お待たせしました!
ナギ視点以外の話を幕章として投稿することにしました。
今回は紅魔館(主にレミリア)、早苗、文の3名の場面を書きました。新登場のキャラの性格は作者の思い付きと印象になるので嫌いな方は注意です!いまさらですが(笑)!
先に言っておきますが、作者はレミリアと文は大好きです!
◎レミリア視点
ここは紅魔館、夜の支配者ともいえる吸血鬼が住まう屋敷。数ある幻想郷の勢力の中でも群を抜いており、そのトップであるパーフェクト・カリスマ・ヴァンパイア・ロード(自称)と名高い吸血鬼『レミリア・スカーレット』が住み、幻想郷中の人間共を恐怖に震えあがらせている。そう、そのヴァンパイアこそが
「私である!!(ドン)」
ふ、決まった。これは完全に決まったわ。今の私の威厳ならあの風見幽香すら戦慄を感じるにきまってるわ。それにしてもさっきの言い回しは気に入ったわ。さっそく寝る前の『レミリア黒の奇跡』に記すとしよう。
「……」
「……」ペラ
ふふ、この私に従う頼もしい味方の2人も私の威厳の前に言葉もないようね!さすが私ね!
「さっ、我が友たちよ!私の威厳を世界に轟かせるために知恵を出すがいい!」
「レミィ、いいかしら?」
さすが私の友であり長き時を共に過ごした英知の結晶、魔女『パチュリー・ノーレッジ』だ。さっそく私の威厳を見せつける作戦を考えついたのね。でもね、友達と話すなら本から目線を上げてくれないかしら?
「何かしらパチェ?」
「飴ちゃん食べるかしら?」
「食べるわ!」
さすがねパチェ、頭を働かせている私に必要な糖分を与えてくれるなんて。あ、今日は梅味なのねスッパ美味しい。
「さて、頭に栄養がいきとどいたことだし、さっそく続きを…」
「1ついいかしらレミィ?」
「何かしらパチェ?」
頼もしい私のメイド同等に頼もしい私の親友は何を考え付いたのかしら?
「貴女の頼もしいパートナーである咲夜が隣で立ったまま寝てるわよ?」
「咲夜ーーーー!?」
本当に寝ているー!?器用に立ってお盆を両手で抱えてスヤスヤと!
「ちょ、ちょっと起きてよ咲夜!まだ作戦会議5分もたってないわ!」
「……(ぱちり)」
「あ、起きたのねさく」
「部屋に行って寝ていいですか?」
「だめぇぇーーっ!!」
行かないで咲夜、まだ真夜中の12時じゃない!まだまだ夜は始まったばかりよ!
「咲夜は人間で(まだ)ピッチピチの10代じゃない。健康のためにも寝かせてあげなさいな」
「私のメイドよね!?」
「メイドでも人間という種族は変えられないわ。咲夜、この子は私がお相手してあげるから貴方は部屋に行きなさい」
「ありがとうございますパチェリー様。では、お嬢様お休みなさい」
ああ、咲夜が行ってしまった!なんてこと…
「ちょっとパチェ、何するのよ!?これじゃ作戦を感がるメンツが!」
「突然の思いつきで行動するのはいい加減止めなさい。付きあわせられるこっちの身になってくれないかしら?」
「思いついちゃったんだもん!」
「なら仕方ないわね、でも今度からは私だけを呼びなさい。咲夜を呼んだのも人数が多い方が見た目がカッコイイとかでしょ?」
な、なんで私の考えが見透かされているの?エスパーなの?
「顔に出ているのよ。で、今度も予想できるけどきっかけはくだらないプライドかしら?」
く、くだらない!?これは私の威厳を保つために必要なことなのに!
「そんなお子様みたいな思考から脱せないから、あの子に色々言われるのよ?それにまた騒がしくしていたら…」
「お姉さま!」バァァン!!
