くさへびポケモンとなって幻想入り   作:Des

13 / 15
どうもデスです。

お、お待たせしました・・・。
こんな投稿が遅い小説を待ってくださり、ありがとうございます!

ポケモンの作者なりの説明と幻想郷キャラ同志のオリジナル?な設定と関係があるのでご注意ください。

前回のあらすじ

ポケモンのバトルやナギの能力について聞いた皆は、夕食を永遠亭でとることになった。その後で永遠亭組にポケモンについて話すことになったナギだったのだ。

では、本編へどうぞ。



第12話 第二回ポケモン説明、永遠の友

 輝夜ちゃんのお泊りの提案にのることにしたボク達はそれぞれの行動に移った。ボクは秘密基地を作ろうとしたが輝夜ちゃんと妹紅ちゃんの二人から止められ、客間の一室で荷物の整理をしている。妹紅ちゃんは結構な頻度でこの屋敷に泊まっているらしく、専用の部屋が用意されていて必要な物はすでにそろっているようだ。先生はポケモンのタイプの話にすごく興味があるようで、今のうちに帰って出来る範囲の授業の準備をしてくるといって一度帰った。幽香は向日葵の様子見と着替えを取りに帰った。早苗ちゃんは自分のお泊りセットを取りに行くと言って飛んでいき、先生の前に戻ってきた。永遠亭の皆はボク達のお泊りの準備に取り掛かった。

 

「あ、そう言えば、まだちゃんとした自己紹介をしていませんでしたね。私は八意 永琳師匠の弟子で鈴仙(れいせん)優曇華院(うどんげいん)・イナバと言います。鈴仙と呼んでください」

 

 部屋の準備を一緒にしていたウドンゲあらため、鈴仙さんから自己紹介をされた。なんだか苦労人な感じがしたのは気のせいかな?

 部屋割はボクと幽香と早苗ちゃんで1室、妹紅ちゃんの部屋に先生が泊まることになった。夕食は人数も多いことから鍋になり、大部屋で皆で食べた。鍋のほかに筍料理のレパートリーに驚いたし、鍋に異常に反応した鈴仙さんが気になった、何かあるのだろうか?食事の最中にポケモンについて幽香や妹紅ちゃんに話した範囲は説明した。

 食事を済ませ、皆で後片付けのあと再び大部屋に集まってポケモンのタイプの話をすることになった。

 

「さて、改めてポケモンの属性、タイプのついて話しましょうか。数は確か18でいいのよねナギさん?」

「はい永琳さん。タイプの種類は草、炎、水と多種多様です。ひと目で分かるようにタイプの相性図がありますのでどうぞ」

 

 ボクがバックから取り出したのは人間の時に元の世界のネットでよく見てたポケモンタイプ相性図だ。縦と横にタイプが順番に書いてあって、攻撃が効果抜群は○、効果なしは×と書かれているあれである。ポケモン世界でポケモンセンターのパソコンを使って作ったものだ。取り出された相性図を皆は取り囲んで覗き込んだ。

 

「おお、これは分かり易いな!○と×の意味は何だ?」

「それは相性ですよ慧音さん。○は受けるダメージが上がって、×はダメ―ジなしです」

「じゃあ、△は効きづらいのね。確かチャモウは水が○になるから、この部分を見ればいいのね」

「草はここね・・・、何か草って弱点が多くないかしら。まあ、相手のタイプを見れば意味は分かるけど何か釈然としないわ」

 

 実際にバトルを見て体験した四人はすぐに相性図の意味に気付いて話し合っている。ボク自信が草タイプだから幽香の指摘には同意見だ。弱点が多いタイプの1つなんだよね草って…。

 

「本当に多種多様ね、ツクヨはフェアリーだから妖ね」

「薬を扱う者としては毒は気になっていたけど、悪って何かしら?」

「悪タイプ、てことですよね。悪魔的な見た目とかでしょうか?」

「ノーマルって何か格闘以外に弱点も優位性とかないウサね。地味枠?」

 

 永遠亭組も意見を言い合っている。あとノーマルは地味枠ではないぞ、てゐちゃん。金銀シリーズでのミルタンクにどれだけ泣かされたことか…、これは同意する人いるかな?

