Strike Witches -The Beast of Possibility-   作:金太郎ちゃん

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自分でも書いてて少し?と思うことがあります。


第2話 交わる運命

第2話 交わる運命

 

 

陸「あぁ、自分は死んだのか、走馬灯のようなものが見える。」

 

陸の目の前で爆弾が爆発した、余りの光に目を瞑った次の瞬間、目を開けるとトンネルの中に立っていた。

 

真っ暗なトンネルの中、少しずつ光が灯される。

 

死後の世界なのだろうか?しかし、服も装備もストライカーまでもそのままである。

 

ストライカーを使い進んでいると先程までの灯りが映像だということに気付く。

 

陸「これは、何処の風景だ?」

 

目の前に描かれた映像、それは薄暗い広大な空間に様々なガラクタが漂っている風景だ。

 

陸「ここはどこだ…」

 

今更ながらの疑問を持ちつつも、目の前の映像に釘つけになる陸、そうしているうちに場面が切り替わり、音までも発するようになっていた。

 

?????「大佐!離脱してください!!あなたがこんなことで!!」

 

???????「????くん!聞こえているならやめろ!このままではお互い大気圏で燃え尽きることになる!」

 

????「あんただけは・・・墜とす!!」

 

大きな人形が戦っているように見える。

 

白に赤い線が入った人形が紫の人形の四肢を切り裂き、赤い人形を追い詰める。

 

その白い人形の脚が、自分の履いているストライカーに似ている。

 

赤い線はない、しかしどことなく面影を感じる。

 

そんなことを感じている内に更に場面は切り替わる。

 

????「今度は外さない…」

 

白い人形が赤い人形に狙いを定め、銃を撃った。

 

しかし、更に別の人形が銃弾を受け止め爆発した。

 

余りに現実からかけ離れた光景に陸は戸惑う、しかしそれよりも奇っ怪に思うのは、白い人形の心が自分の中に流れてきているということだ。

 

なぜかはわからない、彼のという確信はない、でも直感でそう思う。

 

巨大な喪失感を抱え、白い人形は巨大な青い玉へ吸い込まれて行った。

 

そこで映像が終了する、だがそれに合わせ次の映像が流れてきた。

 

今度は地球だろうか、どこかの研究室のように見える。

 

陸「あれは、ストライカー?そばにいるのは…宮藤博士!?」

 

そこに居たのはウィッチをウィッチたらしめ、彼女たちを死へと招いた張本人、宮藤博士の姿があった。

 

過去に自分が殺した人間の顔を忘れるはずがない。

 

陸「あんたさえ…あんたさえいなければ!こんな戦争は起こらなかった!」

 

何を言おうと意味はない、しかしそれでも言わずにはいられなかった。

 

陸「あんたがストライカーさえ作らなければ!少女達が業を背負うこともなかった!!」

 

彼女たちを殺してきた自分が言うのはお門違いだと思う、しかしどこかに責任を投げつけないと気が済まなかった。

 

しかしそこで、映像の人物…宮藤博士が不意にこちらを向く。

 

宮藤博士「この機体は、とある災厄を倒すために僕が作ったものだ。」

 

何故かこちらに話しかけるように言葉を紡ぐ、その言葉は言い訳のようにも、懺悔のようにも聞こえた。

 

宮藤博士「君のそのストライカーも、本当はその災厄を倒すために…人の思いを力にするはずの機体だった。」

 

何を言っているのだろうか、なぜ俺のストライカーの事を知っているのだろうか、今見ている映像の中のストライカーはもはや骨董品レベルの物だ。

 

今自分が付けているストライカーは最新鋭、彼は理論すら知らないはずだ。

 

陸「だって…あんたは俺が昔…殺したんだから…」

 

宮藤博士「そうか、私は君に殺されたのか」

 

陸「えっ…」

 

ありえない、さっきのストライカーの事はまだ大まかなことだ、しかし今度はこっちの言葉に反応した。

 

宮藤博士「きっと君にも理由があったんだろう、私を殺すことに…」

 

そうだ、理由があった、しかしそれは俺の理由ではない、軍上層部の理由だ。

 

