お菓子な剣は好きですか?   作:九呂巣

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だるまってよく見るとちょっとイケメンかもしれない

「はっはっは!私は砂の妖精、スナカッ――――」

 

「せい。」

 

ボコボコボコッ

 

「ぎゃぁぁぁぁーーー!!!!」

 

名乗り終える前に蒸発してしまった。

「帰るぞ。」

「君。名乗らせるくらいさせてあげなさいよ。」

「どうせぶんか〇きーとかだろう。」

「いやいや、広島県のゆるキャラはこんなところにいないぞ。」

「何でもいいじゃんか。早く帰れるし。」

「そういえば録画しておいたアニメまだ見てない!」

 

ここは隣町の何処かの空き地。

ダガッシーが敵を察知してやって来たのだ。

そして、敵の妖精を発見し、相手が名乗ろうとした時に善行が刃のない日本刀――オード・スチースで蒸発させたのだ。

敵を始末してとっとと撤収を始める善行。名乗れずに消えてしまった敵は、優先度が昨日のアニメより低かった。

 

 

翌日。

「はああ。」

善行は学校の教室の自分の席につくなり、ため息をついた。ここ最近はダガッシーと敵殲滅に出かけることが多いため、少しだけ疲れているのだ。

――少し疲れがたまってきてるなー。睡眠時間増やして、疲労回復に努めるかな――

そんな事を思っていると、

「おいおいどうした?ため息何かして。疲れてるのか?」

やって来たのは善行のマブ達、町屋寛人だ。

寛人はおとなしめの性格で気遣いのできる優しい人間だ。入学した時の席が近かったので、そこから話すようになり、今じゃよく気の知れた仲になっている。

そんな友人を見て、ここ最近の事を話そうかと考えたが、

 

――いや、ダメか。あいつに誰にもばれるなって言われてるし、話したところで信じられる話じゃないな――

 

妖精の存在は絶対秘密のため、誰にも話すことが出来ない。それに話したとしても、ほとんどの場合はただの妄想としか受け取れないだろう。

そのため、世界のためにも、自分の社会的立場のためにも話すわけにはいかない。

「ああ、ちょっと出かける用事が最近多くてちょっと疲れてんの。」

「そうなのか。しっかり休まないと駄目だぞ、体調崩すし。」

「心配ありがとさん。」

ごまかして話すと、寛人は心配する言葉をかけ、また何処かへ行ってしまった。

――今日は帰ったら家で休んで起きたいなぁ――

今日は出かけることがないことを祈るばかりだった。

 

 

「ただいまーっと。」

その日の放課後は何もなく、そのまま家に帰る。

「‥‥‥‥今日も誰も帰って来てないのか。」

親は仕事、姉二人はまだ部活だったり授業だったり。

誰もいないことを確認して、階段を上り自分の部屋の扉をあける。

すると。

 

「♪~なぞなぞ~☆みたいに☆地球儀~をとき~明か~したら♪」

 

羊がハル〇の制服をきてハレ晴レ〇カイをノリノリで歌いながら踊っていた。

 

「♪時間のは~てまで―――」

 

どぉぉぉーーーん!!

 

善行のタイキック!

羊は壁にめり込んだ!

 

「‥‥‥‥人が気持ちよく踊っているのを君はタイキックで蹴飛ばすのか。」

「俺のマジックポイント減るじゃん。」

「ドラク〇じゃないから減らないよ!別に邪魔してないだろう!?」

「目障りだ。」

「ひどい!!」

なんとかして壁から脱出する。

「前から思ってたけど。」

「なんだい。」

「妖精なのになんで人間界のアニメや漫画を知ってんの?」

「別に妖精がほとんど人間界に来ない訳じゃないんだ。なんやかんやして人間界の物を仕入れているんだよ。妖精界じゃ人間界のアニメや漫画、ドラマやバラエティーまでも人気なんだぞ。」

「へぇーー。で、お前はアニメや漫画が好きなわけか。」

「その通り!特に私が好きなのは這い〇れ!ニャル子さんだ!」

高々と叫んだダガッシーは謎の構えをする。

「いつもニコニコ!あなたの隣に這いよる混沌ニャル―――」

「言わせねぇよ?そろそろ危ないから。」

「我〇家的なつっこみで遮るんじやない!」

だが止まらないダガッシー。

「我々!!」

「うー!!」

「寄れ依れ!!」

「にゃー!!」

「世界は――」

 

ぶすっ

 

