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残機6
曹操「いい訳あるか。この魔女が」
上空に立つ曹操が見下すように視線を向ける。
ジャン「な……んで!?」
零誠「喋るな。傷に響く」
意味の分からない者を見るような目で曹操をジャンヌは見る。
曹操「なんで?それは刺された理由を聞いているのか?東を守っていた俺がここにいる理由を聞いているのか?それとも……
致命傷を受けている筈の自分がリタイアにならない理由を聞いているのか?」
零誠「!?」
ジャンヌが刺されたことにばかり気を取られていたが曹操に言われて気付く。
最初の方にも言ったがリタイアはある意味救済処置だ。傷を負っても死ぬ可能性は低い。
曹操「説明してやるがその顔を見るに大体のことは気付いたみたいだな。なら答え合わせ程度にするぞ」
一つ目の疑問の答えは裏切ったから。
二つ目の疑問の答えは重要である筈の東の拠点をモブキャラに任せるという奇策を取ったことを渡月橋での反応ごか怪しかったジャンヌには伝えなかったから。
そして、三つ目の疑問の答えはジャンヌが英雄派側のリーダーだから。
曹操「他の連中には指示してあったからジャンヌをリーダーにすることは簡単だ」
このクソ野郎は始めからジャンヌを捨て駒にするつもりだったってことかよ。
零誠「ぶっ殺す」
曹操「だからリーダーじゃない俺は死ぬ前には退場するんだ。死ぬのはそこの魔女だ」
ジャン「くっ……はぁはぁ」
曹操を睨みつけるジャンヌの目は虚ろになっている。
零誠「死なせねえよ」
俺はジャンヌにアザセル教諭からこの出来レースの前に渡された液体をぶっかける。
ジャン「こ、これはフェニックスの涙!?」
どんな傷でも癒やす秘薬の効果は絶大だな。傷がもう塞がりやがった。
零誠「おっと、まだ安静にしとけよ。あの聖槍は聖人殺しでもあるんだから」
そう言って曹操の目線の高さまで飛び上がる。
零誠「『再編開始』」
倍加して武器を準備する。
曹操は確かに三国志の中じゃ最も有名と言っても過言ではないだろう。
だが、最も有名な奴が一番強いって訳じゃあ無い。
呂布奉先
三国最強の武芸の塊である『軍神五兵(ゴッド・フォース)』を握り締め、構える。
曹操「……やはりな。赤龍帝、それが今使える精一杯の武器なんだろう?」
零誠「ちっ、気づいてたのかよ?」
曹操「ああ。というかこの戦場は赤龍帝を倒す為だけに用意した」
何そのVIP待遇?俺が来なかったらどうするつもりだったんだよ?
曹操「ふっ、仕方ないから説明してやろう」
ドヤ顔で曹操は言う。
零誠「上から目線ムカつく。誰がそんな説明を聞いてやるか」
曹操「よし。実はな……聞かないのか!?」
零誠「うん。説明時間勿体ないしカットで」
曹操「そこは聞けよ!結構重要なことだろ!」
零誠「別に興味無いから」
曹操「この作戦考えんのにも時間と費用を浪費したんだぜ!な、聞けって!」
零誠「何?そんなに聞いて欲しいのかよ?」
曹操「ああ、聞いて欲しい」
零誠「じゃあ、言い方ってのがあるだろ?」
曹操「聞いて下さいお願いします!!」
零誠「仕方ないな。説明させてやるよ」
曹操「ありがとうございます!」
やっぱり英雄派ってバカ?
