くさへびポケモンとなって幻想入り   作:Des

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どうもデスです。

お久しぶりです!リアルで仕事と長時間にわたるPCの調子が悪いことで休んでいましたが、この度復活しました!でも、仕事が忙しいのは変わりないのでゆっくりペースで投稿してきます!

今回はポケモンについて作者独自解釈と設定が含まれますのでご注意ください。

前回のあらすじ

永遠亭で傷を癒すナギたちだったが、そこには幻想郷で2匹目となるポケモンのピッピとパートナーの輝夜との思いがけない(?)出会いが待っていたのであった。

では、本編へどうぞ。



第11話 ナギの秘密、賢者の会合

 輝夜ちゃんとウドンゲさんの騒動から一段落して再び輝夜ちゃんが部屋に戻ってきた。その恰好はポケモン世界でいうとカロス地方にいた桃色ふりそでを着たポケモントレーナーである。黒い長髪と相まってより美しさをさらけ出している。

 

「再び会うことができ、私もたいへん嬉しく思います。ようこそナギさん、我が永遠亭によくお越しくださいました。」

 

 ここは病室であるが、てゐさんに用意させた絨毯と座布団に座り両手をついてお辞儀をしながらの歓迎だった。みだらに垂れることのない髪や1つ1つの動作が育ちのよさを想像できるように繊細で綺麗だった。そう、綺麗なのだけど・・・

 

「くくくっ・・。」

「・・・あの時は礼の1つも満足に出来なかっことを今日まで恥じておりました。ですが、やっと言えることが出来ます。・・・あの時、私を助けていただきありがとうございました。」

 

 うん、きっと初見さんなら誰でも見惚れる場面なのだけど、ごめんなさい。後ろで笑いを堪えている妹紅ちゃんで台無しになっています。輝夜ちゃんもそれに気づいているけど、おそらく我慢しているのだろう。だって時々眉が動いていますよピクピクと。

 

「心寂しかった私を迎えてくださっただけでなく、生涯のパートナーとなるこのツクヨを与えてくださったことにも深く感謝をいたします。」

「ピッ(まことに感謝しておりますわ)。」

 

 そんな輝夜ちゃんの隣には、サイズぴったりの同じデザインの座布団に座りお辞儀をしているピッピがいる。輝夜ちゃんの今の会話から名前はツクヨというのだろう。この子はチャモウと違っておとなしいイメージである。そうか、輝夜ちゃんに渡したタマゴからはピッピが孵ったのか、色合いからしても同じ桃色でお似合いだ。

 

「いえ、そんなに畏まらないで輝夜ちゃん。あれはボクがほっとけなくてやったこと。寧ろボクの自己満足でもある。」

 

 そこまで畏まってもらってはこっちも返さないといけない。そういうことでボクは既に人型になって用意された座布団に座って輝夜ちゃんと対面している。人型になった時に永琳さんの目が怪しく光ったことや、早苗ちゃんがとても喜んで騒いだこともあったけどやっぱりそこはさすがの幻想郷であったかすぐに治まった。

 

「いえ、既に私は月から離れたと言え1人の姫として「ぶっはははははっ!ダメ!もうダメ!おかしいっ!あれ誰っ!?あんな輝夜見たことないわっ!」・・・・・。」

 

 ああ、ついに我慢できなくなって妹紅ちゃん大爆笑。セリフを中断された輝夜ちゃんは今までのおしとやかなお姫様スマイルかた一転、眉間にしわを寄せ妹紅ちゃんを睨みだした。

 

「妹紅、今私はとても()()()()!話をしているのだけど?」

 

「いや、だって何お姫様ぶってんのっ!?もっとアンタはお転婆なのに!」

 

「・・・あらあら、何を言っているのかしらそこのお猿さんは?あまりにも教養がなっていないような言葉使いに私、思わず、お・も・わ・ず、話を中断してしまいました。」

 

「あ?今なんて言ったよ輝夜?」

 

「聞こえなかったのかしら?野生の獣のように野蛮な言葉使いに、おバカな顔があって驚いたの。」

 

