くさへびポケモンとなって幻想入り   作:Des

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お久しぶりです、とてもお久しぶりです。
色々とありましたがこれらもよろしくお願いします。

ここからポケモン世界の物や人物、ポケモンの名前などは『』でかこいます。

前回のあらすじ

永遠亭に泊まることになった幽香たちは、ナギからポケモン説明を受けていた。

では、本編へどうぞ。



第13話 いざ紅魔館へ

 永遠亭に泊まった翌日の朝一番に慧音先生が今日の授業もあるからと人里へ向かった。ボクと幽香たちは永遠亭の皆と一緒に朝食をとることにした。

 

「う~ん…」

「ちょっと永琳、食事中なのに箸に手をつけないで『きのみ』ばっかり見てお行儀悪いわよ」

「ええ、そうね…」

 

 突然のお泊りで食事を用意してくれることになったので少しでも食料の足しになればとポケモン世界の『きのみ』を渡し、それに興味をもった永琳さんに『きのみ』の効果を説明した途端に研究者の顔になった。朝食をとらないで『きのみ』を眺めている永琳さんを輝夜ちゃんが注意している。永琳さんは生返事だ。

 

「立場が逆転しているウサ」

「珍しい光景ね」

 

 そんな二人のやり取りを驚いた顔で見ている鈴仙さんとてゐちゃん。ボクにとっては結構見慣れた顔つきだ。どこの世界でも研究者とは似たような表情をするものなんだね。

 

「はあ、こうして本物の『きのみ』を食べることができるなんて、これはもう奇跡ですね!」

「泣きながら食べるほどかしら?」

 

 泣きながら『モモンのみ』を食べる早苗ちゃんとそれを少し引き気味で見ている幽香を見て少し感傷にひたる。気持ちはすっごくわかる!ポケモン大好きな人なら『きのみ』を食べることはポケモン世界でやりたいことベスト5に入るはず!

 そんな中でこの幻想郷にいたチャモウとツクヨはボクが持ってきた『ポケモンフード』作成機(デボン製)で作った『ポケモンフード』を食べていた。

 

「チャモモッ!」

「ピピッ!」

「おお、チャモウとツクヨが『ポケモンフード』っていうのを勢いよく食べてる」

「ポケモン専用の食事とか気にしてなかったわ。基本は何でも食べるから」

「こっちも同じよ、何を出しても食べてくれるから気にも留めてなっかたわ」

 

 やはりポケモンということもあって二匹の『ポケモンフード』への食いつきは凄まじかった。たぶん、初めての『ポケモンフード』だからと思う。そんな二匹をそれぞれのパートナーの妹紅ちゃんと輝夜ちゃんが興味深そうに眺めていた。ボクは人型になって朝食をとっている。米とみそ汁の誘惑には勝てなかったよ。ちなみに早苗ちゃんは『ポケモンフード』も口に含み、味が合わなくてもお構いなく泣きながら食べていた。

 

そんな賑やかな朝食後にボクたちは今日の予定を話し合うことになった。

 

「慧音が人里に帰るついでに阿求に会える日を調べてもらっているはずだから、まずは人里で慧音に合流でいいかしら?」

 

 妹紅ちゃんからの提案に皆うなづく。

 

「さすがに私は自分の神社に帰ります。諏訪子(すわこ)さまと神奈子(かなこ)さまに色々と報告しなけばなりませんし、日々の修行や仕事がありますので」

 

 ここまで(強引に)付き合ってもらった早苗ちゃんも流石に2日連続で家を空けたくないようで帰ることにしたようだ。

 

「とても、とーてーもっ!大変、残念ですがここは身を引かせてもらいます…。しかーしっ、いつか私メインに色々とお付き合いくださいねナギさん!」

「わかった!わかったから、顔を近いよ!?」

「……」

 

