カオススクールG×B   作:零崎哀識

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京都観光

修学旅行2日目

 

面倒なことが起こる前に楽しめるだけ楽しむという方針に決定したため、全力で観光を楽しむことにした。

 

というわけで特に京都で有名な場所をハイペースで巡る旅スタート。ちなみにバス1日券を元が取れるくらいには乱用するつもりです。

 

1番最初の観光名所である清水寺のバス停についた。

 

バス停からは和風な土産屋が並ぶ坂道を登っていく。

 

桐生「ここって三年坂って言って転ぶと三年以内に死ぬらしいわよ」

 

迷信だが、2年入ってからの生活を見ると転ばなくても3年以内に死にそうだな。てか、夕麻に一回殺されてるし。

 

ガシッ

 

なんか両腕が拘束された。

 

アー「うぅ、それは恐いですぅ」

 

足野「う、嘘ですよね?まだ、私にはやりたいことが」

 

お前等か。アーシアは分かるが、日本人の孔雀まで信じてんのかよ。

 

ガシッ

 

ゼノ「……日本人は恐ろしい術式を坂に組み込むのだな」

 

お前もか!?ブルータス!!

 

って、両腕が空いてないからって首に抱きつくのマジで勘弁!絞まってるから!うっかりで殺されかけてるから!転んでないのに今死ぬよ!

 

イリナ「ちょっと!?ゼノヴィア放しなさいよ!レーセーくんの顔から生気がだんだん無くなってるわよ!」

 

ははっ。イリナ、自称天使なんて言って悪かったな。お前が天に運ぶ本物の天使に見えるわ。俺って悪魔だけど友人待遇ってことで天国行かせてくれや。

 

夕麻「主様しっかりしてください!お気を確かに!何、いい人生だった的な安らかな顔してるんですか!」

 

ブラックアウト

 

桐生「こうなったら人口呼吸よ!班の代表として私がやるわ!」

 

イリナ「その役目は幼馴染の私がやるべきよ。記憶にはないけど幼稚園のころにやったはずだわ」

 

夕麻「それって100パーセントやってませんよね?まぁ、主様を救うのは使い魔の役目。私に任せてください」

 

ゼノ「いや、元はと言えば私が引き起こした問題だ。私が責任を取ろう」

 

アー「えっと、えっと、わ、私がやります!異論は認めません!」

 

女子『それがまかり通ると思わないでよね(ください)(うな)!』

 

松田「おーい、早くしないとレーセーがマジで死ぬぞ。てか、みんな人工呼吸出来るのか?」

 

女子『そこは気合で』

 

元浜「出来ないことがよく分かった」

 

足野「えっと、私出来ますよ」

 

ダークホース現る現る。

 

足野「では、僭越ながら私が」

 

足野はレーセーの方に向かい始める。

 

零誠「はああ、よく寝た。昨日遅かったからな」

 

レーセーは普通に起き上がり、服についた埃をはらう。

 

ポカーン

 

この擬音語が女子陣状況を表すのに一番最適だろう。

 

零誠「よし。先を急ごうぜ」

 

女子『ふざけるんじゃないわよ!』

 

零誠「ゲフッ!?」

 

女子陣によるドロップキックにより俺は結局転んだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

痛む体をおしながら仁王門をくぐり抜け、清水寺に到着。

 

ゼノ「見ろ!異教徒の文化の真髄を集結させた寺だ!」

 

アー「歴史のたたずまいを感じます!」

 

イリナ「異教徒万歳ねっ!」

 

夕麻「この脆い感じが木造建築のいいところよね。火をつけたらすぐに灰になりそうで」

 

零誠「教会4人娘、仏様に喧嘩をどうどうと売るのは止めとけ。特に夕麻はその犯罪的思考を今すぐ捨てろ」

 

秋の清水寺の舞台から見る景色は壮大だな。紅葉の赤が映えて夕麻じゃないが火の海を眺めてるみたいだ。

 

桐生「ここから落ちても助かる場合が多いらしいわよ」

 

零誠「まぁ、昨日ホテルの3階から飛び降りたが同じくらいの高さだしそうだろうな。確か江戸時代じゃここから飛び降りて生きていたら願い事が叶うって迷信があったらしいし一丁飛び降りてみますか」

 

桐生「ちょっと、待ちなさいよ!」

 

策に手をかけたところを桐生に掴まれ止められた。

 

零誠「なんだよ?せっかく仏様に叶えて貰おうと思ったのに。賽銭入れるよりこっちの方が効き目あるだろう?」

 

桐生「いやいやいや!なに不服そうな顔して言ってるの!?レーセーくんってパッと見常識人だけど時々ずれてるよね……」

 

零誠「おいおい、失礼だな。俺は常識を理解しているぞ。理解したうえでこういう行動に移してるんだ」

 

桐生「そっちの方がダメでしょ!だいたい何を願うつもりだったの?」

 

零誠「世界の恒久的平和?」

 

桐生「お前は魔術師殺しか!?そして何故に疑問系!?」

 

零誠「冗談だよ。そんなに叫んで疲れないのか?」

 

桐生「誰のせいよ!」

 

零誠「ちなみに冗談というのは願いの内容だけだ」

 

桐生「そこまで重要じゃないところだけが冗談!?」

 

