くさへびポケモンとなって幻想入り   作:Des

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こんにちは、デスです。

まずは一言、遅くなりました。なかなか執筆するテンションになれないくらいリアルが忙しかったので・・・・
とりあえず、頑張りますのでよろしくお願いします。

今回で幻想郷2匹目のポケモン登場です。皆様の予想は正しかったでしょうか?

前回のあらすじ

幻想郷で初めてのポケモンバトルをしたナギとチャモウ。バトルはチャモウも頑張ったがナギの勝利に終わった。
そして、傷ついた両者を治療するために一同は幻想郷一の医療設備が整っている永遠亭に向かうのであった。

では、本編へどうぞ!



第10話 迷いの竹林の永遠亭

 幻想郷で初めてのポケモンバトルを終え、今はボクとチャモウの傷を癒す為に『永遠亭』という場所に移動している。幽香と妹紅ちゃんに抱きかかえられて、しかも空を飛んでだ。

 これには最初は驚いたけど、道中(空中?)での幽香と妹紅の話によればこの幻想郷で何か能力を持っている多くの人が空を飛べるようだ。それが幻想郷で普通なら順応するしかない。

 というか、いまさら人が空を飛んだぐらいで驚いていてはポケモンの世界ではツッコミの毎日になるしね。科学の力で簡単に空を飛べる(アニメのロケット団とか)し、ボク達ポケモンからしたら飛行タイプもいるしね。

 

 飛ぶこと10分くらいで視界にこれまでに見たこともないほどの大きくて立派な竹林が入ってきた。ポケモンの世界でも存在はしていて、元の世界で見慣れたはずなのに言葉を失うほどで美しさと壮観さがある。

 竹林に入ると幽香と妹紅ちゃんは飛ぶのを止め、歩き出した。竹の葉は鋭いし、肌が切れるかもしれないから歩きに変えたのかな?

 

「タジャ、タジャタジャ?」

 

 歩き出した理由を二人に尋ねると、

 

「前にも言ったけど、ここは『迷いの竹林』の名前の通りに普通の人間や妖怪は必ず迷うことで有名な場所なの。ここを自由に行き来できるのはそこにいる案内人さんか、ここに住んでいる住人くらいよ。」

「ここに住んでいる連中は訳ありでね、それで竹林の外からくるモノ達を住んでいる家に来られなくするように人工で作ったのがここみたいよ。」

「タジャ!?(人工!?)」

 

 この立派な竹林が人工なの!?元の世界にでさえあるか分からない程の()()()()が!?

 

「それは間違いないわ。私も偶に此処に来ることがあるのだけど、来るたびの目印にしておいた竹や景色が変わっているのよ。」

 

「それは永琳の薬のせいね。慣れた私でも竹の葉や罠に気をつけながら飛んでいたら、方向感覚を失いかねないわ。」

 

「チャモチャモ~(わたしはいつもねえちゃんについて行ってる~)。」

 

 ポケモン世界にある『迷いの森』といった迷い易い場所に似ているのかな?それにしてもさっきの妹紅ちゃんのセリフに怪しい言葉があった気がするよ。

 

「タジャ?(罠?)」

「罠はどうして設置されているのかしら案内人さん?」

「ああ、永遠亭にいるウサギ(兎詐欺)が竹林のあちこちに設置しているのよ。侵入者迎撃と警告を含めてね。」

 

 なにそれ超物騒。それに何か兎っていう言葉が妙にひっかかる言い方をしたよね?

 

「ああ、あの見た目幼女の兎ね。さすが年の功ってことかしら。」

「あの見た目に騙されたのは私だけじゃないはず。」

 

 何やら大変なのは分かった。あれ?なら、先に行った先生は大丈夫なのかな?

