くさへびポケモンとなって幻想入り   作:Des

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こんにちわDesデス。

今回は最後に挿絵付となっています。
鉛筆という超アナログですいません。
ワッチのPC少し古くて・・・・

ポケモンの擬人化が嫌な方は見ないほうがいいかもしれません(-_-;)

では、あらすじ。
幻想入りに気づいていないクサナギが最初に訪れたのは太陽の畑だった。
ここがどの地方か聞くためにヒマワリが咲いている花畑にある家を訪れるクサナギの運命はいかに?



第2話 ここはどこ?★

 ヒマワリ畑にある家に近づくにつれ、家のテラスと思われる場所に人がいることが分かってきた。

 赤を主体としたチェック柄のスカートと上着から女の人だと判断できる。椅子の傍には傘が立てかけられている、日差し避け?

 傘をさしている女の人(某ジムリーダー)にはトラウマがあるので、慎重に近づくことにした。

 

 家の影から女の人を見ていると、どうやら読書とティータイムを楽しんでいるようだ。

 服装しか分からなかったが、遠目でも女の人が美人だと分かる。鮮やかな黄緑色の髪は肩まであり、すこしふわりとしていた。本に視線を向けている横顔も絵になっている。

 邪魔しても悪いかなと、ここは静かに待てっていようと女の人には見えない位置で休むことにした。

 

「・・・何か御用かしら?」

 

 いきなり女の人の声が聞こえてきた。咄嗟に近くのヒマワリ畑に隠れしまった。

 

「・・・・」

 

 ヒマワリの隙間から覗き見れば、女の人は顔をこちらを見ている。色的に保護色として、景色と同化しているから見つかりにくいはずだ。ここは、このままやり過ごすことにした。

 

「私に妖気も感じさせないでここまで来れたのは褒めてあげる。でも、私から逃げないで隠れるあたり新入りの雑魚妖怪かしら、妖気も感じないほどの。」

 

 いや、妖気ってなんですか?しかも、新入りってあなたはここいらを仕切っているボスかなにかですか?

 それに、さっきから肌が少しピリピリしている。目に見えない力を浴びているようだ。

 エスパータイプと関係がある人かな?

 

「・・・へえ。控えめとはいえ私の妖気に耐えられるなんて、中々見所があるじゃない。ただの雑魚なら今ので気絶してるわよ。」

 

 だから何ですか妖気って、それではまるであなたが妖怪と言ってるではありませんか。

 どう見たって人間ですよ?あと物騒ですね。

 

「ちょうど退屈していたのよ。ちょっと遊んでくれないかしら?」

 

 女の人は読んでいた本をテーブルに置き、立ち上がると傘を片手に持ち、傘の先をこちらに向けてきた。

 ?これはもしかして、ボクの隠れている位置がばれてる?

 

「楽しませてちょうだい♪」

 

 可愛らしい声で笑顔を向けているが、何故だか安心出来ない。

 傘の先に光が集まり、人の拳より少し大きい球体を作っている。

 え?ソーラービーム?

 

「えい♪」

 

 女の人は光の球体をボクが隠れているヒマワリ畑の手前の土に向けて放ち、球体は地面にぶつかり爆発した。

 土煙が立ち上がり、視界が確保できなくなった。以外に攻撃力が高かった。

 

「っ!?」

 

 普通は慌てふためくがそこは冷静な性格、すぐに頭を切り替え対策を考える。

 隠れていたボクの位置が分かることから、ヒマワリの間を逃げてもすぐに捕まるのは目に見えている。

 なら、次に何がきても耐えれるようにしないと。

 

「タジャ!」(とぐろをまく!)

