今回から人里編が始まります。
クサナギはしばらく人里で過ごします。
さらに、今回からモブキャラを作者が好きな他作品のキャラから登場させます。
名前を変えているキャラもいるので、後書きで元ネタを紹介します。
前回のあらすじ
幽香から幻想郷マップをもらい、人里へ行くことを推奨されたクサナギ。
クサナギは幽香から花を頭に飾られ、人里を目指すことになった。
では、本編へどうぞ。
幽香に見送られ歩くこと約1時間、ボクは幽香から貰った幻想郷マップを見ながら道端で少し休憩をとっていた。
バックからおいしい水を取りだし、ゆっくり飲んでいた。
「ん・・ん・・ぷはぁー。・・・・やっぱり水が一番。」
草ポケモンになってから、なんとなく水の違いが分かるようになり気に入った自販機のおいしい水をバックにため込んでいる。
せっかくの人の手があまり付けられていない自然を前にしているので、お気に入りの水で休憩をとることにしたのだ。
「ここまでは順調に進んできた。妖怪にも会わないし、人里へはこの道をたどればいいから楽。」
そう、マップに書かれているが人里までは道が作られていた。
道といっても、たんに邪魔な草などを除去して作られたみたいなものである。
「(幽香が能力で作ったのかな?)」
そう思えば、結構長い道のりの草を簡単に退かせられると納得される。
でも、道の様子から頻繁に人が往来していないのがわかる。
あのヒマワリ畑は素晴らしい景色なので、観光スポットになっていると思っていたが、不思議である。
「・・・でも、ここまで妖怪に会わないってのもおかしい気がする。」
幽香から聞いていたけど、ここ幻想郷では妖怪や妖精がアチラコチラにいるようだ。
しかし、ここ1時間でまだ1人たりとも出会っていない。
今のボクはポケモンの姿だから襲われないのか、それとも。
「もしかして、幽香から貰ったこの花のお守りのお蔭かな?」
頭を触れば、幽香から付けてもらったカランコエという花がある。
このお守りの効力なら、結構大事なモノかもしれないから、今度幽香に改めえてお礼をしよう。
※実は妖怪達は幽香から送られた花に込められた妖力にビビッてクサナギを襲えないでいるのだ!しかも、クサナギはポケモンなので妖力に気づいていないぞ!byDes
考えても答えが浮かばないなら、あまり深く考えないで行動にでよう。これは旅で身に付けた経験則である。
「さて、休憩もとったし、人里への道のり再開。」
マップと今までの時間から考えて、残り1時間ちょっとだろう。
ボクはマップを持ちながら、人里へ再出発した。
「・・・お?あれは田んぼかな?」
幽香の家から約2時間と少し、歩いていると見覚えがある田んぼが見えてくる。
ポケモンの世界にも田んぼは当然あったし、前世でも見たことがあるので間違いない。
今は朝の9時頃でもあるので、田んぼで作業している人もちらほら見かける。
「人がいるってことは人里が近いのかな?」
あと少しと感じて頑張ることにした。
10分ぐらい歩いて門と木製の塀が見えてきた。
塀の上からは家の屋根などが見える。
「おお、見えてきた。・・・あ、そうだ幽香に言われてた。」
人里が見えてきたところでボクは幽香に言われていたことを思い出した。
『人里でポケモンの姿は目立つから、人型で入りなさい。』
ボクは幽香のアドバイスに従って、少し門から離れた隠れられる場所を見つけ人間の姿に変身した。
「よし!」
気合を入れて、門に近づいて行った。
「ちょっと待ちなさい、君はこの里の者じゃないわね。種族と里へ来た目的をいいなさい。」
門の近くにいた女の人に呼び止められ、里への入場目的を聞かれた。
というより、この女の人は・・・
「・・ジュンサーさん?」
そうアニメポケモン世界では誰もがお世話になるキャラの1人、ジュンサーさんにそっくりだった。
髪型も顔をそっくりであるが、服装は少し前世の世界では古く感じる警官服だ。色は少し薄い黒っぽい。
「ジュンサー?いえ、私は準(じゅん)という名前で、見た通りこの人里の警官をやっているわ。」
どうやらそっくりさんのようだ。でも見れば見るほど、ある意味色違いのジュンサーさんである。
「ごめんなさい。知り合いに似ていたので間違いました。」
「・・・いいのよ。私もごめんなさいね、ちょっと怖い顔していたかしら。」
素直に謝ると、ちゃんと許してくれた。いい人みたいだ。
「ううん、怖くないです。ボクはクサナギ・・・一応、植物の妖怪です。ここへは寺子屋に用事があってきました。」
