Lost Magic   作:紅海兎

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2話目の投稿になります。
それではリンクスタート!


第2話 夢の世界と現実の世界

とある1人の少女の命が今、終わりを迎えようとしていた、その少女は幼い時からHIVに感染し約15年間今に至るまで闘病を続けていた、しかし治療も虚しく、彼女が回復することはなかった。

だが、彼女は闘病中にかけがえのない仲間たちと出会い、時に笑い、時に泣き、たくさんの思い出を作った。

だから彼女は満足したと感じていた、たとえ短い人生だったとしても…

 

 

ーボク頑張って生きた…ここで生きたよ…

 

そう言い残し少女は、大好きな人の腕の中で、

 

 

 

 

 

ここは…どこだろう?

 

ーボクの周りには黒く暗い空間が広がっている。

 

確か…ボクは…死んじゃって…

 

ーどこからか声が聞こえる。

 

『本当にあなたの人生はこれで終わりでいいの?』

 

だれ…?なにをいってるの…?

 

『あなたにはもうやりたいこと、やり残したことはないの?』

 

もういいんだ…それに…もう遅いよ…

 

『まだ生きたい、生き続けたいって思わない?』

 

そりゃ…生きたいさ…けど…ボクはもう…

 

『大丈夫、あなたならまだやり直せる。』

 

え…それって…どういう…

 

『すぐに分かるよ、だってあなたは……』

 

 

 

 

 

 

「…さん……うきさん……紺野木綿季さん!」

 

「へ…?」

 

「大丈夫ですか?うなされていたみたいですけど?」

 

「えっと…あれ?今のは夢…だったの?」

 

今ボクの前には看護婦さんがいる、この人はボクが入院してすぐに仲良くなって、よく面倒を見てくれている人だ。

 

「どうしたんですか?いやな夢でも見てしまいましたか?」

 

看護婦さんは困った顔をしてボクの方を見てる。

ボクは今見た夢を思い出しながら答えた。

 

「嫌な夢じゃなかったけど、あったかいような、かなしいような、そんな不思議な夢、だったかな?」

 

ボクの答えに安心したようで看護婦さんは言った。

 

「朝ごはんを持ってきたら、うなされてたみたいだったので、心配しましたよ。」

 

そう言いながら、ボクのベットに付いてるテーブルに朝ごはんを置いてくれた。

 

「沢山食べてくださいね」

 

最後にそう言残し、ボクの病室から出て行った。

ボクは1人だけになった病室で

 

「今日は一緒に食べたかったんだけどなぁ」

 

小さな声でボクはそう言った。

ボクはここ1ヶ月、ずっと1人でご飯を食べていた。

1ヶ月前までは姉ちゃんが一緒にごはんを食べてくれてた。

だけど姉ちゃんはもういない。

1人で食べるご飯はちょっと寂しかった。

でも、ボクは姉ちゃんの分まで一生懸命生きようって姉ちゃんがいなくなった時にそう決めた。

 

ボクは手を合わせて。

 

「いっただきまーす」

 

そう言ってご飯を食べ始めた。

朝ごはんを食べ終わってすぐに看護婦さんが朝ごはんの容器を取りに来てくれた。

 

「ごちそうさまでした」

 

そう言ってボクは容器を看護婦さんに渡し、看護婦さんと少しだけ話をした。

看護婦さんと話していると

突然廊下の方が騒がしくなった。

 

「何だろう?」

 

ボクがそう言うと

 

「ちょっと見てきますね」

 

そう言って看護婦さんが病室から出て行った。

数分後看護婦さんが帰ってきて理由を話してくれた。

看護婦さんの話を聞くと

どうやらボクと同じくらいの年の子が車に轢かれてしまってこの病院に搬送されてくるらしい。

ボクはその話を聞いてその子のことが心配になってしまった。

心配そうにしてるボクを見て看護婦さん言った。

 

「大丈夫ですよ、命の危険はないそうです」

 

そう言ってくれてボクは安心した

ボクが安心したのがわかったのか

看護婦さんは感心するように言った。

 

「優しいですね木綿季さん」

 

それを聞いてボクはちょっと恥ずかしい気持ちになったけど

褒められて少しだけ嬉しかった。

看護婦さんが病室から出た後に

ボクは窓の外を見ながら祈った。

 

(事故にあった子の怪我が早く良くなりますように…)




おはこんばんちは!
第2話いかがだったでしょうか?
ちょっと展開が遅いかもしれませんが
楽しんでもらえたら嬉しいです。

psアドバイスや感想も頂けると嬉しいです!
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