陸「俺自身に目的なんて存在しない、守りたいものもない、人を殺すための立派な理由なんて持ち合わせてないんだ!」

 

限界だった、ただ生きて目的も無くただ他に依存して生きる、楽だが辛い生き方だった。

 

陸「出来るなら俺だってウィッチと共に戦いたかった!でも世界には何千万と言う軍人がいて、そっちを敵にまわすなんてできるはずないじゃないか!!」

 

宮藤博士「そうだね、悲しいがそれが現実というものだ。その結果がコレということもまた現実だ」

 

陸「ならなぜ今出てきた!今更俺に何が出来るって言うんだ!!」

 

宮藤博士「それはこれからの君次第だ、その機体を信じて前に進むか、それともここで本当に死ぬか」

 

陸「前に進む?何を言ってるんだ!?俺は既に死んで…」

 

宮藤博士「死んじゃいない、まだ君はやり直せる、そして君は進める。」

 

陸「な、なにを…」

 

その瞬間トンネル内が大きく揺れる、目の前の映像も霞んで見えなくなっている、だが音声だけは聞こえてくる。

 

宮藤博士「ちょっと話しすぎたか、ここの崩落に巻き込まれれば君は本当に死ぬ、もし少しでも後悔があるのなら…」

 

宮藤博士「ウィッチの為に戦ってくれ…」

 

陸「えっ、待て!どういう事だ!」

 

ゴゴゴゴ…

 

後方の天井が崩落し、目の前の画面が完全に消失する、その向こう側にはトンネルの出口であろう光が見える。

 

陸「ウィッチの為…本当にそんなことができるのか…」

 

前に進もうとするが今まで殺したウィッチの怨念が前に進もうとする陸の邪魔をする。

 

陸「こんな、こんな汚れた俺に進む権利なんてあるのだろうか?やはりいっそのことこのまま…」

 

そして、諦めかけた瞬間あの助けた少女の言葉を思い出す、「ありがとう」と彼女は言っていた、もし俺に出来ることがあるなら、彼女のような少女をこれ以上作らないためにも…

 

陸「まだ俺にはやることがある…いや俺のためにやりたいことがあるんだ!」

 

ブロロロロロロ…

 

陸「俺は…行くよ…」

 

速度を上げ光の中へ突き進む、光に入る直前「あちらの世界の娘を、頼む…」と博士の声が聞こえた気がする。

 

 

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1944年 扶桑艦隊上空

 

扶桑艦隊の上空で坂本美緒はネウロイとの激闘を繰り広げていた、そして宮藤芳佳はネウロイと戦う事を決心し、発進した。

 

ブロロロロロロロロ

 

宮藤「飛んでー!」

 

坂本「飛べ!宮藤ー!」

 

ドバァーン

 

大きな水しぶきを上げ、宮藤芳佳は飛翔する。

 

宮藤「飛べた…飛べたー!」

 

坂本「なんて奴だ…初めてストライカーを履いたというのに…」

 

新たな乱入者に反応したネウロイが宮藤に向けビームを放つ、しかし宮藤はシールドを張り全ての攻撃をはじいた。

 

坂本「なんて大きなシールドだ…しかし初めての実践、あいつにこれ以上無理をさせるわけには…」

 

その時ネウロイの直上付近に不思議な光が現れる、そしてそこから出てきた1人のウィッチがいた。

 

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陸が光から出るとそこは戦場のど真ん中だった、眼下には扶桑艦隊と思える船が煙を出して海を漂っている。

 

さらに少し離れた場所にウィッチも2人おり、更に異様な物体が目に飛び込んできた。

 

陸「な、なんだあれは…?今や連合側にいるウィッチはだれもいない筈だ、それなのになぜウィッチが船を守っているんだ…?」

 

困惑していると戦っているウィッチの片方が自分の場所まで飛んで来るとイキナリ叫んだ。

 

坂本「貴様は何処の軍人だ!?武装もしているようだし援軍か!?なら共にあいつを倒してくれ!ネウロイのコアはあの当たりにある!」

 

