カオススクールG×B   作:零崎哀識

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アンケ的何かからのアンケートの結果より
ナイトがベンニーア、ビショップがヴァレリーに決まりました。
イリナとレイヴェルが惜しいところまで行きました。
更新亀ですがよろしくお願いします。


ミスラ・バアル

バアル家の執事に連れられ、来たのはシトリー領にある病院の一室。

 

そこにあるベッドで眠っているのはサイラオーグさんの母親のミスラさん。

 

ミスラさんは深い眠りに落ち、目の覚まさない病にかかっている。

 

何故バアル家の本妻がバアル領ではなくシトリー領の病院にいるかと言うとシトリー領の設備が良いからという理由だけではない。

 

全く持って下らないいつもの御家事情だ。

 

魔力を持たないサイラオーグさんを侮蔑し、バアル領に居場所が無く、グレモリー家も保護しようとしたがサイラオーグさんを守る為に断ったのだ。最悪この状態のミスラさんをバアル領に置いていたらサイラオーグさんの人質として利用されるだろう。

 

俺と朱乃さんが呼ばれた理由は朱乃さんの発信と受信で心に呼びかけて欲しいという理由らしい。

 

零誠「俺は能力の補強と言った所か?」

 

朱乃「ええ。共鳴を使った方が成功する確率も上がると思ったんですよ」

 

零誠「了解しました」

 

倍加を貯め、共鳴を発動する。

 

『Resonance!』

 

後は朱乃さんの仕事だ。

 

一分程試してみだが、

 

朱乃「……駄目みたいですわ」

 

……失敗か。

 

朱乃「お力になれず申し訳ありませんわ」

 

執事「いえ、ご多忙な所来ていただきこちらこそすみません」

 

んー、朱乃さん能力を考えるとあちらの情報が来ていないのだからレム睡眠ではなく、ノンレム睡眠の可能性が高い。まぁ、このような情報は大して役に立つという訳ではないが。

 

サイラ「そこで何をしているんだ?」

 

新しく病室に入ってきたサイラオーグさんに声をかけけてきた。

 

それから俺達は休憩フロアに移動し事情を話す。

 

サイラ「そうか、わざわざ悪いな」

 

サイラオーグさんは笑いながら言った。

 

サイラ「それとゲームについてだが、俺の過去を知ったからと言って手を抜くなよ」

 

零誠「当たり前ですよ。むしろ頼まれてもやるような奴じゃないことくらい知ってるでしょ?」

 

サイラ「ふっ、確かにそうだな。だが勝つのは俺だ。俺にはこの肉体しかない。滅びの魔力を継げなかった俺は負ければ全てを失う。それが不器用な俺の進む道だ」

 

全てを失う。全てとまでは言わないが、それは俺にも当てはまることだろう。武勲によって上級悪魔になった。しかし、上級悪魔になってから最初のゲームであるサイラオーグさんとの試合で負けたら風当たりが強く俺は終わる。

 

サイラ「なら母上のことを話しても大丈夫だな。母上は俺にあえて厳しく育ててくれたんだ。諦めなければ必ず勝てるとな。もし母上が居なかったらここまでの成長は無く、魔王になるという夢を持つことも無かっただろう」

 

そう語るサイラオーグさんの顔はとても穏やかで、そして誇らしげだった。

 

その後は軽く世間話をして執事さんにグレモリー家まで送っていただいた。

 

零誠「さて、仕事に戻り……なんで朱乃さんは怒ってらっしゃるんですかね?」

 

隣にいる朱乃さんはいかにも私怒ってますと主張するように頬を膨らませていた。

 

何これ?怖いというより可愛い。怖い時はホントに凄いからね。あれは視線だけで人を殺せる。マジあくまに転生しといて良かったわ。

 

にらみつけるとこわいかおでステ下がりではなく一撃必殺とかなにその無理ゲ。

 

朱乃「だってせっかくみんなに邪魔されずにレーセーくんと2人で過ごせると思いましたのにサイラオーグ様とばかりで、全然わたしにかまってくれないんですもん」

 

ですもんって構ってちゃんか。まぁ、可愛いから許します。

 

だってどっかの引きこもりも言ってたけど可愛いは唯一不変の正義だから!

 

零誠「えっと……じゃあ、どうしたら許してもらえますかね?」

 

朱乃「そうですわね……では、文化祭でチョコバナナをご馳走してください」

 

零誠「え?チョコバナナを奢るだけでいいんですか?」

 

朱乃「ええ。そもそも私の我が儘なんですからそれで許してあげます」

 

零誠「了解しました」

 

朱乃「約束ですよ」

 

零誠「チョコバナナ位の出費を踏み倒す程財布は冷え切ってませんよ」

 

文化祭を楽しみにする朱乃さんを見送り、仕事に戻る。

 

零誠「俺もとっとと終わらせて文化祭の準備に戻らないと」

 

そう呟きながら書類のある部屋に戻るとそこには焼き鳥の妹のレイヴェルが書類に目を通していた。

 

レイヴ「あ、レーセー様、お帰りなさいませ」

 

零誠「グレモリー家に来るなんてなんかあったのか?」

 

レイヴ「いえ、レーセー様がいらしていると聞いたのでたまたま作った茶菓子をお持ちしたんです」

 

零誠「わざわざ悪いな。じゃあ、書類を片付ける前にお茶をいただくとするか」

 

少しキッチンを借り、お茶の用意をして部屋に戻る。

 

零誠「紅茶で良かったか?」

 

レイヴ「はい。では、こちらをどうぞ」

 

レイヴェルが鞄から取り出した箱を開ける。

 

零誠「お、マフィンか」

 

レイヴ「まぁ、レーセー様のに比べたら大したことありませんが」

 

零誠「そんなことないぞ。よく出来てる」

 

一口食べそう言うとレイヴェルは満面の笑みで喜んだ。

 

零誠「そういやあの書類に目を通していたがなんか気になる点でもあったか?」

 

レイヴ「えっと……待っている間少し時間がありましたのでサインだけでいいものと判子だけでいいもの、そして両方必要なものに分けたのですが、余計なことをしてしまったのなら申し訳ありませんわ」

 

零誠「え、マジ?そんな余計なことなんてとんでもない!秘書に欲しいくらいだわ」

 

レイヴ「ホントですの!?」

 

なにに驚いたのかレイヴェルは身を乗り出す。

 

零誠「ああ。上級悪魔になってこれからこういう面倒な仕事も増えるだろうから優秀な秘書を雇おうかと思ったんだが、ま、上級悪魔のレイヴェルを雇うわけにもいかねえしな」

 

レイヴ「ちょっとやること出来たんで帰ります」

 

そう言ってレイヴェルは部屋を出て行った。

 

零誠「いきなり帰るなんて俺なんか悪いことしたか?」

 

翌日

 

レイヴ「本日づけでレーセー様の秘書に就任したレイヴェル・フェニックスですわ。どうぞよろしくお願いします」

 

また我が家に居候が増えました。

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