「ひぃぃっ!」
「ほら、やってきたわよ。貴方が一番きにしている問題の種が…」
爆音を鳴らすようにドアを開けて部屋に入ってきたのは、髪の色や羽の形が違っているけど正真正銘の私の妹『フランドール・スカーレット』である。姉の私が言うのもなんだけど、とっても可愛いのだ。どこかというと全部であるから、私はフランに甘いのね。だからフランに強く言い返せないのはそのせいである。キットソウナノヨ・・・
「また咲夜を遅くまで起こさせて!」
「さ、咲夜は私のメイドだからいいじゃない。あとZUNZUN(ズンズン)と怖い顔のままこっちこないでぇぇ」
「お姉さま、立って」
「…はい」
「椅子の上に立つんじゃなくて、椅子から降りて立って」
「……ハイ」
妹にそう言われて私は椅子かた降りて、妹を
「こう見てみると逆転姉妹ね」
言わないでぇぇぇ!そんな目で見ないでパチェーー!!
そうなのだ、今パチェが言ったように妹のフランを姉の私が見上げている。その差は頭1つ分くらいあり、私が妹みたいな感じになっている。そのせいか、初見さんは皆が口をそろえて「え?こっちが姉?」と言ってくる始末なのだ!
「咲夜は人間だけど、お姉さまに拾われた恩を感じて紅魔館のメイドになって…」
フランが話をしているけど、耳に入ってこない・・・。かわりに私がこの構図から毎度目に入ってくるのは・・・姉を上回る女性の象徴だった。下を向き自前のものに目を向ければ
「………」(すとーん)
見事な幼児体型である。すとーん、という効果音が聞こえてきそうなほど見事である。おかしい、数年しか違わない年の妹とのこの差はなんだろう。妹のは私の手を大きく広げて掴むと丁度いい感じのフィット感である。実際に昨日お風呂で確かめたから間違いない、妬ましい。…何か私のキャラではないわね。ここは姉として大人の余裕を見せつけなくてはならない。
「何か決心しているところ悪いけど、自分の胸を揉んでいるわよレミィ」
「はっ!!」
しまった!私としたことが!フランは!?
「…………」
見ないでぇぇぇぇ!そんな哀れむ目で私を見ないでぇぇぇぇぇぇぇ!!パチェは口を片手で抑えて笑うのを我慢している。おのれ、紅魔館No.2のお胸を持つものは余裕ね!
「オーン…オーン…」
私が哀愁漂わせているうちに聞こえてきたこの鳴き声は、フランがいつの間にか育てることになった謎の生物だ。
「あらフラン、あの子は置いてきたの?」
「ええ、能力を使って私を探せているの。いつまでも私にべったりじゃいけないもの」
あらやだ、聞きました奥さん。まるで熟練の主婦のような物言いですこと、子供同然の存在に自立を促すような教育…。やはりあれかしら、母性に目覚めると女性は大人になるのかしら?
「ってちがーーう!話しがそれちゃってじゃったない!」
妹の成長に嬉しくもあり、妬ましくもある中で本来の目的を思い出したわ!
「話しって?」
「さあ?いつも通りにレミィの思いつきかと」
「今度は本当に重要な案件なのよ!見つかったかもしれないのよ!フランが昔に話をしてくれた生物が!」
「それ本当なのお姉さま!?」
私の発言にまっさきに反応したのはフランだった。無理もない、フランだけでもない私にとっても恩人かもしれない人物(?)がこの幻想郷にいるかもしれないのだ。
昔、フランが地下室に監禁されていることがあった。忌々しい過去だが、当時は自らの能力に振り回されて情緒不安定だったあの娘を思えばと言えば聞こえはいいが、誰もがあの子を怖がっていたのを感じ取ってなのかフランは自ら地下室に入っていった。あの頃の能力をうまく使えなくて、大人の言いなりになっていた自分を呪いたいほど私にとっても忌々しい過去だった。
私が紅魔館の当主に決まり、遅くなったがフランの自ら課した呪縛から解き放とうとした時だった。あの子は泣きながら地下室から出てきたのだ。必死に胸に小さな命を両手で持ち上げて「この子を死なせたくないの!助けてお姉さま!!」と言ってきた。ひどい泣き顔だったが監禁していた時に比べるといきいきしていた良い顔を今でも覚えている。
それからのフランは必至だった。能力で他人を傷つけないようにと、吸血鬼の腕力で押しつぶさないようにと成長していった。私も姉として付き合っていたが、フランはすでに私の想像の範疇を超えている。
「美鈴にも咲夜お手製の似顔絵で確認をとったから、かなり信憑性は高いわ」
「それは楽しみね、どの図鑑にも載っていない生物だったから気になってなのよ。フランと美鈴の話しにもでてくるその恩人のこともね」
パチェも言っているけど、まさか幻想郷に来る前に門番の役についた美鈴も恩人に会っていたには驚いた。運命を感じたわ。
「ああ、どうしましょう!ま、まずはおめかししなくちゃ!それにお迎えする部屋の準備も!」
ちょっと幼くなったような反応の妹を見て安心する姉ってどうなのかしら…
「その様子から咲夜に頼んで招待状でも送ったのね、いつ招待するの?」
「明日よ!」
パチェの質問に自信満々に答える。どうかしら!私も褒め称えてもいいのよ!
