ソードアート・オンライン 《Violet Knight》   作:黒炉

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雷影創牙さん、月の書さん、静波さん、ゆってぃさん感想ありがとうございました!


第54話 二人と一人の口撃戦in銀座

 「いらっしゃいませ、お二人でしょうか?」

 

 店の外から眺めてまず間違いなくお高いであろうことが分かる喫茶店と言うのは、総じてウェイトレスのレベルも高いものだ。店自体が高級ならばそこを訪れるマダムも高級であり、それはつまり対応が高級でなければどうなるものか解らないから――――という簡単な理由だ。

 同じ学校に通う一年上の先輩、キリトさん――――桐ケ谷和人さんとともに待ち合わせです、と答えると、俺はだだっ広い店内を、見渡したくはなかったけれど見渡した。すぐに、奥から聞きたくもない官僚の、空気を読む気が一ミクロンもない大声が聞こえてくる。

 

 「おーい、キリト君、ヴァイオ君、こっちこっち」

 

 「……あの汚物と待ち合わせです」

 

 俺が言うと、出入り口に最も近い席に座っていたおばさんが睨みつけてきたが、嫌いなのだから仕方ない。訂正、事実なのだから仕方ない。

 古ぼけたレザーブルゾンにダメージジーンズの和人さん、俺も少し早いダウンジャケットに真っ黒なズボンと、『高級』以外の何物でもないこの店にはミスマッチな格好の俺達だ。こんなところに呼び出した汚物もとい官僚への怒りを胸の内に押しとどめる。アイツもALOのプレイヤーなのだから、恨みはゲームで晴らせばいい。

 というか、スーツ姿のこの男の方がまだ店内の雰囲気に逆らっていないという、その事実だけで十分むかっ腹だ。

 和人さんも同様で、苛立ちを隠すこともせずドスンと音を立てて座る。俺も倣って音を立てて座ったら、隣席のマダムに睨まれた。

 高級なウェイトレスは動きも速く、俺達が座ってから10秒と経たないうちにお冷とお絞り、メニューが目の前に置かれた。すげぇ、このメニュー本革張りだ。

 

 「ここは僕が持つから、なんでも好きに頼んでいいよ」

 

 「言われなくてもそのつもりだ」

 

 「官僚様がただの高校生二人を銀座に呼び出して、割勘なんてほざきだしたらどう始末するか考えてたんだけどな」

 

 前者が和人さんで、後者が俺だ。

 この官僚をリアルの意味でどう始末するか考えているのは事実だから安心してくれ。

 

 「…………」

 

 とはいえ、メニューを開いて絶句した俺はきっと常識人で一般人だ。

 ざっと見たところ、最も廉価なのが《シュー・ア・ラ・クレーム》。いや、ただのシュークリームじゃないのか?とも思うのだが、1200円ならきっとそれだけではないのだろう。俺は家の近くに一個98円で超絶美味い絶品シュークリームを知っている。

 何も頼まず出されたお冷だけですませたくなったが、冷静になればこの男のおごりと言ってもそれは国民、すわなち俺達の血税だ。遠慮してやる義理はないじゃないか。

 

 「ええと……パルフェ・オ・ショコラ……と、フランボワーズのミルフィーユ……に、ヘーゼルナッツ・カフェ」

 

 「待って和人さん。俺の準備した心が驚いちゃってる」

 

 確かに国民の血税ではあるけれど、なにも即答しなくとも。合計金額3900円だぞ、もっと驚けよ。

 いや、俺この男は嫌いだからもっと頼んでやるけどさ。

 

 「んじゃ、ショコラ・パウンドと、フランシス・ミルフィーユと、ヘーゼルナッツ・カフェ。それからシュー・ア・ラ・クレーム二つな」

 

 「……よく食うな、お前」

 

 「優奈と珪子に付き合わされて、スイーツ巡りなんてしょっちゅうっすよ。お陰で甘いもの好きになっちまった」

 

 ちなみに、しめて合計金額7200円。缶ジュースおごってやるから差額よこせこの野郎と叫びたくなるのを必死にこらえる。和人さんも同じことを考えているだろう。だって額が額だもん。

 「かしこまりました」とウェイトレスちゃんが素早く退場していくのを待って、俺達を呼び出した癖にクリームをパクパク口に運んでいるこの男――――菊岡清次郎が口を開いた。

 

 「やあキリト君、ヴァイオ君、ご足労願って悪かったね」

 

