Lost Magic   作:紅海兎

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一ヶ月以上あけてしまったので忘れてる方もいるかもしれませんが、おはこんばんちわ、紅海兎です。
やっとまともに更新を続けることが出来そうなので、これから更新頑張っていきます!
それでは、リンクスタート!


第1条 新しい世界
第1話 受け取るモノ


 

茅場晶彦により《ソードアート・オンライン》がデスゲームだと宣言される10時間前

 

 

「ナーヴギアをやってみませんか?」

 

時刻は7:30分、病院の朝食を食べ終わり、担当の看護婦さんとの問診が終わり最近の日課となっている問診後の雑談の最中に看護婦さんにそんな提案をされた。

 

「ナーヴギアですか?」

「そう、ナーヴギアです、知らないですか?最近注目されているゲー ム機ですよ?」

「もちろん知ってますよ、でも、どうしてですか?何かのドッキリですか?それとも実験ですか?」

僕がそう答えると看護婦さんは少し慌てて

「ち、違いますよ!ドッキリでも実験でもなくて、記憶喪失の治療だと思ってもらえれば良いんです。」

ナーヴギアをやることが、治療とは、一体どういうことだろう?

「いいですか?記憶喪失を治すためには記憶を取り戻すきっかけを見つけないといけません、ですが群青さんは足の怪我のせいで病室から出るのも大変ですので、そのきっかけを見つけること自体が困難なんです、そこで、ナーヴギアを使って色んな景色を見たり体を動かしたりする事で、記憶を刺激してあげれば、それ自体が記憶を取り戻すきっかけと、なり得るのではないのかという意見が出たのでそれを実践するわけです。」

「な、なるほど、でもナーヴギアはどうするんですか?当たり前ですけど僕持ってないですよ?」

看護婦さんの急な力説で少し驚いたが、持ってないものをやれるわけがないので、僕は看護婦さんに疑問をぶつけた。

「それは大丈夫です、以前この病院に入院していた子が使おうとしていたものがありますから。」

つまりナーヴギアを病院が用意してくれるということか、それなら是非ともやってみたい、けど…

「・・・それ使っても大丈夫なんですか?」

いくら何でも人の物を使うのは少し気がひける。

すると看護婦さんは少し悲しそうな顔をして…

「大丈夫です、その子達はもう使わないので…」

その子達という言葉が少し引っかかったが、その事について聞ける雰囲気では無かったので聞かないことにした。

「それでどうします?ナーヴギアをやってみませんか?」

 

正直、僕は迷っていた、ナーヴギアは確かにやりたい、やりたいけど、僕は記憶喪失じゃない、そのフリをしているだけだ、けど僕はおそらくこの世界の人間ではない、その点で言えば記憶喪失より、もっと厄介な状況にいると言えるんじゃないか?それなら多少のマガママは許されるんじゃないか?

そんな事を1分くらい考えて

最終的に僕が出した答えは…

 

「ナーヴギア、やってみたいです」

 

あれこれ悩んだが結局、ナーヴギアをやりたい気持ちには勝てなかった。

その言葉を聞いて看護婦さんは

「ナーヴギアをやる前に、1つだけお願いがあるんだけどいいかな?」

と、申し訳なさそうに言った。

「お願いですか?別に構わないですけど…」

当然だ、今だってほとんど無料で治療してもらっているようなものだ、これ以上何かを要求すれば、見返りを要求されるのは当たり前だ。

「群青さんの他にもナーヴギア、つまりVRのゲームをやろうとしている子がいるんですけど、その子の遊び相手になってあげてくれませんか?」

遊び相手になる、正直予想外のお願いだったので、そのお願いの事が少し気になったが、その子の遊び相手になるだけで、ナーヴギアが出来るなら…

そう考えて迷わず

「もちろんいいですよ」

と答えた。

「そうですか!それじゃあ私はそろそろ戻りますね、その子にも伝えなきゃいけないですから!あ、ナーヴギアはあとで持ってきますね。」

そう言って看護婦さんは病室を後にした。

 

看護婦さんが病室を出て行った後、僕は自分のほおをつねり、これが夢じゃないことを確認した後、思いっきりガッツポーズをとった。




次回は少し早めに更新すると思います。
是非とも気楽に見ていただけると嬉しいです。
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