FAIRY TAIL ~~ツバサを持つ者達~~   作:弓狼

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 どうも、弓狼です。

 なんと UAが10000突破しました!

 自分も嬉しいです。

 第12話 ~2日目バトルパート 前編~

 2日目 バトルパートが波乱だらけ?です!!

 ぜひ、読んで見てください!

 それでは、どうぞ!!




第12話 ~2日目バトルパート 前編~

 〔unknown side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 2日目バトルパート 

 

 第1試合

 

 大鴉の尻尾 クロヘビ 

          VS 

          蛇姫の鱗 トビー・オルオルタ

 

       勝者 クロヘビ

 

 

 いきなりだが、もうすでにバトルパート 第1試合が始まっていた。対戦はレイブンのクロヘビ、ラミアのトビーだった。戦況は、両手の爪を伸ばしてひっかくの連続攻撃するトビーだったが、ひらひらとかわしているクロヘビ。

 

 交戦してる中で、2人は何かしらの賭けを成立していたのだ。トビーが勝ったらクロヘビの本名を教えること、クロヘビが勝ったらトビーのとっておきのヒミツを教えるという賭けだという。

  

 だが結果は、レイブンのクロヘビが勝利した。賭けに勝ったことで、トビーのとっておきのヒミツを聞いたのだが……『靴下の片方をなくした。3ヶ月探しても見つからない』と、トビーは犬の泣き声みたい言ったのだった。

 

 その片方の靴下が本人の首に吊るしているのに……

 

 

 

 

 

 〔ツバサクロニクル side〕

 

 

 ーツバサクロニクル 選手待機席ー

 

 

 あまりに情けない内容でユウキとソウダは思わずずっこけてしまった。ハチマンは何やってんだと呆れ、ソニアは呆れを通り越して無表情になっている。シャオランは……苦笑するしかなかった。

 

 

 クズリュウ

  「しょうもねえな」

 

 シャオラン

  「あれ!?クズリュウ、いつからいたのですか?」

 

 ユウキ

  「二日酔いで寝込んでたんじゃないの?」

 

 クズリュウ

  「だいぶ良くなったから、試合を見に来たんだよ。オワリもいるぞ」

 

 オワリ

  「おう!」

 

 ソニア

  「………それで、ユウコさんは?」

 

 クズリュウ

  「黒モコナと一緒に激しい頭痛に襲われている」

 

 ハチマン

  「こりゃ、ワタヌキのストレスが積もるな」

 

 ソウダ

  「そうだな…」

 

 

 ユウコと黒モコナは、酒を飲む度に二日酔いになっている。ワタヌキは、いつも彼女と一匹に酒を控えろと言っても聞かないので、悩みのタネなのだ。だから、ワタヌキは酒の管理だけは手を抜かない、また酒の制限を掛けているのだった。

 

 

 ソウダ

  「ドウメキ達は一緒じゃないのか?」 

 

 オワリ

  「ドウメキはニダイ達と3バカの迎えに行った。カナデはツミキの様子見に医務室へ行ったぞ」

 

 ソウダ

  「そっか」

 

 オワリ

  「試合はどこまで行った!?……何で犬みてえな顔したヤツ泣いてんだ?」

 

 ユウキ

  「今第1試合終わったところだよ。なんか賭けに負けたの」

 

 ハチマン

  「で、なくした靴下をクロヘビが破って捨てたから泣いてんだ」

 

 オワリ

  「容赦ねえなぁ~」

 

 

 闘技場の真ん中で泣いているトビーと平然とした顔でこの場から立ち去るクロヘビを見ながら、ユウキとハチマンの説明を聞いたオワリは呆れ笑いしていた。

 

 

 シャオラン

  「……ん?」

 

 シャオランは、何か察知したかのようにキョロキョロ周りを見渡していた。

 

 

 ソニア

  「どうかなさいましたか?」

 

 シャオラン

  「……すみません俺少し手洗いに行ってきます」

 

 

 シャオランはそう言って、走り去った。ユウキ達はなんだと?になっていた。

 

 

 

 〔unknown side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 チャパティ

  『さあ続いて第2試合!四つ首の猟犬 バッカス・グロウ!!VS 妖精の尻尾A エルフマン・ストラウス!!』

 

 

 エルフマンは、自分が呼ばれる上に相手がエルザと互角だというバッカスだと驚愕したが、不安と思いつつ闘技場へ行った。

 