「お姉さまのばかぁ!」パァン!
「なんでよー!」
いきなりの最愛の妹からビンタである。ふ、いい手首の捻りだったわ。
「私か美鈴が実際に確認した訳でもないでしょう!もし他人、もとい他の同じ種族だったらどうするのよ!」
「いや、でも…」
「準備期間もないに等しいじゃない!満足いく御もてなしが出来ないかもしれないでしょ!?そもそも来てくれない可能性だってあるじゃない!?」
「………」
この叱るように言っているけど、にやけ顔を必死に隠している真っ赤な表情から妹の心が感じ取れる。ふっ、姉を騙せると思っているのかしらこの可愛い妹は?
「つまり心の準備かできないから、会うのが恥ずかしいと?」
「ふんっ!」
「ふげぇいっ!」
ストレート!今度は右ストレートが下からお腹に決まったわよフラン!?乙女が出していい声じゃなかったわ!
「おうう………あれ?フランは?」
「フランなら貴方がお腹をおさえている部屋から出てったわ。おそらくその恩人を迎える準備をするのではなくて?」
「えー……」
「レミィこそ、ちょっと早い招待じゃないの?普段の貴方なら自分の威厳を見せつける為に準備を怠らないわよ?」
それは仕方ないのだ。だって
「姉として恩人に礼の1つも言えないのは許せないことよ。フランほどじゃないけど私だって感謝してもしきれない恩なのよ、この機会を逃さないようにと必死にもなるわ」
「………」
「それにあの子を見せてあげたいの、貴方のお蔭でフランはこんなに成長したと自慢だってしたいわ」
「………本音は?」
「あの子ばっかり成長してズルくない?フランが身体的にも成長したのは母性に目覚めたからよ、きっと私にも同じように子育てをすればフラン以上のパーフェクトボディに……はっ!?」
な、なんてこと!私の本音を聞き出すとは何という巧みな話術!?魔女の仕業ね!?
「ち、ちがうのよ?感謝だって7割くらいあるわよ、本当なのよ!」
「貴方は一言黙っていれば、妹思いの素晴らしい姉に見える最後に台無しになるのよね」
「いぃぃやぁぁぁーーーーーー!!」
友の愉悦極まった顔を確認して夜の少し静かな紅魔館に私の声が響いた。
◎早苗視点
ナギさんが永遠亭に泊まることになったので、不肖この早苗も同じ屋根の下で過ごす為に急いで妖怪の山にある神社へ急いでいた。
「えへへ~」
たぶん今の私はとってもにやけていることでしょう。ですが無理もありません。私だけでなく幻想郷の外の人間であ
れば皆が羨む経験をしたのです。そう、ポケモンとの会合に!
私は矢守神社の風祝としてのお勤めもあり、交友関係がよかったとはいえませんでした。神様を見ることができる私を同年代の皆は不気味がって近づかず、神社関係の人たちから重宝されてきました。そんな私の楽しみが自分の部屋で神様でもある諏訪子様や神奈子様と過ごす時間でした。その時間の中でポケモンは幻想郷に来るまでで一番楽しんでいたゲームで幻想郷にきても偶に対戦しています。河童の皆様のお蔭です!