「妖怪なのね、見た目は人間の子供なのに。・・・外から来たのかしら?」
「うん、昨日幻想郷に来て、親切なお姉さんに人里の事を聞いてやって来た。」
「そうなの。よかったわね、優しい人に会えて。」
本当にそうである。幽香に会わなかったらどうなっていたか。
「うん、危険なモノの持ち込みもないようだし、入場を許可します。ようこそ人里へ。寺子屋はこのまま真っ直ぐ行って広場を右に曲がった所にあるわ。」
「ありがとうございます。お仕事ご苦労様です。」
事前に幽香に言われた通りにボクの種族と目的を言うと準さんは通してくれた。
パッと見では、バックを背負った子供にしか見えないので持ち込み検査もなしだった。
これでいいのかな、人里の警備。でも、ポケモンの世界も技術は高いけど、同じようなモノなので何も言えない。
準さんに言われた通りに門からの道を真っ直ぐ進むと広場にでた。
そこで改めて、人里を見渡してみた。
「・・・おお~・・。」
木造の平屋が多く並び、自然も多く川も流れている。
その様子はまるで江戸時代を思い浮かばせる古風な町だ。
ポケモンの世界では、ジョウト地方のエンジュシティが一番近い。
前世で日本人であったボクはあの雰囲気がとても好きだった。
「ここも、負けないくらい好きになりそう。」
ボクはしばらく、この素晴らしい景色を堪能していた。
「ほっほっほ。人里を好きになってくれて、嬉しい限りじゃ。」
「!?・・・・え?」
いきなり声を掛けられ、振り返れば見知らぬお爺さんが立っていた。
頭はすっかり禿げており、腰も少し曲がっている。白くて長い口髭が立派である。
「え~と・・・ボク?」
「お主以外に誰がおるか。この人里を物珍しそうに見ておったのでな、声を掛けさせてもらったぞい。」
「そ、そうなんだ。」
どうやらボクは結構目立ってたようだ。
周りを見れば、道行く人もボクを見て笑っている。恥ずかしい。
「そう恥ずかしがらずともよい。お主が人里を輝いた目で見ていたのが皆、嬉しかったのじゃよ。」
そう言われると益々恥ずかしいので、話しを変えてみようとした。
「そ、それでお爺さんはボクに何の用があるの?」
「おっと、そうじゃった。お主の嬉しそうな顔につい、ワシも喜んで忘れておったわ。では、改めて・・・うおっほん!・・・ワシは通称、親切じいさんと呼ばれておる者じゃ。お主見たところ、この人里が初めての新参者とみた。よって、親切なワシがこの人里の主な施設や場所を紹介してやろう。」
あれ?ポケモンのゲームで見たことがある光景だぞ?
「え、え~と・・・」
「なに、遠慮することはない。まずはこっちじゃ。」
そういって、親切おじいさんはボクの前を歩き出した。
「ま、待って!」
早い段階で人里の構造を知っておきたかったので、この申し出はありがたかった。
ボクは急いでおじいさんの後を付いて行った。
「ここは商店街、色んな店があるから必要な物はある程度ここで入手可能じゃ。ワシのお勧めはあそこにある鈴奈庵という貸本屋じゃな。外の世界の本も置いてあるから誰でも楽しめるぞ。ワシとしてはもっと大人向けの本を入荷して欲しいのぉ。」
「へえー。」
いや、ボクはポケモンになって、そういう本には興味ありませんので大丈夫です。
最初に紹介されたのは、色んな出店や店が並んでいる商店街だった。
野菜やお肉、家具、色んな物があって目移りしそうだ。でも、おじいさんが紹介した貸本屋は興味があるので、時間があれば見に行こう。
「あらぁ~?親切おじいちゃんじゃなぁ~い、どうしたのかしら、お買いもの?」
「おお、黄雀(きじゃく)か。いや、新参者に人里を案内しておったのじゃよ。」
声を掛けて来たのは、オネエ口調の男の人だった。
顔は目が見えないタイプのサングラスをしており、髪の毛は頭の天辺で緑色の髪が垂れている。他は剃っているみたいだ。
体は服の上からでも分かるほど鍛えられている。
「クサナギです。よろしくお願いします。」
「まあ可愛いわね、食べたちゃいたいわ~♡ 私は黄雀と言って、自警団に入っているのよ。困ったことがあれば、いつでもいらっしゃい。」
「よ、よろしくお願いします。」
自警団の制服だろうか、少し変わった和服を着ている。
※イメージとして銀魂の真撰組の制服を想像してください。byDes
「じゃっ♪まだ警備の途中なの。」
「ああ、頑張るんじゃぞ。」
「頑張ってください。」
黄雀さんは手を振りながら、去って行った。
「ああ見えて、腕は確かじゃから頼りになるぞい。さっ、次に行くとしよう。」