 両者出揃った。するとバッカスはニヤリと笑い、エルフマンにこう言ってきた。

 

 

 バッカス

  「なぁ、会場を盛り上げるために俺達も一丁賭けしてみねえか?」

 

 エルフマン

  「賭け?」

 

 バッカス

  「お前、姉妹がいるだろ。えれぇ美人じゃねえか。だから俺が勝ったらその2人夜貸してくれないか?」

 

 エルフマン

  「!!?」

 

 

 姉妹を賭けにするバッカスにエルフマン目を見開いていた。驚愕と同時にバッカスに対する怒りの表情が浮かび上がり、エルフマンはバッカスを睨みつける。

 

 

 バッカス

  「どうする?するか、しないか?」

 

 エルフマン

  「…して……え……」

 

 バッカス

  「あ?」

 

 エルフマン

  「漢として……許せねえぞ、猟犬!砕け散れ!!」

 

 

 エルフマンは怒りの篭った声で叫ぶ。バッカスはエルフマンを見て、またニヤリと笑った。

 

 

 バッカス

  「賭けは成立ってことだな?魂が震えてくらぁ」

 

 エルフマン

  「お前だけは絶対に倒す!」

 

 チャパティ

  『第2試合、始め!』

 

 

 試合開始の銅鑼が鳴り、第2試合が始まった。

 

 

 バッカス

  「いくぜぇえ!!」

 

 エルフマン

  「漢ォォォォォオオオ!!」

 

 

 バッカスとエルフマンは、開始と同時に互いの拳が激突した。

 

 

 

 

 

 〔シャオラン side〕

 

 

 ー通路ー

 

 

 その頃、ユウキ達と離れたシャオランは通路を走り回っていた。

 

 

 シャオラン

  「ハァハァ…おかしいな、変な魔力を感じたんだか…気のせいかな…」

 

 

 俺は会場から奇妙な魔力を感知し、その魔力のもとを探していました。でも、どこから感じるのか分からない。

 

 

 シャオラン

  「……ユウキ達の所に戻るか」

 

 

 もうすでに魔力は感じなくなり、探す手段がなくなったので、諦めてユウキ達の所へ行こうとしたら…

 

 

 ナツ

  「待ちやがれぇぇえ!!」

 

 シャオラン

  「ナツさん?」

 

 

 突然ナツさんの声が聞こえ、俺はナツのもとへ行ってみた。すると、俺が見たのは眠っている青髪の少女と白猫、お婆さん、ツミキを担いでいる兵士達とそれを追いかけるナツさんとカナデだった。

 

 あの兵士らがツミキ達をさらっていると状況を解釈して、俺もナツさん達のあとを追いかけた。

 

 

 カナデ

  「……!シャオラン…」

 

 ナツ

  「お、シャオランじゃねえか!」

 

 

 2人は、後ろから追いかける俺に気付いたようだ。

 

 

 カナデ

  「……何でシャオランがここにいるの?」

 

 シャオラン

  「少し気になることがあって会場を見回っていました。ユウキ達の所へ戻ろうとしたら、ナツさんの声が聞こえたので」

 

 カナデ

  「……そう」

 

 ナツ

  「なぁ、あの髪長の女はお前らの仲間なのか?」

 

 シャオラン

  「はい」

 

 ナツ

  「なら早く取っ捕まえねえと!!」

 

 

 ナツは走るスピードを上げ、兵士達との距離を徐々に縮まっていく。会場の城壁上の通路に出た所で兵士の1人の服を掴み投げ飛ばす。

 

 

 ナツ

  「オラァ!!」

 

 兵士A

  「グハァッ!!」

 

 

 投げ飛ばされた兵士Aは気絶した。

 

 

 兵士B

  「おい、どうする!?」

 

 兵士C

  「とにかく、コイツらを連れてけとあの方の命令だ!」

 

 兵士D

  「わかった!おい兵士E、Fお前ら足止めしろ!」

  

 兵士E、F

  「「りょうかい!」」

 

 

 そうして、兵士2人が通せんぼをしてきて、残りの兵士らはツミキ達を担いでこの場から離れて行く。

 

 

 ナツ

  「な!待てやコラァァア!!」

 

 シャオラン

  「カナデ!通路を凍らて奥の兵士らの足止めを!俺は前にいる兵士2人を!」

  

 カナデ

  「!!?」

 

 シャオラン

  「あの…今その手があったかという顔しても……」

 

 

 カナデは少々天然ですからね……思いもつかなかったと顔にでてますし…

 