「ギャーース!!」

善行は目潰しでダガッシーを沈黙させる。

「‥‥‥‥てか誰だよこいつ。いつの間に現れたんだよ。」

「‥‥‥‥ふふふ。それはな‥‥そいつも這いよる―――」

 

グリグリグリ

 

「お前は黙ってろ。」

「痛い痛い!!目と体が燃えるように痛い!!」

善行がさらに追い討ちをかける。

 

一段落して、もう一回。

「‥‥こいつは誰だ。」

「こやつは私の友人だ。」

「友人?じゃあこいつもお菓子の妖精?」

「まあ、自己紹介を聞けば分かる。」

そして、ダガッシーに友人と言われた子犬のマスコットに向き直る。

そして、

「僕は――」

いい放った。

 

「お掃除の妖精、泥太郎です!」

 

がしっ

「お前。」

「はい‥‥‥なんでしょう‥‥‥そしてこのアイアンクローは‥‥‥」

「お前、相手はサニクリー〇だぞ。ド〇コとソウジ〇ウのソ〇ジロウだよな、それ。潰されるぞ?」

「そんなこと‥‥‥言われても‥‥‥‥本名なんだし仕方ないじゃ‥‥‥ないですか。」

 

メキメキ

 

「あの‥‥‥‥そろそろ手を放してください‥‥‥‥頭蓋骨が割れそう‥‥‥」

言われて、手を放してあげる善行。

 

「泥太郎こと泥っちは私の親友なんだぞ。」

「改めまして、泥っちです。母親はドロ〇ボーと呼ばれてます。」

「いろいろ危ないからもうつっこみいれないよ。」

「私と同業者だから、たまに来るからよろしくね。」

「はいはい。」

泥っちは子犬のマスコット姿。とても愛らしい出で立ちで、少しなごんでしまう。

不意に頭を撫でたくなり、頭に手を伸ばす。

すると、

 

べちっ

 

弾かれてしまった。

「あれ?なんで?」

「‥‥あなた、手を洗ってないでしょう。手にとてつもないはど菌が着いてますよ。」

「ああ、言い忘れてたけど泥っちはきれい好きでな。菌の量が見抜けて、汚いものが許せない性格なんだ。」

「さっきアイアンクローしたのに。」

「細かいことは気にしてはいけないぞ。」

「適当だろ絶対。」

「それで、汚いものを見つけるとつい洗ってしまいたくなるんですよ。」

「ふーん」

「というわけでと。」

泥っちは善行の手の方向に自分の手を合わせる。

そして、呪文を唱える。

 

「リフレッシュ!!」

 

「ボー〇ドみたいだな。」

「さあさあ、これで手にある雑菌は全て消えましたよ。」

「今ので?」

「はい。それはもうさっぱりと。」

自分の手を見回す善行。

「全然実感がない。」

「まあ、自分の手の雑菌を意識できる人なんていませんからね。」

「こんなのでこいつ戦えんの?」

「失礼な!僕はちゃんと戦えますよ!

そして泥っちは別の呪文を唱える。

 

「お掃除トルネード!」

 

ひゅるるるる

 

目の前に小さな竜巻状の風が発生した。

 

「本当はこれの何百倍もの強さの竜巻を起こせますよ。」

「普通だな。まあ、戦えそうだからいいけど。」

 

そんなことをして時間を過ごしていると、

 

ピロンピロン

 

電子音が響いた。

 

「ん。敵、現れたみたいだけど。」

「そうみたいだな。では行こう!」

音が鳴ったのはダガッシーの着けてる腕輪からだ。敵が発生したさいになるようになってて、その敵の居場所が腕輪に表示されるようになっている。

 

家に鍵をかけ、人に見られないように鞄にダガッシーと泥っちを詰め、ダガッシーの誘導に従って道を進んでいく。

そしてたどり着いたのはビルの屋上。

すでにここはダガッシーの結界の中のため、下を見ても誰もいない。

そして、今回の敵は、

 

「‥‥‥‥いないじゃん。」

 

いなかった。

あたりを見回しても、敵の姿は見当たらない。

「誰もいないし。腕輪の誤作動じゃないのか?」

「いや、そんなはずはないのだが‥‥‥」

 

「‥‥‥ん?何か聞こえませんか?」

泥っちに言われ、耳を澄ましてみる。

「‥‥‥本当だ。何か聞こえる。」

「しかしこれは何の音だ?」

「さあ。」

やがて音は段々大きくなる。

 