 

「タジャタジャ?(先生は大丈夫なの?)」

「先生なら大丈夫でしょ。そこの案内人と頻繁に来ている場所だから。」

「慧音のことなら大丈夫よ。きっと今言ったウサギを呼び出して永遠亭に行っているはずよ。」

「みたいよ?」

 

 それなら安心した。

 

 

 それから10分くらいかな?竹林を歩き続けていたボク達、正確には妹紅ちゃんの後をついて行ってるんだけどね。正面にこれぞ和風というような屋敷が見えてきた。何かポケモン世界のジョウト地方のエンジュシティにありそうな屋敷だなぁ。しかもすごく大きい。

 

「あれが永遠亭よ。あそこに幻想郷で一番の薬師がいるわ。」

「タジャ?タージャ?(薬師?そこは医師じゃないの?)」

「医師じゃないのかって聞いているわ。」

 

 妹紅ちゃんはややこしそうな顔をしている。そういえばここの人は訳ありって言っていね。

 

「簡単に言うと竹林の外に干渉しないようにするはずが、ちょっとした異変で外と関係ができちゃってね。そこから前向きに検討して、薬師が永遠亭の表立っての代表で人里に関わっているのよ。実際にその薬師の腕は人間を遥かに超えているしね。」

 

 何か妹紅ちゃんの微妙な顔をしている。

 

「案内人さんとここの連中の仲はそれほど良くないのかしら?」

「あ~、いや~・・・・。」

 

 幽香の質問に歯切れが悪い妹紅ちゃん。これは話題を変えた方がいいのかな?

 

「良くないのは姫様との間だけよ。他の住人とは良い関係を結んでいると思うわ。」

 

 ボクが頭を悩ませていると前方の方から初めて聞く女の人の声が聞こえてきた。

 

「げ、え、永琳・・・。」

「げ、とは何よ。姫様の相手をしているだけで私としては助かっているのよ。」

 

 妹紅ちゃんに永琳と呼ばれた女性は長い銀髪を三つ編みにしていて、服装は何ていうか帽子を合わせてナース服を表していると思うけど色が青と赤を半分で分けていてポケモン世界でもある意味見たこともない恰好をしていた。でも、ひと目では綺麗なお姉さんといった印象が強い。

 

「慧音が言っていたとおり、本当にフラワーマスターもいるのね。よっぽど()()()が気に入っているのね。」

「失礼ね。私は何も、花畑から動かないわけじゃないのよ。四季の花を眺める為にけっこう歩き回っているのよ。ただ、花畑にいる時間が長いだけ。」

「うちの姫様にも見習って欲しいわね。今まで過保護にしてきた私の責任もあるけど、もう少し自分から動いて欲しいわ。」

 

 どうやら永琳という女性は妹紅ちゃんだけでなく、幽香とも少なからず面識があるように見える。遠慮なしに言い合っているのがその証拠に見える。

 

「あら、ごめんなさい。私ったらお客様に挨拶もなしに。初めまして、私はこの永遠亭で医師のようなことをしている、八意(やごころ) 永琳(えいりん)と言うわ。よろしくお願いするわね。」

「タジャタジャ。(こちらこそお願いします。)」

「この子の名前は天籟クサナギと言うわ。よろしくって言っているわ。」

「あら、あなたはこの子の言葉が分かるの?」

「ええ、ナギは属性が草で私よりなの。」

「・・・・・・・。」

 

 な、何故か、ボクをジーと見ている永琳さん。正直怖いです。

 

「ナギがどうしたのかしら?」

「いえ、草ということは植物でこのいかにも生物といった姿で動いていることが興味深いだけ。正直に言うと体がどうなっているか気になるわ。」

 

 目が、目が怖いです!妹紅ちゃん、幽香ヘルプ!貴女はどこぞのマッドサイエンティストですか!?主人公の敵なのですか!?

 

「ちょっと止めなさいよ永琳。脅えているじゃない。」

「大丈夫よ妹紅。姫様の大事なお客様だもの、体を傷つけるわけにはいかないわ。」

「その時は私が本気でお相手するわよ?月の賢者さん?」

 

 抱いてくれている幽香の顔が見れない。何か殺気まがいなものを感じます。

 

「だから、何もしないわよ。ごめんなさいね、私はあなたに危害を加える気はまったくないから安心してちょうだい。」

「・・・やけにあっさり引き下がるのね。チャモウの時は解剖する気満々だったじゃない。」

「チャモ~(あれはトラウマ~)・・・。」

 

 妹紅ちゃんとチャモウの話から、ボクはこの人と2人きりにならないと心に誓った。

 

「さっきも言ったけど、そのトカゲさん?は姫様の大事なお客様なの。」

「輝夜の?」

「ええ、そうよ。貴女もここまで言えば分かるのではないかしか?」

「・・・・あ~、そういうこと。」

 

 どういうこと?妹紅ちゃんが面白くないっといった顔をしている。姫という人と関係は良くない見たいだけど、それと関係しているのかな?