 

 カナデ

  「【投影・リボルバー】」

 

 

 そう呟くと、彼女の両手のひらから拳銃が現れ、高くジャンプして奥にいる兵士達の足元を狙いを定める。

 

 

 カナデ

  「邪を凍き封じる弾となれ【黒氷六結】!!」

 

 

 引き金を引き、放たれた6つの弾は兵士達の周りを囲むように六角形の黒氷が形成し、兵士達を閉じ込めた。

 

 

 兵士A

  「な、なんだ!?」

 

 兵士D

  「黒い氷!?」

 

 兵士C

  「閉じ込められたぞ!?どうする?」

 

 兵士B

  「知るか!!」

 

 

 中の兵士達は、いきなり氷に閉じ込められたことに驚愕したりかなり動揺していた。

 

 

 兵士E

  「お、おい…助けないと」

 

 兵士F

  「でも、どうやってあの氷を壊すんだよ!」

 

 シャオラン

  「よそ見禁物です!」

 

 

 俺は隙を見て兵士E、Fの懐に入り、2人に覇気を纏った(加減ありの)回し蹴りを喰らわせた。

 

 

 兵士E、F

  「「グヘッ!!」」

 

 

 蹴り飛ばされた兵士2人は、通路の壁に激突して気絶した。

 

 

 ナツ

  「残りの奴らはオレに任せろ!」

 

 カナデ

  「……分かりました…」

 

  

 あとは、カナデが黒氷の檻に穴を開けて、ナツさんが残りを一掃しました。

 

 

 

 

 

 〔エルフマン VS バッカス side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 エルフマン

  「…はぁ……はぁ…はぁ…」

 

 

 一方、第2試合ではエルフマンが膝をつき息が上がっていた。試合が始まってからバッカスの動きに翻弄されて攻撃が当たらず、逆にバッカスの攻撃を喰らうばかりの状況だったのだ。

 

 エルフマンは悔しく地面についた手を握りしめ、バッカスを睨みつける。

 

 

 バッカス

  「おいおい。これで終わりじゃないよなぁ」

 

 エルフマン

  「くっ!【ビーストソウル・ワータイガー】!!」

 

 

 エルフマンは、最速のビーストソウル ワータイガーに変身してバッカスに突っ込んだ。

 

 

 バッカス

  「よっと、うらぁ!」

 

 エルフマン

  「グハァ!!」

 

 

 だか、バッカスはエルフマンの突進を意図も簡単にかわし、エルフマンの腹部を拳を突き上げた。

 

 エルフマンは、変身が解けて地面に叩きつけられた。

 

 

 

 

 

 

 〔フェアリーテイル side〕

 

 

 ーフェアリーテイルA 選手待機席ー

 

 

 グレイ

  「エルザと互角にやりあうだけあるな。強い…」

 

 ルーシィ

  「エルフマンの攻撃が一発も当たらないなんて……相手の妙な動きが関係があるのかしら?」

 

 エルザ

  「奴の魔法は、魔力を手に集約して放つオーソドックスなものでな。その魔法を最大限に引き出すために劈掛掌という体術を身につけた。そして奴は更に改良を重ねて、酔・劈掛掌という体術を編み出したのだ。酔・劈掛掌の動きは予測不可能であるから厄介だ」

 

 

 ルーシィの疑問にエルザは答えた。

 

 

 ルーシィ

  「酔って…」

 

 グレイ

  「酔っぱらうって意味だ」

 

 エルザ

  「ああ、そして奴はまだ酒を飲んでない……」

 

 グレイ

  「つまり、まだ本気じゃないということか」

 

 

 まだ本気じゃないと聞いたルーシィは驚愕し、グレイとエルザは不安を持ちながらエルフマンの試合を見ていた。

 

 

 

 

 

 〔エルフマン VS バッカス side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 チャパティ

  『ぉおーと!バッカス選手の猛攻を受けてしまったエルフマン倒れた!このまま試合が終わってしまうのか!!』

 

 

 実況の言葉が流れる中、フェアリーテイルのメンバー達はエルフマンの応援と勝利を祈ることしかできない。

 

 エルフマンは、なんとか立ち上がったが今でも倒れそうな状態だった。

 

 

 バッカス

  「さすが男、男と連呼するぐらいあるなぁ」

 

 エルフマン

  「はぁ…はぁ…言ってなかったな…賭けで俺が勝ったらのこと……」

 