 未だにポケモンに出会えた熱が収まっていないようで、いやむしろ『きのみ』で再発したかな?名残惜しそうな早苗ちゃんにまた会うことを約束することになった。ボクは全然いいんだけど、隣から無言の圧をかけている幽香が怖かった。最後まで名残惜しそうに早苗ちゃんは浮かび上がって飛んで行った。

 

 そんなこんなで永遠亭から出発するボクたちを鈴仙さん以外の住人がお見送りする形のなった。

 

「もう少しゆっくりしてもよかったんですけど(研究対象な意味で)」

「永琳ったら、少しも本音が隠しきれてない顔をしているわよ。でも、それは本当にそうよナギさん。時間があるかぎり色々とお話しを聞きたいわ」

「そうしてもっらた方がこっちも姫様のお世話が楽ていいのにウサ」

「ピピ、ピッピ(これてゐさん、失礼ですわよ)」

 

 早苗ちゃん同様に名残惜しそうにしているのが輝夜ちゃんではなく永琳さんだった。きっと知識欲を満たしたいんだろう。朝食用に渡した『きのみ』をちゃっかりと全種懐にしまっていたのを輝夜ちゃんとボクは知っていたりする。

 

「では姫様、ナギさん達を人里までお送りします」

「お願いねウドンゲ、いつでもここに来て貰えるように道順や目印を教えてね」

「はい、お任せください!」

 

 人里までの道案内として鈴仙さんが同行することになった。輝夜ちゃんとしてはボクにいつでも遊びに来てほしいようで竹林で迷わないようにする目的もあるようだ。

 

「ナギさん、妹紅もまたいらっしゃい」

「うん、また来るよ」

「ええ、そのうちね」

「チャモ(またね)」

「ピピ(お待ちしておりますわ)」

 

 別れを告げてボクたちは人里へ向かった。ここの景観は素晴らしくポケモン世界でもここまでの竹林はそうお目にかかれないと思う。そんなことを思いながら先導する鈴仙さんの後を追って竹林をあとにした。

 

 

 

「あら、あれって慧音?」

「本当ですね、どうしたんでしょう?」

 

 人里の門が目で見える距離なで近づくと妹紅ちゃんが門前にいる先生に気づいた。先生もこっちを確認できたようで手を振りながら小走りで向かってきた。

 

「よかった入れ違いにならずに済んだか」

「どうしたのよ慧音、授業の準備はどうしたの?」

「それは心配するな。それより私が家に帰ると扉にこれが挟まっていたんだ」

「これは…手紙?いえ、招待状でしょうか?」

 

 鈴仙さんがいうようにいかにも貴族が使いそうな形の招待状が先生の手に握られていた。ただ全体的に紅いのが気なる、

 

「その色って…ワーハクタク、あの連中と何かあったのかしら?」

「いや何もないよ。失礼ながら内容を確認させて貰ってな、ナギ宛であることが判明した」

「ナギにですって?」

「ボク?」

 

 どうやら幽香は招待状の色で送り主を特定できたようだ。そして送り先がまさかのボクだったのに全員が驚いていた。

 

「あのポンコツ幼女どういうつもりかしら?」

「何も考えてないんじゃないの?」

「突拍子に色々とやりたがりますもんね」

 

 どうやら送り主についてボク以外しっているようで何か微妙な顔をしながら話している。その顔をボクは知っていた。それは『悪タイプ』で悪くないけど悪目立ちするポケモンについて話すときのポケモンたちも似た顔をしていたことを思い出す。

 

「チャモ、チャモ」

「チャモ(何)?」

「あの招待状の送り主が誰かわかる?」

「チャモチャモモ(レミリアって羽がある女の子だと思う)」

 

 どうやらチャモウも知っているようだ。羽があるっていうことはその子も妖怪なんだろう。宴会で何回か目にしたっぽい。

 

「ナギから聞いて紅魔館にもポケモンがいると予想していたけど確信になったわね」

 

 幽香は初めてあった日にポケモンだろう生き物がいる所について話していた、その1つが紅魔館だった気がする。

 

