Lost Magic   作:紅海兎

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おはこんばんちわ、紅海兎です!
第1章の2話目になります。
それではリンクスタート!


第2話 踏み出した一歩

茅場晶彦により《ソードアート・オンライン》がデスゲームだと宣言される5時間前

 

暇つぶしに見ていたテレビ番組が終わる頃、病室のドアが開いた、誰だろうと思い、待っていると、

看護婦さんが病室の中に入ってきた、手には大きめの箱を持っている。

もしかしてあの箱の中にナーヴギアを入れているのだろうか?

僕がナーヴギアの存在に気付いたのを察してか、看護婦さんは口元をにやつかせながら、箱を僕の前に置きながら言った

「群青さん!ナーヴギア、持ってきましたよ!」

看護婦さんは、その大きな箱の中から黒いヘルメットのようなものを取り出し、誇らしげに、僕に見せてくれた。

「これがナーヴギアです!」

「あの、本当にいいんですか?さっきのお願いを聞くだけで、これを使わせてもらっちゃって」

今更だが、最後にもう一度確認を取ってみた。

「もちろんいいですよ、病院の中で何もしないまま過ごすのは、結構ストレスがたまって、精神的にも健康的にも良くないんです、VR空間であれば、足を骨折してる群青さんも思いっきり体を動かす体験ができて、ストレス解消にもつながりますし、記憶を取り戻すきっかけになるかもしれない、ですから、一石二鳥という訳です!」

看護婦さんは笑顔でそう言ってくれた。

「そうですか、そういうことなら喜んで使わせてもらいますけど…」

笑顔でそんなことを言われたので、嘘をついてる身としては、少しばかり心が痛む。

 

「それで、僕たちがプレイするソフトは決まってるんですか?」

僕はどうせやるなら《ソードアート・オンライン》をやってみたかったけれど、あれは確か今日が発売日で、しかも限定1万本しか発売されないらしいので無理だろうと思っていた、でも…

「プレイするゲームですか?聞いて、見て、驚いてください、なんと今話題の《ソードアート・オンライン》ですよ!」

そう言って看護婦さんは箱の中から「じゃーん!」と言いながら《ソードアート・オンライン》と書かれたパッケージを取り出した。

突然の《ソードアート・オンライン》の出現により固まっている僕に構わず、看護婦さんは、さらに続けた。

「もともとこのナーヴギアを使う予定だった子の為にナーヴギアとセットで用意してたんですが、もう必要がなくなったので、ソフトの注文は1本だけにしたはずなんですけど、何故か2本届いたんですよね、多分、こちらの発注ミスだと思うんですけど…」

そう言って看護婦さんはナーヴギアと《ソードアート・オンライン》を僕に渡してくれた。

僕はしばらく固まっていたが、ナーヴギアを受け取ると、心の中で大きくガッツポーズを決めた。

 

それから僕と看護婦さんは《ソードアート・オンライン》をプレイする準備に取り掛かった。

看護婦さんに手伝ってもらってナーヴギアの初期設定を終わらせ、ソフトのインストールとダウンロードも終了させ、あとは2時間後に開始される《ソードアート・オンライン》の正式サービスを待つだけになった。

「看護婦さん、本当にありがとうございます」

「急にどうしたんですか?」

「ナーヴギアとソードアートオンラインを使わせてもらったり、準備を手伝ってもらったり」

「患者さんの心と体のケアをするのは看護婦としての当然のことですから。」

看護婦さんは、当然とばかりにそう答えた。優しい人だ、僕は素直にそう思った。

それと同時に聞いておきたい事があったのを思い出したので聞くことにする。

「そういえば、看護婦さんの名前ってまだ聞いてなかったですね」

そう、僕はまだこの看護婦さんの名前を知らなかった、いや一度聞いた気がするのだが、その時はまだ自分が異世界に来たやら、魔法が使えなくなってるやらで、ろくに耳に入ってなかった気がする。

「最初に会ったときに伝えたはずなんですけど…」

「すいません」

やっぱり聞いたことがあったようだ。

「しょうがないですね、私の名前は響 アカネです、今度は忘れないでくださいね。」

そう看護婦さん、いや響 アカネさんは、少し怒った様な顔をしながら教えてくれた。

「覚えておきますよ、ついでに、僕が遊び相手になる子の名前を教えてもらってもいいですか?」

「そうでしたね、まだ名前も教えてなかったですね。」

響さんは「うっかりしてた。」と小声で言いながらさらに続ける。

「その子の名前は紺野 木綿季、年は君と同じですから、きっといい友達になれるとおもいますよ。」

響さんは笑顔でそう言ってきた、僕といい友達になれるってことは性格が僕に似てる男の子って事なのかな?

ふと疑問に思ったことを響さんに聞こうとしたら、響さんが備え付けの時計を見ながら「あ、もうこんな時間!」と、慌てだした。

「じゃあ私はその子の様子も見てこないといけないので、ここで失礼しますね、また来ますから!」

響さんは、口早にそう言い残して部屋を出て行ってしまった。

まあ、ゆうきなんて名前だし男の子だろうと、さっき出た疑問に自分で答えを出すと、残り時間を潰すためにテレビのスイッチを入れた。

 

 

 

 

 

デスゲームの宣告まであと、3時間をきった…




読んでいただきありがとうございます!
次もこのくらいのペースで更新できると思います。
それでは、また
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