 

「じゃあ、これ見ながら『ワザ』について話す?」

「お願いしますね、山の巫女の話では『変化技』だったかしら?相手のステータスに影響を及ぼす効果があるみたいだけど。」

「ならこれも一緒に見た方が分かり易いかな?」

 

 ボクはバックをあさり、相性図とは別の紙を取り出した。見比べ易いように2つを並べる。

 

「相性図とは別物ね。『HP』『攻撃』『防御』『特攻』『特防』『素早』?」

「ああ、この6つの項目はポケモンのステータスですよ」

 

 ステータス図に困惑るす幽香たちに早苗ちゃんが説明をする。

 

「『HP』とはなんだ?」

「簡単に言えば体力です。」

「『攻撃』と『防御』は何となくわかるが、『特攻』『特防』はどんなステータスなんだ?」

「特殊攻撃と特殊防御という意味で間接的なワザの威力に影響がでるんです。妹紅さんに分かり易く言うと、チャモウさんの『ひのこ』がこの2つに大きな影響を与えています」 

「…なるほど、攻撃側は攻撃、受ける側は防御のステータスが高ければ受けるダメージが少ないのね」

「はい、『素早』は素早さのことでポケモンの素早さについてです」

「なら、このステータスに変化が生じるのが早苗が言っていた『変化技』なのね?」

 

 やはりバトル経験組は情報整理が速い。早苗ちゃんからの少しの情報で理解していく。

 

「となると、タイプによって『攻撃』か『特殊』、『素早』の3つにステータスは偏るのかしら?格闘なら『攻撃』、岩なら『防御』、鳥なら『素早』のステータスが高いとか?」

「永琳さんの意見も間違っていませんが、ポケモンにはタイプを2つ持っている個体もいるのです」

「2つ!?相性はどうなるのしょうか、この○と×が両方ある場合は?」

「打ち消し合って相性図の記号が何もない状態になります」

「うへぇ~、メンドクサイ~」

「2つのタイプによっては相性に大きな変化が現れるのね。ツクヨの相性はしっかりと覚えておきましょう」

「ピィ(感謝します姫様)」

 

 永遠亭組も分からないところは即座に質問をして理解していっている。さすがポケモン経験者の早苗ちゃんだけあって基本知識についてボクからの説明は必要なさそうだ。ボクは補足にまわろう。

 

「タイプによる偏見だけじゃ、痛い目をみるよ。例えばさっき永琳さんが言った『格闘』は攻撃が得意みたいに感じているみたいだけど、『特攻』や『特防』が高い格闘ポケモンもいるよ」

「それは2つのタイプを持つゆえなのかしら?」

「影響を受けていないわけではないよ。でも、格闘技でも『特攻技』はあるんだよ」

「あらそうなの?(やっぱり研究対象として大変興味深いわ。なんとかして細胞の1つでもポケモンたちから採取できないかしら?)」

 

 相性図とステータス図を見ながら皆が考えている中で早苗ちゃんがボクに近づいてきた。

 

「(ナギさん、ナギさん)」

 

 他の皆には聞こえないように小声で話しかけてきた。

 

「(どうしたの?)」

「(いえ、ステータスは私が話したとおりでいいようですが、それは『種族値』ですよね?)」

 

 『種族値』という単語が出て、早苗ちゃんが小声で何を聞きたいか何となく分かった。これまで皆に聞かれては余計は混乱を生むだろう。

 

「(努力値と個体値のこと?)」

「(はい、実際のポケモンではどのようになっているのでしょう?)」

 

 『種族値』『個体値』『努力値』どれもポケモンのゲームをするうえで重要になっていく単語である。しかし、ボクはそこまで考えずに楽しむ側だったのでそういった計算をしたことがない。でも、ゲーム経験者なら早苗ちゃんのようにきなることだろう。

 

「(『種族値』は同種のポケモンたちから計算された平均値みたいなもので、研究する度に変化が起おきているね。でも、生物であるポケモンを数値でステータスを表すのは難しいから、大体は大雑把にこのポケモンはどのステータスが高いとかが一般常識になっているよ)」

「(…そうですよねぇ。では『個体値』『努力値』は?)」

「(人間と同じで生まれ持った才能という感じで『個体値』はあるけど、『努力値』はあまり関係ないかなぁ)」

 

 よくアニメでもあった「このポケモン、異様に何かのステータスが高いぞ!」ということである。これはポケモンでも人間でも変わらない。ボクはそういったことはない。代わりに技制限なしがあるからどうかと思っているけど。

