久々に書いた小説なので面白く出来ているかわかりません
これを自分で読んで思ったことは自分で望んでるラブコメだ(確信)
是非読んでください。
晴天のゴールデンウィーク、僕は補習という理由で学校に登校する。
心地いい5月の風が頬にあたり芝生の上で昼寝をしたいと思わせる。
そんなこんなで学校に着いて補修を受けさせられる。いつもは1人しかいないのだが、今日はもう1人女の子がいた。
僕は窓側の一番後ろといういつもの席に座る。女の子はというと廊下側の一番前の僕とは真逆の席。
補修を受けずに無心で外を眺めていると肩を2回優しく叩かれる。
それに反応し叩かれた方に目を向けると、そこにはさっきの女の子が立っていた。
「補修やんなくていいの?」
黒髪の少女は既に終わったらしく僕に話しかけてきた。
「うん。勉強苦手で……。」
僕は少し苦笑いする。
「ふーん……あっ!ここ違うよ。」
女の子は問題用紙に書かれていた答えの間違えを指摘してきた。
「教えてあげるよ。」
「え?なにを?」
「問題に決まってるでしょ……。」
女の子は僕の隣の席にすわりそのまま席を付ける。
その近さは小学生以来なので高校2年の僕には少し恥ずかしかった。
「どうしたの?」
異変に気づいた女の子はますます顔を近づける。
「近い……。」
「あ、ごめん……。」
女の子は近づけていた顔を離し二人の間に静寂が走る。
「えーっと、君の名前僕まだ知らないんだけど……。」
「橘 汐音(たちばな しおね)。」
汐音は顔を反対側に向けながら応える。
「えっと……僕は……」
「白式 煉(はくしき れん)君でしょ?」
自分が名乗る前に言われてしまう。
「え?なんで僕の名前を?」
「勉強があまり出来ないけど、身体能力はすごいって女子の中では結構有名だよ。」
「いや、運動は人より少し出来るくらいなだけで、凄いってほどでもないかな。」
汐音は返答をスルーしカバンから筆記用具を取り出す。
「じゃあ、そろそろ始めようか。」
汐音はこっちを向き勉強を始める。
40分経っただろうか、全ての問題が終わり一段落していた。
「汐音さん。ありがとう。」
「ううん。別にお礼なんていいよ。」
「でも、なんで汐音さんみたいな頭のいい人が補修なんか受けてたの?」
「私は、テストの日学校休んじゃったから、今日テスト受けたんだ。」
「そういうことだったんだ。」
汐音は筆記用具をカバンの中にしまい立ち上がる。
「ちょっと今から付き合ってくれない?」
「え?何で? 」
「いいからいいから!!」
汐音は僕手を引っ張り走り出す。
第7都市の12区はニュータウンを超えたニュータウンで世界でも結構有名だ。見た目はそんなに大都市と変わらないがエコ+大都市という事では世界一だという。
この全21都市という超近代都市の中の3大都市と言われている街の1位が第7都市だ。
第7都市のあちこちに風力発電の風車が回っている。
「やっぱり、第7都市はいいな~。」
汐音は腕を上に伸ばして体を伸ばす。
「ねぇ、煉君。第七都市って来るの何回目?」
「あまり来たことないかな。来る理由も特には無いし。」
「煉君友達いないんだね。」
「そっとしといてくれ……。」
僕は自分に友達がいないことを指摘され少し落ち込む。
「大丈夫。今日から私は煉君の友達だから。」
「なんだ!?この眩しい光は!!!」
汐音の周りに神々しい光が出ている。その姿はまるで女神のようだった。(※他の人には見えません。)
「どうしたの?」
「いや、何でもありません。」
「なら行こっか。」
「え?どこに?」
「さあ、どこでしょう。」
2人は第七都市の商店街を歩き出す。
「今日は本当にありがとう。」
「ううん、お礼なんていらないよ。あ、あそこのクレープ屋さん美味しんだよ!行こっ!」
走ってクレープ屋に並ぶ姿はまるで子供の様だった。
「煉君はどれにするの?」
「僕はいいよ。」
「何で?美味しいのに。」
汐音はイチゴが入っているクレープを頼む。
クレープを作っていたのはガチムチの厳ついおじさんだった。
ピチピチのTシャツの上に着ていたエプロンの柄がウサギだったので、かなりシュールだった。
目の前でクレープを作る光景を初めて見たので新鮮だった。
それを見ている汐音は目がキラキラしていて、勉強の時とは違う子供っぽい仕草が時々見られた。
「なに?」
視線に気づいた汐音はこっちを向く。
「いや、クレープを頼んでる汐音さんって子供っぽいなぁ。ってさ。」