 「そう思ってるのなら銀座なんかに呼び出すな」

 

 「そうだぞ。何が悲しくて男と二人で銀座なんかに……ごめん藍人、足蹴らないで」

 

 俺だって来るなら優奈か珪子と一緒がよかったわ。

 百歩譲って和人さんと一緒でも菊岡には会いたくなかったしな。

 

 「それに、アンタにキャラネームで呼ばれる理由がない気がするけど」

 

 「そんなこと言うなよ。同じALOで戦うプレイヤーじゃないか。それに一年前、目覚めた君たちの元に一番に駆けつけたのは僕なんだぜ?」

 

 「認めたくない事実を思い出させるな……」

 

 本当に認めたくないけれど、SAOをクリアして現実に帰還した俺、それから和人さんに一番に会いに来たのはこの菊岡だ。

 和人さんに会った後、そのまますぐ俺のところへ来たらしいが、正直なんで目覚めて最初に来てくれた人がこんな婚活行き遅れオーラ全開のおっさんなのかいまだに理解できない。出来れば珪子がよかったよ。

 一応、菊岡誠二郎というこの男は、元《SAO事件対策チーム》のメンバーだ。同時に仮想世界に閉じ込められた一万人を、僅か二時間の間に全員を病院に収容するなど、認めたくないが彼のそういうスキルはかなり高い。対策チームが迅速に動いてくれたおかげで、俺達はSAOからの脱出に意識を避けたと言っても過言ではない。

 菊岡は自分のアイスコーヒーを飲み干すと、ウェイトレスに追加で飲み物を頼んでから口を開いた。

 

 「えっとね、今日君たちを呼び出した理由なんだけど……」

 

 「VRゲーム関連の犯罪」

 

 「藍人にだってわかるんだ。誰にでもわかる。おい、蹴るなよ藍人」

 

 和人さんが最近珪子に侵食されているのは気のせいだろうか。

 

 「まったく、君たちは話が早くて助かるよ」

 

 作ったような笑顔を崩すことなく菊岡はそう言った。

 一般に、警察などが情報提供者――――《協力者》や《モニター》と呼ぶ――――を代価を与えつつ、継続して情報を引き出すことを《運営する》と称するらしい。優奈が言ってた。

 つまり、俺と和人さんはこうして度々お高いケーキを代価にして菊岡に《運営されて》いるのだ。勿論いい気分はしないが……というか、嫌だが、俺達にとってもまったく無利益と言うわけでもないのだ。普通なら手に入らないような情報も菊岡から引き出せるし、何より美味いケーキがただで食える。とりあえずはそれだけそろってれば後は気分の問題なので、我慢すればいい。

 何より、俺も和人さんも、この男には大きな借りがあるのだ。

 和人さんは明日奈姉さんの、俺は優奈と珪子の居場所を規則を破ってこの男に教えてもらっている。それがなければ、俺も和人さんも、1月に起こったALO事件の事を事前に察知し、動くことなど出来なかっただろう。

 そういう訳もあって、今はこの男の《モニター》として大人しく従ってやっているわけだ。

 まあ、俺は飼い犬になったら飼い主の手を噛んでやるタイプだけどな。

 

 「《シジュウ》。それに《デスガン》」

 

 菊岡が唐突に、そう言った。

 ……どこかで聞いたような単語な気がする。

 菊岡が言った直後に、ウェイトレスがシュークリーム(名前を言うのがもう面倒になってしまった)と、和人さんのナッツ・カフェを目の前に置く。

 ……ちょっと綺麗に飾ってあるけど、基本的に普通のシュークリームだった。

 

 「《シジュウ》? なんだよそれ?」

 

 「キリト君の質問に答える前に、先に聞いておかないといけないことがある。先月の14日に、あるVRMMOプレイヤーが死亡した。東京都中野区のアパートで、大家が異臭に気付いた。発生源の部屋に電話しても応答がなく、物音も一切なく、新聞も配達物もたまっていたのでマスターキーで中に入ると、この写真の男……茂村保26歳が死んでいるのが発見された。死後5日半だったらしい」

 

 菊岡が懐から写真を出して、俺達に見えるようにテーブルの上に置いた。当たり前だが、見覚えのある顔ではなかった。

 

 「部屋は散らかっていたけれど、誰かに荒らされていたという様子ではなかった。そして頭に……」

 

 「アミュスフィア、か」

 

 和人さんが短く呟いた。菊岡がそれに頷く。

 VRMMOプレイヤーの死亡事件の話となれば、まあ予想が付く。大抵が、ヘビープレイによる衰弱死だからだ。

 けれど、単にそれだけならば決して珍しい話ではない。菊岡はどうしてこの話を……?