 

「さあ、皆さん。外で立ち話もなんだし、どうぞ永遠亭に入ってくださいな。一応、妖怪用に調合した薬を用意しているわ。」

「ほら、案内人さん行くわよ。続きは中でいいじゃない。」

「・・・分かった。」

 

 永琳さんに促されて、ボク達は永遠亭に入った。

 

 

 案内されたのは強いて言えば近代学校にある保健室に良く似た部屋だ。人里を見てきたボクには違和感しかない、薬品のビンが規則よく並べられている棚や木製ではない机と椅子、しまいにはベットまである。ここまでに来た際に見たここの屋敷の門、玄関、廊下が純日本風だったのが拍車をかける。

 

「どうやら、この設備が気になっているようね。」

 

 部屋を見渡すボクに対して永琳さんは苦笑で話しかけてきた。

 

「ごめんなさい、ナギは幻想郷であまり見ない物ばかりだから驚いているみたい。」

「そのわりには、そこまで驚いていなかったようだけど?」

「タジャタジャ、タジャ。」

「それはナギ達がいた世界ではこのくらいは当たり前だったみたいよ。」

 

 通訳ありがとう幽香。でも、ポケモン世界も科学力という点で言えばいろんなゲームやアニメの世界にも負けないと思う。モンスターボールなんてその最たる例だ。どんなに大きいポケモンでも収納でき、かつ重さも無視である。空間魔法と言ってもおかしくない。

 

「あら、ならやっぱりチャモウやあなたは別の世界の生物なのね。」

「慧音からは何も聞かなったの?」

「急いで駆け込んできて、あの子みたいな生物をあなた達が連れてくるということだけ聞いているわ。とりあえず、慧音には沸騰させたお湯と綺麗な布をてゐと一緒に準備させているところ。」

「永琳殿、お湯と布の用意が出来たぞ。」

「準備万端ウサ~。」

「噂したら影ね。お疲れ様2人とも。」

 

 本当に噂したら影で、先生と頭からウサギの耳を生やした見た目小学校低学年?くらいの女の子が部屋に入ってきた。

 

「お、妹紅にナギ、無事に辿り着いたか。」

「ええ、先に行ってもらって悪いわね慧音。」

「なに、このくらいお安い御用さ。」

「てゐ、こちらの方に自己紹介しなさい。分かっていると思うけど、」

「はいはい、ここに来る途中に慧音先生に聞いたウサ。姫様が話してくれた子でしょ?」

 

 てゐと呼ばれた、先ほど先生と一緒に入ってきた女の子がボクの方へ振り返る。

 

「ではでは、初めまして私は因幡(いなば)てゐ、仲よくしていくウサ。」

「タジャ(よろしく)。」

「・・・お~、この手の感触は新感覚ウサ。」

 

 握手したボクの手を不思議そうに握って見ているてゐちゃん。それにしても、さっきから口調にウサウサ言ってるのはこの子がウサギの妖怪だからだろうか、耳もウサギだし?

 

「お待たせしましたっ!不肖この早苗、ただいま到着いたしました!さあ、鈴仙さん早くこちらに!」

「ま、待って・・・ハァハァ、あなた、急ぎすぎ、だから・・・・。」

「何言ってるんですか!私は早くナギさんに会いたいのです!」

「だから、ナギさんって、だれ・・・?」

 

 これまたタイミングばっちりに部屋に入ってきたのは早苗ちゃんとてゐちゃんと同じウサ耳を生やした少女だった。

 

「・・・これはウドンゲに自己紹介は無理っぽいわね。ナギさん、こちら私の助手をしているウドンゲよ。ウドンゲ、こちらは姫様が話していた恩人よ、失礼がないように後からちゃんと挨拶をしなさい。」

「は、はい。・・・ナギさん、よ、よろしく、お願い、します。」

 

 息きれきれの状態でウドンゲさんは返事を返してきた。てゐちゃんと違ってこっちは服装からセーラー服を着た高校生くらいの年に見える。きっと早苗ちゃんが無理やり引っ張って来たのだろう。

 

「丁度いいぐあいに集合したわね。では、早速治療を始めましょうか。」

「チャモウにもお願いね。」

「分かっているわ。でも、ナギさんの体に私が作った薬が効くか分からないので、手始めに軽く身体調査してみましょう。」

「・・・まあ、治療の為なら仕方ないわね。」

 

 幽香がしぶしぶとボクを永琳さんに渡す。

 

「ふふふ、さあ久しぶりに好奇心が疼くわ。」

 

 ひぃぃっ!やっぱり怖いよこの人!?