ゴォォォォォォ

 

「‥‥‥これ、何か落ちてきてるよな。」

「かもしれん。」

全員で見上げて、空から落下して来るであろうものを探す。

 

そして、

「おい。何か高速で落下してきてるよ。」

「まずい!明らかに私達の上だ!」

「ここはお任せ!」

泥っちは宣言し、呪文を唱える。

 

「風壁!!!」

 

瞬間、目の前に豪風が吹き荒れ始めた。

そして、高速で落ちて来た何かは風に煽られ、狙いを外して善行達の五メートル離れた場所に落下した。

落下でコンクリートが砂ぼこりを上げる。

 

砂ぼこりが段々と消えていき、中から姿を現したのは、

 

「‥‥‥我はだるまの妖精、男丸だ!」

 

筋肉ムキムキの腕を持っただるまだった。

 

「あれ、男〇だよな?」

「違うわ!我は男丸だ!決して梅ではない!」

「じゃあダ〇マッカ?」

「ポ〇モンでもない!!妖精だ!」

「どこら辺が?」

「え?‥‥‥いや、我は妖精―」

「どこら辺が?」

「全部妖精だ!」

「本当はそう思ってるだけの別の生き物とかじゃなくて?」

「え‥‥‥‥いや‥‥‥我は妖精‥‥‥妖精‥‥‥妖精?‥‥だよな‥‥‥あれ‥‥‥‥‥って、魔法を使えるんだから我は妖精だ!」

「妖精=魔法って偏見に近いよな。誰がそんなこと言ったよ。魔法使えるからって妖精とは限らない。お前は魔法が使える別の何かかもしれないぞ。」

「そんな‥‥‥我は‥‥‥‥誰だ?‥‥」

「ふっ。この程度のメンタルとは。」

「お前もおんなじだった気がするんだけど。」

「我‥‥‥‥生まれてきた意味は?‥‥‥」

「おお!なんか答えの出ない自問自答を始めてしまったぞ!!」

「今がチャンス!!」

「よし、いきますよ!!」

「何かテンションの高いヤツが増えたな。めんどくせぇ。」

攻撃を宣言し、泥っちが肩を回し始めた。

その様は、

 

「マエケ〇ダンスだよなそれ。」

「僕はカープファンだし、今回が初めての登場なので目立たないと!」

「読書にはその様子が伝わらないんだけど。」

「いいんでふ!」

「噛んだな。」

「‥‥‥‥行きますよーー!」

どうやら肩を回すのは魔法を出すためのためだったらしい。

肩を回すのをやめて、そのまま腕を相手に向ける。

そして、魔法を放つ。

 

「吸引力の変わらないただひとつの竜巻!!」

 

「それダ〇ソンの掃除機。」

「気のせいです!!」

 

竜巻を発生させ、敵を竜巻の中に吸い込んだ。

 

「なぁ。これ、吸い込んで、どうなるの?」

「それはですね。」

 

「中で、ごみ収集車に回収されたゴミのごとくぐしゃぐしゃに潰されます。」

 

「エグタン乙。」

「これでアイツは肉片と化しているでしょう。」

「お前らってどうして余計な部分に力を注ぐわけ?」

「それが妖精ですから。」

「もういいや。」

 

やがて風が収まり、竜巻の中が見えてくる。

 

「何か赤黒いやつが散乱してる。」

「やったね!」

「むだに強いなぁ、お前ら。」

 

敵の撃破を確認して、帰ろうとする善行達。

だが、

 

どどどどどおおぉぉぉぉん!!!

 

空から大量にだるまが降ってきた。

 

「‥‥‥こいつら何体いるんだよ。」

「マトリョーシカみたいですな。」

「あれは中からでてくるんだよ。」

 

なんて話している間にだるま達が砂ぼこりから出てきた。

 

「許せん‥‥!」

「我が兄弟を‥‥」

「こんな無惨に変えられて‥‥」

「黙ってはおけん!!!」

「覚悟せい!!」

だるま達はそう言うと、一斉に火を吹いた。その火はビル丸々一本を覆えるほど大きい。そんな火に一瞬で包まれてしまった善行達。

「‥‥少し強くしすぎたな。」

「‥‥これでは跡形も残るまい。」

だるま達は善行達を撃破したと思い、火の手をやめる。

 

そして火が収まったあとには、

 

「効かないってわかっててもちょっとは怖いな。」

「効果は保障されてるから大丈夫だぞ。」

「‥‥‥‥Oh‥‥wonderful‥‥‥」

 