 

 ツタージャが使える技である「とぐろをまく」を使った。この技は自分の攻撃と防御、命中を上げることが出来る。

 これで、攻防どちらにも対応できる。

 

「捕まえた♪」

 

「タッ、ッ!!」

 

 声が聞こえたと思った瞬間にボクは地面に叩きつけられた。反応さえできなかった。

 でも防御を上げといてよかった、思ったほどのダメージはない。

 

「さあて、どんな面をしているか拝ませて、もら・う・わ・・よ・・・・」

 

「?」

 

 土煙が晴れてきて、ボクを片手で押さえていた女の人の姿がハッキリ映しだされた。なぜか、ボクを見下ろして固まっていた。

 周りを見ると、ヒマワリが器用に僕たちを避けるように傾いていた。

 なるほど、自然を操る力でも持っていて、ボクを捕まえる為のスペースを作ったのか。

 

「・・・あなた、一体なんなの?」

 

 周りの状況を分析していると、女の人が不思議なモノを見るような顔でボクを見ていた。

 

「タジャタジャ・・・」

 

 何と言われても、ポケモンのツタージャです。

 

「ポケモン?ツタージャ?」

 

 え?そんな不思議そうな顔されましても・・・・

 

「タジャ、タージャタジャ?」

 

 ポケットモンスター、縮めてポケモンです。知っているでしょ?

 

「いえ、知らないわね。」

 

「タジャ・・・」

 

 そうですか・・・

 あれ?・・・て、いいますか、

 

「タージャ?タジャ?」

 

 普通に会話出来ていません?言葉分かるんですか?

 

「?ええ、私は花の妖怪なのよ。草木とも意思疎通できるわ。」

 

 ええ、人間ではなくホントに妖怪ですか。

 しかし、妖怪とは久しぶりに聞いた。人間の時によく見ていた〇〇〇の〇太郎以来です。

 

「・・・・・」

 

「?」

 

 女の人は押さえつけていた手を離し、ボクを解放した。

 立ち上がり、体についた土を手やムチで払う。

 

「どうやら、お互い話が必要みたいね。」

 

 この人は話が分かる系だったみたいだ。

 これはこちらとしても、願ったり叶ったりだ。

 

「タジャ!」

 

 こちらこそ!

 片手を挙げてよろしくというアピール。

 

「さ、こっちよ。」

 

 女の人はさっきまでいたテラスにボクを案内した。

 

「・・・・・」

 

「?」

 

 女の人が何か言いたそうにこちらを見ている。

 

「・・・さっきはごめんさない。いきなり襲いかかっちゃって。」

 

 根は素直な良い人のようだ。目線を逸らしたが、ちゃんと謝ってきた。

 

「・・タジャ。」

 

 気にしてない。

 

「・・・ありがと。」

 

 この人とも仲良くなれそうだ。ボクはそう思いながら、彼女の後をついて行った。

 

 

 

 

 

 私はいつも通りに自分で育てたヒマワリを眺めながら、家のテラスで椅子に座り、本を読みながら紅茶を飲む、優雅なひと時をおくっていた。

 いつもは傍でコソコソと隠れているメディスンも、今日は氷の妖精たちの元に行っている。

 退屈は嫌いだが、騒がしいのはもっと嫌いである。この静かなひと時を満喫していた時だった。

 

 ナニカ、ココニキタヨ

 キタキタ

 ニンゲン、ジャナイネ

 

 ヒマワリ達が騒ぎ始めた。

 花の妖怪でもある私は植物達の声を聴くことも、こちらからお願いすることも出来る。侵入者が花畑に入った際の警報替わりで便利だ。

 しかし、侵入者か。ここ最近はいなかったのに、よりによって人がリラックスしている時に来るとは、礼儀知らずもいいとこである。

 最近は、氷の妖精たちとも戯れていなかったら丁度いい。憂さ晴らしに少し苛めてやることにした。

 

 少し時間が経ち、侵入者が私の家の敷地内に入ったようである。ヒマワリ達が随時、報告してくてた。

 しかし、妙でもある。私の事を知らない新参者でも妖気に気が付かない私ではない。

 ヒマワリ達が教えてくれるまで、敷地内に入ったことさえ分からなかった。

 これは、思った以上に楽しめるかもしれないと期待した。

 

 どうやら侵入者は私から見えない位置で隠れているようだ。

 なので、試に声を掛けて見た。

 

「・・・何か御用かしら?」

 

 その途端に、何かがヒマワリの方に逃げた音がした。

 ヒマワリに傷をつけないか、気にしながら侵入者の方を向き、問いただす。

 