曹操「まず赤龍帝と戦うにあたってやってはいけないのは赤龍帝の仲間を殺すことだ。殺したら最後世界が終わる。だから死ぬ前に退場させるというルールで対処した」
覇龍は俺も望まない形だからな。
曹操「そしてここからが重要な場所だ。赤龍帝は相手の能力に応じて対応した能力を使用してくる。弱点が無いって言っても相違は無いだろう。しかし、その能力を使用するのに必要な燃料が無限って訳じゃない。ならばその燃料が尽きるまで数をぶつければいい。しかも、別々の能力。その点レオナルドの相性は抜群だった」
確かにその通りだ。いくら燃費のいい能力と言ったって回数使えばきれる。しかし、その点は対策しておいたんだが。
曹操「その点を補う為の倍加の能力にも対応させた。こちらは単純に貯める為の時間を与えなければいい」
グレードレッド召喚というタイムリミット。
アンチモンスターの種類が変わる早さ。
曹操「そして、最後の詰めに幹部とぶつける。赤龍帝、お前は武器を使う時は出来るだけその相手に関係ある武器を使う傾向がある。多分だがそれも戦闘に関係あるんだろ?」
相手に縁のある武器を使うのはプレッシャーをかけるという意味があったが、それよりも近くに媒介があるのでコストを抑えられるという利点の方が強いのだ。
曹操「だが使い易くなったと言った所で蘇生能力に無敵と言っても過言でない鎧、それに聖火なんて使ったら燃料がきれるのも当たり前だ。実際、ジークとの戦いの時になんて鎧だけで魔剣を一本も作れなかったしな」
ぶっちゃけると念入りに作った『十二の試練』でさえ、オリジナルより劣化している。
オリジナルなら同じ死因で二度は死なない(一度に何度み死ぬは可)のだが、移動の際に同じ方法で死んでいる。
曹操「その結果、呂布の武器一つ。聖槍相手なんだから神槍か最悪赤兎馬位は使うだろ」
零誠「はいはい、そうですよ。ちっ、確かにその方法なら有効かもしんねえけど普通実行するか?バカじゃねえの?」
曹操「バカみたいなのはお前の無駄の無いシステムだろうが」
そりゃ、倍加ありきで使えそうな魔術に才能ぶち込んだからな。
曹操「あと、癖か知らんが話してる最中は倍加しないんだな」
零誠「話してる最中は相手に集中しなさいって躾られたんでね」
曹操「さて、そろそろ始めるか?どうせ倍加する材料がもう無いのだし、武器はもう打ち止めだろ?」
零誠「バーカ」
『Divid』
曹操の聖槍からオーラを二割奪う。
曹操「材料を俺から持って来るか」
『Boost!』
それを倍加し増幅。
しかし、新たな武器を作る余裕はない。
ならばこの武器を十全に振るう。
零誠「『投影装填(トリガー・オフ)』」
今から振るうのは狂うことの無かった三国最強の5つの武芸。
零誠「『全工程投影完了(セット)ー是、軍神五兵(ゴッド・フォース・ブレードワークス)』」
切断。あらゆる防御を破壊する一撃。
曹操は受けようとはせず避け、二撃レーセーに叩き込む。
残機4
マジかよ。一撃必殺過ぎんだろ。
刺突。避けさせること又は貫くことによって動きを封じる突き。
曹操はこれを避け、突く。
打撃。巨大な手甲にし、防ぐ。
一撃だったから良かったが、二撃目があったら割られていた。
薙ぎ。敵を一掃する一撃。
曹操は防ぎ、聖槍で貫こうとする。
払い。その攻撃を弾き、同時に攻撃を当てようとするが曹操は間一髪でそれを避ける。
これが5つの武芸。曹操に届くには5つでは足りなかった。
ならば6つ目を持って来るまで。
射撃。弓を構え、レーザービームを放つ。
今度こそこれで打ち止め。
破壊力は充分。
しかし、技の出が遅かった。
弓を引いている間に曹操は体勢を整えてしまっていた。
一瞬の差だった。もし何か一押しあれば届いていた。
ジャン「ならアタシがその一押しになるわ」
零誠・曹操「「!?」」
ジャン「なに、驚いてるのよ?レーセー君を夏休みからずっと見てたのよ。レーセー君の必要な物くらい分かるわよ」
曹操に向かっているのはレーザービームだけではなかった。下から聖火『紅蓮の聖女』
彼女は自分と違って正当な所持者と言っていい。
そして、俺が仲間と認識したのだ。使えぬ筈が無い。
地上ではジャンヌの半身は燃えている。
使えると言っても代償を払わなくていいという訳じゃない。
神速のレーザービームに面制圧の聖火。
形は違うがどちらも必殺の一撃。
曹操「クソォォォォォォォォォォォォ!!この魔女がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
曹操は聖火の対処を選択した。
辿り着くのはレーザービームのが早いだろうが、聖火は今対処しなければ焼かれるしかない。
その対処の方法は、
ジャン「あがっ!?」
聖槍がジャンヌの心臓を貫いている。
命を燃料とするならその命を散らせてやれば、聖火は勢いを無くして消える。
曹操「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
聖槍の力を聖槍を持たない左腕に宿し、レーザービームを防いでいる。
だが、その程度の小細工で防げる攻撃ではない。
レーザービームは腕を貫き、左目を抉る。
そこで止まったのは小細工が効いたのだろう。
曹操「この怨み絶対返すぞ!!」
『北拠点にて英雄派リタイア』