと交代したのはいいが…この状況は…ある意味地獄絵図だな……」
ソニア
「そうですね…」
待機席でシャオラン達はラクリマビジョンを見て、複雑な雰囲気に包まれていながら、そんな会話をしていた。
ちなみにクズリュウは飲み比べのせいで二日酔いなってしまったのだった……もちろんユウコも言うまでもない
〔フェアリーテイル side〕
ーフェアリーテイルA 選手待機席ー
その頃、フェアリーテイルAでは……
グレイ
「なんでナツを出したんだ!?」
ナツが出場していると聞いて、グレイは思わず大声を上げた。
エルザ
「ナツが出ると融通が聞かないもんでな…」
ルーシィ
「戦車《チャリオット》って聞いて、大体想像つくでしょ……」
エルフマン
「戦車と戦うと思ってたんじゃねえか…」
エルザはため息して、ルーシィとエルフマンはかなり呆れていた。
〔unknown side〕
ー戦車《チャリオット》現場ー
チャパティ
『先頭より遥か後方!フェアリーテイルA ナツ選手がグロッキー状態です!』
ナツ
「…お…おぉお…」
チャパティ
『それだけではありません。すぐ近くにフェアリーテイルB ガジル選手とセイバートゥース スティング選手、ツバサクロニクルのハチマン選手までもがグロッキー!!』
ガジル
「…な…何故この俺がぁ…」
スティング
「……お…うぅお…」
ハチマン
「…気持ちわりぃ…うぷ…」
後方からナツ、ガジル、スティングにハチマンは、乗り物酔いに襲いかかり、顔色が青く、まともに動けない状況だった。
それを見ている観客はびっくり仰天し、フェアリーテイルやツバサクロニクルはただ呆れていた。
一方、先頭集団では激しい終盤戦に入ったところだった。
先頭から大鴉の尻尾 クロヘビ、青い天馬 イチヤ、蛇姫の鱗 ユウカ、人魚の踵 リズリー、やや離れたところに四つ首の猟犬 バッカスが走っていた。
するとユウカは、魔法を打ち消す波動ブースターで一気に先頭への距離を縮めるが、リズリーは重力変換で戦車の側面を走り、イチヤは試験管を2つ取り出し何するかと思ったら……鼻に突っ込んだ。
その時、イチヤの顔がラクリマビジョンにアップで映っていたので、それを見た観客は…気分が優れなかった。ツバサクロニクルでは、シャオランは見せまいと両手でユウキの両目を隠し、ソニアは苦笑し、ソウダは爆笑していた。
バッカスはユウカ達の必死さに刺激したのか、魂が震えるねえと言い、力強い四股踏みで戦車の一部を崩壊させた。その隙にダッシュでイチヤ、ユウカ、リズリーにクロヘビと一気に抜き、ゴールインした。ゴールしたバッカスの雄叫びと同時に観客の歓声が上がった。
その後、クロヘビが2着ゴールし、3着 ユウカ、4着 リズリー、5着 イチヤと次々とゴールインしていった。
あとは、最下位争いの4人だけになったが……
ナツ
「…お…おぷ…おぅ…」
ガジル
「……が…おぷ…」
ハチマン
「…う…うおぉ……」
スティング
「…ぐぬぬぬ………」
清々しい見事な乗り物酔いに4人は地獄を見ていた…
ナツ
「…う…うぷ…おぇ…うお…」
ガジル
「…ば…バカな……俺は乗り物は…平気だったはず…」
ハチマン
「…滅竜魔導士《ドラゴンスレイヤー》は……ある程度力をつけると……それと同時に…何故か乗り物に弱くなって…しまうんだよ…」
ガジル
「…な…なんだと……!?」
スティング
「…そ…それは…知らなかったわ…」
ガジルの疑問にハチマンは答えた。それを聞いたガジルは驚愕し、スティングは苦笑していた。
ハチマン
「…とにかく、早く…ゴールへ…行かねぇとなぁ!」
ナツ
「…うおおおおお!!前へ!進むぅう!!」
ガジル
「…ぐ…ぐおぉぉぉお!!」
スティング
「…カッコ悪ィ……力も出せねえのにマジになっちゃってさ…」
ナツ、ガジル、ハチマン3人は、ふらふらの状態でありながら何とか前へ進もうと必死になっていた。一方、スティングはそんな3人を見て呆れたような表情をしていた。
スティング
「いいよ……くれてやるよこの勝負。オレたちはこの後も勝ち続ける……たかが1点2点いらねーっての」
ガジル
「その1点に泣くなよ…ボウズ!」
ここまで頑張れる気にはなれなかったスティングは、途中で立ち止まって、降参するポーズをとり勝負を捨てた。それに対して、ガジルは不敵な笑みを見せながら、そう言い放った。
ナツ
「おぉぉぉぉおぉぉお!!」
ガジル
「ぐぅうぅぅぅううぅう!!」
ハチマン
「ぐぬぅぅうぅぅぅうう!!」
もはや地べたに手をつけて這いずりながら、雄叫びを上げて前へと進むナツとガジル、ハチマン。スティングは、必死になっている3人の背中を見て、彼らに問い掛けた。
スティング
「ひとつだけ聞かせてくんねーかな?」
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
スティング
『ひとつだけ聞かせてくんねーかな?』
ラクリマビジョンから聞こえるスティングの声が、会場に響き渡る。騒いでいた観客もいつの間にか静かになっていた。シャオラン達もスティングが言おうとすることを聞くため黙っていた。
スティング
『そこの目の腐った人は違うんだが。何で大会に参加したの、アンタら?昔の妖精の尻尾からは想像できねーんだわ。ギルドの強さとか、世間体的なモノ気にするとか。オレの知ってる妖精の尻尾はさぁ、もっと……こうマイペースっつーか、他からどう思われようが気にしねーつーか』
