どうも、弓狼です。
申し訳ないですが、訂正のお知らせします。
シャオラン達のギルド名を
千年記の翼 ➡ 年代記の翼 に変わります。
読み方は変わず、ツバサクロニクルです。
ツバサメンバー達は、ほとんど体術が使えることにします。
今までの連載した内容にミスがありましたため、訂正していただきました。
本当に申し訳ありませんでした。
第14話 ~2日目バトルパート 後編~
10000字越えました!
セイバーとツバサの試合が始まります!
戦闘描写下手なところがありますが、ぜひ読んで見てください。
それでは、どうぞ!!
〔unknown side〕
ー闘技場(ドムス・フラウ)ー
チャパティ
『さあ、第4試合の対戦組合せの発表します!剣咬の虎 ユキノ・アグリア VS 人魚の踵 カグラ・ミカヅチ!!これはまた美女対決となった~!!』
カグラは人魚の踵 最強の魔導士であり、エルザと同等の実力をもつ屈指の女性魔導士である。対してユキノは初出場でありながらも剣咬の虎の一員として大会に出ているため、かなり期待されてるようだ。
チャパティの対戦発表で、2人は向かい合うように闘技場の上に立っている。そして、第4試合開始の銅鑼が鳴り響いた。
ユキノ
「よろしくお願いします」
カグラ
「こちらこそ」
ユキノが頭を下げて挨拶すると、カグラも頭を下げる。
ユキノ
「これまでの試合に乗っ取り、私たちも賭けをしませんか?」
カグラ
「私は、軽はずみな余興はしたくないのだが」
ユキノはそう言って誘うが、カグラはその誘いを即答で断る。だが、ユキノはこの後とんでもないことを口にした。
ユキノ
「では重たく致しましょう……命を賭けましょう」
ユキノの言葉に会場中が動揺とざわめきに包まれる。
カグラ
「その覚悟が誠のものなれば、受けて立つのが礼儀というもの。よかろう、参られよ!」
“命”という賭けが成立し、ユキノは先手を打とうと金色の鍵を取り出す。
ユキノ
「開け!双魚宮の扉、ピスケス!!」
観覧席にいるルーシィとアルカディオスは、ユキノのもつ鍵を見て驚愕した。ユキノは星霊魔導士だったのだ。
ユキノは、黄道十二門の1つ 2匹の巨大な魚 ピスケスを召喚しカグラを襲うが、カグラは軽やかにかわす。
だがユキノはさらに鍵を取り出し、
ユキノ
「開け、天秤宮の扉!ライブラ!!」
両手に天秤の皿を持った女性が召喚された。黄道十二門の1つ ライブラだった。彼女の能力 重力変化でカグラの重力を操り、地面にめり込ませてその隙にピスケスが上空から攻撃を仕掛ける。
しかし、カグラは重力場から抜け出しピスケスの攻撃をかわした。それを見たユキノは切り札を切ると決意し、黒い鍵を取り出した。
ユキノ
「私に開かせますか……十三番目の門を…」
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
ソウダ
「十三番目の門?なんだそりゃ?」
ユウキ
「黄道十二門…だよね?」
ユキノが言っていた十三番目の門とは?とソウダとユウキは首を傾げる。
ソニア
「……十三番目の門………蛇使い宮の扉…」
シンベエ
「へびつかいきゅう???」
ランタロウ
「あの~ソニアさん、黄道十二門にそんな鍵があったのですか?」
ソニアはそう呟いた言葉にシンベエは目が点になっていた。絶対理解してない顔だと思うランタロウは、十三番目の門についてソニアに質問してみる。
ソニア
「黄道十二門は、黄道十二星座になぞらえた星霊であり、その鍵は12本あることは知っていますね。実は、黄道十二門には十三番目の門が存在していた。星座で言うなれば黄道十二星座に隠れた十三番目の星座“蛇使い座”であるのです。つまり十三番目の門とは、“蛇使い宮の扉”なのです。
たしか蛇使い宮の星霊は、他の黄道十二門の星霊より魔力が圧倒しているので、封印したと本を読んだことがありました」
ランタロウ
「……さすがミステリアス好きなことはありますね…」