 バッカス

  「?………そういや聞いてねぇな…なんでもいいぜ。言ってみな」

 

 エルフマン

  「じゃあ………大会中のお前らのギルドの名…四つ首の狩猟犬《クワトロケルベロス》から四つ首の子犬《クワトロパピー》な」

 

 バッカス

  「ぷ!」

 

 

 賭けでエルフマンが勝ったら、バッカスの所属ギルドの名前四つ首の子犬《クワトロパピー》にすると聞いて、バッカスは思わず笑ってしまう。

 

 ケルベロスのメンバーらは、『パピィィィイ!!??』と叫んでいた。

 

 

 バッカス

  「OK、いいぜ。だが、この試合は俺が勝つがな……」

 

 エルフマン

  「俺は負けるわけにはいかねぇ!お前を絶対に倒す!!」

 

 バッカス

  「はっ!なら、あんたのタフさに敬意を表してオレも本気でいくぞ」

 

 

 バッカスは、試合前に置いといた酒が入ったひょうたんを取り、エルフマンの目の前でゴクゴクと飲み始めた。

 

 

 チャパティ

  『ぉおー!バッカス選手、酒を飲んでいます!!』

 

 ヤジマ

  『酔・劈掛掌……くるねぇ』

 

 ジェイソン

  『生で見るのは初めてだ!COOL!!』

 

 

 実況や観客達はバッカスの酔・劈掛掌がどんなものなのか期待の声が上がっていた。

 

 

 バッカス

  「ぷはぁ~。…えー……ヒック」

 

 

 酒を飲んだバッカスは、酔っぱらいフラフラになりながら鷹のような攻撃体勢に入った。

 

 

 バッカス

  「これが最後だ!」

 

 エルフマン

  「【ビーストソu……?!」

 

 

 エルフマンに向かって突っ込んで行くバッカス。エルフマンはすぐにビーストソウルに変身する……がバッカスから受けたダメージの影響かすぐに変身が解けてしまい、バッカスの攻撃を7発喰らってしまった。

 

 

 エルフマン

  「グハァ!!……ァァ……」

 

 

 バッカスの攻撃を喰らってしまったエルフマンは、全身ボロボロで顔は血まみれで空を見上げている。もう虫の息状態だった。

 

 

 バッカス

  「これで終わりだ。賭けは俺の勝ちだなぁ、エルフマン」

 

 

 

 

 

 

 〔フェアリーテイル side〕

 

 

 ーフェアリーテイル 応援観覧席ー

 

 

 リサーナ

  「エルフ…兄ちゃん…」

 

 エバーグリーン

  「エルフマン!漢が何やってるの!しっかりしなさい!」

 

 フリード

  「おい、エバ!……エルフマンはもう戦える状態じゃない!」

 

 

 ボロボロになったエルフマンを見たリサーナは、足が震え涙を堪えながら兄の名を呟いていた。エバーグリーンは、涙目でエルフマンを何度も呼びかけるが、もう限界だとフリードがエバーグリーンを止める。

 

 他のメンバー達も悔し涙を流す者がいれば、落ち込む者もいた。マスターマカロフとメイビスは、悔しいがよく戦ったと目を閉じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ーフェアリーテイルB 選手待機席ー

 

 

 ミラジェーン

  「エルフマン……」

 

 ラクサス

  「ミラ、残念だがエルフマンはもう…」

 

 ジュビア

  「でも、このままじゃミラさんとリサーナが!」

 

 ガジル

  「これが現実だ。あの酔っぱらい野郎が強かった…ただそれだけだ」

 

 ミストガン

  「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 ーフェアリーテイルA 選手待機席ー

 

 

 グレイ

  「くそ!限界か…」

 

 エルザ

  「ああ、エルフマンはよく戦った」

 

 ルーシィ

  「エルフマン……」

 

 

 フェアリーテイルA、Bも、エルフマンが勝てなかったことに悔しい思いしか感じることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔エルフマン side〕

 

 

 バッカス

  「これで終わりだ。賭けは俺の勝ちだなぁ、エルフマン」

 

 

 くそぉ……こんなときにダメージが………このまま…俺は……負けるのか?