「実際のポケモンに合うばかりか、話したり触ったりしてしまいました!これは普段の私の行いへのご褒美に違いありません!」
ナギさんは人にも化けれましたが、そんなのは幻想郷では些細なことです!しかも、私が知らない地方の名前まで出てきました。もしかしたら外の世界では色んな意味で進化したポケモンが発売されているのかもしれません!そう思うとちょっと、ちょっっっと幻想郷に来たことを後悔してしまいますね…
「ふふ~ん♪ふふ……ん?」
鼻歌を歌っていたら突然下から紫色の見覚えのある物体が空に上がってきた。
「貴女は、小傘さんでしたか」
「げぇっ!妖怪の山の巫女!?」
紫色の唐傘を持つ付喪神という妖怪である。ある異変で出会ってから妙な縁なのか結構な頻度で出会っては、矢守神社の信仰の為に退治する関係になっています。むむ、普段から人を脅かせて(成功する確率が低い)いますが、まるで鬼にあったように驚かなくてもいいではないですか。
「こ、ここであったが、ひゃ、百年目!今度こそ驚けぇ~!」
何かヤケクソになっていますが、今の私は急がなくてはなりません。ここはいつものように弾幕ごっこで即効退治して…
『ボクたちは空想上の生物じゃないよ。早苗ちゃんの頭の中でバトルのイメージができている見たいだけど、それはちゃんとボクたちを見ている?』
「!?」
突然、ナギさんの言葉が頭に浮かんできた。『空想上の生物ではない、ボクたちを見ている?』この言葉は胸に突き刺さった。私だけが見えているのに他の人には見えていなかったのを悲しむ諏訪子様と神奈子様の顔。そんな顔をさせる人たちが嫌いだった。
では、今の私はどうなのでしょうか?現物のポケモンを見て舞い上がり、喜んでいたのにゲームの延長線としか見ていなくてチャモウさんに怪我をさせてしまった自分。幻想郷に来て外では空想上の生物だった妖怪を見てはしゃいで、ゲームの敵が湧くような感覚で楽しく問答無用で退治している自分。私が嫌いだった神様を無視していた人たちと何が違うのでしょうか?
「あ、あれ?早苗さ~ん?」
「……小傘さん」
「は、はいっ!?」
「聞かせてください。貴女は何故、人を驚かせいるのですか?」
「え?ええっと、それは…」
ポケモンバトルで初めてナギさん達をちゃんと見たように、目の前にいる存在を改めて見る為に話を聞くことにしました。聞かされた話は、自分を捨て忘れていった人間たちへの復讐だというのです。『忘れていった』、この言葉に私は胸を打たれました。ここは忘れ去られたモノたちが集う最後の楽園……
「小傘さん」
「な、なんでしょうか?」
「最近、人里の人間達を驚かせました?」
霊夢さんや魔理沙さんといった幻想郷の人たちには突然の心境の変化で甘いと思われますが、これは諏訪神社の巫女でもある私の譲れない境界線とします。
「え?い、いや、最近人里の中では誰も驚かせていなかったけど?」
「では、私からは何もありません。度が過ぎて人里の人たちから相談がなければ何もしません」
「え、え~と?早苗さん?」
「何も用事がなれけば、ぜひ矢守神社にいらっしゃってください。お茶くらい出します」
「………」
御二神の為に信仰を集める、これは何ものにも譲れないことなのでこれに反しないのであれば私は無用に話せる存在と対しないことにしましょう。ですが、私の信条に外れるなら容赦ばくイジメテあげましょう。
「では、私は急ぎますので」
矢守神社に着いたら、まずは人里での信仰の集まりについて報告、その後に御二神の為に夕食と明日の朝食を作ってお泊りの準備をしましょう。ナギさんの事は神社に招待するまでの秘密として驚かせることにしましょう。楽しみです!