そう言いつつ刀で黒い物体の真ん中辺りを指す、陸はというと状況が飲み込めず唖然としていた。

 

坂本「貴様、聞いているのか!?時間が惜しい戦線に加わってくれ!」

 

どういう事か全く分からないがこのウィッチは自分たちと共に戦って欲しいと言っている、しかし今までの陸の記憶が邪魔をしている。

 

ウィッチを数多く殺した記憶が…

 

陸「お、俺には…」

 

坂本「えぇい!ごちゃごちゃうるさい!私たちと共に戦え!!!」

 

その言葉は陸にとってもっとも憧れていた言葉であった、体から震えが消え自分があるべき姿を必死に思い描く…

 

そう、ウィッチと共に敵を倒す、その自分自身が望んだ役割を…

 

陸「わかりました!あのでか黒いやつを倒せばいいんですね?」

 

坂本「あぁ、頼む!私はもう一人の方へ援護に向かう、貴様…名前は?」

 

一瞬本名を言おうかどうか悩んだ、自分の名前はウィッチ達にとっては恐怖以外の何者でもない、しかしそんなことも言っていられないようだ。

 

陸「陸…花時陸です。」

 

坂本「初めて聞く名前だな、まぁいい頼んだぞ!花時!」

 

拍子抜けした、自分を知らないウィッチがまだこの世にいたんだと、少しばかり安堵した。

 

陸「花時陸!Unicorn…行きます!」

 

Unicorn、このストライカーの名前は由来は両足の前面に合わせると角のような形の模様があるからである。

 

上空から降下し教えてもらった敵ネウロイの弱点部分を集中砲火する、いきなりの攻撃にネウロイも陸を集中砲火し始めるが、シールドを張り防御する。

 

しかし余りの火力にシールドが砕け吹き飛ばされる、そこへネウロイの追い打ちが迫る。

 

坂本「花時!クソ!間に合わない!!」

 

陸は自身に迫る死の感覚をスローに感じていた。

 

陸「(あぁ、俺こんなに早く死んじゃうのか、出てきた意味あるのか…)」

 

陸「(まだやれることはある…まだ終わってない…宮藤博士、こんな時どうすれば…)」

 

その時、陸は宮藤博士の言葉を思い出していた。

 

陸「(思いを力にする機体…)俺に…力を貸せ!Unicorn!!」

 

キィィィン

 

そう叫んだ次の瞬間、自身のストライカーに変化が現れ始める、機体の各パーツがスライドし、中にある赤いフレームを覗かせる。

 

陸「こ、これは…」

 

そして驚くことに迫るネウロイのビームが自分を避けるように後方へ飛んでいった。

 

そして全てのパーツがスライドし終わり、最後に角が足元から外側に展開した瞬間、目の前に映像が流れる。

 

宮藤博士「その機体はUnicorn、可能性の獣、思いに呼応し、自らを変化させるストライカーだ、全着手は無理だったが理論だけは先に出していてね、ちなみにこの映像が流れたということは君はNTDを発動させることができたようだね。」

 

陸「NTD?それよりもなぜビームが…」

 

宮藤博士「その機体にはネウロイ相手にしか発動しない機能がある、こちらの世界では来なかったみたいだけど発動したのなら別の世界にいるのかな、まぁともかくその機体にはサイコフレームという特殊合金を使っていてね、まぁ平たく言えば魔法を使う金属みたいなものだ。」

 

こっちの疑問に即座に対応してくる辺り、さすが宮藤博士といったところか。

 

宮藤博士「まぁ説明はいいだろう、今の君は通常のウィッチの3倍ほどの機動力を持っている。ネウロイなんて目じゃないさ。」

 

キィィィィィィー

 

不思議な音に気づきストライカーをよく見るとレシプロのプロペラがなくなり、大きな筒に魔方陣が常に張り付いている。

 

宮藤博士「さぁ、行け!ウィッチを守ってみせろ!」

 

陸「…了解、花時陸行きます!」

 

そう言うと刀を抜いた陸は全速力でネウロイへと向かうのであった。

 

...to be continued->>>

 

 

 

 

 

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