十三番目の門についてペラペラと説明するソニアは、目を輝いていた。彼女は、謎や幻想的なものには目がなくそれに関することになると、スイッチが入ったかのように語りだすほどミステリーマニアでもあるのだ。
そんなソニアを見たランタロウは、少し引いていた。
ユキノ
『開け、蛇使い宮の扉!オフィウクス!!』
ソニアの予想が正しく、ユキノが呼び出したのは蛇使い座の星霊だった。暗雲が発生する中で現れたのは、ピスケスの数倍大きく黒い鱗に覆われた巨大な蛇“オフィウクス”。その蛇から感じる魔力と迫力は、他の星霊を圧倒している。
ユウキ
「これが……十三番目の星霊…」
オワリ
「デッケー蛇だなぁ~」
オフィウクスの圧倒的な存在感に目を見開いている呆然とするユウキとオワリ。
ジル
「……おいしそう」
シンベエ
「ジル~蛇は食べ物じゃないよ~」⬅よだれジュルリ
キリマル
「シンベエ…頭で分かっていても身体が反応してるぞ……おいしそうだと…(汗&呆)」
第一印象が食べ物だと見えていたジルにシンベエはそれを否定するが、大蛇を見てよだれを垂らしている身体にキリマルは突っ込む。
ランタロウ
「こんなスゴい星霊ならカグラっていう人に勝つんじゃないですか?」
クズリュウ
「…いや…マーメイドの女が勝利するな、この試合…」
ランタロウの言葉にクズリュウは確信した口調でバッサリと切り捨てる。そして、クズリュウの言葉はまだ続く。
クズリュウ
「さっきの賭けの時点で、すでにセイバーの女は負けている。己自身の“命”を大事しないものに勝利はない」
ソウダ
「すげぇ厳しいこというな。相手に」
クズリュウ
「相手の力量を図らずに己の力に過信するのは、己の敗北を導くだけだ…」
“命”とはどういう意味かを知っているクズリュウにとって、セイバーの賭けがとても気にくわなかったのだろう。いつものクズリュウの雰囲気が、剣士としての威圧感が放たれていた。
〔ユキノ VS カグラ side〕
ー闘技場(ドムス・フラウ)ー
ユキノの召喚したオフィウクスは、カグラを襲いかかる。しかし、カグラはかわす動きを見せず鞘を納めたままの刀を持ち構える。そして、オフィウクスと衝突する瞬間………
カグラ
「【不倶戴天 抜かぬ太刀ノ型】」
ズバッ!!
オフィウクス
「グギャァァァァアアアァァアァア!!!!」
カグラは鞘を抜かずにオフィウクスを斬撃音と共に一刀両断したのだ。それを見る観客と魔導士達は目を見開いて驚愕する。
ユキノ
「うそ……」
何より一番驚いたのは、ユキノ本人だった。まさかオフィウクスが斬るなんて思っても見なかったから………。
カグラは刀の鞘でユキノをすれ違い様に強打させ、ユキノを倒した。
カグラ
「安い賭けをしたな……人魚は時に虎を喰う」
ユキノ
「私が…敗北……剣咬の虎が……」
カグラ
「命……そなたの“命”は私が預かった。よいな」
ユキノ
「はい……仰せの通りに……」
悔し涙を流すユキノにこの場から立ち去るカグラ。第4試合の決着がついた。
チャパティ
「試合終了~!第4試合の勝者 人魚の踵 カグラ・ミカヅチ!!セイバートゥース敗れる!!」
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
ソウダ
「太刀筋すら見えなかった」
ハルノ
「鞘を納めたまま大蛇を斬るなんて凄いね」
ソウダとハルノは、カグラの一閃に驚嘆していた。
だが、ソウダの隣にいたクズリュウは“カグラ”を見ていた。いや、正確にいえば“剣士としてのカグラ”を見ていたのだ。
クズリュウ
「(あいつの剣技……何かに対する憎しみを感じる。一体何のためにその刀を抜くのか……)」
クズリュウはカグラの思念を感じ、強張った表情をしていた。
〔アルカディオス side〕
ー会場応援席ー
アルカディオス
「まさか星霊魔導士がもう一人いるとはなんという天運!計画はより確実なものとなる!」
アルカディオスは、もう1人の星霊魔導士が現れたことに歓喜に包まれていた。