「私に妖気も感じさせないでここまで来れたのは褒めてあげる。でも、私から逃げないで隠れるあたり新入りの雑魚妖怪かしら、妖気も感じないほどの。」

 

 返事は何もない。隠れるあたり、知性を持った妖怪だと思ったのけれど。

 少し揺さぶりを掛けるように妖力を解放してみた。でも、これにも臆せずに隠れている。

 

「・・・へえ。控えめとはいえ私の妖気に耐えられるなんて、中々見所があるじゃない。ただの雑魚なら今ので気絶してるわよ。」

 

 正直な意見だった。人間でも今の妖力で気絶するはずだ。

 これは丁度いい退屈しのぎになるのではと期待しながら、相手をしてあげることにした。

 

「ちょうど退屈していたのよ。ちょっと遊んでくれないかしら?」

 

 ココダヨ、ココ

 チイサイ、チイサイ

 ミドリイロ、ミドリイロ

 ヘビ?トカゲ?

 

 ヒマワリ達も私の行動がわかったのか、侵入者がいる所を教えてくれた。

 話から推測するに、爬虫類?の妖怪だろうか?

 小さいとなると、見逃さないようにしないと。

 

 それから、ヒマワリ達にお願いして攻撃と同時に侵入者が見えるようにしてもらうようにおお願いして、侵入者を捕まえることが出来たのだが。

 

「?」

 

 侵入者の見た目は、緑色した大きな蜥蜴だ。尻尾の大きな葉が特徴的である。

 容姿は間違いなく妖怪だろう、しかし感じかれる気配は純粋な植物だ。

 そのことに私は驚きを隠せないでいた。

 

 妖怪の中には、元は動物や物だった奴等もいる。しかし、人外の独特な気配は誰にも存在している。

 なのに、この奇妙な生き物からはそれがない。

 上手く言葉に出来ないが、動いて生きている純粋な草木といった感じなのだ。

 いつまでも、このままではらちがあかない。

 

「・・・あなた、一体なんなの?」

 

 1番知りたいことをこの子に聞いてみた。

 

「何と言われても、ポケモンのツタージャです。」

 ※幽香は普通に植物の声を聴けるので、クサナギの声も普通に聞こえます。断じて、編集を楽したいわけではありません!by Des

 

 少し幼さが残る、少年とも少女とも言える声が聞こえてきた。

 

「ポケモン?ツタージャ?」

 

「ポケットモンスター、縮めてポケモンです。知っているでしょ?」

 

「いえ、知らないわね。」

 

 もしかして、モンスター=怪物で妖怪ということなのかしら?

 

「そうですか・・・」

 

 目に見えて落ち込んでいるわね。

 しかし、不思議な感じがする。普通にヒマワリ達(あのこたち)と話している感じがする。

 

「普通に会話出来ていません?言葉分かるんですか?」

 

「?ええ、私は花の妖怪なのよ。草木とも意思疎通できるわ。」

 

 どうやら、相手も私と普通に話しえいるのが不思議そうにしている。

 ここまで知性があるのなら、人と話していてもおかしくないのだけど・・・

 此方に刃向う素振りも見せないので、取りあえず押さえつけていた手を離してやる。

 

「・・・・・」

 

 ツタージャ?が名前なのかしら?

 そのツタージャは立ち上がり、短い手と肩あたりからでたムチのようなモノで器用に体についた土を払っていた。

 

「どうやら、お互い話が必要みたいね。」

 

 これはお互いに話し合って状況を整理する必要があるようね。

 ツタージャもこの誘いには同意して、私の後ろをついてきてる。

 ・・・かわいい・・・・

 

 ポケモンと言ったかしら、初めて聞くし妖怪という訳でもない。

 でも、少なくとも植物なのには間違いない。

 私は花や草木を苦しめる者には容赦しないが、草木には優しく接している。

 ツタージャのことを知らなかったとしても、自分が大切にしている存在に手を挙げたことに変わりはない。

 私だって、自分の心情を曲げないプライドを持ち合わせている。

 