「そこまで言ってないだろ?なに良い子ちゃんぶってんの?あからさまなお姫さんキャラきもいのよ。」

 

「貴女こそ、何でここにいるの?ここは私の屋敷よ、野蛮な庶民は帰ってくださる?」

 

「「・・・・・・ちょっと面(顔)を貸せ(貸しなさい)この引きこもり(泣き虫)!。」」

 

 二人とも同じタイミングで立ち上がり、これまた同じタイミングで互いに距離を縮めて、同じタイミングで服を掴み言い合いを始めた。それに周りは「またか」みたいな雰囲気を出している。どうやらこれは皆にとってお馴染みの出来事でようだ。

 

「ご免なさいね。姫様と妹紅が出会ったらいつもこうなの。」

 

 二人が口論をしている中で永琳さんがボクに近づいて謝罪をしてくる。

 

「いえ、ボクから見ても仲がいいように見えます。・・・きっとお互い無意識のうちに認めているのでしょう。」 

 

 そうでもしないと、ああまで拳の1つも出さないで口喧嘩できないはずだ。喧嘩するほど仲がいいというやつだ。

 

 いつまでも2人の喧嘩を眺めていては話が進まないので、それぞれの保護者(?)にとめてもらいボクたちは畳の大広間に案内された。さすがに病室に留まるわけにはいかないそうだ。ボクたちは広間で永遠亭組とボクたち来客組で向かい合って座っていた。

 

「ナギさんの話はわかりましたけど、まさか異世界ですか。私たちように月をもとにした別空間に存在している並行世界かと思っていました。(姫様の恩人でなければ調べつくすのに・・・。)」

 

 ポケモン世界の話とボクの今までの幻想郷での日々の経過を聞いた永琳さんは大変驚いていた。それと同時に危機感を覚えるほどの興味を持たれているのも分かった。正直、輝夜ちゃんの恩人でよかった・・・。

 

「やっぱり輝夜のツクヨもナギに貰ったタマゴがかえったのね。」

 

「ええ、そうよ。私に似合う可愛い子でしょ?」

 

「何言ってるのよ、私のチャモウの方が可愛いわ!」

 

 輝夜ちゃんと妹紅ちゃんがあんなに喧嘩腰なのにポケモンたちは・・・

 

「ピッピ(ようこそおいで下さいましたわ)。」

「チャモ(また遊ぼうね)!」

「ピッ(ええ、ぜひ)。」

 

 大変仲よくやっていた。

 

「あ、あの~、姫様、せっかく来て下さったんですから、自己紹介でもどうでしょうか?ツクヨの事とか、改めて私の事とか?」

 

 輝夜ちゃんの横に控えていたウドンゲさんの提案によって2人の睨み合いも治まった。これまでのやり取りで分かったけど、おそらくウドンゲさんは永遠亭では苦労人ポジションなのだろう・・・後でモモンのみでもあげようかな?

 

「そうね、では改めましてナギさん。この子は月夜(ツクヨ)、貴方から頂いたタマゴから帰った私の可愛らしい相方です。」

 

「ピピ、ピッピピー(このたびは、姫様とめぐり合わせてもらい感謝の言葉しかありません)。」

 

「(・・・私のことはスル―なんですね姫様、分かっていましたけど。)」

 

 なんだろうかこのピッピ、いやツクヨの言葉使いとポケモンでは見られない土下座・・・。まるで位の高いお嬢様ではないか?ここまでおしとやかな性格のポケモンも珍しいと思う。

 

「いえ、ボクが出来たのは可能性を渡しただけで、2人が出会ったのは必然かと。」

 

 これは輝夜ちゃんとツクヨだけでなく、妹紅ちゃんとチャモウにも言えるけど、ポケモンとの相性がいいようだ。きっとボクの能力で発現するタマゴはポケモンと絆をきずける人しか孵すことが出来ないのではないだろうか。

 

「そういって貰えて私として安心しました。なにせ、周りにツクヨと同種と思われるのが何の因果か妹紅の所にいるとは、縁とは分からないものです。」

 