「それって幽香が言っていたもう1つのポケモンがいるかもしれない場所?」

「ええ、そうよ。吸血鬼が住まう居館、そこが紅魔館よ」

 

 なんと妖怪ではメジャーすぎる種族だ。『電気タイプ』を例えると『ピカチュウ』という感じに連想できるほどに大物だと思う。でも、吸血鬼か…ポケモンだと大体『きゅうけつ』するイメージは『虫タイプ』がメジャーなんだよね。

 

「チャモウがポケモンと言われた時にもしかして紅魔館にいる不思議な生き物もポケモンかもと思ったよ。その反応だと予想は当たっていたな」

「あそこのポケモンってあの2匹よね?あまり交流なかったからどういうポケモンか知らないのよね」

「永遠亭もあまり関りを持っていませんからその情報はないですね」

 

 吸血鬼は夜間に活発になると思うから、交流関係は狭いのかもしれない、ボッチだったりするのかな?

 

「それで慧音、内容ってどんな感じなの?」

「簡単に言えば『恩人である貴方を紅魔館へ招待する。ささやかながら宴の準備をして待っている』だな」

 

 先生が手紙に書かれている文章を見えるようにして内容をいったけど、どう見たって言われた言葉より圧倒的に文字数が多いのが気になった。え?それだけの用件なのにB5サイズの紙に上から下までびっしりと文章が書かれている。わーすごいなー。

 

「どうせ見栄をはりたくてどうでもいいこと書いてたんでしょう?」

「幽香の言う通り、感謝3割で自分達のことについて7割の文章だな。こんど書き方でも教えに行ってみるか?」

「言葉は綺麗で博識なのになんでこうも残念なんでしょうか?」

「株を上げては下げるわね、あのお嬢さん」

 

 なんだろう偉ぶっている『ヤミカラス』かな?

 

「で、どうるのナギ。行くのかしら?」

「うん、せっかくのご厚意だし、紅魔館の方は準備までしてるみたいだから」

「ならお目付け役として私は同行しましょう」

 

 幽香がついて気てくれるのはありがたかった。正直、吸血鬼という言葉には箔があるので一人だときっと緊張していただろう。

 

「悪いが授業のこともあるから私はいけないな」

「ならチャモウと一緒にナギと同行するわ」

「チャモー(いっしょー)!」

「そうだな妹紅とチャモウにまかせるか」

 

 ポケモンを持っていて知識もある妹紅ちゃんたちも来てくれるのは心強い。

 

「すみません、さすがに私の独断で紅魔館に勝手に行くのは無理です。でも、私だけでなく姫様も気になるはずので永遠亭まで戻って報告します」

「そこまで気にしてもらってありがとうございます」

「いえいえナギさんは姫様のご友人なのでこのくらい当たり前です。では急いでまいります」

 

 そういって鈴仙さんは竹林のほうへ飛んで行った。そうしてボクたちは先生に見送られながら紅魔館へ向かうことになった。

 

 

 

 人里から紅魔館へ向かうのに幽香の提案でボクたちは空を飛びながら移動中だ。ちなみにボクは人型のままである。

 

「さすがに紅魔館の連中を待たすわけにはいかないわ。あの吸血鬼が何を言ってくるかわかないから。それに途中にはだ出会うと時間がかかる養成なんかもいるから、()()ナギを抱えて移動するわ」

 

 最後の一言が理由なのはわかるけど、時間をかけるわけにはいかないので幽香の提案でいくのことになった。その幽香はとってもいい笑顔?でボクを抱きかかえている。

 

「あのフラワーマスターが人様の前では見せない顔してるわ」

「あら嫌味かしら?ナギを抱きしめられなかったといって嫉妬は醜いんじゃないかしら?」

「ぐぎぎ…!」

「チャモ(ねえちゃんたち)…」

 

 あおらないでね幽香、ボクを運ぶだけでギスギスしないでもらいたい。チャモウを見てみなよ、どこぞの画像に出てくる狐の顔をしているよ。

 