「何それ。馬鹿にしてるの?」
頬を膨らませ怒る汐音は少し可愛かった。
「馬鹿にはしてないよ。ただ、少し可愛かったなぁ。って」
僕は今言った事が頭の中でフラッシュバックし慌てて口を抑える。
案の定汐音は顔を赤くして俯いていた。
「汐音ちゃん。クレープ出来たよ。」
店主のおじさんはその低い声で巻いたクレープを汐音に渡す。
「兄ちゃんも甘甘だな。俺も学生時代に戻りたいよ。」
と言ってハート型のドーナツを2つ渡してきた。
「え?頼んでないですよ。」
「いいよ。サービスだ。頑張れよ兄ちゃん!」
「ありがとうございます。」
「煉君早く!!」
汐音は既にベンチに座っており「こっちこっち」と手招きする。
「今行く!」
僕は店主に小さくお辞儀しベンチまで走って行く。
「なんか、サービスだって。」
僕は店主からサービスで貰ったドーナツを1つ汐音に渡す。
「ありがとう。てか、明らかに恋人って勘違いしてるよね。」
2人はドーナツを見て苦笑いする。
「煉君クレープ一口あげるよ。」
「いや、いいよ。」
「大丈夫。毒とか入ってないから!美味しいから!」
「毒とか入ってないのは当然だよ!むしろ入ってるって考える方がおかしいよ!」
僕は反射的にツッコミを入れてしまう。
「もし、おじさんが私達を恋人だと思って嫉妬してたら?私だったら毒入れるよ。」
「いや、あの人ならしないと思うけど。てか、私だったら毒入れるよ。って殺す気満々じゃん。」
「人は見かけによらないからね。」
「もしかして……。」
「あるかもよ~。」
「んなわけあるかぁ!!!!」
汐音の勢いが止まらないので僕は貰うことにした。
「じゃあ、いただきます。」
「私の勝ち!」
勝ちとかないと思うよ。と言おうとしたがまた変な絡みになりそうだったので言わないことにした。
「はい、あーん。」
汐音はクレープを僕の口元に突き出す。
「あ、あーん」
濃厚な生クリームがイチゴと相性がよく、イチゴが酸っぱく感じなかった。みんなが並ぶのも納得がいく美味しさだった。
「どう?」
「美味しいよ。」
感想を聞いてニコッと笑い「でしょ!」と言って汐音はクレープをパクッと一口食べる。
「やっぱりクレープはここじゃなきゃ。ダメだよね。」
美味しそうに食べる汐音を見て僕も少し笑ってしまう。
そして僕は店主に貰ったドーナツを食べる。
ビターのチョコだったのでそんなにしつこくなく、中に入っている生クリームとマッチしていた。
「私にも一つ頂戴。」
と言って口を開ける。
「なに?僕もやらなきゃダメ?」
口を開けたまま首を立てに振り頷く。
「はい。」
僕はドーナツを汐音と口元に持っていく。
「うん。美味しいね。」
結局全部僕が口に入れることになった。
「なんだこの脱力感。口に入れるだけでここまで体力が消耗するとは……。」
「ねぇ煉君。こっち向いて。」
言われた通り顔を向けると、汐音が顔を近づけてくる。
そして指で口元についてた生クリームを取り、ペロっと指についた生クリームを舐める。
「生クリームつけるとか、子供じゃないんだからさ少しは気を付けたら。」
と言って立ち上がると汐音は体を伸ばす。
「じゃあ、次のところ行こっか。」
「次?」
「うん。昼まだ食べてないでしょ。もう12時過ぎてるから。」
僕はポケットから携帯を取り出し時間を確認する。デジタル時計は12:32と表示されていた。
「本当だ……。」
今が12時という現実に驚く。
「そこのデパートのフードコート行こう。もうお腹ペコペコだよ。」
「じゃあ、行こうか。」
第七都市の大型デパート『happy maker』は球場5個分の広さを持つ国内1位の超大型デパート。で階層は7階までありゲームセンターやカラオケなど様々なプレイスポットが揃っている。
そんな大きなデパートの3階にフードコートがある。3階の4分の一のフードコートは昼時とあってほとんど席が空いていない。
僕達は数少ない席を見つけそこに座る。
「よし、頼んでくるから席で待ってて。」
「私が行くよ。」
「荷物あるから席で見てて欲しいし。」
「うん。分かった。」
「なに食べるの?」
「うーん。サンドイッチでいいかな。」
と言って1000円札を突き付ける、
「いいよ。僕が奢るから。」
「いや、そんなの悪いよ。」
「今日勉強教えてくれたお礼だよ。」
「奢らせるために教えた訳じゃないんだけど。」
汐音はジト目でこっちを見つめてくる。
「分かってるよ。でも、これは僕がしたい事だから。」