「まったくね、そこは私も自分の縁を憎みはしなかったけど、不思議な感情が芽生えたわ。でも、だからこそ・・・。」

 

「ええ、だからこそ、私たちはこうして真正面から互いに向かい合っている。本体ならあり得ない出来事だったでしょうにね。」

 

 輝夜ちゃんと妹紅ちゃんの間にはボクは計れない何かがあったのだろう。でも、今2人は苦笑であるけど笑い合っている。そんな2人に永遠亭と慧音先生は微笑ましい笑みを浮かべていた。

 

「あの~、いい雰囲気のところ申し訳ありませんけど、1ついいですか?」

 

「あら、どうしたのかしら山の巫女?遠慮しないでいいわよ、ナギさんの知り合いとの縁で私の事は名前で呼んでいいわよ。」

 

「ありがとうございます輝夜さん。では、さっきから話に出ているタマゴはナギさんから貰ったとか?」

 

 おずおずと片手を遠慮がちにあげる早苗ちゃんからの質問に本人だけでなく、幽香と慧音先生たちも気になっているようだ。特に幽香は身を前に出さんばかりに姿勢が前のめりになっている。

 

「いえ、確かあのタマゴはナギと私の間に光が集まり、形となったのよ。そうよね、妹紅?」

 

「それで合ってるわ。そして受け取ったタマゴと一緒に過ごしている間にこの子たちが生まれたのよ。」

 

「・・・なるほど。」

 

 2人からの答えを聞いた早苗ちゃんはゆっくり立ち上がり、これまたゆっくりボクに向かって来る。あの、正直こわいです。

 

「ナギさん・・・・。」

 

「な、なに?」

 

 嫌な予感が

 

「私にもナギさんとの間にタマゴが欲しいですー!」

 

「「「「「ぶほっ!?」」」」」

 

 しましたね!現在進行形で他人から見たら子供にせまる女子高生のようで絵的に非常にまずいです!発言内容もとても危険です!そんなことを言っては親御さんが泣いちゃうよ!?それに不意打ちで輝夜ちゃんと妹紅ちゃん、慧先生、ウドンゲさん、てゐちゃんが吹き出しているじゃないかっ!

 

「なんですか、その素敵能力は!ポケモンが人になれるだけで嬉しさや夢が広がりますが、それだけで飽き足らず人と間にタマゴを作るなんて、どこまで私をときめさせれば気が済むのですかっ!?」

 

「知らないよっ!?黙っていたのは謝るけど、これは他人に悪用されないように警戒していた癖がでただけで!」

 

「ここにはあなたを悪用しようだなんて悪人はいません!本物の神様の加護を得ている私にはわかります!」

 

「なにその強引な解釈!?助けて幽香!」

 

 こうなった早苗ちゃんはボクでは止められないだろう。横に座っている幽香に助けを求めることにした。

 

「さっきから黙って聞いていたら、何を言っているのよ山の巫女。」

 

 おお、さすが頼りになる幽香!

 

「そこは最初に私がナギとの間にタマゴを授かるのが筋でしょ。」

 

 おっと敵は身近にいたのかな?じゃなくて、何を言ってくれてるの幽香!?

 

「何故ですか幽香さん!?」

 

「この幻想郷で初めて会ったのは私なのよ。なら順番てきに、いえ運命的にまず私がナギとのタマゴを授かるわ。」

 

 ああ、目が語っています。「なぜそのことを話さなかったのか?」と言ってますね。初めて会って、幽香がボクに少なからず花妖怪の性なのか好意を持っていたのは知っている。というより態度に出ていたので黙っていたのだ。

 

「と、とりあえず、落ち着いて二人とも。タマゴはまだ出会ったばっかりの二人には発現しないよ?」

 

「・・・どういうことよ?」

 

 ボクの発現が気になったようで、二人が言い合いを止めてこっちを向く。

 

「ボクが自分で検証してみた感覚だけど、ボクとその人の間に何かしらのキッカケや絆のようなものが必要だと思う。二人のことは信用しているから、そう遠くない日にタマゴも発現すると思う。」