 

 今俺が倒れて…負けてしまったら…姉ちゃんとリサーナがあいつに取られてしまう……

 

 俺はまた…家族を守れなかったのか…

 

 いつも姉ちゃんやリサーナを守ると言ってるのに、全然守れてねぇじゃないかよ……

 

 

 応援席を見たら、リサーナやエバーグリーンが泣いてる…何か言っているようだが、うまく聞き取れねぇ…

 

 ダメだ……もう立つのもしんどい…漢失格だなぁ…俺…

 

 

 そう思った俺は、ゆっくりと後ろに倒れそうになる。負けると思った瞬間に誰かが物凄い大声を上げて応援してる。自分に向けられる声援の中で不思議と聞こえてくる。その声の主は、俺の知ってる奴だった。

 

 

 ナツ

  「エルフマァァン、何やってるんだ!お前は!!」

 

 エルフマン

  「(ナ……ナツ…)」

 

 

 その声の主はナツだった。ナツの声がする方へ視線を向けると、闘技場の城壁の上にいた。なんであんな所にいるのか分からんが……。

 

 

 ナツ

  「お前は、そんなことで負けるような奴じゃねえだろ!立て、エルフマン!!」

 

 

 ナツを見て、エルフマンは昔のことを思い出していた。

 

 

 _______________

 

 

 ミラのS級任務にエルフマンとリサーナと3人で行く時、任務前にミラがナツも誘っていたが、エルフマンが“家族は自分が守る”と譲らなかったので、ナツを参加しなかった。

 

 だが、任務中にエルフマンがビーストソウルを暴走してしまい、リサーナを失ってしまった。

 

 マグノリアのはずれで、ナツが作ったリサーナの墓の前にナツが立っている。後ろにいるエルフマンにはナツの顔を見ることが出来なかった。大怪我を負ったエルフマンは泣きながら何度も謝罪していた。

 

 その時、ナツは涙を流しながらエルフマンに力強い言葉をいい放った。

 

 

 ナツ

  『いつまでもメソメソ泣いてんじゃねぇ!!お前がそんなんじゃ…リサーナだって笑えねえだろ!!アイツはいつも笑ってた…。最期の時も…笑顔だったんだろ!!だったらお前も泣くな!!あいつならきっとこう言う…“悲しい時こそ笑え”って…それが…漢ってもんだろ!!』

 

 

 _______________

 

 

 ナツのあの言葉で、俺は救われた。それだけじゃない…ナツはリサーナもとり戻してくれた……

 

 

 俺は、ナツから選手待機席にいる姉ちゃんの方へ見た。

 

 

 姉ちゃんは、いつも俺とリサーナを守ってくれた。悪魔を退治したのに悪魔に取り付かれたと村を追われた時も、一番辛いのに自分達を気遣ってくれた。

 

 

 なんだ……昔のことを思い出したら、さっきまでの自分が馬鹿馬鹿しくなってきた。

 

 

 “守れねえ”と思うなんて漢じゃない……ボロボロになっても何度も倒されても、何度だって立ち上がり続ける!

 

 

 “死んでも守る”んだ!

 

 

 【兄として弟として姉妹を守る!!】

 

 

 

 ドクンッ………!!!!

 

                  ……

 エルフマンの身体の中心に何かしらの紋章が浮かび上がっていることに本人は気づいてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔エルフマン VS バッカス side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 エルフマンがゆっくりと倒れていく。それを見てた観客達や他のギルドの魔導士達は、バッカスの勝利だと誰もが思っていた。だが……

 

 

 エルフマン

  「………ぅ……ゥウォォオォォォオォオオォオ!!!!」

 

 バッカス

  「……は!!?」

 

 

 倒れる寸前にエルフマンが立て直して、凄まじい咆哮が会場に轟いた。バッカスは予想外なことに動揺していた。観客や魔導士達も驚愕し唖然していた。

 

 

 チャパティ

  『た、耐えたぁぁ!エルフマン選手、バッカスの酔・劈掛掌を受けても倒れない!なんという精神力だー!!』

 

 ヤジマ

  『驚いたねぇ』

 

 ジェイソン

  『COOL!COOL!!COOL!!!』

 

 

 数秒後、唖然していた観客は興奮と歓声の声が上がり、会場がヒートアップしていく。

 

 

 大声を上げたエルフマンは、バッカスを見た。エルフマンに睨みつけられているバッカスは、エルフマンの目が睨みつけるようだが、どこか落ち着いているような妙な違和感を感じていた。

 

 

 バッカス

  「まさか、あれを受けてまだ立ち上がるとは、俺もビックリだわ」

 

 エルフマン

  「俺は勝つ…諦めねえ……姉ちゃんとリサーナは俺が守る!」

 

 