汐音ははぁ、とため息をつく。
「わかった。今日はご馳走になるね。」
「じゃあ、行ってくる。」
と言って僕は近くのハンバーガーショップに行く。
「えーっと、サンドイッチとダブルチーズバーガーを1つずつ」
「860円です。」
言われた通り丁度860円を出す。
トレイを持ち席に行こうした時、フードコート内に轟音が響き渡る。
銃声と思われる轟音で客は混乱し店内中は絶叫で埋め尽くされる。
その中で汐音は捕まり銃を向けられている。
フードコートの出口は塞がれ閉じ込められる形になる。
数分経つと僕達は人質となって集団で集まっている。
犯人は人質と引換にヘリを要求している。
恐らく汐音をどこかへ連れていくだろう。
汐音にどんな能力があるのかは分からないが助けなきゃいけないという気持ちは大きかった。
「君。能力者だね。」
小声で話しかけてきたのは金髪の女の子だった。その顔はどこかで見たような気がする。
「君は?」
完璧に思い出せなかったので名前を聞いた。
「私はアイリ=クリスティーナ。」
名前を聞き情報が蘇ってくる。桜風学院生徒会会計で異能バトルの全国ベストエイトの実力を誇る能力者だ。
「その換えは多分刀だよね。」
「まあ、はい。」
「そんな事より、あの子を助けたいんじゃないの?」
助けたいが僕にはできなかった。故に応えることが出来なかった。
「君の過去に何があったかは知らないけど。一つだけ言うと……。」
にこやかな表情が一変し威圧のある表情に変わる。
「助ける力があるにもかかわらず、助けようとしないこと。そして大事な人が死ぬこと。それが一番恐怖することだよ。」
その言葉を聞き体の震えが飛ぶ。その驚くべき体の軽さは良いコンディションを意味する。
「まあ、君なら出来ると思うよ。」
元の表情に戻ったアイリは目を瞑り独り言をブツブツ話す。
だが、それは誰かと話しているようにも聞こえる。
「うん。こっちに協力者がいるから。弾を銃に当ててくれればそれでいい。合図はこっちでする。」
「アイリさん。今誰と話してたの?」
「仲間だよ。私能力がテレパシーだから支持だしたの。まぁ、君にも手伝ってもらうけどね。」
「分かってます。」
「おお?自信満々だね。期待してるよ。」
「はい。」
「3.2.1.の合図で0になったら私の仲間が敵の銃をすべて撃ち抜くから、落ちた瞬間に君が助ければいい。」
と支持を出される。犯人の足音しか聞こえない静寂の空間に緊張が走る。
「じゃあ、行くよ。3……。」
「2……。」
合図が始まり緊張がますます大きくなる。
「1……。大丈夫自信を持って。」
アイリの優しく包むような一言で僕の緊張は解けた。
「0……。」
刹那、犯人すべての手に持っている銃は謎の弾により地面に落ちる。
「咲け……桜花刀ッ!」
虚空から現れた紅い刀を手にし、そのまま跳躍する。
「能力者がいたのか!って驚くと思ったか?」
汐音を拘束している男は後ろポケットからもう一つの銃を取り出す。
「なっ!?」
銃口を向けられた時僕は死を覚悟した。
「死ねっ!!」
発砲と共に発射された弾丸は白式の方に飛んでいく。だが弾丸は白式を当てることなく当たる寸前で動きを止め、そのまま地面に落ちる。
「なに!?」
目の前には薄いバリアが張られていたのだ。
誰が張ってくれたのかは分からないが感謝しつつ、犯人に刀を振るう。
「……桜花千刃……開花ッ!!」
斬られた犯人は力を無くしたようにばたりと倒れる。
桜花刀は消失し僕は膝をつく。
「煉君!」
汐音は煉に駆け寄り掌を背中に当てる。
手が青白い光に包まれる。
「そういう事ね……。」
アイリは納得して微笑む。
「ありがとう。汐音って治癒魔法使えたんだね。」
「うん……。内緒にしてたかったんだけど……。」
汐音は治癒魔法を解除し俯く。
そこへアイリが歩いてくる。
「汐音……さん。だっけ?魔法使いだったんだね。」
「はい……。」
「魔法使いを保護しました。魔法使いを連れて帰投します。」
と言って目を開ける。
「じゃあ、煉君は帰りな。汐音さんはこっちで保護するから。」
「よろしくお願いします。」
不思議なことに警察は現れることなかった。
全部読んで下さりありがとうございます
面白かったか面白くなかったかは読者の自由ですが
良かったら直した方が良いところなどアドバイスをください。
いつになるかは分かりませんが次回も出す予定です。
次回もよろしかお願いします