 

 これは本当のことである。ボクの能力でタマゴが発現したのは何も妹紅ちゃんと輝夜ちゃんだけではない。ポケモン世界でも十数人くらいの人との間にタマゴが生まれている。その際には、彼らとの何らかのイベントがあった。

 

「ナギが言っていることはおそらく本当よ。私も今はこうしてナギと笑っているけど、出会いは最悪といってもよかったわ。」

 

「私は妹紅ほどではないと思うけど、確かに最初からナギさんを信用していたわけではないわ御二人さん。」

 

「・・・悔しいけど、私よりナギからポケモンを貰った二人がそこまでいうのなら、今はそれで良しとしましょう。」

 

「ええ、ちょっと私も浮かれて焦っていたようです。」

 

 妹紅ちゃんと輝夜ちゃんのフォローもあって、落ち着きを取り戻す幽香と早苗ちゃん。よかった・・・。

 

「でも、少なくとも山の巫女よりは早くタマゴを受け取ってやるわ。」

 

「私だって、ポケモン愛は幽香さんより深いことを証明してみせます!」

 

「・・・いいわ、これから貴女は(ナギとのタマゴを巡る)ライバルね。」

 

「でしたら、私のことは早苗と呼んでください。」

 

「ええ()()、これから互いに頑張りましょう。」

 

「はいっ!」

 

 二人は笑いながら、かたい握手を交わし合った。・・・えっと、一応丸く治まったのかな?

 

 

 それからボクたちは永遠亭に来る原因とまったポケモンバトルについて話すことになった。

 

「ポケモン同士をトレーナーが指示を出して戦うポケモンバトル・・・代理の弾幕ごっこみたいね。」

 

 永琳さんは先生と同じことを言ってる。・・・実際に弾幕ごっこを見ていない身としては判断に困るけど、幽香の話してくれた幻想郷のことにあったことからここではそれほどメジャーな遊びなのかな?

 

「ポケモンバトル、ね・・・。そういえば、私たちは自分たちはともかくツクヨたちを戦わることはなかったわね。」

 

「そうね。私と輝夜が弾幕ごっこした後にチャモウたちと一緒にまったりと過ごすくらいね。」

 

 どうやら妹紅ちゃんたちはポケモンバトルをしていなかったようだ。でも、それについて意見するつもりはない。ポケモンの中にはバトルを嫌がる個体もいるのだ。トレーナーとポケモンの数だけ、それぞれの楽しみ方があるのだ。

 

「・・・・・・。」

 

「さっきから黙ってどうしたのよ早苗?」

 

 ポケモンバトルの話になってから早苗ちゃんは黙り込んでいた。何か気になることでもあるのかな?

 

「ナギさん、先ほどのポケモンバトルについて1つ聞いていいでしょうか?」

 

「・・・どうしたの?」

 

「もしかして、先ほどのバトルは本気ではなかったのではないでしょうか?」

 

「「!?」」

 

「・・・・。」

 

 さすがポケモンゲームの経験者だけある。落ち着いてさっきのバトルを思い返して何かに気付いたのかな?早苗ちゃんの質問に妹紅ちゃん以外の現場にいた人たちが驚いた。

 

「そこの案内人さんは気付いていたみたいだけど、どういうことかしら早苗?」

 

「はい、例えばチャモウさんに使ってもらった、なきごえですが相手の物理攻撃の威力を軽減する能力があります。」

 

「早苗からバトル中に聞いたけど、その手のワザを使えるポケモンは多いそうよ。あと、私の事は妹紅でいいわよ風見幽香。」

 

「なら、私の事も幽香でいいわ。・・・で、その系統のワザをナギはバトルで使っていなかったってことね。」

 

「はい、グラスミキサーほどのワザを使えるのにその手の変化技を覚えていないはずがないのです。」

 

 確かにその通りでだ。でもこれは正直話したくはなかった。トレーナーからしたらバトル泣かせもいい所だから・・・・。

 