 しかし、『努力値』は無いに等しい。例えば、バトルで勝って『努力値』の結果として『攻撃』や『防御』が上がるのはまだ分かるけど、『HP』が上がるとかどういこうことだと思う。

 

「(まあ、良く考えればそうですよね。『努力値』なんてものがあったとしたら、私は今頃スーパー早苗として覚醒していることでしょうし…)」

 

 考えれば物騒なこと言っていますこの娘。それはポケモンにいい代えれば、『努力値』割り振り済みなのでほとんどのバトルの勝ったことになる。意外に血の気が多いのかな早苗ちゃんって?とりあえず、納得したようなので皆への説明に戻ることにした。確か早苗ちゃんはダイヤ・パール以降のポケモンを知らないのなら『せいかく』とステータスへの影響も知らないはずだ。これも今話すと混乱しそうだから、またの機会にしよう。

 

(あれ?『努力値』が関係ないのならナギさんはなんで『努力値』という単語を知っていたのでしょう?)

 

 皆の方へ視線を戻すと、今度は『変化技』や『ワザ』についてお互いに意見を出し合っていた。

 

「チャモウが覚えているのは『つつく』『ひのこ』『なきごえ』になるのね。あと1つ覚えられるのね」

「チャモ~(どんな技を覚えるのかな~)」

「今まで妖怪に襲われることは殆どなかったが、大きな弱点である水を克服、もしくは補える技が欲しいな。バランスを考えるなら」

「すでに覚えている可能性もあるわね、これは検証が必要ね」

 

「覚えさせる『変化技』はどのステータスに変化を及ぼす技にすればいいのかしら?」

「難しいですね、当たらないようにすれば防御面は解決しようですが、全ての攻撃を知らないのですぐ答えを出す必要はないと思いますよ?」

「ウドンゲの言う事も一理ありますよ姫様。特に毒、超、霊なんかの攻撃は何かしらの癖がありそうで注意したほうがいいかもしれないわ」

「鈴仙のように精神攻撃をしてくるポケモンもいるかもしれないしねウサ~」

 

 永琳さんとてゐちゃんは感がいいな。状態異常についてはまだ説明してないのに既にその可能性に近づいている。

 

「あ、実は常体異常という体の健康状態に影響をだすワザもあってですね…」

 

 早苗ちゃんがさらに補足をするために皆の輪に入っていった。しばらくワザとタイプについて一通りに説明した後、永琳さんがポケモン世界の道具に興味を持ったようで実際にバックから出して話をすることになった。

 

「これがポケモンの名前の由来になったボールなのね。傷薬も種類が多くて興味深いわ」

「ボタン1つでここまで大きさを変えれるなんて…、月の技術超えてません?」

「これ外の世界じゃ作れないウサね~」

「狭くて窮屈じゃないのかしら?」

「ピッピ(どうでしょうか)?」

 

 永遠亭の人たちはポケモン世界の技術力にとても驚き、興味深そうに道具の説明を聞きながら触っていた。中でも、永琳さんと鈴仙さんの2人が熱心に聞いていた。

 

「そういえば、輝夜のツクヨは図鑑じゃどうなっているの?」

 

 妹紅ちゃんの質問から輝夜ちゃんがぜひポケモン世界でのツクヨについて書かれていることを知りたいといってきた。よって、チャモウの時と同じポケモン図鑑をバックから出して皆に説明が聞こえるようにした。図鑑を出した際に始めて見た人たちは驚いていた。…特に早苗ちゃんのテンションが一気に高くなった。

 

『ピッピ、ようせいポケモン、フェアリータイプ。愛くるしい姿や仕草で人気のポケモン。生息地が限定されているのか中々見つからないが満月の夜に発見される場合が多いことから、月と関係があると思われる』

 

「へぇ、ツクヨって人気なのね」

「ポケモン世界では人形があるくらいなので人気でしょうね。実際にゲームでもメロメロになった人が多いでしょうね」

「ピッ(嬉しいかぎりですわ)!」

「月との関係ですか…(何か運命じみたものを感じるわね。姫様と私たちの前に現れた、月に関係するかもしれない別世界の生物か)」

「ああ、実物のポケモン図鑑を見れただけで幸せなのに、使っている瞬間まで見られるなんて…。神よ感謝します」

 