矢守神社に帰って報告と料理をしている私をみて諏訪子様と神奈子様が何を勘違いしてか「大人の階段のぼった?夕飯はお赤飯かな?」「私は見たこともない相手を許しはしないぞ早苗!」など妄言を吐いていたのでちょっとオハナシをして永遠亭に向かいました。まだピッチピッチな私に何を言っているのでしょうか?
ちなみにこの後、早苗の反応に多々良小傘は「わちきは許された!」と喜び、調子に乗って幻想郷の素敵な巫女を脅かせては退治されたのであった。それ以降。時折ボロボロになった小傘を慰めている矢守神社の巫女の姿に妖怪の山のうぜぇ丸新聞記者はたいへん驚いたそうな、めでたしめでたし……
◎射命丸 文視点
妖怪の山、天狗の里にある自宅兼仕事場で私こと清く正しい射命丸 文は今回手に入れることが出来たネタをどう新聞にするか悩んでいた。
「ん~…いい写真は撮れたけど、これでどんな見出しでいくかですね~」
今回のネタは偶々人里に向かっている途中で繰り広げられていた出来事だった。フラワーマスター、ワーハクタク、竹林の案内人、現人神といった幻想郷で実力者に数えられる皆さんが集まって妖怪みたいな生物を2匹で戦わせていた。
2匹の片方の鳥みたいな生物はいつも妹紅さんが連れているペットのような存在なのは私だけでなく、幻想郷で彼女とかかわりがある人物であれば知っています。でも、もう1匹の緑色の蜥蜴?ぽい生物は始めてみました。やっていたことも代理の弾幕ごっこみたいであったが華やかさでは弾幕ごっこの方が断然上でした。まあ、迫力というか何か込み上げてくるものはありましたけど…
「見出しは、『ついに弾幕ごっこに変わる新競技はじまるか!?』……ダメですね」
自分で考えましたが却下です。今の幻想郷の人と妖怪の関係の絶妙な関係は弾幕ごっこのお蔭でもあります。妖怪の賢者と幻想郷の巫女が考えて広めたと言われいますので、そんな彼女たちが何の前触れもなく新たなルールや代わる競技を持ち出すことは考えにくい。そうなるとあの緑蜥蜴は、確かチャモウさんでしたっけ?チャモウさんと同種族なのでしょうか?以前に屋台の女将さんに聞いたことろ「彼女は見た目は鳥ですけど、鳥妖怪でないと思います。火とかふくけど。」といっていました。普通の鳥は火は噴きませんもんね。
「『新発見か!謎の新たな種族!?』、おおインパクトもあり中々な見出しでは?」
しかし、フラワーマスターである風見 幽香が関わっているとなると取材は心してかからなければ。もし彼女の不堪をかってしまっては天狗の里おしまい数秒前状態になること必須です。緑蜥蜴を妙に気にしているようでしたので、その辺にも気を付けましょう。迷いの竹林に向かったので、そこで尾行は断念しました。緑蜥蜴が怪我したせいか気が立っている幽香さんに見つかっては何をされるか分かりません。
コンコン
あや?玄関からノック音?こんな時間にお客さんですか?椛でしょうか、それとも大穴ではたて?
「はいは~い、どちら様ですか~?ってあやや?」
扉を開けてみれば、あら不思議なことで誰もいなかった。
「風の仕業でしょうか?」ちょんちょん
不思議がっていれば肩を突かれたようなので振り返るとそこには
「1名様ごあんなぁ~い」
「あやややっやっ!?」
そんな言葉を目尻に私は目玉が沢山の気味の悪い空間にいました。こんな芸当ができるものは幻想郷広しといえど該当者はただ1人。
「な、なんのようですか、八雲 紫さん?」
ご本人が目の前に扇子で口元を隠して私の肩に手を置いていました。紫さん自信が動かれるなんて、異変以外では考えられません。特大のネタの香りがしますが、好奇心と同時に不安も積もります。異変が起こる前兆で私の誘拐は事故処理のお願いでしょうか?