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
___数分後……
チャパティ
『2日目バトルパート第5試合!年代記の翼 リー・シャオラン VS 蛇姫の鱗 リオン・バスティア!!』
シャオラン
「俺ですか…」
ハチマン
「相手は氷の造形魔導士だ。お前なら楽勝だろ」
ソウダ
「負けたら、ユウコさんのネッチョリコースだからな」
シャオラン
「絶対に勝ってみせます!あのコースは避けたいです!!」
ソウダの言葉に速攻拒絶するシャオランは、慌てて闘技場に向かった。
ユウキ
「シャオラン、頑張ってね!」
シャオラン
「はい!」
途中でユウキに応援されたシャオランは、嬉しい笑みを見せて返事を返した。その後すぐに闘技場へ走って行った。
〔ラミアスケイル side〕
ーラミアスケイル 選手待機席ー
リオン
「相手は、昨日宣戦布告した奴か」
ユウカ
「たぶん、年代記の翼のリーダーだ。昨日の奴らより強いかもしれねぇから気をつけろよ」
ユウカが言っている奴らとは、ソウダとユウキのことだ。バトルパートで雷の造形魔法で一撃で倒したこと、競技パートでセイバーのルーファスを出し抜き短時間で大量得点する快進撃。その上、本気を出してないとなるとツバサクロニクルの実力は計り知れないものだと、他のギルドは予想よりほぼ確信したのだ。
トビー
「昨日のあいつらより強いのかよ!?どんだけ強いんだよ!!」
ユウカ
「……切れるなよ」
オーバ
「あんたはあっさり負けたじゃないか!回すよ!」
トビー
「…も……もう…回ってるよぉおぉおぉ…」
シェリア
「頑張ってください!」
ジュラ
「相手はユウコ様のギルド…気をつけるのたぞ」
リオン
「ああ、行ってくる」
ジュラの忠告を受けたリオンは闘技場へ向かった。
〔フェアリーテイル side〕
ーフェアリーテイルA 選手待機席ー
グレイ
「リオンの相手がシャオランか」
エルザ
「どんなバトルになるか」
ルーシィ
「そういえば、ナツはシャオランとカナデと一緒にウェンディ達を助ける時、何か魔法を使ってた?」
シャオランの魔法がどんなのか心当たりがありそうなナツに、ルーシィは聞いてみたが……
ナツ
「いや、シャオランの魔法は使ってねぇ。あいつ、回し蹴り一発で倒したぐらいしかなかった」
ルーシィ
「…そうなんだ」
ナツは知らないと答えた。ルーシィは少しガッカリする。
ナツ
「だけど、カナデの魔法は凄かったぞ!」
エルザ
「カナデって…銀髪の無口なあの者がか?」
ナツ
「それがすげぇ~んだ!何もないところから銃が出てきて、兵士の周りを射ったら、黒い氷で兵士をまるごと閉じ込めたんだ!」
グレイ
「黒い……氷…!?」
エルザ
「ちょっと待て、ナツ。まさかカナデは…」
ナツ
「ああ、グリモアハートの…ザクロウ…だっけ?あいつと同じ魔法だと思う」
グレイ
「ザンクロウな」
ルーシィ
「…カナデは…氷の滅神魔導士《ゴッドスレイヤー》!?」
カナデを魔法が氷の滅神魔法だと知ったナツ達は驚愕と動揺していた。
もうシャオランの試合話がなくなったのだった。
ーフェアリーテイルB 選手待機席ー
ラクサス
「あの小僧が試合するか」
ガジル
「ギヒッ、宣戦布告した奴か」
ジュビア
「彼どんな魔法を使うのでしょうか?」
ミラジェーン
「昨日の試合みたいに一撃で倒すかもしれないね」
〔ブルーペガサス side〕
ーブルーペガサス 選手待機席ー
イチヤ
「メ~ン。ツバサクロニクル リーダーの実力、どれ程のものか、見せてもらうぞ。君たちも見てたほうがいい」
レン・イヴ・ヒビキ
「「「はい!師匠(先生)!!」」」
〔マーメイドヒール side〕
ーマーメイドヒール 選手待機席ー
ミリアーナ
「あの人、どうにも強そうにみえないにゃ」
リズリー
「あまり見た目で判断しちゃいけないよ。特にツバサのリーダーは」
カグラ
「………………」
〔セイバートゥース side〕