 図鑑の説明に各々反応する皆であった。早苗ちゃんが天に昇りかねないのが心配である。気持ちは分かるけど…

 

「…ねえナギさん、この図鑑って最新の物なのかしら?」

「え?」

 

 図鑑を見ていた輝夜ちゃんから質問がきた。皆が黙ってこっちを注目している。

 

「ポケモン図鑑自体は少し前(X・Yシリーズのタブレット型)の物かもしれないけど、伝手(オーキド博士)からデータは最新に更新しているから、かなりの範囲でポケモンを調べられるけど?」

「ん~、ツクヨの卵から孵った姿が今のじゃないのよ。図鑑の説明にも姿が成長して変化するなんてなかったから、ちょっと気になって…」

「図鑑に載っているのが成体ってことじゃないのか?」

「え?でもチャモウは図鑑に載っている姿で生まれてきたわよ?」

「「…あっ『進化』!!」」

 

 輝夜ちゃんの疑問にボクと早苗ちゃんはすぐに答えに辿り着いた。これはポケモンを語るうえで無視できない重要なことなはずだ。ボクは自力で進化を抑えているから頭から進化が離れていたから話していなかったけど、早苗ちゃんは両手で頭を抱えて仰け反っていた。

 

「ああぁぁぁぁっ!何で進化を忘れていたのでしょうか!?これではポケモントレーナー(ゲーム経験者)失格じゃないですか!」

 

 あまりにの取り乱し方に皆が早苗ちゃんから引いていた。でも、これはボク自信にも少し衝撃だった。

 

「ね、ねえ、ナギ?進化というは成長と違うのかしら?」

 

 ボクたち2人の様子から進化がポケモンに必要な単語なのだと推測した幽香が聞いてきた。

 

「成長と少し違って、姿やステータスが大きく突然変化することがボクたちポケモンの『進化』なんだ」

「ポケモンによって進化しない種族もいなくはないすが殆どのポケモンが進化するといっても過言じゃありません!しかも、タイプが増えたり変化したりするんです!」

「…それってとても大事なことなのでは?」

「それをポケモンでもあるナギが忘れるってどうなのウサ?」

 

 てゐちゃんからの指摘がいたいけど、とりあえず皆に進化を分かり易く説明するために図鑑を操作する。

 

「輝夜ちゃんが言ってたツクヨの姿ってこれ?」

「そう、それよ!」

「ピィですね!」

 

 早苗ちゃんが言ったとおり、図鑑にはピッピの進化前のポケモン『ピィ』が映っていた。

 

「え?輝夜のツクヨってこの姿で生まれてきたの?」

「そうよ、少し時が流れて今の姿になったの」

 

 チャモウもそうだったのでは、と言わんばかりの顔をする輝夜ちゃんに困惑する妹紅ちゃん。

 

「師匠は進化する時に姫様の傍に?」

「いたわ。ツクヨが突如に光りだして姿が変わっていったの」

「チャモ(そうなの)?」

「ピィピィ(その瞬間は力が溢れてくる感覚はありましたわ)」

 

 図鑑を操作してピィとピッピを交互に見比べる皆。あと早苗ちゃんは部屋のすみで体育座りしないで立ち直ってきて。

 

「ナギさん、進化というのはある程度成長すると起こる現象なのかしら?」

「ならチャモウが進化しないの変じゃない?こう見えて長年いっしょにいるのよ?」

「…進化は成長と経験を積めば多くのポケモンがそうなりますが、進化に特別な条件がいる場合もあるんです」

「特別な条件?」

「はい、進化する時間帯や特殊な石を使うんです。輝夜さんのツクヨさんもこの特別な石によって進化が可能です」

 

 幾分たちなおった早苗ちゃんが進化について説明する。少し不足しているので付け加える。

 

「場所によって進化が可能になるポケモンも見つかっているよ。あと、進化しないポケモンや抑えているポケモンだっている、ボクみたいに」

 

 そういってツタージャの姿に戻って人型に再び戻る。

 

「ああ、そうですよね御三家ならまだ2段階の進化がありますもんね。ナギさんの強さから進化しないのはおかしいと思っていたら抑えていたのですね(Bキャンセルですね、分かります)」

「進化を抑えるってできるの?」

「自然と進化するといえばそうだけど、中には今の姿が気に入っている個体もいる。確かに進化すればステータスが大きく変化するしワザも多く覚える場合があるあけど、それがポケモンの全てはないよ」

 

 アニメでサトシのフシギダネが進化を我慢するシーンは初めて見たときは衝撃的だったのを覚えている。

 

「深いわね、進化することがその種族の全てではないっか…」

「色々考えさせる言葉ですね、ポケモン本人が言うのであればなおさらです」

 

 輝夜ちゃんと永琳さんは考え深いように唸っている。何か思う事でもあるのかな?