無傷の善行達がいた。

「何故だ!!!?」

「あれだけの火力をどうやって?!」

「それも人間風情に防がれるなんて!!?」

「あ、俺は魔法耐性の表示がふりきれてるから。」

「「「せこすぎる!!」」」

ごもっともなつっこみをいただいた。

「そいじゃ、やりますか。」

善行は鞄からオード・スチースを取りだし、やたらめったらに空中を切り始めた。

そして、

 

「ぎゃゃゃゃゃぁぁぁぁ!!!!」

「ぐばぁばばばばば!!!」

「あああああああああ!!!!」

「いぃぃやぁだぁぁぁ!!!」

「助けてくれぇぇぇーー!!!」

 

あちこちで血を噴き出したり、ドロドロに溶け出したり、粉々に砕けたり、蒸発したりといった様子で、とても言葉で表すことができないほど悲惨な状況になった。

「おお。これ、コープスパ〇ティの比じゃないんだが‥‥‥‥」

「ブラッド〇がとてもやさしいものに感じますねぇ‥‥」

あまりに酷すぎる状況にさすがのダガッシーや泥っちも吐き気を催していた。

そんなことは露知らず、スチースを振る善行。 だが、いかんせん数が多く、倒せど倒せどどんどん増えてくるような感じである。

「‥‥‥敵多いし、疲れた。」

オード・スチースは対象を一体にしかできないため、一体一体倒す必要がある。

とうとう腕が疲れたのか、手を止めてしまう善行。

「おい。これじゃあ倒しきれないんだけど。」

「‥‥うっぷ。そうだな。どうしようか。」

余りの敵の多さに、善行も少し動揺している。

そこへ、

「‥‥うっぷ。なら、任してください‥‥ちょうど、いいものがあるんです。」

泥っちが任せろと言ってきた。

泥っちは吐き気を抑えるのに時間を少し取ったのち、とあるものを取り出した。それは、日曜午前8時からやってる仮面を着けたヒーローが持ってる、

「変身ベルトじゃないか。」

「いかにも!これは仮面ラ〇ダーが変身する際に使うベルトです!!」

「まさかお前―――」

 

「そう!!そのまさかです!!」

 

意気揚々と叫び、だるま達の方を向いてからベルトを腰に巻く。

「何!!?まさか!?」

「変身するのか!!?」

「なんてことだ!!!」

だるま達が、変身することに驚き声をあげる。そして、腕を大きく振ってベルトのボタンをおした。

 

きゅるるるるるる!

 

ベルトの中央の何かの紋章が回りだした。みんながそれを固唾を飲んで見るなか、最後の決めポーズをとる。

 

びし!!

 

そして叫んだ。

 

「変身!!!!」

 

ちゅどーーーーん!!!!

 

ベルトから超極太のレーザー光線が飛び出した。

レーザー光線はだるまの大半を巻き込み、彼方へと消えていった。

 

‥‥‥‥‥

 

あまりの不意討ちに時間が止まる。

五分くらいたったのち、善行が問いかける。

「何?今の。」

「何って、

 

レーザー光線ですが、なにか?」

 

「なにかじゃねえよ。お前、変身って言ってたよな。」

「ああ、いや別に変身しませんよ?」

「え?じゃあなんで変身って叫んだわけ?」

 

「ロマンです!!」

 

べきぃ!!

 

「ぎぃやぁぁ!!」

オード・スチースの柄が泥っちの頭に食い込んだ。

「なんでそんなこと言ったんだよ。俺もちょっと身構えたじゃんか。」

「そんなこと言ったって、別に変身って言ったって変身するわけじやありませんよ!」

「わぎらわしいから言うな。」

「いいじゃないですか!男なら誰だって一回はやってみたいでしょう!?変身は男のロマンです!」

「知らん。てか見ろよ。敵さん、まだ不意討ちのショックから立ち直れてないぞ。」

「どうでもいいことです。」

「まあそうだけども。」

敵であるだるま達は不意討ちで仲間を大量に失ったショックで固まったままだ。

「おっと、チャンスだぞ!」

「おい。もう一回やれよ。」

「いや、それがこのベルト、一日に一回しかレーザー撃てなくてですね。」

「使えねえな。」

「かたっばしから殺って行きます?」

「面倒臭い。」

「なら、これをつかうんだ。」

そう言ってダガッシーが渡してきたのは、長細い筒状のもの。その形状はまさに、

「鞘?」

「そう。それはオード・スチースの鞘だ。」

「刃がない剣に鞘はいらないと思うけど。」

「なに?はがない?」

 

べし!