零誠「重要な所を冗談で言うのはマズイだろ?」

 

桐生「確かにそうだけど。冗談であってくれた方が心臓に優しいわ。それで本当の願いは?」

 

零誠「日常パートでのダメージ減少」

 

桐生「苦労してるみたいね」

 

ネタで生命の危機に瀕するのは勘弁して欲しい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

銀閣寺

 

ゼノ「銀じゃない!?」

 

着いた開口一番でショックが伝わってきた。

 

アー「お家でも『金閣寺は金で銀閣寺は銀。きっと眩しいだろうなぁ』と瞳を輝かせていたものですから」

 

零誠「ゼノヴィア……」

 

ポン

 

レーセーはゼノヴィアの肩に手を置く。

 

ゼノ「……レーセーか。慰めてくれるのか?」

 

ニコッ

 

レーセーは微笑み。

 

零誠「帰ったら日本史の勉強をみっちりするぞ」

 

ゼノ「追い討ちをかけるのか!?」

 

アー「それはいくらなんでも酷いですよ!」

 

零誠「ん?何を人事みたいに言ってるんだ?ゼノヴィアの話を聞いて間違ってると気づかなかったアーシアも勉強だぞ」

 

アー「はう!?」

 

零誠「そっちの二人はどうだ?」

 

外国生活の長かったイリナと夕麻にも聞く。

 

イリナ「いくらなんでも私は一応国籍は日本よ。分からない訳ないじゃない」

 

夕麻「で、ですよねー。こ、これくらいの知識はありますよ?」

 

零誠「はい。夕麻もご案内でーす」

 

夕麻「主様!お慈悲を!」

 

零誠「桐生。一般常識を知らない彼女達に情報を」

 

桐生「はーい。建設に携わった足利義尚が死んだから銀箔貼るの止めたとか、幕府の財政難で中止になったとか諸説あるわ」

 

零誠「俺は金閣寺より銀閣寺の方が好きだな」

 

ゼノ「銀じゃないのにか」

 

俺の発言に疑問を持ったピカピカ好きのゼノヴィアが不満そうに言ってくる。

 

零誠「確かに銀箔は貼ってないし地味だ。でも、銀閣寺の真髄は庭だ」

 

アー「お庭ですか?」

 

零誠「ああ。銀閣寺の庭は海や山をモチーフにして作られている一種の芸術だな。しかも、その芸術は毎日作り直されてるって言うんだから趣があるよな」

 

全員『へー』

 

レーセーの語りにみんな納得する。

 

全員(((でも、ジジくさいな)))

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

金閣寺

 

ゼノ「金だっ!今度こそ金だぞ!」

 

完全にガキという表現がしっくりくるはしゃぎようだ。

 

ゼノ「金だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぐぁほんぐぁほん!」

 

はしゃぎ過ぎてむせてるよ。

 

他の連中も圧倒されてるみたいだな。自然にシャッターをきる回数が増えてるみたいだし。

 

零誠「あれ、全部剥がして質屋持ったらいくらになっかな?」

 

足野「やらないでくださいよ」

 

零誠「流石にばれるからしねえよ」

 

足野「ばれなくてもやっちゃダメですよ」

 

零誠「ちなみに昨日のことは?」

 

足野「ばれなければOKです」

 

零誠「変わり身早いな!?」

 

適当に見たところで休憩所で抹茶を和菓子と一緒にいただいている。

 

イリナ「悪くないわね」

 

アー「ちょっと苦いです」

 

アーシアには少し会わなかったらしいな。まぁ、ちびちび飲んでるってことは嫌いってわけではないみただ。

 

ゼノ「……金ピカだった」

 

これは叩けば治るか?

 

イリナ「記念に祈っておきましょうか」

 

イリナ&アー&ゼノ「「「ああ、主よ!」」」

 

金閣寺でお祈りって滅茶苦茶シュール

 

『I am the bone of my sword.』

 

夕麻「詠唱?」

 

零誠「俺の着信音だ」

 

カッコいいよね。

 

えっと、黒歌からのメールだ。

 

会話ではないのでOKということにしておいた。

 

『さっき、送ってくれた写メに狐の妖怪が写りこんでいたけど何かあったかにゃ?』

 

流石、猫又。妖怪関連だから気づいたか。

 

心配させんのもなんだし問題無しと返しておく。

 

……空気が変わったな。

 

周りを見ると一般人である桐生たちが眠っている。

 

裏事情を知っている俺達以外に起きているのは先ほど抹茶を運んできた女性店員。

 

そして、その女性店員の頭には狐耳が生えている。

 

零誠「どうやら毛皮のコートと狐鍋になりたいみたいだなぁ?」

 

ブーステッド・ギアを瞬時に発動する。

 

ロス「ちょっと待ってください!」

 

慌ててロスヴィアセさんが俺と狐の間に入ってきた。

 

零誠「どういうことですか?」

 

ロス「停戦です!というか、誤解が解けました。九尾の御息女がレーセーくんに謝りたいそうです」

 

狐「先日は申し訳ありませんでした。我等が姫君も謝罪したいと申されております。我等、京妖怪の住む都である裏京都にお手数かけますが付いて来てください」

 

マジか。結構殺気出しちまったんだけど大丈夫かね?

 

 

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