 

「ねえ、チャモウもナギと同じ御三家なのよね?」

「そうですよ、最初にもらえる初心者用ポケモンの1匹です」

「チャモウも進化するのね?」

「ナギさんの話しから自分で進化の気があるなら自然と進化すると思いますよ?」

 

 妹紅ちゃんはチャモウの進化が気になるようだ。それはすごく分かる気持ちである。ただ、問題はチャモウの進化後の姿を教えていいのかである。

 

「…妹紅ちゃん、チャモウの進化後の姿見てみる?」

「…あっ(察し)」

 

 早苗ちゃんがボクが遠慮がちに進化後の姿を見せる理由を察したようだ。まあ、カッコイイからいいけどいつの日か読んだポケモンマンガでメスのアチャモが進化後の姿にショックを受けた映像が頭によぎる。

 

「う~ん、自然と進化するならそれでいいわ。チャモウにはのびのびと育って欲しいしね」

「チャモ~♪」

 

「「ほっ…」」

 

 うん問題の先送りだと思われるけど、これは本人同士の問題になるだろうから今はこれでいいと思うことにした。

 

「どんな姿になるだろうな?」

「ヒヨコっぽいから赤いニワトリのような感じかしら?」

「火と鳥で鳳凰っぽい姿じゃないですか?」

「いやいや、大穴的にダチョウっぽくなるとふんだウサ」

 

「「うっ!(グサ)」」

 

 皆のチャモウの進化後の姿推論が心にきています。早苗ちゃんも知っているのでボクと同じで良心に痛みを感じている。ホウオウは既に存在しますよ鈴仙さん。

 

「姫様はどうしますか?ツクヨの進化後の姿を見られますか?」

「いいわ、そう私たちが急かす必要もないでしょう。特別な進化のようだし、気長にタイミングを伺いましょう」

「ピッピ(感謝しますわ姫様)」

 

 ツクヨの進化は状況次第になりそうだ。一度進化すれば元に戻れないのでよく考えて欲しいから嬉しい。

 

「では、夜も遅くなるようだし各自部屋に戻りましょう」

 

 永琳さんの号令に従って皆は用意されている部屋に戻っていく。ちょっと説明が長く感じたから、今日はぐっすり眠れそうだ。

 

 

 

 

 夜も深くなり、永遠亭に寝泊まりしている皆も寝静まっている頃に私は起きてしまった。傍に寝ているチャモウと数日後の授業の為に明日は朝早く寺子屋に戻る慧音を起こさないように部屋を出る。

 

「綺麗な月ね…」

 

 部屋を出て一番に目に入るのは開けた廊下から見える外の大きな月と竹林だった。なんとなくすぐに眠れない私は廊下で月を眺めていた。

 

「あら奇遇ね、貴女も起きていたのね」

 

 視線を声の方に向ければそこには浴衣姿の輝夜がたっていた。月光に綺麗な黒髪が光り神秘的な雰囲気を出している。これでもかつては貴族の娘として自覚も自信もあったが、輝夜はそんな私さえ美しいと思えるほど整っている容姿をしている。

 

「そういうアンタも眠れないの?」

「ええ、ナギさんの話を聞いてからちょっと考え事ね…」

「当ててやろうかしら?」

「あら?なら私も貴女が考えていたことを当てて見ましょうか?」

 

 二人で今自分たちが考えていることを同時に言い合う。

 

「「ナギ(さん)との出会い」」

 

 私たちは答えがお互いに合っていることに微笑して縁側に並んで座った。

 

「月を見て、ナギと会ったのもこんな月夜だったなぁって」

「私もよ、都から一人で逃げた先が彼の住処だった」

「なによ、アンタと似たような状況だったのね。私は雨に濡れそうだと思って洞窟に入ったのよ」

「あら奇遇ね。私も洞窟でしばらく彼と一緒に暮らしていたわ」

 