「・・・さっきはごめんさない。いきなり襲いかかっちゃって。」

 

「・・・気にしてない。」

 

 無表情に見えたツタージャの顔が、少し笑った気がした。

 

「・・・ありがと。」

 

 何か新鮮なやり取りに私は感じ、妙に照れ臭かった。

 

 

 

 

 

 女の人の名前は、風見 幽香という名前のようだ。ここのヒマワリ畑を造った張本人のようだ。ビックリした。

 幽香はあの後、ボクをテラスのテーブルの上に載せてくれて、お詫びと言ってクッキーと紅茶をご馳走してくれた。

 元から紅茶が好きなボクにとって、これはとても嬉しかった。ポケモンになってから、数えるくらいしか飲んでいないのだ。

 

 紅茶とクッキーを楽しんでいるボクに幽香はここについて話してくれた。

 ここは『幻想郷』という、外の世界から陸で繋がっているが存在している場所が異なる異世界のような所みたいだ。

 なんか、ポケモンの世界にあってもおかしくない設定だなと思った。ゲンソウ地方とかありそう。

 

 そして、ここには外の世界から忘れ去られた存在達、妖怪、神、妖精といった者達が集う最後の楽園のようだ。

 なんだ、ポケモン世界と変わりないね。

 妖怪=ボクたちポケモン、神=神話に出てくる伝説のポケモン、妖精=フェアリータイプのポケモン。

 

 なんと幽香はホントに妖怪であった。花の妖怪とは可憐だね、と言ったら顔を背けてお礼を言ってきた。

 どうやら、褒められることに慣れていないようだ。

 

 結界とやらで外の世界と切り離されているようで、結界については詳しく話してくてなかったがボクが置かれている状況は理解できた。

 妙に落ち着いているボクに幽香は不思議がっていたが、もうね、ポケモン世界に常識は通用しないのです。

 あそこの1年でも居れば、大抵の人は逞しく生きていけるだろう。

 

 外の世界というのは、ボクが人間だった頃の世界に似ているようだ。

 もしかしたら、ボクがいた世界かもしれないが戻る気にはなれない。

 ポケモンの姿では迷惑がかかるのは当然だし、能力を使う手段もあるがそれは何か違う感じがするから却下だ。

 

「ねえ、今度は貴方の事を話してくれない?」

 

 あらたかこの世界について説明が終わった幽香がボクの事を聞いてきた。

 隠すこともないので、元人間でポケモンとなってポケモンの世界に行ったこと、旅のこと、ポケモンについて説明をすることにした。

 もちろん、ポケモンがゲームだというは内緒である。

 

 幽香はボクの話を真剣に聞いてくれた。・・・オーキド博士と最初に会った時が思い出された。

 ポケモンとトレーナーの関係、ポケモンの進化、技とタイプの関係などを簡単に説明した。

 幽香はやけにタイプについて聞いてきた。

 

「それじゃ、貴方は草タイプのポケモンなのね。だから妖気もないし、親近感が湧く理由もこれね。」

 

 何か納得した感じに頷いていた。

 もっと、ツタージャについて知ってもらおうとしてバックからポケモン図鑑を取りだし、幽香にボクに向かって使ってみるように促した。

 ツタージャの説明を聞いて、幽香から益々興味深いといった印象を受けた。それから、しばらく幽香はポケモン登録されてあるポケモンを閲覧していた。

 

「それにしても、このポケモンといった感じの存在、どこかで見たことがあるような・・・・」

 

 幽香がとても意味深なこと言いながら、何かを思い出すように唸っていた。

 しばらくして、何か思い出した様に顔を上げた。

 

「そうよ!竹林のお姫さんと案内役、それに吸血鬼の妹と門番がこんな感じの生き物を飼っていたわ!」

 

「・・・ええぇ。」

※ここにはツタージャと幽香の2人しかいないので、鳴き声の必要性がないと感じ普通の言葉にしています。決して楽したかったわけではありません。by Des

 

 いるのかー、みたいな反応しか出来なかった。今さら何が起きても、おかしくなかったので反応も薄くなるよ。

 でも、気になるのでどこ居るのかを幽香に聞いてみた。

 