ナツ
『仲間の…ためだ!』
スティング
『?!』
ハチマン
『・・・・・・』
スティングの問い掛けにナツは即答した。その答えに理解できないスティングと手が止まったハチマンは、ナツの方へ視線を向けた。そして、まだナツの答えは続いていた…
ナツ
『7年もずっと……オレたちを待っていた……どんなに苦しくても、悲しくても、バカにされても耐えて耐えて……ギルドを守ってきた………仲間の為に、オレたちは見せてやるんだ!……妖精の尻尾の歩き続けた証を!だから前に進むんだ!!』
ナツの想いを篭った言葉は会場に響き渡った。昔から知っているギルドの魔導士たちは微笑ましく、その想いは会場の観客達に大きな影響を与えるほどだった。
シャオラン
「……さすがです」
ユウキ
「…うぅ…ボク感動して…涙が出ちゃったよぉ…」
ソウダ
「ああ……やっぱすげえよ、妖精の尻尾」
ソニア
「ええ、あの人の想いが十分すぎるぐらい伝わりました…」
ユウキやソニアは感動で涙目になっていた。妖精の尻尾に憧れてたシャオランも優しい表情になり、ソウダはさすがだと笑っていた。
〔unknown side〕
ー戦車《チャリオット》現場ー
ハチマン
「…さすがだな…シャオラン達が憧れるのも分かる…」
ハチマンもナツの信念の強さに思わず笑っていた。
ハチマン
「……おい、セイバーの白竜さんよぉ…」
スティング
「?なんだ…」
ハチマンに呼ばれたスティングは何だと反応する。
ハチマン
「お前はさっき『勝ち続ける』と言ったが、そりゃあ無理なことだな。つーか、優勝も無理」
スティング
「どういうことだ?」
ハチマン
「いつか近いうちに痛い目にあうと言うことだ。……宣言しとくぜ、お前は…いや、お前らは妖精の尻尾には勝てない……。もちろん、俺たち年代記の翼もな」
スティング
「!?」
ナツ・ガジル
「「?!」」
ハチマンの言葉にスティングは少し動揺し、ナツとガジルは何故彼は俺たちのギルドのことも言ったのか、と目を見開きハチマンの方へ視線を向いた。
ハチマンはよろりとゆっくり立ち上がった。
ハチマン
「んじゃ、ようやく乗り物酔いに慣れたことだし、俺はお先に失礼するので…」
ハチマンは青ざめた顔でそう言い、速くはないけどダッシュでゴールへ駆け出した。
3人
「なにぃぃぃぃぃぃい!!??」
さっきまで這いつくばっていたのに、立ち上がって走る行動に驚愕するナツ、ガジル、スティングだった。
ハチマンは戦車の上をふらふらだが走り、ゴールまで間近になって……
ハチマン
「へぶっ」
近くの石につまずき、ヘッドスライディングの如しにゴールへと突き刺さったのだった。
「「「「「・・・・・・・」」」」」
会場にいる主催者や観客達は、突然の展開?に唖然していた。
その数秒後、ドッと笑い声が上がった。
チャパティ
『……はっ!ゴ、ゴォォォォォル!!年代記の翼 ハチマン選手 6位!3ポイント獲得!!』
唖然していた実況は、気がつきハチマンのゴールインを会場に響き渡るぐらいに声を上げた。
ヤジマ
『いやぁ…面白いゴールの仕方をするねえ…彼』
ジェイソン
『大胆なヘッドスライディング!COOL!!』
チャパティ
『それ本気で言っているのでしょうか…』
ヤジマさんとジェイソンは、ハチマンのヘッドスライディングに何故か好評だった。ただ石につまずいただけなのに……
チャパティ
『続いて、妖精の尻尾A ナツ 8位!2ポイント!!妖精の尻尾B ガジル 9位!1ポイント!!剣咬の虎 スティングはリタイア!0ポイントです!!』
ナツ
「おっ…しゃあ……」ガクッ
ガジル
「……ギヒッ……」バタッ
最後にナツ、ガジルとゴールしたが、2人は限界がきて倒れてしまった。
観客A
「なあ…あいつらの執念…みたいなの…」
観客B
「ああ……すげえ」
観客C
「妖精の尻尾か………ちょっといいかもな」
観客D
「おれ…少し感動しちまった」
観客E
「オレ… 応援しようかな!妖精の尻尾!!」
観客達は、そんなナツ達を見て惜しみない拍手を送った。
こうして、2日目 競技パート 戦車《チャリオット》が終了した。その結果は……
ー戦車《チャリオット》ポイント結果ー
1位 バッカス・グロウ 10ポイント
2位 クロヘビ 8ポイント
3位 ユウカ・スズキ 6ポイント
4位 リズリー・ロー 5ポイント
5位 イチヤ=ヴァンダレイ=コトブキ
4ポイント
6位 ヒキガヤ・ハチマン 3ポイント
7位 ナツ・ドラグニル 2ポイント
8位 ガジル・レッドフォックス 1ポイント
9位 スティング・ユークリフ 0ポイント
よって、
ー2日目 途中結果ー
1位【年代記の翼】 21ポイント
1位【蛇姫の鱗】 21ポイント
2位【剣咬の虎】 20ポイント
3位【青い天馬】 18ポイント
4位【大鴉の尻尾】 14ポイント
5位【妖精の尻尾 A】 12ポイント
5位【四つ首の猟犬】 12ポイント
6位【人魚の踵】 8ポイント
7位【妖精の尻尾 B】 2ポイント
戦車《チャリオット》終了しました。
バトルパートは凄いことになるかもしれない。
多分、更新遅くなるかも……
次回
第12話 ~2日目バトルパート 前編~