 とことんこの女とは縁があるようだ。おそらく私は輝夜が都から姿を消した後に都を出たから、もしかすると私は此奴が住んだ後の住処でナギに世話になったということになる。

 

「ここまでくれば運命を感じるわね」

「運命、ね…。そういったことは信じないことにしていたのに、ツクヨと貴女に会ってからは信じてしまいそうよ」

「変な感じね」

「そうね、とても変よね」

 

「「……」」

 

 月明かりが差し込む中で時折、虫が無く以外に音は何もなかった。短い時間だったのと思うけど、私は長い時間に感じた。

 

「貴女とこうやって並んで月を見上げながら話すなんて考えもしなかったわ」

「それはこっちも同じよ。アンタを見て憎しみとかそんな感情が湧いてこないことに私自身が驚いたわよ」

「…もし、もしもよ。ナギさんに、ツクヨたちに会えなかったら」

「ええ、私たちはこうやって向かい合うことはなかった」

 

「「それはちょっと、寂しいわね」」

 

 これもお互いに素直な感想だ。きっと殺し合いが日常になっていたと思う。互いに死なない体だ、遠慮もしないでぶつかって死なないことを繰り返す、今になっては寂しい日常だろう。不死にとって一番の恐ろしいことは時間だった。周りが老いていく中で自分だけ世界に取り残されていく感覚が、ナギに会う前のあの頃が一番怖かった。輝夜には永琳がいるけど、私には生涯を共にする存在がいない。慧音もいつかはこの世界から居なくなる。それが許せずに此奴に全ての憎しみを理不尽にぶつける。そんな世界があったかもしれない。

 

「ちょっと怖くてナギさんには聞けなかったわね」

「そうね、ポケモンの寿命について…」

 

 どこまでも同じ意見だ。そう長年姿を変えずに一緒にいてくれるチャモウには感謝してもしきれない。輝夜も同じ気持ちのはずだ。

 

「私は貴女に謝らないといけないかしら?」

「前に言ったけど、謝罪は不要よ。悲しみも憎しみもあったけど、長い時の一瞬だった。今はそれ以上に…」

「そうね、それ以上に…」

 

「「アンタ(貴女)と友達になって嬉しい(わ)」」

 

 そう言って私たちは互いに肩を寄せ合った。私以上に長生きしている此奴が私以上に苦しまなかったことはないはずだ。月でお姫様していた時だってきっと退屈だったと思う。不死の相手を出来るのは不死だけだ。寿命がある者たちが私にくれるのは思い出である。でも長い年月のうちに忘れてしまうかもしれない。色あせていくかもしれない。そんな時に求めるのは同じ境遇の者だ。だからあの子たちにはとても感謝している。コイツとこんな気持ちで出会わせてくれたことを

 

「怒っていいのに…」

「私がそれを許さないわ」

「私が年上よ?」

「私は新参者でまだ人に近いわよ、羨ましいでしょ?」

「どうなのかしらね?」

「分からないなら、長い時間をかけて答えを出せば?」

「退屈にならないかしら?」

「ならないんじゃない、だって…」

「だって…」

 

「「貴女といる楽しい時間はすぐに過ぎていくから、退屈はしないわ」」

 

 そういって笑い合っている時に私は思った。やっぱりこいつは綺麗だなって・・・

 

 




お疲れ様でした。

あまり話てきに進んでいないようですが楽しんで頂ければ幸いです。

今回でこの小説での努力値等について本編で書いたようにアニメよりになっています。努力値というより努力した結果となっておりアニメでよくある特訓でワザの威力が上がったり、スピードを上げたりなるやつです。

輝夜ちゃんと妹紅ちゃんの関係はこの小説では尊くかるい百合的友情になっています。すいみません完全に趣味に走りました。もとはさっぱりした友達関係にしていたんですが、いつの間にか変わっていました。なんでさ?
ま、まあこんな関係な2人もいいんじゃないですか?アニメのマオとスイレンのように!子供時代の二人に尊さを感じました・・・

さあ、本編でもあったチャモウの進化どうしましょうか?正直迷ってます。
次こそは12.5話として短編を考えています。紅魔館をちょっと他2本になるでしょうかねぇ・・・

感想も誤字脱字も受け付けております。

では、また次回会いましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。