Strike Witches -The Beast of Possibility- 作:金太郎ちゃん
初投稿ですので色々おかしいかもしれませんが、細かいことは気にしないでください。
ではどうぞ御覧ください。
第1話 プロローグ
花時陸は現在向かっている敵本拠地、カールスラントの首都ベルリンの様子を輸送機の窓から眺めている。
ウィッチ側の戦力はおよそ800、国際連合軍の戦力は4万弱、圧倒的にこっちのほうが有利だ。
しかし、それでも相手はウィッチ、あらゆる攻撃がシールドに阻まれ、強化された弾丸はこちらをいともたやすく吹き飛ばす、ライオンに挑むネズミのような気分だ。
だが自分も彼女たちと同じ力を持つウィッチである。
今までの戦闘で自分以外のウィッチは皆死んでしまった。
皆が死んでしまった中、しつこく生にしがみついている自分は一体どれほど滑稽なのだろうか、ウィッチでありながら国連に尻尾を振り、
可憐な少女を次々と殺してきた俺が生きているなど、死んでいった彼女たちが許すはずはない。
特に一番最初に手にかけたウィッチ、訓練もロクに受けていなかったであろう狙撃手ウィッチを己の刀で一刀両断した光景を今でも夢に見る。
これは呪いなのだろう、しかしその呪縛も今日で終わらせる。
終わらせてみせる。
機長「そろそろ降下ポイントです。」
陸「わかりました。では、自分が降下した後は元きた道を引き返してください。」
機長「了解しました。それではご武運を・・・」
ストライカーを履くとピョコンと尻尾と尾が生える。
立てかけられたMG42と扶桑刀、数種類の爆弾を持ち出撃準備を整えた。
陸「花時陸、行きます。」
ガチャン・・・
ストライカーを固定していたフックが外れ体がゆっくりと降下し始める。
機長「・・・う・・・戻っ・・・来る・・・ねぇぞ。」
陸「・・・っ、聞こえてますよ・・・」ボソ
輸送機の外に出ると体に風が叩きつけられるが、魔法ですぐに気にならなくなる。
レシプロ独特の音を響かせ、推力を得た体がロケットの様に敵本拠地へと向かう。
目の前には既に出撃している迎撃部隊のウィッチが4人横一列で向かってくる、揃いもそろってMG42装備ときた。
陸「さて、まずは端っこから消さないとな・・・」
威嚇も兼ねて一文字に弾丸を放つ、扇状に広がる弾幕を相手ウィッチ達は上下に避ける、明らかに1人だけ機動が拙い、直後遅い左端のウィッチへ急速に近づき刀を抜く、
悪いとは思わない、戦争とはこういうモノだと割り切る。
次の瞬間、ウィッチの体が割れ、遅れて赤い液体が吹き出す。
一瞬のことだったろう、反応する間もなく、短髪の少女は絶命した。
ウィッチA「○○ー!!」
ウィッチB「きっさまぁー!!」
ウィッチC「回り込みます!Bさん!相手を釘付けにしてください!」
ウィッチB「〇〇の仇ー!」
前に2人、そして後ろに1人回りこもうとしている。
陸「後ろを取ると有利・・・だが・・・」
2人に向かって閃光弾を投げる、次の瞬間周囲を光が覆う、前の2人は閃光弾と分かりすぐに目を覆った。
しかし後ろに回りこもうとした1人だけ・・・反応が遅れ、光をまともに見てしまった。
陸「っふ!」
投げた瞬間後ろを振り向いた陸は、光によって混乱しているウィッチへと瞬時に距離を詰め、至近距離からMG42の弾を受け絶命する。
ウィッチA「Cは・・・あ、あぁ、ああああああ!」
ウィッチAが激高し弾をばら撒きながら突進してくる。
ウィッチB「っく・・・おい!Aやめろぉー!」
次の瞬間、陸とAが激突する。
ウィッチAがシールドを張りながら、陸の刀を受け止め、2人は力は拮抗している。
ウィッチA「今です!Bさん!私が抑えている間に!」
ウィッチB「任せろ!」
ウィッチBが回りこもうとこちらへ来る、しかしそこで陸が来た方向から無数の敵影が見えた。
連合の戦闘機が眼に見えるだけで60ほど、実際はもっと多いだろう。
ウィッチB「A!援護する!撤退しろ!本隊と合流し敵を迎え撃つぞ!」
ウィッチA「なに言ってるんですか!こいつさえ倒せば後はなんとでもなります!先にこいつだけでも!!!」
陸「話してる余裕が・・・あるのか・・・?」
ウィッチA「えっ・・・」
陸の刀に魔力が篭る、圧倒的な魔力を宿したそれは、主の言葉を待っていた
陸「・・烈・・斬」ボソ
その瞬間、刀の魔力が少女の体を縦に割った、展開したシールドごと、真っ二つに・・・
ウィッチB「Aっー!!!きっさまぁー!」
ウィッチBが銃弾を放つ、陸もシールドを展開するが正確な射撃な上、先程の攻撃で魔力が著しく低下した陸には厳しい攻撃だった。
しかし先に崩れたのはウィッチBの方だった。
ウィッチB「っくそ!弾切れか!しかし・・・これでどぉだぁー!」
そう言ってウィッチBがMG42をまるでバットを振るように陸に叩きつけてきた。
ガギィン!