 

「あ、そうだ。ナギさん、もしかしたら()()()()()持ってませんか?」

 

 はっ!?そうだ、ボクたちポケモンには便利な不思議道具があるじゃないか。ツルを伸ばしバックをあさって『いいキズぐすり』を取り出す。それを見て興奮する早苗ちゃん。

 

「おお、実物が見れるなんて感激です!」

「山の巫女、これは何かしら?」

「これはポケモンにとっても効く薬なんですよ幽香さん!」

「へえ、これは吹き薬?成分は何かしら?」

 

 ボクからいいキズぐすりを受け取ってまじまじと見ている永琳さん。

 

「タジャタジャ(それをキズに吹きかけて。)」

「それを傷口に吹きかけてって言ってるわよ八意永琳。」

「ごめんなさい、興味深いけど患者を待たせるわけにはいけないわね。あと永琳でいいわよ、風見幽香。」

「なら、私も名前で呼んでちょうだい。」

 

 永琳さんはキズぐすりをボクの傷口に吹きかける。少し時間がたつと傷がみるみる塞がっていく。これにはキズぐすりを知らない人にとって衝撃だったみたいだ。

 

「・・・すごいわね。ここまで即効性がある薬なんて、見たことないわ。ポケモンという生物がすごいのか、この薬がすごいのかとても興味深いわ。」

「驚いているところ悪いけど、私のチャモウの治療もお願いよ。」

「ええ、ナギさん悪いけどこの薬を使わせて貰うわ。」

 

 その後はチャモウもボクと同じように治療され、元気になった。ボクたちが元気になったので場の空気がかるくなり、次第に話題が先ほどのポケモンバトルについてとなっていった。

 

「ナギさんとチャモウが怪我をしたのはポケモンバトル、幻想郷風に言い換えればポケモン用の弾幕ごっこが原因なのね。」

「弾幕ごっこでも当たり所が悪ければ最悪、怪我ですまない場合がありますけどポケモンバトルはどうなっているのでしょうか?」

 

 医者と助手という役職のせいなのか、ポケモンバトルの着目点が勝敗より怪我になっている永琳さんとウドンゲさん。

 

「はい、もちろん危険性はありますがその為に()()()になる前程度で止めるのが基本なのです。」

 

 得意気にポケモンバトルの説明をする早苗ちゃん。内容のほうは間違っていないので、ボクからは何も指摘しないでいた。

 

「あ、話が長くなりそうなのでお茶をいれてきますね。」

「お願いねウドンゲ・・・・。そうだ、せっかくのお客様だから少し高い茶葉を使っていいから。」

「はい!」

「・・・あ~。」

 

 お茶をいれに行くウドンゲさんに、一回時計を見て茶葉の指定をする永琳さん。正直、ウドンゲさんに頼む時の顔はあくタイプを連想させる微笑だった。同じ住人てゐちゃんは何か思うことでもあるようだ。

 

「止めないのねてゐ。」

「いや~、師匠もいい趣味してるな~とウサ。」

「何言ってるの?主は弄るものでしょ?」

「・・・ノーコメントうさ。」

「あら、やっぱり長年の片思いにはかなわないかしら?」

「ひゅ~ひゅ~♪」

 

 口笛を吹くてゐちゃん。永琳さんとのやり取りからそこまで悪い結果にならないと思ったからボクは特に言うことはなかった。

 

「ところで、()()()はどこにいるの?」

「姫様ならもうすぐ起きてくる時間よ。」

「・・・・はっ、もう昼過ぎじゃない、いつまで寝ているのよ。」

「それは仕方ないわ。だって姫様だもの。」

 