 そう言うと、エルフマンの身体から黄色いオーラのようなものが包まれていく。その現象を見たバッカスは何が起こっているのか混乱してる。

 

 

 エルフマン

  「兄として、弟として……お前を倒す!!」

 

 

 エルフマンの足元に魔法陣が現れ、身体に纏ったオーラが激しくなる。そして、身体の中心に紋章が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔ツバサクロニクル side〕

 

 

 ーツバサクロニクル 選手待機席ー

 

 

 ラクリマビションからエルフマンの不可解な現象を見て、ユウキ達は驚愕していた。

 

 

 ユウキ

  「ねえ、あれって!?」

 

 クズリュウ

  「ああ、間違いねぇ!」

 

 ソニア

  「この状況の土壇場で覚醒するなんて…すごいです!」

 

 ソウダ

  「こりゃ、勝敗が分からなくなったぞ!」

 

 ハチマン

  「ああ」

 

 オワリ

  「面白くなってきたーー!!」

 

 

 ツバサのメンバー達は、あの現象を知っている。あれは滅多に発動できない魔法であり、ツバサのメ

           …………………

ンバーほとんどが使える失われた魔法《ロストマジック》だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔フェアリーテイル side〕

 

 

 ーフェアリーテイルA 選手待機席ー

 

 

 グレイ

  「なんだありゃ!?」

 

 ルーシィ

  「接収《テイクオーバー》……じゃないよね?」

 

 エルザ

  「ああ…(エルフマンの魔力があり得ないほどに上がっていく!?あの魔法は一体?)」

 

 

 グレイ、ルーシィはエルフマンが発動する魔法に驚愕する。エルザは、エルフマンの魔力が凄まじい勢いで上がっていくのを気づき、内心では動揺していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーフェアリーテイルB 選手待機席ー

 

 

 ラクサス

  「……おい、ミラ…あの魔法は何だ?」

 

 ミラ

  「私も知らない。エルフマンがビーストソウル以外の魔法が使えるなんて……」

 

 ガジル

  「ギヒッ、だがありゃ接収《テイクオーバー》じゃねえな。エルフマンの魔力がとんでもねぇことになってやがる!」

 

 

 フェアリーテイルBチームも、エルフマンの魔法に驚愕と動揺している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーフェアリーテイル 応援観覧席ー

 

 

 マカロフ

  「初代……あの魔法は一体…」

 

 メイビス

  「……分かりません。見たことない魔法です」

 

 

 妖精の尻尾マスター マカロフは、エルフマンの発動する魔法が何か初代メイビスに聞いてみた。しかし、メイビスも見たことない魔法だと分からずじまいだ。マカオやリサーナ達も目を見開いて驚愕している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔ナツ&カナデ&シャオラン side〕

 

 

 ー会場の城壁上の通路ー

 

 

 一方、ナツ達は兵士達を縛り上げた後、エルフマンの試合を見ていた。ウェンディ達は先に医務室に戻っている。

 

 

 ナツ

  「エルフマンの魔法…なのか?」

 

 シャオラン

  「ナツさん、すごいものが見れますよ」

 

 カナデ

  「………驚きました」

 

 ナツ

  「???」

 

 

 シャオランの言葉を聞き、ナツはエルフマンの試合に集中して見た。

 

 

 

 

 

 

 〔エルフマン VS バッカス side〕

 

 

 ー闘技場(ドムス・フラウ)ー

 

 

 エルフマン

  「ウオォォォオオオオオォオ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【心源開放・優しさ

  《マインドオリジン・カインドネス》】!!」

 

 

 エルフマンを激しく包まれてたオーラが霧散した。そして、会場にいる観客や魔導士達、対戦相手のバッカスが見たのは、

 

 

   銀色だった髮が赤黒く染まっており、紅のオーラが服のように纏い、金色の瞳をもつエルフマンが立っていた。彼の腕には、紋章が刻まれていた。

 

 




 技 紹介

 【投影・リボルバー】
   投影魔法で作られた武器の1つ。
   魔法銃であり、カナデの滅神魔法と合わせる
  ことができる。
   西部劇の銃のイメージです。

 【黒氷六結】
   投影した魔法銃と滅神魔法を合わせ技。
   銃を6発相手の周りに六角形に撃ち込むと、
  瞬時に黒氷が形成し相手を閉じ込める。または
  相手ごと凍らせる。


 エルフマン覚醒!バッカスとの闘いはどうなるか?!

 次回
  第13話 ~2日目バトルパート 中編~
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