ーセイバートゥース 選手待機席ー
スティング
「どれ程強いか見物だな」
レクター
「まあ、相手が蛇姫の鱗でジュラの次に強い人ですからね。案外あっさり終わるかもしれませんよ」
フロッシュ
「フロ~もそう思う~」
ローグ
「……………」
オルガ
「ツバサのリーダーって強いのか?強そうにはみえないが」
ルーファス
「彼が宣戦布告したのは、記憶している。相当の実力者であれば、是非記憶したいものだ」
〔シャオラン VS リオン side〕
ー闘技場(ドムス・フラウ)ー
チャパティ
『さあ、注目の第5試合となります!今大会のダークホースギルド 年代記の翼の“リーダー”リー・シャオラン選手!対するのは、蛇姫の鱗屈指の魔導士 リオン・バスティア!ヤジマさん、この試合どう予想されますか?』
ヤジマ
『ツバサクロニクルは計り知れないからね。昨日のバトルパートすら本気を出してないから、ワシらの予想できない展開になるんじゃないか』
ジェイソン
『超新星ギルド!そのリーダーの実力!COOL!!』
会場中が第5試合に集中する。ツバサのリーダーが試合すると、妖精の尻尾や剣咬の虎などのギルドの魔導士達も気になっても仕方ないほど注目の的になっていた。
シャオラン
「なんか凄い視線を感じます」
リオン
「それは仕方ない。お前がどんな試合するのか気になるからな」
シャオラン
「…そ…そうですか」
少し人目に慣れてないシャオランは、軽く深呼吸して落ち着く。
シャオラン
「リオンさん、よろしくお願いします」
リオン
「ああ、こちらこそよろしく」
お互いが挨拶したところで、実況アナウンスが流れる。
チャパティ
『それでは、第5試合!始め!!』
ドォ~ンと試合開始の銅鑼が会場に鳴り響く。
シャオラン
「俺は、正々堂々とあなたとの闘いを望みます!賭けは要りません!」
シャオランは笑みを見せながら攻撃体勢をとる。
リオン
「そうか、ならこちらも遠慮はいらない、どこからでもかかってこい!」
リオンも両手を合わせて魔法発動体勢にとり、その両手から冷気が溢れる。
シャオラン
「ふっ!」
だが、その瞬間シャオランはリオンの間近まで一瞬で移動して、シャオランはリオンにただの速い正拳を放つ。
リオン
「っ!?」
その一瞬に、リオンは驚愕しすぐに防御体勢に構える。
ドゴォォン!!
リオン
「ぐぅっっ!」
シャオランの正拳を防御に徹して耐えるリオンだったが、その正拳の威力が凄まじくリオンは防ぎきれずに殴り飛ばされてしまった。
リオン
「ぐぁぁぁあ!!」
殴り飛ばされたリオンの勢いが止まらず、闘技場の壁に激突し土煙が上がった。
チャパティ
『お~っと!試合開始早々、シャオラン選手の一撃がリオン選手に直撃!!いきなりの先制攻撃が決まったーー!!』
ヤジマ
『いやぁ、動きが速すぎて目が追いつけなかったなぁ』
ジェイソン
『なんという SPEED & POWER だ!COOL!! 』
一瞬の出来事で会場中に唖然と驚愕の空気に包まれていたが、その空気がすぐ消されるように会場の歓声が響き渡る。
シャオラン
「フゥー」
正拳の構えから残身をとったシャオランは、リオンのところを見る。だが土煙が舞い上がっているため、リオンの姿が見えなかった。
リオン
「【アイスメイク 大鷲《イーグル》】」
シャオラン
「っ!!」
リオンの声が聞こえた瞬間、突然煙の中から鳥型の氷塊がシャオランに襲うが、シャオランはバックステップでかわしていく。そして、リオンが煙から飛び出してすぐに両手を合わせ……
リオン
「【アイスメイク 蛟《ミヅチ》】」
巨大な蛇の形をした氷を形成して、シャオランに向かって突進させる。それに気づいたシャオランは、大鷲《イーグル》形の氷塊を無視して蛟《ミヅチ》形の氷塊へ真っ直ぐ突っ込んだ。
シャオラン
「【剛力旋風】」
小さくそう呟くシャオランは、蛟《ミヅチ》形の氷塊に向かって強烈な後ろ回し蹴りを繰り出し、蛟《ミヅチ》を粉々に蹴り砕いた。
リオン
「なにっ!」