「・・・早苗ちゃんからしたら出鱈目もいい所かもしれないから、正直話したくないけど・・・。」

 

「大丈夫です。ポケモンの事を、ナギさんのことをちゃんと生きている者として受け止めて見せます。」

 

 こっちを真っ直ぐな瞳で見つめてくる早苗ちゃん。そこにはポケモンはゲームの存在という認識はない。そこまで信じて貰えるのなら話しても大丈夫だろう。

 

「早苗ちゃんはポケモンが使えるワザの数は知っている?」

 

「はい、使用できるワザは4つが限界というのが私の知識です。」

 

「それは正解であり、不正解。」

 

「え?」

 

「例えばだけど、たいあたりやひっかくを完全に忘れることってあると思う?」

 

「・・・あ。」

 

「ボクたちポケモンは()()()()使()()()()()が何故か4つまでしか使えないだけで、実際はちゃんと過去に覚えていたワザを完全に忘れているわけではないんだ。ただ、ワザの威力を上げたり、練習していく中で自然と使いやすい4つのワザを優先しているだけだと思う。」

 

 ワザが4つなのはポケモン世界の影響なのかは分からない。でも、おそらくワザにゲームでは見えなかっただけで熟練度みたいなのが実際にはあると思われる。どんなポケモンも最初からワザの威力を100%使える訳ではないのだ。アニメのピカチュウがアイアンテールを習得する時も時間が掛かったし、バトルでも最初は短い時間でアイアンテールを発動していた訳ではない。よって自然で生き抜くために、威力が強いワザや使いやすいワザを使用していると思われる。

 

「そ、そうですよね、たくさん覚えているワザの中でも使いやすいワザを使ってしまうのは当然ですもんね。」

 

「そう。で、ここからはボクの事だけど、ボクは覚えているワザを全てバトルで使うことが出来る。」

 

「なっ!?」

 

 そう、これが普通のポケモンとは違うボクが使える裏ワザみたいなものだ。威力が弱くても威嚇や陽動に使えることも出来る、要は使い方次第なのだ。好きなワザはかなり使い込んでいるけど、旅では何が起こるか分からないから他のワザもそれなりに使いこんでいる。これは人でもあったボクだからこそ思いついた考えである。

 

「・・・反則ではないのでしょうが、確かにこれは見方によっては出鱈目と言ってもいいですね。・・・でも、今の私はそんなことでナギさんを問い詰めたりしません。だって、だからこそナギさんは変化技を使わず、バトルもワザを4つしか使わなかったんですよね?」

 

「うん。これはボクが自分に課しているルールのようなもの。ワザも基本は4つまでで、相手によって変化技も使い分けている。だから、本気を出していなかったわけではないんだ、妹紅ちゃん、幽香。」

 

「「・・・・。」」

 

 早苗ちゃんは納得してくれたみたいだけど、二人はどうだろう。実際にバトル相手の妹紅ちゃんにとっては見下している感じられるし、プライドが高そうな幽香はボクの考えを認めてくれるかな?

 

「・・・バトル初心者の私は何も言えないけど、ナギは真剣に私たちと向き合ってくれた。この気持ちは確かに伝わっているわ。だから、いつか貴方が()()でバトルしてくれるように頑張るわ、待ってなさい!」

 

「チャモ~(もっと強くなるぞ~)!」

 

 よかった、妹紅ちゃんとチャモウは分かってくれた見たいだ。幽香は?

 

「・・・当人たちがそこまで言ってる中でそれを否定なんてしないわ。でも、そこまで言うのなら自分の決めたことには責任をとりなさいねナギ?妹紅たちとの再戦を私も楽しみにしているわ。」

 

「・・・うん、勿論。ありがとう、妹紅ちゃん、チャモウ、幽香。」

 

 こんな暖かい人たちに会えてよかったと心から思う。もうちょっと人を信じてよかったかな。

 

「話しを聞いてなんだけが、ポケモンのワザにはタイプだけでなく種類があるのか?」

 

 ボクたちの話しを聞いていた他の人の代表として先生が質問をしてくる。

 