「迷いの竹林と紅魔館と呼ばれる場所よ。もし行くのなら、竹林の方にしなさい。」

 

「なんで?」

 

「貴方はここ幻想郷に来てまだ日が浅いわ。そんな貴方が吸血鬼のいる屋敷に近づいたら、危険なのは目に見えているわ。なら、そこよりマシな迷いの竹林の道中で幻想郷について学びなさい。」

 

 幽香はボクが心配で迷いの竹林を勧めてくれているようだ。

 決まった目的地もないので、幽香の推薦した竹林に行くことにした。

 それにしても、『迷いの竹林』か。これもポケモン世界にありそうである。

 

「うん、ありがとう幽香。なら早速、向かってみる。」

 

 旅ではウダウダしていては生きていけない。目的地が決まったら、さっそくいくのが旅の鉄則(作者談)だ。

 バックを背負い、幽香にお礼を言って迷いの竹林に向けて出発しようとした。

 

「待ちなさい。行動力があるのはいいことだけど、あそこの連中には貴方の言葉は分からないわ。」

 

 ・・・あ。そうだった。今まで普通に会話出来ていたけど、これは幽香が花の妖怪だからだった。

 

「それから、旅に慣れているとは言え、それは貴方の世界での話でしょう。人里で苦労する事にもなるから、今日はここに泊まってもうちょっと情報を蓄えなさい。」

 

 ・・・なぜだろう。正論なのに、なぜか幽香から過保護の匂いがしてくる。

 旅の間に()から、同じような理由で付き纏われる感じに似ている。少し顔が赤いもん。

 

「ありがとう幽香。でも、心配は無用。なぜなら・・・」

 

 この能力を見せるのはオーキド博士とダイゴ以来だ。少しドキドキする。

 ここには妖怪や神がいるのだ。ボクのような存在がいてもおかしくない筈。

 能力を発動すると、ボクの体は緑色の光に包まれ次第に大きくなっていく。

 そして、光が収まるとそこにいたのは。

 

「これで普通の人とも話せるから。」

 

 緑色を主体とした洋風を感じさせる服を着ている、子供の姿となったボクがいた。

 

「どう幽香?これなら大丈夫かと。あ、この姿の時はボクは天籟(てんらい)クサナギって名乗っているからね。」

 

「・・・・・」

 

 幽香がボクの人間バージョンを見た途端に固まっていた。

 

「おおーい、幽香ー?」

 

「・・・・・」

 

「もしもーし?」

 

「・・・・・」

 

 しばらく固まっていた幽香だけど、ゆっくりボクに近づいてきた。

 そして、ボクの目の前に幽香が来た。

 

「・・・・・」

 

「あの、幽香?どうしたの?ボク何かした?」 

 

「っ!」

 

「え?あの、ゆう・・ウプっ!?」

 

 突然、幽香がボクを抱きしめてきた。身長差から、ボクの顔が幽香の胸に埋もれるようになった。

 く、苦しい、い、息ができない!

 

「あ~も~、かわいいわね、ちくしょう!」

 

 それからボクが幽香から解放されたのは、幽香がボクの抱き心地や匂いをたっぷり堪能したあとだった。

 正直死ぬかと思った。

 

 

 

 

 

 クサナギから名前を教えてもらい、幻想郷について軽く説明した。

 驚くかと思えば、クサナギの話を聞けばそんなに幻想郷と変わりないような世界だったことがわかった。

 ポケモンも妖怪ほどでないけど、人を襲うこともあるようだ。

 伝説のポケモンには興味が湧いた、正直いえば戦ってみたいが違う世界なら仕方ない。

 

 それからクサナギからポケモンについて説明してもらった。

 自分の力を試す為や世界を見たい為に人間、トレーナーについてくそうだ。

 ここは幻想郷と違う。互いが利用し合うことはあるが、そこまで爽やかな関係ではない。

 

 ポケモンのタイプで私が感じていた謎も解けた。

 草タイプだから、クサナギから親近感のような感じがしたのね。

 でも、動物のような姿で純粋に草の属性というのも変な感じ。

 