シャオラン
「【嵐脚・凱鳥《ガイチョウ》】」
リオン
「斬撃!?」
脚から鳥型の斬撃を放ったことに驚愕するリオンは、何とかギリギリかわした。その斬撃は、壁を横一線に切り裂かれた。それを見た会場の人達は唖然とする他なかった。リオンも、切り裂かれた壁を見て冷や汗を流す。
リオン
「……危なかった。まさか脚で斬撃を放つなんて」
シャオラン
「身体を鍛えれば、銃や刀剣にも凌駕します」
リオン
「そこまでなるか…?だが、体術だけでここまで強いとは…。やはり、年代記の翼の魔導士は侮れないな」
シャオラン
「それは恐れ入ります」
シャオランはそうペコリとお辞儀する。一方、リオンは律儀な奴だと思っていたが、少し焦りが見えていた。
リオン
「(あいつ、侮れないというレベルじゃない…。今までの闘いでムダな動きをしない上に付け入る隙がない。なおかつ魔法を使わず体術だけで俺の造形魔法を的確に対処する。そして、試合開始からのあの一撃……ただの正拳であり得ないほどの威力があった。危うく気を失うとこだった…)」
“もし、あいつが魔法を使って闘ったら”と思うとあまり想像したくなかった自分がいた。リオンは、いったんその思考から離れて今はどうするかと考える。
シャオラン
「どうしたのですか?あなたが攻撃しないなら、今度はこっちから仕掛けますよ!【剃《ソル》】」
ビュンとシャオランはこの場から突如消えた。それを見たリオンは、どこだ!?と慌てて闘技場辺りを見渡すが、どこもシャオランの姿は見えなかった。
シャオラン
「どこ見てるんですか?俺はここに居ますよ」
リオン
「!!?」
気がつくとシャオランはリオンの懐に突如現れた。それを目を見開くリオンは、突然現れたことに怯んでしまった。
シャオラン
「【鉄塊体術・魔天狼《マテンロウ》】」
リオン
「グハッ!」
シャオランは、両手を地面につき両脚揃えてリオンを空中へ蹴り上げる。そして、シャオランが一瞬でリオンの背後に移動していたことにリオンはさらに驚愕する。
シャオラン
「そろそろ終わらしたいと思います」
リオン
「!……影舞葉!?」
シャオランはリオンを攻撃しながら体を反転させて、地面に落ちる寸前に最後の一撃を決める。
シャオラン
「【獅子連弾】」
最後にリオンの腹部に強烈な踵落としをくらわせて地面に叩き付けた。
リオン
「…ゴハァッ!」
ドゴォォオォオオォオォォオン!!!!
その衝撃は、まるで爆発が起こったかのように地面が割れ土煙が2人を覆い尽くした。
会場の人々は、試合の状況が分からぬまま闘技場を見つめている。やがて、土煙が晴れてきて見えたのは気絶しているリオンにその近くで立っているシャオランがいた。
チャパティ
『し、試合終了ー!なんと!魔法を使わずに体術のみでリオン選手を圧勝した~!!第5試合 勝者は、 リー・シャオラン~!!』
ヤジマ
『こりゃ、たまげたねぇ』
ジェイソン
『驚異的!前代未聞!COOL~!!』
会場は大歓声に包まれる。シャオランが魔法を使用せずにリオンに打ち勝った。そのことに観客は驚きと興奮に包まれていた。
ジェイソンのいう通り、まさしく前代未聞だった。妖精の尻尾や他のギルドの魔導士たちは、シャオランが驚異的な存在だと認識していた。
〔フェアリーテイル side〕
ーフェアリーテイルA 選手待機席ー
ナツ・グレイ
「「…………マジかよ」」
ルーシィ
「魔法使わずに勝っちゃった…」
エルザ
「恐ろしい強さだな」
選手待機席から見たナツとグレイは唖然し、ルーシィは魔法なしで勝ったことに驚愕していた。エルザもシャオランがとてつもない強者だと感じていた。
ーフェアリーテイルB 選手待機席ー
ラクサス
「とんだ化け物が現れたもんだな」
ガジル
「おもしれぇじゃねえか」
ミラジェーン
「凄いわね、シャオラン」
ジュビア
「いえ、凄すぎますよ!あれは!?」
妖精の尻尾B側では、面白いとラクサスとガジルの闘志に火がつき、ミラはいつも通りだった。ジュビアは、ミラのマイペースさに突っ込んだ。