次に案内されたのは商店街からそう離れていない場所だった。
木造平屋が多く、結構入り組んでいそうだ。
「ここいら一帯は住居となっておる。人と妖怪は区別しておるから、そこは間違えなければ大丈夫じゃ。・・・そして、裏路地は結構迷いやすいので慣れないうちは1人で行かないほうが良いじゃろう。」
「なるほど。」
思った通りに裏路地は入り組んでいるようだ。そういったところには胡散臭い人がいることが多い。気を付けよう。
「で、この住居からそう離れていない場所に診療所がある。診療所は2つあって基本、人間専門となっておる。妖怪のお主が何か病にかかったのなら、広場にいる迷いの竹林の薬剤師やその助手を頼るがよい。」
「はい、分かりました。」
ここはあまり紹介するところがなかったようで、すぐに次の場所に移動となった。
「ここは食事処が多い所で通称、食事道(しょくじみち)という。何か食いたくなったらここに来ればよい。結構な種類があるから飽きはせんじゃろ。」
「おお、いい匂い。」
出店では何か焼いている匂いが、店からはお客さんが満足顔で出てきている。
「ここは人里で商店街と合わせて荒事が起きやすいから気を付けることじゃ。じゃが、ここに来る連中にはいつもの光景となっておるので気にしておらぬ。」
人が集まる所には荒事は付きものなのは、どこの世界でも一緒である。
「喧嘩だ、喧嘩だ!」
「あっちの方で男2人が喧嘩しているぞ!」
複数の人が同じ方向に走って行った。
「・・・さっそくか。まったく案内している時に限って喧嘩が起こるの・・・」
「止めに行かなくていいの?」
「ああ、大丈夫じゃろ。どうせすぐに・・・」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
ドン!!
「っ!?」
「ほれ、終わったようじゃぞい?」
喧嘩が始まってすぐだろうか、2人の男性が人が走って行った方から飛んできた。
「う゛お゛ぉぉぉぉぉぉい!俺様の食事の邪魔をするなぁっ!!」
飛んできた方から誰かがやって来た。
「なんじゃ、鮫朱牙(さめすが)の坊主、やっぱりお主が止めたか。」
「あ゛ぁぁん。自称、親切ジジイが何の用だぁ。」
鮫朱牙と呼ばれた男の人は、男と思えないほど綺麗な銀色の長髪をなびかせてやってきた。
片手には鞘に納めた刀を持っている。
しかし、大きな声だ。耳がいいポケモンなら、大ダメージ間違いなしだ。
「誰が自称じゃ、ワシは親切じいさんと呼ばれておるわ。今はこの者に人里を案内しておったところじゃ。」
「・・・う゛お゛ぉぉい、ガキじゃねぇか!ということは、そいつ新入りかぁ?」
「はい。クサナギです、よろしくお願いします。」
「う゛お゛ぉぉい、クサナギとは、大層な名前じゃねぇかぁっ!俺は鮫朱牙、自警団の団長をしている!面倒事を起こすなら、妖怪でも手加減しねぇぞぉ!」
「はい、気を付けます。」
どうやら腕に自信があるようだ。
ボクは妖怪ではないけど、妖怪相手にこの態度である。
「しっかし、世の中わからんものじゃ。暴れん坊の坊主がまさか自警団の団長となり今では里の人気者の1人じゃ。」
「うっせぇぇぞっ、ジジイっ!かっさばかれてぇのかぁぁっ!」
「相も変わらず、元気なのようで安心したぞい。」
「ちっ!・・・もう休憩時間も終わるから、俺はもういくぞっ!精々、死なずにいなっ、お節介ジジイ!」
大声を出しながら鮫朱牙さんは去って行った。
言われてみたら、黄雀さんと同じ制服を着ていた。
「まったく、目上の者への態度ではないの。すまなんの、あやつも悪気があっての事じゃないのでな、そこは大目に見てやってくれ。面倒見もよく、男女とわず慕われておる。」
「うん。分かった。」
どこでも派手な人はいるものだ。
ポケモンの世界も大概であったので、ボクは何も言えない。
今度は広場に戻ってきた。
「この広場は里の者が誰でも休める空間となっておる。妖怪と人がよく集まって喋っている場所じゃ。」
見れば、顔が付いている傘を持っている女の子が人間の女の子と一緒に遊んでいる。楽しそうだ。
ポケモン世界の公園を思い出させる。
「で、広場のすぐ近くには自警団と警官の屯所があるので、困ったらそこに行けばよい。」
おじいさんはそう言いながら、警官の屯所にボクを案内した。
「ここには美人な警官のお姉ちゃんがおるから、頼るならこっちにした方がいいぞ。」
案内された屯所は、結構大きな建物で看板にデカデカと『人里警官屯所』と書かれている。
たぶん美人さんは準さんのことかな?