 

 「その通りさ。すぐに家族に連絡して、司法解剖を行った。死因は、心不全と断定されたよ」

 

 「なんだって?」

 

 「心不全、て言ったか?」

 

 前者が俺で、後者が和人さんだ。

 栄養失調だとか衰弱死だとかではなく、心不全。ヘビープレイによる死亡ではないということか?

 

 「でも、心不全ってのは心臓が止まるってことなんだろ? なんで心臓が止まるんだ?」

 

 「解らない。家族によれば、茂村氏が心臓の病気を抱えているということはなかったそうだ」

 

 「…………」

 

 「死亡してから時間がたちすぎていて、しかも事件性もないことから詳しい解剖は行われなかった。彼は死亡する2日前――――つまり、発見される1週間前からログインしっぱなしだったらしい。胃に何も入っていなかったらしいよ」

 

 俺達は眉をひそめた。

 前述したとおり、長期間ログインしっぱなしのせいでプレイヤーが死亡するという事件は、それは確かに悲惨だけれど、そう珍しい話でもない。

 

 「おい、それだけなら、別に珍しくもなんともないただの事故だ。それだけで俺達を呼んだわけじゃないんだろう」

 

 「その通り。彼のアミュスフィアにインストールされていたゲームはたった1タイトルのみ。《ガンゲイル・オンライン》だ」

 

 「……ああ、《死銃》か。《デスガン》って、あれのことか」

 

 「知ってるのか?」

 

 「ええ、噂くらいは」

 

 《ガンゲイル・オンライン》の名を聞いて、俺は《シジュウ》と《デスガン》の事を思い出した。

 何回か前の《MMOストリーム》で、ゲストとして呼ばれていたガンゲイルのトッププレイヤーが、いきなり落ちるというちょっとしたトラブルがあった。その時に《ガンゲイル・オンライン》内の酒場で、中継されていたテレビ画面の向こう側にいるそのゲストに向って発砲したプレイヤーがいる、と。

 それ以来、そのゲストさんは姿を見せなくなり、また似たようなケースが過去にも一度会ったこと、そして何より、発砲した本人が名乗ったことから、密かに噂されていたのだ。

 《死銃》、《デスガン》の噂。

 同じことを、菊岡が何か言う前に説明してやる。

 

 「よく知ってるね。興味あった?」

 

 「まあな。落ちた時間と発砲した時間が限りなく近いとか、面白半分で書き込んでる奴が多かったみたいだから、俺も単なる噂だろうとしか思ってなかったけどな」

 

 「僕が君たちに話すんだ。噂じゃないって確証にはなるだろう?」

 

 「………まぁ、な」

 

 言葉を濁したのは、俺がこの男に絶対の信頼を置いているわけではないからだ。むしろ、今は警戒心の方が強いくらいだ。

 

 「《ゼクシード》、それから《薄塩たらこ》……本当にこんな名前なのかな?」

 

 「前にSAOに、《北海いくら》ってのがいたから、それの親戚かもな」

 

 「ああ……いたっけな、そんな奴。名前のしょぼさの割に強かったから覚えてる」

 

 名前は超ダサいのに、剣技は超一級品だったので、割と有名だったプレイヤーだ。というか、名前だけが伝わっていた気もするが。

 ともかく、その二人が死銃の被害者と言うわけか。

 

 「けれど……やっぱり偶然じゃないのか?」

 

 「これだけでも疑ってかかるべきなんだけどね。まだ二件ある。こっちは、GGOと同じ運営体の《スペルストリーム・オンライン》だね」

 

 「一人は先月の17日。そして、もう一人が3日前。二人ともトッププレイヤーだ」

 

 「本当に藍人くんは良く情報を集めてるね。こっちは魔法があるらしくてね、強力な炎の魔法で焼かれたプレイヤーが、同時に死亡しているらしい」

 

 つまり、同じ運営体のMMOで、突然のログアウトと死亡時刻が一致するという事件が4件。偶然と断定するには、誰かに(・・・)攻撃された(・・・・・)直後(・・)というのが気になる。