 どうやら永遠亭にはまだ会ってない人がいるようだ。しかし、その()()という人に妹紅ちゃんは好印象を持っていないようで、複雑な表情をしている。それを苦笑いで見ている永琳さんと、慧音先生。てゐちゃんに至ってはとてもいい笑顔である。

 

「ならもうすぐ会えますねナギさん!楽しみです、チャモウ以外のポケモン!」

「そうね、あのお姫様がくるなら()()()も来るわね。」

「チャモ!」

「・・・・タジャ(誰に)?」

 

 治療部屋にいるボク以外のみんなが何かを察しているようで話を合わせている。ボクは何のことか分からず首を傾げていた。

 

「言ったでしょナギ。この幻想郷にいるポケモンがいる場所について。」

「・・・タジャ(あっ)!」

 

 そういえば幽香の家で聞いた、この世界でポケモンがいる場所は吸血鬼が住む屋敷とこの永遠亭である。なら、ここにはチャモウ以外のポケモンがいることになる。いったいどんなポケモンなんだろうか?

 

「・・・噂をすればね。」

 

 永琳さんが何かに気付いたのか、部屋の扉を見つめる。それに伴い、皆も同じように扉を見つめる。おそらくさっき話していた姫様と言った人物なのだろうか?

 

「え~いり~ん、うどんげ~、どこにいるの~?」

 

 扉の向こうから聞こえてきたのは出て行ったウドンゲさんではない女性の声だった。この落ち着いている声に()()()()がある。そうこれは、前に妹紅ちゃんと出会う前に会った人物と同じ声だ。もしかして彼女が姫様なのだろうか?

 

 ガチャ

 

「・・・あら?永琳とウドンゲ以外にどうしたのかしら、皆様お集まりになって?」

 

 扉から入ってきたのは、あの時と同じく美しく長い黒髪をしていて、瞳も最高級の黒真珠のような輝きをしている女性と言えない程の年の女の子だった。おそらく妹紅ちゃんと同い年くらいだろう。そして、何より彼女も妹紅ちゃんと同じであの時と姿が同じままだった。そして

 

「ピ?」

「ピッピだーーー!?」

 

 その女の子の足元にいるのは月と関係性が高く、ポケモンゲーム界では古参にあたるピンク色のポケモン、ピッピの姿があった。それにまっさきに反応したのは早苗ちゃん。うん、初代やってた人には分かる気持ちなのだろうか、叫んだのも分かる気がする。

 

「あら?妖怪の山の巫女さんは初対面だったかしら?というか、この子の種族名まで知ってたのね。」

「はい、初対面です!だって宴会の時も来ていたポケモンは、思えばチャモウだけでした!」

「そこは姫様の過保護が原因ウサ~。宴会でも能力使って、ちょくちょくと様子見に来るくらいだしね。」

 

 永琳先生と早苗ちゃん、てゐちゃんが話しているのを聞いてみると、どうやらこのピッピは外には滅多に出られないようだ。寂しくないのかな?

 それにしても相変わらず、本当に大和撫子という言葉が似合う女の子である。名前はたしか・・・

 

「何よ輝夜(かぐや)、いつままで寝てたの?お寝坊さんね。」

「私が何をしてようとも貴女には関係ないでしょうに妹紅。慌ただしい貴女と違って、私は落ち着いた日常を謳歌しているのよ。」

「何が落ち着いている日常よ、このおっとり輝夜。」

「さわがし妹紅。」

 

 そう名前は確か輝夜ちゃんと言ってたと妹紅ちゃんのお蔭で思い出した。それにしてもお互いに憎まれ口をたたくのに、どこかじゃれ合っている悪友を連想させるやり取りである。2人とも本気で相手を悪く言っていないような雰囲気だ。輝夜ちゃんは妹紅ちゃんとの言い合いを中断して部屋を見渡す。

 

「・・・よく見れば、妹紅の保護者の慧音さんは分かるのだけれど、妖怪の山の巫女さんにひまわり畑の大妖怪さんまで一緒にいるなんて珍しいわ。どういう集まりなのかしら?」

「こちらにいるお客様のお付きのようですよ姫様。」

「こちらって、チャモウじゃないの。それに・・・・・・え?」

「ピ?」

 

 チャモウを認識したことでようやくボクに気付いたようだ。眠そうだった目が大きくなっている。ピッピは誰?といった感じにこっちを見ている。

 