「それに、ここには人里の皆から出た依頼を掲示板に張っておる。依頼を受けたいなら、依頼書も持って屯所に入っていけばよい。」
「あれ?おじいさんじゃないですか。」
おじいさんが掲示板の前で依頼について説明していると、屯所から若い男の人が出てきた。
服装は自警団と少し違うデザインだ。こっちが警察にちかい。
「なんじゃ、足立(あだち)おったのか。相も変わらずに堂島(どうじま)に扱かれておるのか?」
「ちょ、ちょっと止めてくださいよ~。こんな所でそういった話は・・・」
どうも頼りない感じがする男性だ。
「あれ?そっちの子は見ない顔だけど、もしかしたら新しい人?」
「そうじゃ、今ワシが案内していたところじゃ。」
「ま~た、お得意のお節介ですか。好きですね、そういうの。」
「ワシの楽しみじゃ、そう言うでない。」
「はいはい。分かりましたよ。」
この人もおじさんとは親しいようだ。楽しそうに話している。
「おっと、ごめんね。僕は足立と言ってここで働いている、凄腕警官さ。君は?」
「ボクはクサナギと言います。よろしくお願いします。」
「おお、今の若い子にしては珍しく礼儀正しいね。うん、こちらこそよろしく。」
お互い握手をして挨拶を済ませた。
「どう人里を見て回って?」
「楽しそうな所です。」
「お?以外だね。大抵ここに来る人(外来人)って、人里を見て何もなくて、つまらないって言うんだよ、酷いよね?」
それは確かに酷い。
「お、君は違うみたいだね。そうだよ、ここは良い所だよ。外みたいに娯楽がないとか言っている人がいたりするけど、ここじゃこれが当たり前だしね。それに人里の皆は家族みたいなものさ。助け合って生きている、とても温かい所だよ。僕はここが好きだよ。」
頼りなさそうでも、しっかりこの人里のことを考えているみたいだ。足立さんは優しい顔で話してくれている。
「あっ、これ堂島さんには内緒ね!聞いたら、お前がなにカッコいいこと言ってやがる!って言われちゃうから。」
うん、頼りないことは本当のようだ。
「お主はもう少し自分を出していかんか。堂島はそんなお前が、だって本当のことですよ!っと、言うくらいもっと前に出るようにワザと言っているのじゃぞ。いつまでその弱気を克服しないと嫁の貰い手も見つからないぞ?」
「も~、おじいさんもおばあちゃんみたいなこと言わないでくださいよ~。」
恥ずかしかったようで、顔を赤くしている足立さん。
「もう・・・あっ、堂島さんって僕の上司で屯所のトップの人だよ。怒ると怖いし、怒っていなくても厳つい顔しているけど本当に優しい人だから、安心して接してあげてね。顔が怖くて子供から怖がられていること気にしているから。」
じゃあ、と言って足立さんは屯所の中に戻って行った。
「頼りないが、他人をああやって気遣うことができる優しい奴なんじゃ。頼りないが、どんどん頼って鍛えてやってくれ。」
本当に頼りないようだ、2回も言っているよ、おじいさん。
どうやら、ここ人里ではスパルタ根性が根付いているだ。
嫌いじゃないぞ、そのやり方。
「話に出てきた堂島は確かに怖いが、子供と奥さんには甘い奴じゃ。」
堂島さんという人が可愛く思えてきた。
再び広場に戻ってきた。
「重要な箇所はだいたい紹介したつもりじゃがどうじゃった?」
「うん。とても分かりやすくて、楽しかった。ありがとうございました。」
深々と頭を下げてお礼を言った。
「なに、半分趣味のようなモノじゃ。気にすることはない。他に知っておきたいことはないかの?」
おっと、案内に夢中で忘れていたけど本来の目的地をまだ見ていなかった。
「寺子屋はここから右にあるんですか?」
「寺子屋か?それなら広場から右、東の道をしばらく行けば竹の塀に囲まれた建物が見えてくるから、そこが寺子屋じゃ。」
「ありがとうございます。」
「なに、お安いご用じゃ。幻想郷に来て不慣れ、それも妖怪となると何かと不便なこともあるじゃろう。じゃが、ここでは気にせずに過ごしなさい。そして、里の者を誰でもいいから頼りなさい。ワシらは皆、家族のようなモノじゃ。」
「おじいさん・・・」
ボクのことを人間じゃないと分かりながら、嫌な顔1つしないで案内してくれていたのか。
「それではワシはそろそろお暇するぞ、身内をそろそろ起こさないといけないからの。」
え?今11時過ぎなのけれど、その人はどれだけお寝坊さんなんですか・・・・
「ホントにあの方はいつまで経っても変わらないのだから・・・」
心境お察しします。何かお礼出来ないかな・・・・
あっ!疲れているみたいだから、あの道具が効果あるかな?