「でもナギは落ち着いてるわね、幻想郷に来て初めて飛ぶんじゃないの?」

 

 妹紅ちゃんの言うことはわかるけど、こう見えてポケモン世界をあまく見てはいけないよ。

 

「野生のポケモンたちだって自分で出来ないことを他のポケモンに頼むこともあるよ。それこそ飛べなかったら『飛行タイプ』、泳げないなら『水タイプ』のポケモンを頼ることもあるからね」

「へえ、たくましいのね」

 

 野生のバトルだって歴戦のポケモンだったら環境利用(サトシさっぽう)なんて日常茶飯事だしね。

 

「見えてきたわね」

 

 そんな話をしているとどうやら目的地に近づいたようだ。人里から結構な距離があり、道中で足止めにあっていたら時間がかかるのもうなづける。

 

「あれが?」

「そう、あの紅い大きな館が吸血鬼が住まう人から恐怖されている紅魔館よ」

 

 幽香が言う通り全体的に、というより館そのものが紅かった。これはポケモン世界出身のボクもびっくり。いやエーテル財団も白かったし、こういう建物もありなのかな?

 

「妹紅、とりあえず紅魔館の門から少し離れた所に降りるわよ」

「了解したわ。このまま入ろうとするとどこぞの魔法使いみたいに痛い目に合うわね」

  

 物騒な言葉が聞こえているけど気にしないようにしよう。ボクたちは幽香の提案にしたがって門からそう離れない場所に降りた。そこから幽香を先頭に門に向かって歩き出した。

 

「あれ?誰かいる?」

 

 門に近づいていくと門の扉の横にチャイナ風の服を着ている紅い髪の女性に気が付いた。見たことある気がするなあ…

 

「………」

 

 門番というっても過言ではない佇まいにボクは少し息をのんだ。目を閉じているのにそこに存在を感じることができる。きっと腕利きなんだろう。

 

「……ふが」

「え?」

 

 少し口を開いて聞こえてきた言葉に先ほどまでの感想がどこかへ飛んで行った。もしかして寝ている?

 

「コジョー!(何している主!)」

「んえ?」

 

 鳴き声が聞こえたと思ったら紅魔館をかこっている塀を超えてくる影が1つ。門番さんの足元に着地すると

 

「ジョ!(成敗!)」ゴンッ!

「あいたーーっ!!」

 

 あ、ありのまま起こったことを報告すると突然とびだしてきたポケモンが門番さんの脛めがけて蹴りを入れていた。あまりに滑らかな動き、この動きただものじゃない!

 

「あら、メイドじゃないのね」

「そうねいつもなら刃物がとんでくるわよね?」

「チャモ~(いい蹴りしてる~)」

 

 ボク以外は日常的な光景なのか落ち着いて実況していた。あれってどう見てもポケモンの『コジョフー』だよね。

 

「フーくん、何するの!?」

「コジョ!コジョコジョ!(何もないぞ主!今日は来客がくるとの連絡があったではないか!)

「人里からここまで歩いたら時間かかるでしょ!?なら少し寝ててもいいじゃない」

「コジョフー!(少しは門番の自覚を持てといってるのだ!)」

「いたっ!いたいって!やめて、脛の同じ個所を何回もはやめて!」

 

 コジョフーから主呼びされているあの女の人が昔ボクが『タマゴ』を預けた人かな?紅い髪には見覚えがある。たしかにもう少し若い容姿だったけど間違いなく『タマゴ』を預けた人だろう。たしかあの時は強さを求めての武者修行中だったかな?『コジョフー』だって『格闘タイプ』のポケモンだ。繰り出されている蹴りだってそうとうに鍛錬を積んでいると見ていい鋭さだ。その蹴りを最初の数撃を受けた後は片足だけでさばいているのはすごいといえる。

 