〔ブルーペガサス side〕
ーブルーペガサス 選手待機席ー
イチヤ
「メ~ン、リー・シャオラン君の素晴らしい強さとイケメンの香り《パルファム》、見せてもらったよ!」
ヒビキ
「…魔法すら使ってないけどね」
青い天馬では、イチヤがシャオランの強さ(あと、顔も)を評価していた。しかし、彼は魔法を使ってないので実力まで見れなかった。
〔クワトロケルベロス side〕
ークワトロケルベロス 選手待機席ー
バッカス
「あの小僧、なかなかワイルドじゃねぇか!」
4人
「フォォォォオ!!」
見たことない体術に闘うことに四つ首の猟犬全員シャオランを気に入っていた。
〔マーメイドヒール side〕
ーマーメイドヒール 選手待機席ー
ミリアーナ
「にゃぁぁあ!!絶対にあの人と対戦するのはゴメンだにゃあ!!!!」
ベス
「あちきも…あの人と対戦したくない……」
リズリー
「アハハハ、なめちゃいけない相手が出たね」
カグラ
「……………」
今後シャオランと当たりたくないと泣き叫ぶミリアーナとベス。それを見たリズリーは苦笑していた。カグラは、ずっとシャオランをジッと見つめていた。
〔セイバートゥース side〕
ーセイバートゥース 選手待機席ー
スティング
「…………マジで???」
レクター
「スティング君、目を疑っているようですけど現実ですよ。……だ、大丈夫ですよ!あんな奴、スティング君にかかれば…たb、絶対に勝ちますよ!!」
フロッシュ
「……フロ~もそう思う」
スティング
「おいレクター、今“たぶん”って言いかけなかったか!?」
レクター
「や、やだな~スティング君。そんなわけないじゃないですか~(冷や汗)」
スティングは、レクターの励ましの言葉に突っ込んだが、レクターは目をそらしながら誤魔化していた。
ローグ
「大違いだったな、オルガ」
オルガ
「うるせぇ!魔法なしで勝つとか予想外過ぎるだろ!!」
ルーファス
「今までこんな事、僕の記憶になかったよ…。その上、記憶できないほどだった。」
ユキノ
「……すごい」
予想外過ぎる出来事にオルガはやけになっていた。ルーファスもユキノも、シャオランの闘いを見て驚くばかりだったようだ。
〔ラミアスケイル&シャオラン side〕
ーラミアスケイル 選手待機席ー
オーバ
「り、リオンが…負けたというのか?!……あ、アタシは回るよ~~」
シェリー
「マスター!?しっかり!」
トビー
「リオンが負けたぁぁあ!!強すぎるよあいつ!」
ユウカ
「叫ぶな、切れるな、あと黙れ!!」
トビー
「ひどっ!?」
蛇姫の鱗マスター オーバはリオンが負けたことにショックで自分自身が回ってしまった。シェリーはマスターを落ち着かせている。
トビーは今まで以上に声が上がるが、ユウカが堪忍袋が切れたかトビーに怒鳴った。怒鳴られたトビーは、おお~んと陰でへこたれていた。
ユウカ
「そういや、シェリアとジュラさんは?」
シェリー
「リオンを迎えに行ったわ」
ー闘技場(ドムス・フラウ) 通路ー
一方、リオンはシャオランとの試合でダメージが酷かったため、シャオランが肩を貸してもらい蛇姫の鱗の待機所へ戻るとこだった。
リオン
「……すまないな、シャオラン」
シャオラン
「いえ、俺がやってしまったことですので…」
リオン
「だがまさか、体術だけでやられるとは思わなかったがな」
シャオラン
「あ、それは、その~」
リオン
「気にするな。それほどお前は強かったということだ」
こんな会話をしていると、通路の奥から誰か2人がこっちに近づいて来るのを気配を感じた。
シェリア
「リ~オ~ン!」
タッタと走ってやって来たのは、赤紫色のピッグテールにリボンが特徴の少女 シェリア・ブレンディであった。あとから聖十大魔導士のジュラが歩いてきた。
シェリア
「リオン、ケガは大丈夫?」
リオン
「見ての通りボロボロだ。シェリア、治療を頼みたい」
シェリア
「はい!」
ジュラ