「え~と(ガサゴソ)・・・あった。・・はい、おじいさん、人里を案内してくれたお礼です。」
ボクはバックからある道具を取り出し、おじいさんに手渡した。
「?これは、鈴か?」
「はい、人に効くか分からないけど、音色はとても綺麗だから。」
おじいさんは試しに渡された鈴を軽く振ってみた。
チリィン♪チリィン♪
「おお、確かに心地よい音じゃ。」
よかった。どうやら気に入ったようだ。
ボクが渡したのは、『やすらぎの鈴』だ。
ポケモンをしたことがある人なら知っているアイテムだ。
第3世代のルビー&サファイアで初登場した、持たせたポケモンをなつきやすくする道具だ。ボクも大変お世話になりました。
ゲームをしていた時に手にした道具で、バックに5つ入っている。
1つあげても問題ない。
「このような高そうな物を貰っては、こっちが悪い気がするのぉ・・・」
「気にしないで、まだバックにあるから。」
「そうか?なら、ありがたく頂くとしよう。」
「うん。じゃあ、お世話にまりました。」
「うぬ、お主も元気でな。里でワシを見かけたら、遠慮せずに話しかけてきなさい。」
ボク達はそういって別れることにした。
とりあえず、お昼がちかいので昼食を取るために食事道へ向かった。
クサナギが人混みへ消えていくのを見て、親切おじさんは満足していた。
「今度この幻想郷にきた妖怪は、どうやら警戒する必要もないだろう。妖気も感じなかったから、最初は人間の子供かと思ったほどだしな。案内の間に何か思惑でもあるかと思った自分が恥ずかしいな。」
周りの人間に聞こえないような小さな声で独り言を話していた。
しかし、どうしたことか先ほどまでの口調とは違っている。
「良い物も貰ったし、今日はいい日になりそうだ。」
貰ったやすらぎの鈴を服にしまい込み、建物の裏に回り込んで行く。
「さあ、寝坊助の我が主を起こしにいくか。」
裏路地に入ったおじいさんは、いつの間にかその姿を消していた。
どこに行ったかは、人里の人たちには誰も分からないだろう。
クサナギ、人里での出来事1日目でした。
居ましたよね?ポケモンのゲームで最初の町で勝手に案内をしてくれる人がw
それをネタにしてみました。
モブキャラの元ネタは下記のとおりです。
・準(ジュン):ポケモンのアニメに出てくるジュンサーというキャラ
・黄雀(きじゃく):家庭教師ヒットマン・リボーンのルッスリーア
・鮫朱牙(さめすが):家庭教師ヒットマン・リボーンのスクアーロ
・足立(あだち):ペルソナ4の若手刑事
・堂島(どうじま):ペルソナ4の主人公の叔父
頑張って誰だかわかるようにしましたが、皆さんは分かったでしょうか?
・親切おじいさん:一体何者なんだ?
これからも他作品のキャラを出しますので、お楽しみ。
ちなみに彼らはあくまでモブなので、あまり活躍はしないと思いますw
次回は寺子屋編となります。
妹紅を出すか分かりません。出すなら妹紅の手持ちポケモン考えないと・・・
おそらく炎タイプとなるでしょう。
姫様は見た目的にピンクのポケモンか、エスパータイプでしょう。
あ、それとイラストの修行もやっていくので、更新は不定期です。
では、また次回会いましょう。