「ナギ、あの紅い髪の彼女がここの門番の紅美鈴(ほんめいりん)よ。彼女に『タマゴ』を渡したのね?」

「うん、あの容姿から少し若い時に渡したと思う」

「じゃあ、あの二本足で立っている狐ぽいのがポケモンなのね」

「チャモ~(なかま~)♪」

 

 二人の攻防を眺めながら談話していると美鈴さんがこちらに気が付いたようで、そのことを『コジョフー』に伝えると二人とも同時に動きを止めて姿勢を正してこちらに向かい合った。

 

「失礼しました。お見苦しいところをお見せしまた。私はこの紅魔館の門番を務めております紅美鈴といいます」

「フー、コジョコジョ(主ともども失礼、私はこの美鈴のパートナーの(フー)ともうします)」

「隣は私のパートナーでもあるフーと申します。お話はお嬢様から伺っています。ようこそ紅魔館へ」

 

 中華の礼と思う姿勢を二人いっしょにする光景は見事そしか言えないほど綺麗だった。

 

「普段からそうやっていれば雰囲気があるのにね」

「妹紅さんは…ああ、おそらくナギさんと一緒の種族のお連れがいましたね。いいんですよ、いつも肩に力がこもっていたらガチガチになっちゃいますよ」

「貴女は力も技術もあるのにどうしてそうなのかしらね」

「幽香さんまで来られたんですか?どうしましたかお庭のお手入れ相談からそう日はたっていませんよ?」

「このナギの保護者として来たのよ」

 

 どうやら幽香は美鈴さんといくらかの交流があるようでお互いに気軽に話しかけていた。

 

「保護者って、ああ植物の"気"を感じますもんねその子からは。気に入りましたか?」

「ええ、どんびしゃよ。ナギに危害を加える輩は即滅するから、そこんとこよろしく」

「うわあ」

 

 冗談めいた言葉にがち反応した幽香に美鈴さんが若干ひいているのがわかる。まあ、こうやって好意を向けられるのは嬉しい。

 

「お久しぶりですナギさん。元気そうでなりよりです」

「はい、あれからどれだけの時間がたったかわかりませんけど、そちらは修行の調子はどうでした?」

「まあ、ボチボチですね。色々あって紅魔館(ここ)の門番やってます。それとこの子がナギさんから貰った『タマゴ』から生まれた?フーと申します。日々一緒に楽しく過ごしている心強いパートナーです」

「コジョ。コジョコジョ。フー、コジョ(お噂はかねがね。主だけでなく妹様までお世話になっと聞いております。ぜひ、時間があればゆっくりとお話を)

 

 なんだろう美鈴さんのパートナーだからなのかすごい武人を感じる。イケボだし。ここまでイケボのポケモンは今までそう出会っていない。一番衝撃を受けたイケボポケモンはペラップ(速水奨ボイス)だった。いろんな意味ですごかったなあ…。

 

「で、ナギに招待状を出した本人はどうしたの?」

「お嬢様でしたらお屋敷にてナギさんをお待ちです。一応連れの方々も想定されての小さな宴を用意していますので楽しんでください。そろそろいいですよね、咲夜さん?」

「ええ、お客さまへの対応ご苦労様ね美鈴」

「いつのまに!?」

 

 美鈴さんがここにいない人の名前を呼ぶと突然、美鈴さんの横に銀髪の女の人が現れた。まるでポケモンの『テレポート』を使われたように意表をつかれた。幻想郷はすごいな、人間でここまで出来るなんて…いや、ポケモン世界にもエスパー人間が普通にいるね。『ナツメ』さんとか。

 

「お連れ様は妹紅様のパートナー様も入れて3名ですね。ご案内いたします」

「突然の訪問であっても態度を崩さないわね貴女は」

「お嬢様のメイドであり紅魔館のメイド長でもある私の理想はいかなる時でも洒落なメイドでございますので」

「咲夜さんが、洒落?」

「コジョ?(冗談か?)」

 