「ええ、直接攻撃をしてくる物理攻撃と間接攻撃な特殊攻撃、そして先ほどから話している変化技があります。それらの威力は基本ポケモンのステータスやタイプに依存します。」

 

 ボクの代わりに早苗ちゃんが質問に答えてくれた。ボクは補足に回ろうかな。

 

「医者からの視点でステータスに依存しているのは分かるけどタイプというのは何かしら?」

 

「簡単に言えば属性ですね、例えば分かり易いと思いますがナギさんは草タイプでチャモウさんは炎タイプとなっています。そして、ポケモンの出すワザは同じタイプであれば威力が増します。」

 

「なら、私のツクヨのタイプな何かしら?見た目からは想像できないのだけど?」

 

「ツクヨさんのピッピはノーマルタイプといって、私たちで言えば普通の人間といばいいでしょうか?これといった特別なタイプではありませんが、幅広い戦略がとれてますよ。」

 

 あ、そうかルビー・サファイアの知識までの早苗ちゃん知らないのか。

 

「早苗ちゃん、実はね近年の研究でポケモンに新しいタイプが確認できたんだ。」

 

「マジですかっ!?」

 

「そう、フェアリータイプといって、苦手なタイプが鋼と毒で、ドラゴンに有利なタイプなんだ。」

 

「ついにドラゴンにメタなタイプが登場!?」

 

「そして、今まで確認してたポケモンの中にはフェアリータイプが含まれていることも分かった。」

 

「・・・ということは?」

 

「察しが良い、ピッピはフェアリータイプのポケモンなのが認められたよ。」

 

「・・・どうやって分かったのでしょうか?」

 

「カロス地方にいるポケモン研究からと思う。」

 

「カロスっ!?まだまだ知らない地方があるのですね!ああ、頭が活性してきます!」

 

 テンションMaxな早苗ちゃんは置いといて、そこはゲーム開発に色々な事情があったのではと思う。カロス地方から広まったのは間違ないと思うけど、正直分からないからこのままにしておこう。

 

「へぇ、フェアリータイプという事は妖精ということね。ノーマルと違て神秘的な響きで素敵ね。」

 

「ピー(私は可愛い妖精なのですね)♪」

 

 輝夜ちゃんとツクヨは嬉しそうである。

 

「毒というタイプはどんな生物なのかしら?」

 

「毒を持つということじゃないですか師匠?」

 

「いえ、簡単にそう言えないわ。ナギさんが全身が植物なのだから、もしかしたら体そのものが毒で形成している可能性もあるわ。なら毒だけでなく、岩や水で体が出来ている個体もいるかも。」

 

「・・・それ生物っていいウサ?妖怪じゃないの?」

 

 医療関係の知識から毒タイプに興味を示している永琳さんとウドンゲさんとてゐちゃん。永琳さんは頭がいいのだろう、ボクたちの話から得た情報でそこまで考え付くのはたいしたものだ。

 

「毒に鋼にフェアリーか・・・。ナギからタイプについては簡単に聞いただけだったからな、よければこの機会にタイプについて話してくれないか?」

 

「いいわね、時間もあることだしどうかしら?」

 

 先生の提案に永琳さんも賛成し、周りの皆も肯定している。

 

「ワザのタイプや相性などを話すとなると考えているより時間が掛かると思いますよ?」

 

「早苗ちゃんの言うとおりかと、ポケモンのタイプは全部で18個ある。」

 

「18だと!?」

 

「結構多いわね。・・・それなら今日はここに泊まってどうかしら?それなら食事しながらでも話せるわ。」

 

「(永琳ナイス!)そうしてはどうかしら?私は構わないわよ、ツクヨにもポケモンの知識は必要でしょうから。」

 

「ピっ(姫の言うとおりですわ)!」

 

 確かにタイプはポケモンを生す要素では絶対必要な話である。簡単に省略できるようなものではない。

 

「・・・ボクはいいけど、皆は?」

 

「私は構わないわ。家には一人だし、向日葵たちに危害を加える愚か者も最近じゃいなかったしね。」

 