 

チョップが炸裂した。

「今は鞘の話をしろ。」

「‥‥‥‥すんまへん。‥‥と。この鞘はオード・スチースの力を引き出すのに有効なんだ。」

「鞘がか?」

「まあ、使ってみれば分かる。」

そう言って、ダガッシーはお菓子を取り出した。

「メ〇トスをどうするんだ?」

「このメ〇トスをオード・スチースの柄の一番後ろの所にある穴に入れるんだ。」

「ああ、この穴ってこのためなのか。」

ダガッシーに渡されたメ〇トスをオード・スチースに入れる。

「オード・スチースをその鞘に納刀するんだ。」

言われて、鞘に納刀する善行。

そして、

「さあ、敵めがけて抜刀するんだ!」

「え?どうして?」

「いいからやってみるのだ。」

言われて、だるま達めがけて抜刀した。

すると、

 

ピキィィィィィィ

 

何かが走っていった。

そして次の瞬間、

 

びしゃびしゃびしゃびしゃ!!

 

だるま達が全部肉片へと変貌した。

 

「え。なんじゃこれ。」

「君はメ〇トスコーラを知っているか。」

「ああ、あの噴き出すやつか。」

「そう。その噴き出す力を高めた結果だよ。」

「え?これメ〇トスコーラなの?」

「そうだ。メ〇トスを使っただろう。鞘に納めた時に柄にあったメントスがコーラに入った時の作用を利用して、衝撃波をつくる。それも――」

 

「天駆けるメ〇トスの閃き!!」

 

ごっ!!

 

オード・スチースの柄がダガッシーの頭にめり込む!

 

「せっしゃはるろうにでもござらん。」

「ノリノリなのになんで突っ込んだんだ‥‥‥」

「これもノリでござる。」

「それより、これで全員片付いたか。」

「そうだな。見渡す限りの肉片だ。」

「もうここまでくるとグロいとも感じませんね。」

「血と肉片が風景になるなんて。」

「どうすんだよこれ。片付けるの大変だろうけど。」

「ちょっと待ってください。まだ一人動いてるやついますよ。」

言われて見てみると、肉片の中から一体のだるまが出てきた。

「おのれ‥‥‥‥おのれおのれ!!よくも同志を!!兄弟を!!」

「まあ、先に手を出したのは明らかにお前らだろうけど。」

「許せん!許せんぞ!!」

「怒り狂って火だるまになってるぞ。」

「本当に火をふいてますね。」

「もうちゃっちゃとやろうか。」

ダガッシーがチョコ連続コンボで潰そうとしたとき

「ちょっと待ってください。ここは僕が。」

「そうか。なら早く終わられろよ。」

「任せてください!」

そう言って、泥っちは火をふいて暴れるだるまに向き直る。

そして、泥っちは魔法のためのために肩を回す。

そして、準備が完了し、魔法を放つ。

 

「くらえ!!」

 

「僕達、お掃除マイスター!!」

 

ぎゅるるるるるるるる!!!

 

横凪ぎの風とかまいたちが肉片を飛ばし、火をふいただるまはバラバラになって肉片の山と共に彼方へと消えていった。

 

「サ〇クリーン。」

「違います。」

「ソ〇ジロウ。」

「違います!!泥っちです。」

「ねずっ〇みたいな言い方だな。」

「謎かけは出来ません。」

「やれとはいってない。」

「後始末って言うか、これ明らかに処理できてない。あの肉片見つかったら大事件だろ。」

「アッカ〇ーンしてきます?」

「ゆ〇ゆり、始まるよ~!」

 

ぶす!

ぶす!

 

「ぎゃあああ!!」

「ぶぃやああ!!」

 

ダガッシーと泥っちは目潰しをくらった。

 

「もういいや。帰るぞ。俺は知らない。」

「にげた!」

「待ってください!目が見えないからどこにいるかわからない!」

 

こうして今日も、世界は守られた。

 

 

「はああ。」

翌朝。

教室の席に着くなり、善行はため息をつく。

「どうしたの?また少し疲れてるけど。」

「最近、体を動かすようになったからね。」

「ああ。前に言ってた用事?」

「うん。おかげで腕が全く動かん。」

 

善行は筋肉痛に悩まされていた。

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