 ましてや、この二つのタイトルは《ゲームコイン現実換金システム》を採用している。現実での金銭が絡むのだから、当然トッププレイヤー、特にPK行為を積極的に行う奴は必然、恨まれやすく、狙われやすい。

 問題は――――

 

 「脳に、損傷はなかったのか?」

 

 「無いね」

 

 そういうことだ。

 アミュスフィアが人を殺すとしたら、ナーヴギアと同じロジックとしか思えない。けれど、そもそもアミュスフィアは脳を破壊できるほどの出力が出せる設計じゃない。

 つまり、アミュスフィアが人を殺す可能性は、無い。当然、和人さんだって同じことを考えているだろう。

 俺は菊岡を一瞥し、アミュスフィアによる殺人は不可能だと言ってやった。

 

 「そう。メーカーに問い合わせたら、開発者は口をそろえて藍人くんと同じことを言ったよ。まぁ、『絶対安全』を売りにしてるんだから当然と言えば当然だけどね」

 

 「もうメーカーにも問い合わせてるのか? 随分と暇なんだな。今度アインクラッドの最前線攻略に付き合えよ」

 

 アインクラッドと言うのは、かつてSAOの舞台となり、1万人の精神を閉じ込めた鉄の城――――の再現だ。

 ザ・シードによって数多のMMOが繋がれたあの日、それはALOの空中に出現した。

 アップデートによって導入されると噂されていた転生システムこそなかったが、その大規模アップデートは、ALOの元となったSAOの舞台を忠実に再現したのだ。もっとも、内部は結構手が加えられていて、出現するアイテムや雑魚モンスターくらいしか不変更点がなかったので、かつてSAOを生き抜いた俺達でさえも知らないようなクエストやボスがごろごろしている。また、低層から挑戦プレイヤーの実力はかなり高かったので、第1層からボスも比べ物にならないくらい強くなっている。偶然、第6層のボスがブリキ人形だったのだが、強さで言えばSAO時代の俺たちでは絶対に勝てなかっただろう。なんだよあれしらねーよHPバー赤くなったらソードスキル連発とかおかしいだろ。

 

 「そういや、ユージーン将軍、あくまで(・・・・)《クリスハイト》のメイジのスキルを高く評価してたな」

 

 決しておまえは評価していないと言いたげに『あくまで』を強調する。

 コイツはめったに攻略に顔を出さないで、俺達が開けたフロアを好き勝手に歩いている性質の悪いハイランカーなのだから、たまには協力するべきだろう。

 

 「いやぁ、暗記はともかく、スペルワードを言うのがねぇ……話がそれたね。で、可能だと思うかい? ゲーム内の銃撃で、現実の人を殺す」

 

 「………可能性があるとすれば」

 

 口を開いたのは、俺だった。

 唐突に、ただ唐突に、思い出したのだ。

 過去に流行ったライトノベルで、バーチャルゲームを題材にしたものがあった。それで、他のプレイヤーにリアルがばれて、ゲームのために襲われる。意味合いは違うが、俺も過去に受けたことがある、《リアルアタック》だ。いや、《フィジカルノック》だっけ?

 ともかく、それならば、理論上は不可能ではない。

 

 「VRゲームをしている間は、現実での体は寝ている状態だろ? つまり、無抵抗だ。無抵抗なんだから、ゲーム内で殺す時間に合わせて現実でも殺害するのは、別に不可能ってわけじゃあないだろう。相手は抵抗しないんだから、第三者に邪魔されなければ確実にうまくいく」

 

 「……いや、それ以前に、まってくれ藍人くん。つまり、犯人は二人……いや、二人以上か。とにかくそれだけいて、しかも被害者は犯人に住所を割られていたというのかい?」

 

 「それが一番のネックなんだよなぁ……。当然、そんな簡単に住所を教えてくれるわけないし、リアルでも知り合いならすぐにバレる。何より、住所が割れてるならそんな面倒なことしなくても、相手は寝てばっかりのゲーマーなんだ。強盗に見せかけて殺すくらい、簡単だろうし」

 

 「つまり……アミュスフィアが殺したって考え方よりは現実的だけど、実行するのは不可能に近いってことか?」

 

 「そういうことです、和人さん」

 

 自分で言い出しておいてなんだが、やっぱり偶然としか言いようがないんじゃ……

 ん? 待てよ、そもそも何で俺達はこの話を持ちかけられたんだ……?