 クサナギからポケモン図鑑というモノを渡され、クサナギに言われたように向かってかざしてみた。すると、

 

『ツタージャ、くさへびポケモン。イッシュ地方で新人トレーナーが貰う、3匹の最初のポケモンの1匹でくさタイプ。手よりツルを動かす方が得意。しっぽの葉っぱで太陽の光を浴びて光合成をおこなう。』

 

 驚いて図鑑を落としそうになったが、何とか留まり図鑑から聞こえるツタージャについての説明に耳を傾けた。

 益々、植物といった感想が頭に浮かんだ。

 この図鑑は出会ったポケモンを登録するといった白物らしい。

 ということは、これに載っているポケモンはクサナギが実際に会ったポケモンとなるわけだ。

 きっと旅の思い出がたくさんあるのね。

 

 しばらく図鑑を見ていたが、クサナギから聞いたポケモンのタイプや図鑑をに載っているポケモンの容姿からどこかで見たことがある様な気がした。

 思い出してみれば、竹林のお姫さんと案内人、吸血鬼の妹と門番が似たような生き物を飼ってたような気がした。

 

 そのことをクサナギに伝えると、会いに行くと言い出した。

 普通ならここで別に止めはしないけど、何故かほっておけずに私は迷いの竹林を勧めていた。

 何か理由を付けて、ここに泊めたくなっている自分に驚いていたけど、止めることが出来なかった。

 これは何故か今まで、感じたことがない。これがぞくにいう保護欲なの!?

 

 私が理性と本能と戦っている内にクサナギが心配いらないと言って、体を発光し始めた。

 綺麗な光で少しずつ大きくなっていた。光が収まり、そこに立っていたのは。

 

「これで普通の人とも話せるから。」

 

 胸を張って自信満々に言い放つ、可愛らしい子供だった。

 

【挿絵表示】

 

 

「どう幽香?これなら大丈夫かと。あ、この姿の時はボクは天籟(てんらい)クサナギって名乗っているからね。」

 

天籟、確か音に関する言葉で意味は、風などの音で天然の自然が鳴る音の事だったかしら。

 

「もしもーし?」

 

 少し幼さが残る顔に、茶色っぽい紅い瞳。

 若緑で新芽を思い浮かべさせる、後ろがはねている髪。

 白っぽい肌は、色素を持たない白い花弁のようで、ほんのりピンクの頬は可憐な一輪の花。

 服装は優しい森を連想させる。

 放たれる雰囲気が全て、自然を感じさせる。

 

「あの、幽香?どうしたの?ボク何かした?」 

 

 私はしばらく我を忘れていた。

 もう正直に言ってしまおう。

 この子は・・・この子は・・・

 

「あ~も~、かわいいわね、ちくしょう!」

 

 私の好み、ドストライクなのよ!!

 あー、抱き心地はまるで、素敵な森の中で森林浴を楽しんでいるよう!!

 私はこの感覚を十分堪能するまで、クサナギを離すことはなかった。

 

 

 

PS

ちなみに幽香はしばらくして正気に戻り、その日の夜ベットの上で激しく悶えていた。

 




何やってるだ幽香!!
クサナギに抱き着くなど、羨ましすぎるぞ!代われ!
いえ、代わってください!!

・・・・・はっ!?

申し訳ありません。取り乱しました。

さて、どうでしたか?
いい感じで幽香がキャラ崩壊出来ていればいいのですが。

キャラ紹介で説明しますが、クサナギはサモンナイト4のコーラルというキャラをベースに考えています。
挿絵を見て、分かった人がいたらいいですが・・・
何分身内と比べると月とすっぽんの差があるので、自分的にはまだまだと思っています。

コーラルで、第3の性別に目覚めたのは自分だけではないはずです!
もちろんCVは変わらずに岩男 潤子さんで再生余裕ですよ!!

別れのあいさつの前に、お知らせがあります。
このシリーズでもアンケートを実施します。
察しが付いている人もいると思いますが、よろしければ活動報告で協力お願いします。

次回は「人里へ出発」となります。

お楽しみ!
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