 キリっとした顔つきで何事もないように話す咲夜さんはまさしくお洒落なメイドさんだ。かっこいい!美鈴さんに目線だけで合図を出して門を開かせて、歩き出す姿すら絵になっている。メイドさんってなんかいいなあ。

 

「私やチャモウもいいの?そんなに親しい中でもないわよ?」

「フーや妹様のパートナーと同族であろう方の身内であれば何も問題ありません。お嬢様やパチュリー様も貴女方の話を聞きたいと思いますよ」

 

 咲夜さんの案内で玄関までの道のりを話しながら歩く。空から見えていたけど館の色だけでなく庭の色彩も綺麗だ。花壇なんかも丁寧に手入れをされているのか植物が生き生きしている。幽香も庭の様子にただ微笑みながら頷いている。

 

「では、ようこそ紅魔館へ。ただいま扉を開きます」

 

 咲夜さんによって開かれた扉から見えた光景は凄まじかった。その理由は

 

 ようこそ恩人様!紅魔館へ!!

 

 と書かれた巨大な横断幕が洋式の広いエントランスに浮かべてあり、紙吹雪が舞い散っている。

 

「「「「………」」」」

 

 どう反応したらいいのか、ボクだけでなく幽香たちも無言になっている。そしてそんな空気の中、紙吹雪の中で佇んでいる小さな影があった。

 

「ふふふ、どうやらインパクトは与えられたようね」

 

 たぶんあの子が皆のお嬢様やレミリアと呼ばれている吸血鬼だと思う。悪戯成功とでもいうのか、どや顔を披露している。

 

「咲夜さんあの子がレミリアさん、っていないっ!?どこに?」

 

 一応咲夜さんに確認をとろうと後ろを振り返るとそこには咲夜さんの姿はなかった。どこに行ったかと周りを見渡すと

 

「あ、いつのまにレミリアさんの横に…」

 

 また『テレポート』を使ったのか咲夜さんはレミリアさんの横で膝をついて真顔で扇を両手であおいでいた。シュールぅー…

 

「ようこそ異世界からの稀人よ、貴方がここに来ることな運命で決められていたのよ」

「お嬢様が急ピッチで招待状を出したからでは?」

「私の妹がとっても世話になったわ。遅ればせながら、お礼といっては何だけどささやかな宴を用意したわ。楽しんでちょうだい」

「妖精メイドでは急な準備が無理でしたので、ほとんど私が用意しました」

「…ねえ咲夜、今私がカッコよく登場して挨拶しているのよ。ちゃちゃ入れは止めてくれない?あとパチェー、小悪魔ー!もう紙吹雪はいいから!十分だから!」

 

 なんだか賑やかな場所に来ちゃったなあ。咲夜さんの扇にはいつの間にか『わたし怒っています』『給料上げろ』と書いてあるし、二階にいる紫色の髪の女の人と悪魔な羽をはやしている女の人がこれまで以上に紙吹雪を散らしている。

 

「カオスね」

「面白くはあるわね」

「チャモ(面白いね)」

「うん、まあここにいるポケモンも楽しんでいそうで何よりだね」

 

 どうやって収拾するんだろう。

 

「あれれ?私威厳あふれる登場できたわよね?インパクトも抜群よね?カッコいいわよね?」

 

 




お疲れ様でした。

やっぱり話が進んでいない気がする…
久しぶりの投稿なのでリハビリを兼ねて書かせてもらいました。短めかもしれませんが楽しんで貰えたら嬉しいです。現状については活動報告にて書かせてもらいます。

今回で新たにポケモン登場しました!
美鈴にコジョフーがパートナーとさせてもらいました。最後までルカリオと並んで候補にいたんですが、最後は作者の趣味に任せていただきました。ご了承ください。

次でフランのポケモンが出てきて、あとは幻想郷の住人にポケモンをどう渡していくのか考えないと…

幕章でフライング登場したあの人も早く本編に登場させたいです。
感想、誤字脱字も受け付けています。

では、また次回会いましょう!
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