「え?え?うそ、夢?いや、そんな・・・だって・・・。」

 

 落ち着いていた雰囲気から信じられないといった驚愕の表情に変わっていく輝夜ちゃん。その様子を永遠亭の住人と妹紅ちゃんはニヤニヤしながら見ている。

 

「姫様、落ち着いて下さい。お客様の前ですよ?」

「だって永琳!貴女の目の前にいるその子はっ!」

「頭が起きているようで何よりですが、ますはその恰好をどうにかしてください。」

「・・・恰好?・・・・・っ!?」

 

 永琳さんからの指摘でようやく自分がどんな格好をしているか気付いた輝夜ちゃん。黙っていたが、彼女が部屋に入ってきた格好はある意味ひどかった。美しい長髪はさっきまで寝ていたのか寝癖が酷く、服装も薄い桃色の寝間着とおもわれる浴衣が肌蹴て鎖骨と右肩が見えている。飾らずに言えば、とてもラフでだらしない恰好である。

 

「~~~っ!?////」

 

 真っ赤になりなが、悲鳴にならない声をあげながら浴衣を整えながら部屋を出て行った輝夜ちゃん。悪友と思しき妹紅ちゃんが爆笑しているのは分かるけど、永琳さんとてゐちゃんも声をころして笑っていた。うん、分かった大人のお姉さんの雰囲気の永琳さんと見た目が幼女のてゐちゃんは外見に見合わずに性格が悪いとみた。これからお世話になるかもしれない治療機関なので気を付けることにしよう。

 

「あれ?どうしたんですか姫様?」

「ウドンゲ!そこをどきなさいっ!」

「え?突然どうしt、って、きゃーーー!!」

 カッシャーーンっ!

 

「ごめんさないウドンゲ!後で謝るからー!」

「ピー!」

 

 部屋の外で輝夜ちゃんとウドンゲさんの声が聞こえたと思ったら、そのすぐ後にウドンゲさんの悲鳴と何かが落ちた音がした。音からしておそらくお茶が入った湯呑みあたりだろう。輝夜ちゃんとぶつかったのかな?残されていたピッピが心配になったのか輝夜ちゃんの後を追って部屋を出て行った。

 

「と、言うわけで皆さん、ごめんなさいけど姫様が帰ってくるまで待って貰っていいかしら?」

 

 これまたいい笑顔で身内の謝罪をする永琳さん。きっと罪悪感など1割ほどしか感じていないんだろうなぁ。

 

「私が言えたことじゃないけど、いい性格してるわアンタも。」

「褒め言葉としてとらえておきましょう、妹紅。」

「いいもん見れたウサ~。」

 

 とりえず、ボクはここにいない輝夜ちゃんに同情の言葉を贈ることにした。君は悪くないよ輝夜ちゃん、よかったら再開を楽しもうね。

 

「じゃあ、私はウドンゲの様子でも見に行くわ。あの様子じゃお茶を頭からかぶったかもしれないから。」

「私も~、スケスケ見に行くウサ~。」

 

 うん、一様身内の心配をしているから優しい人たちってことは確かなのだろう。

 




お疲れ様でした。

前書きと活動報告でも言ったかもしれませんが、仕事とパソコンの調子が悪いという不幸が続いている2016年です。来年にパソコンは新調しますが、夏頃になりそうです。
その途中でパソコンが壊れれば、そこで一旦小説の投稿は中止になりますのでご了承ください。

さて、あまり話が進んでいないようですが気にしないでくれると嬉しいです。あまり長い話を書くとポテンシャルが続かないようなので・・・・

今回の目玉はなんといっても幻想郷にいる2匹目のポケモン、ピッピの登場ですね!あまり活躍してませんし、最後にちょっと出た程度ですが・・・
皆さんの予想は当たっていたでしょうか?やっぱり月と言われて伝説を抜いて想像したのがピッピだったので登場させました。新し目のポケモンを期待させていた人には、申し訳ありませんが自分は初代のポケモンもガンガン登場させますので、あしからず。
名前と本格的な絡みは次回になりますのでお楽しみください。

次回はポケモン説明とαになりそうです。もちろん、感想、誤字、脱字は歓迎中です。
感想はとても励みになっています。

では、また次回会いましょう!
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