刀と銃が交わる、銃とは思えないほどの打撃力に少しづつ陸が押され始める、相手の固有魔法もあるのだろうか、恐ろしいほどの力である。
無線「ガガガガ・・・ガー・・・陸少尉、もういい・・・作戦は完了だ。」
鍔迫り合いの二人の上を凄まじい数の戦闘機が通りすぎていく、胴体と同じ大きさの爆弾を抱えて、それは敵本拠地を目指す。
本拠地から大量のウィッチが出てくるがもう遅い、あれはウィッチのシールド如きではどうにもならない。
ウィッチB「な、なんだあれは!あんな大きさの爆弾を、街に落とす気か!?ここは首都だぞ!?カールスラントの・・・あれを落とせば民間人は・・・クリスはどうなる!!!???」
陸「あぁ、この作戦はウィッチ掃討戦じゃない、ウィッチ並びにその周辺の掃討戦だ。」
ウィッチB「な、なぜだ!?あそこの住人は誰も何も知らないんだぞ!?民間人なんだぞ!?」
陸「それが上の出した結論なんだろう、俺の知るところじゃない」
ウィッチB「ふざけるな!!そんなことをすればカールスラントという国そのものが消えることになるんだぞ!?世界が黙っていないはずだ!」
陸「その世界が、カールスラントという国ごとお前らを消そうと言う結論を下したんだろう、今更どうすることもできない。」
もはや戦意を失った彼女は目の前で過ぎ去った飛行機を唖然と見つめていた。
陸「何か言い残すことはないか?苦しまずに逝かせてやる」
ウィッチB「ク、クリスに・・・会いたい・・・こんなことなら・・・こっちにこさせるんじゃなかった・・・」
陸「なら行ってやればいい、俺も付いて行ってやる」
彼女は小さく頷くと陸と共に戦闘機を追い越しクリスと言う女の子のところへ向かう。
無線「少尉、何の真似だ。なぜそのウィッチを処理しない?」
陸「いいじゃないですか、最後の願いぐらい叶えても、それに俺もいなくなったほうが、あなた達には都合がいいでしょ?」
そう言うと無線の主は好きにしろと無線を切った。
彼女の家の前だろう、そこには小さな女の子が空を見上げていた。
クリス「お姉ちゃん!」
ウィッチB「クリス!今すぐ逃げるぞ!」
クリス「え、どうしたのお姉ちゃん?お空に一杯ウィッチが飛んでるし、向こうの方から一杯飛行機が来てるけど」
ウィッチB「そんなことはいい!2人で逃げよう!」
クリス「お姉ちゃん・・・怖いよ・・・」
トスッと陸がクリスを手刀で気絶させる。
陸「さっさと行け、2人で静かなところで暮らせ、ストライカーも処分しろ、そうすれば追われることもないだろう。」
ウィッチB「な、なぜそこまでしてくれる?」
陸「わからん、俺もここで死ぬ運命だ。最後に少し魔が差したのかもな」
戦闘機が近づいてくる、けたたましい死の音が近づく。
陸「行け!もたもたするな!敵にバレないために低く飛べ、そして逃げ切ったらストライカーを処分して2人で生きろ!いいな!?」
ウィッチB「わ、わかった。ありがとう!」
そう言って彼女はクリスを背負って彼方へ飛んでいった。
陸「さて、これで任務完了だ。」
もう真上まで来ている戦闘機達、先頭はウィッチと交戦し、何機か落とされている。
しかしもう詰みだろう、あの爆弾を落とせばウィッチ諸共皆死ぬ、戦闘機の操縦者たちも生きては帰れない。
何も知らされていない捨て駒達、自分の命と引換えにウィッチ達を殺す。
あの爆弾は魔力を暴走させる爆弾などと言われている、実際はとんでもない威力の破壊兵器だ。
捨て駒達は何も知らない、1つでも落ちれば証人である彼たちも居なくなる。
陸「どこで、間違ったのかな・・・」
もうすぐ死ぬという感覚によって、今まで押さえ込んでいた感情が溢れ出す。
陸「俺も・・・ウィッチ側につけばよかった・・・」
ガチャン
大きな弾が落ちてくる。
陸「あぁ・・・願わくば・・・」
そして大きな光が暴れ
陸「あの二人に幸せを・・・」
世界が真っ白に塗りたくられた。
...to be continued->>>