「目ざとい貴女のことなので、きっと何か情報を掴んでいると踏んで来てもらいました。藍の話だけでは確実性にかけますので」
「はあ、光栄です…」
「あと、いけにe、もといみちづr、ええ協力者は多いほうがいいでしょうから」
「あややややややっ!?」
何やら物騒な言葉が聞こえてきましたよ!?最後の一言で踏みとどまりましたが、生贄と道連れと言いかけましたよこの人!こ、ここはどうにかして逃げなければって!?
「い、痛いです!そんなに力を入れて肩を掴まないでください!」
「ダメよ!これも普段の行いが原因として大人しく、そして諦めて受け入れなさい!」
「最初から諦めってなんですかー!?」
貴女が最初から諦めている時点で最上級の厄介事じゃないですか、いやだー!まだ私にはまだ見ぬ神秘(幼女妖精&妖怪)の解明(盗撮)が待っているのです!ここで終わるときではないのです!
『八雲 紫よ、その者が先程言っていた人物か?』
「AYA!?」
な、なんですかこの頭に直接声が響く感覚は!?それに、この、全身から込み上げてくる畏れの感情が湧きたてる声は!?鬼の方々とは比べ物にならない畏怖は!?かけなしの勇気を振り絞って大きな存在が感じる方へ振り返るとそこには
「ええ、彼女こそ幻想郷でその名を知らない者はいない。情報通として名がたかいカラス天狗の射命丸 文ですわ」
『そうか、それはわざわざご足労すまないな』
「い、いえいえ!滅相にもありません!私なぞ、一介のカラス天狗です!」
そこには確かに神と呼ぶに相応しいモノがいた。いえ、目を向けないように努めていますが別の方向にもこの神より劣るも複数の強大な存在がいるのを感じます。…恨みますよ八雲 紫さん。
「では、こちらも自己紹介をしよう」
「え?人間?」
大きすぎる存在のでせいで人間の存在など気付きもしませんでしたが、声を掛けられて初めて存在に気が付きました。妖怪に比べると幼いですが人間だと結構なお年だと感じられ、河童が良く着る白衣を身にまとっていますね。
「ええと、幻想郷では見たことありませんよね?どちら様でしょうか?」
「ワシはオーキドと言う者じゃ、よろしく頼みます妖怪さん」
これから長い付き合いとなる異世界の人間との会合は始まったであった。
「失礼じゃが、その背中の羽を触ってもいいかの?」
「え?」
「ご愁傷様ですわ」
紫さんがどこか呆れた顔で私と興味深々顔のオーキドさんを見ていた。
呼んで下さりありがとうございます!
ということでもうすぐ皆大集合する前の各陣営の補足回となります。
レミィと文が可愛そうとか不憫とか思っている方もいると思いますが、作者は2人が好きです。ただそれ以上に好きなのキャラいるだけです。いじりやすいイメージがあるんですよね、ありません?ここのフランとレミィのような見た目逆転姉妹は大好物なので作者のために餌食になってもらいました。下手で良ければ作者で絵を描いて投稿するか考え中です、イメージの為にも。
早苗ちゃんも小傘も好きなので仲良しにする為に書きました。ちょっと成長した早苗ちゃんは書いて楽しかったです。ちなみに御二神の早苗ちゃんへの反応は
早苗が帰ってきた→何か顔つきが少し大人になった?→なぜ?→ここでケロちゃんが「男でも出来た?」→神奈子が父親魂発揮→早苗OHANASHI
といった流れとなっています。でもあながち間違っていないようなw
文ちゃんには会合後にスムーズ(都合の良いように)に動いてもらうように強制参加です!相棒でもあげて心のケアでもしましょうかね?最後の人物はアルセウス様たちがやってくれました!そして好奇心が刺激されて
「おお、ポケモンでも空間を作るワザはあるがこの空間はどうなっているのか?」と言ってゆかりんのスキマにも顔から突っ込みました。文の背中の羽にも興味深々で触りまくって羽で叩かれた模様ですw
次は話が進みます。というよりポケモンのように急に大きく話が進むかもしれません。紅魔館に向かうだけですが……主人公2人組みは神社でお茶すすっていますねきっと。
誤字、脱字、感想お待ちしています、また次回会いましょう!