「ではシャオラン殿、リオンは儂らが預かろう」
シャオラン
「わかりました」
シャオランは、2人にリオンを預けてユウキ達の所へ戻ろうとすると、ジュラがシャオランに話しかけてきた。
ジュラ
「ところでシャオラン殿、ユウコ様はお元気でなされてますか?」
シャオラン
「…いえ…昨日、妖精の尻尾とバッカスさんとの飲み比べで、今二日酔いで寝込んでます」
ジュラ
「………相変わらずだのう、お主も苦労するじゃろう」
シャオラン
「あははは………まったくです」
ジュラもユウコの厄介さに頭を悩まされていたようだった。
シャオラン
「俺はもう戻ります。皆さんまた明日大魔闘演舞で」
シャオランは、ジュラ達にそう言って走り去って行った。
〔ツバサクロニクル side〕
ーツバサクロニクル 選手待機席ー
シャオラン
「すみません、遅くなりました」
ソウダ
「どこ行ってたんだ、シャオラン」
シャオラン
「リオンさんを蛇姫の鱗へ連れてってあげたとこですよ」
ソウダ
「そっか」
ランタロウ
「シャオランさん、お疲れ様です」
ツバサのメンバー達は、シャオランに勝利を讃えていた。
〔unknown side〕
ードムス・フラウー
チャパティ
『これにて大魔闘演武二日目終了ーー!!まさかの剣咬の虎2日目0ポイント!そしてトップが年代記の翼だ!!結果はこのようになりました!』
ー2日目バトルパート 試合結果ー
第1試合 ⭕ クロヘビ VS トビー ❌
第2試合 ⭕ エルフマン VS バッカス ❌
第3試合 ⭕ ミラジェーン VS ジェニー ❌
第4試合 ❌ ユキノ VS カグラ ⭕
第5試合 ⭕ シャオラン VS リオン ❌
ー2日目 結果ー
1位【年代記の翼】 31ポイント
2位【大鴉の尻尾】 24ポイント
3位【妖精の尻尾A】 22ポイント
4位【蛇姫の鱗】 21ポイント
5位【剣咬の虎】 20ポイント
6位【青い天馬】 18ポイント
6位【人魚の踵】 18ポイント
7位【妖精の尻尾B】 12ポイント
7位【四つ首の子犬】 12ポイント
四つ首の猟犬《クワトロケルベロス》は、第2試合の賭けにより“四つ首の子犬《クワトロパピー》”になっていた。
バッカス以外の魔導士達は絶句のあまり真っ白になっていたのだった。
こうして、大魔闘演舞2日目は幕を閉じた。
ークロッカス街中ー
その頃、妖精の尻尾Bのミストガン、いや独立ギルド”魔女の罪《クリムソルシエール》”の魔導士 ジェラール・フェルナンデスは、試合会場だけでなく街中を調べながら疑問を感じていた。
ジェラール
「やはりおかしい……2日目が終了したというのに毎年感じるあの魔力を感知できていない……」
ジェラールは、胸騒ぎを感じながら調査を続けるのだった。
だが、彼らは知らない………
最悪の事件がもう既に動いていることを……
その運命の日まで………あと5日…
技 紹介
【剛力旋風】
驚異の速さで繰り出す、強烈な後ろ回し蹴り
〈NARUTOより〉
【嵐脚・凱鳥《ガイチョウ》】
六式体術 嵐脚《ランキャク》の1つであり、羽を広げた鳥のような斬撃を放つ。鉄を切り裂くほどの威力はある。
〈ONE PIECEより〉
【剃《ソル》】
六式体術の1つ。消えたかのように地面を蹴って移動する。
〈ONE PIECEより〉
【鉄塊体術・魔天狼《マテンロウ》】
六式体術 鉄塊を利用して編み出した体術であり、鉄塊をかけた両足で敵を蹴り上げる。
〈ONE PIECEより〉
【獅子連弾】
相手を上へ蹴り上げ、「影舞葉」で追尾。敵を攻撃しながら体を反転させて最後に強烈な踵落としをくらわせて地面に叩き付ける高速体術である。
体に負担がかかるためあまり多用することはできないが、シャオラン達はもう克服している。
〈NARUTOより〉
シャオランの圧勝!…というか強すぎる(汗)
ようやく大魔闘演舞2日目が終わりました。
それぞれの感情や思いが交差する2日目の夜、ツバサ達はどう行動をとるか!
次回
第15話 ~怨念・憤怒の夜~