 

 「――――おい、アンタ」

 

 和人さんが、声を低くして言う。やっぱり、同じ事を考えたか。

 

 「このあたりの事は、アンタ実はもう検証済みなんじゃないのか? あんたたちエリートが頭絞った後なら、俺達なんかにもう出番はないはずだぞ。どういうつもりだ一体」

 

 「え、このおっさんがエリート?」

 

 「それは流石に酷いよ、藍人くん。それにキリ……和人くん。君たちの発想は非常に興味深いものがあるよ。事実、さっきの犯人は複数説は僕たちの話し合いでは上がらなかったからね。それに僕、君たちと話すのは、案外好きなんだ」

 

 「俺は嫌いだ」

 

 「俺はアンタそのものが嫌いだ」

 

 和人さんに便乗して言ってやった。

 まあ、本心だからな。隠しようがない。

 

 「結論。ゲーム内からプレイヤーの心臓を止めるのは不可能。四人の死と《死銃》は無関係、偶然の一致。それでいいか、藍人」

 

 「異論なし。異論のしようもなし」

 

 「わぁ、待って待って。ここからが本題なんだよ。ケーキもう一つ頼んでもいいから、話聞いてよ」

 

 食うもんは全部食ったので、強引に話を切り上げてさっさと逃げようとすると、菊岡に止められた。ちっ。

 じゃ、お言葉にケーキを一人一個(・・・・)頼ませてもらおう。

 ちなみにしめて、二人で13,600円也。どひゃあ。

 

 「君達さ、《ガンゲイル・オンライン》と《スペルストリーム・オンライン》にログインして、犯人の疑惑の人に殺されてきてくれないかな?」

 

 涼しい笑顔で。

 その笑顔を変えることもせず。

 堂々と、このバカ野郎はそんなことをぬかしやがった。




用語解説(順次更新)


☆《スペルストリーム・オンライン》

 通称はSSO。《ガンゲイル・オンライン》と同じザスカーが運営するVR(仮想)MMO(大規模オンライン)RPG(ロールプレイングゲーム)
 プレイヤーは機械に乗って飛行し、リーチのある武器や魔法での空中戦が主になっている。
 SAOやALOのような、《グランドクエスト》と呼ばれるものは設定されておらず、代わりに《スピーディング・オブ・チャンピオンズ》と言う最速王者決定戦が、半年に一度行われている。
 SSOをプレイする全プレイヤーの目的がこのSoCに出場して好成績を収めることで、その為に世界の端から端まで日夜探索が行われている。


☆魔法

 SSOにおける魔法は、10レベル6段階でランク付けされていて、種別は3種、属性は9種類ある。
 
 
 種別 攻撃・回復支援・妨害
 

 属性 火炎・氷結・電撃・風撃・地撃・水撃・物理・聖・闇

 前者6属性の力関係は以下の通り。

    火炎は氷結に強く、水撃に弱い。
    氷結は電撃に強く、火炎に弱い。
    電撃は風撃に強く、氷結に弱い。
    風撃は地撃に強く、電撃に弱い。
    地撃は水撃に強く、風撃に弱い。
    水撃は火炎に強く、地撃に弱い。
 
 後者3属性は特殊。

    聖は闇に強く、闇に弱い。
    闇は聖に強く、聖に弱い。
    物理は物理に対して強く、それ以外のすべてに対して強くもなく弱くもない。

 ランクは下から、レベル1で低級魔法、レベル3で中級魔法、レベル5で上級魔法、レベル7で超級魔法、レベル9で完全魔法、レベル10で究極魔法が扱えるようになる。
 ある程度自分の使用スキルを明かしているプレイヤーの中で、レベル9、つまり完全魔法以上を扱えるプレイヤーはいないとされている。


☆乗り物

 一人用のボード型飛行装置《エア・スライダー》の他に、二~四人用の《エア・カー》。
 他に、飛行タイプのモンスターをテイムすれば、モンスターに乗って飛行することも可能。


☆《スピーディング・オブ・チャンピオンズ》

 通称SoC。二日間にわたって行われる。
 一日目は《エア・スライダー》を使うソロコース。二日目は《エア・カー》を使うタッグコースがある。
 どちらも、単純なレース同様、ゴールした順に成績が良い。
 ただし、どちらも魔法および武器での攻撃がありなので、特にソロコースはプレイヤーの戦闘における実力も試される。
 強さと速さ、両方を兼ね備えたプレイヤーのみが勝利できる大会だ。
 現在、テイムのスキルを持つプレイヤーが少ない為、テイム部門は行われていない。


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