「私は急いで神社にお泊り道具を取ってきます!」

 

「チャモウと私は偶に泊まっているから、気にしないわ。」

 

「チャモ!」

 

「私は明日が授業なので食事まで御一緒しよう。タイプの話には興味があるからな。」

 

「なら決まりね。ウドンゲ、てゐ、お客様を泊める準備をしなさい。診察にくる患者の対応は私がするわ。」

 

「「了解です(ウサ)。」」

 

 そんなこんなでボクたちは永遠亭に泊まることなった。人数も多いから楽しい宿泊になるだろう。

 

「(しかし、異世界からの生物が迷い込むなんてことは今までありえなかった。私たちは月を触媒とした言えば鏡のような世界から幻想郷にきたけど、ナギさんたちはこれとは全くといってもいいほど別もの。今までツクヨたちが幻想郷にいたことといい、あの()()()()()が何もアクションを起こさないのが気になるわね。)」

 

 何か永琳さんが悩んでいるけど、献立でも考えているのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、月の頭脳と言われている永琳が懸念していたこの幻想郷をつくった妖怪の賢者、八雲 紫は、自信の能力で出現させているスキマ空間にいたのだがその表情は曇っていた。

 

「・・・・。」

 

 八雲(やくも) (ゆかり)の傍にはキツネの尻尾が9本生えている女性で式神でもある八雲 (らん)が控えており、彼女たちは真剣は顔つきで正面を向いていた。仮にも妖怪の賢者と言われているわけではなく、彼女と式神の能力や実力は幻想郷トップクラスと言っても良い。そんな彼女たちが冷や汗を掻きながら余裕も見せられないような空気が場を支配している。その中心にいるのは、

 

「パルゥゥゥゥゥッ!」

 

「ディガァァァァァァッ!」

 

「ギィラァァァァァァァッ!」

 

 ポケモン世界で神と呼ばれている、『空間を司る』パルキア、『時を司る』ディアルガ、『世界のあらゆる逆を司る』ギラティナが二人の前に佇んでいた。

 

「・・・紫様。」

 

「黙っていなさい藍。あの物の怪達は私のスキマに自分たちの力で侵入できるほどの力を有しているわ。下手な行動が命とりになるわ。それに・・・」

 

『・・・・・。』

 

「あの3匹の後ろにいる()()には、私は勝てない、それほどの存在よ。」

 

 八雲 紫が言うように、この空間に侵入してきたのは目の前に3匹だけはなかった。3匹の後ろに存在するだけで自分が小さく見えてしまうほどの存在感を持つ大きな存在、まぎれもない『()』がいた。前にいる3匹もとんでもない存在感だが、後ろにいる神はそれ以上に特別な存在なのが分かる。その名も『全てを超越した神』アルセウス。

 

「・・・まったく、何がどうなっているのかしら。」

 

 妖怪の賢者と全てを創造したいわれる伝説がたったいま会合した。この出会は幻想郷に大きな変化をもたらすことになり、その中心に小さな特別な存在である彼を巻き込んでいくことになる。

 




お疲れ様でした。

遅くなりましたが、無事に投稿できてホットしています。

今回のポケモンの技については作者が思っていたことを書かせてもらいました。いくらポケモンが技を覚えるからと言って、体当たりや鳴き声を完全に忘れるかな?という疑問から今回の回答になりました。技が4つなのは世界の心理ということで・・・。
しかし、これは多くのポケモンファンの解釈の1つとして受け取ってくれるとありがたいです。これっといって強調する気もないのであしからず・・・。

そして、ナギのタマゴ能力で幽香と早苗が大・興・奮!なのは書いてとても楽しかったです。・・・彼女達のパートナー考えないと(汗

そして最後になんとあの神々しいお方の登場です。ちょっと考えている幻想郷改造に活躍してもらうので楽しみしておいてください。

次回は短編ということで、ナギ達の話と幻想郷の住人の話になるので短めだと思います。感想や質問、誤字・脱字報告は絶賛受付中です!

ではでは、また次回会いましょう!
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