孤独な少年 作:スカル
この世界に来て何年になるだろう。神様なんて信じてもいなかった俺だが、こんな出来事が起こったとなると、信じざるを得ない。交通事故で死んだかと思えば、目の前に昔のギリシャ人が来ているようなキトンと着た女性が居た。話によると、彼女は女神様だった。そして、「貴方は自分の部下のミスで若くして死んでしまいました。そのお詫びと言っては何ですが、転生をしませんか?」と、話を持ち掛けられた。元々、友人や知り合いが全くと言っていいほどおらず、高校でも虐められていた俺だが、それなりに楽しく過ごしていた。初めはその提案を断り、素直に天国にか地獄に行きますといった。しかし、女神様はどうしても俺を転生させたいらしく、特典を沢山つけますからと、ほとんど半泣きの状態で説得してきた。さすがに後味が悪くなると感じたので、その提案を受け入れた。特典は、ランダムで何でも良いと伝えると、女神様は「貴方は、前に来た人とは大違いですね。」と言った。どうやら、俺以前にも転生した人が何人か居るらしい。その人たちは、ミスをいいことに理不尽な要求をいくつも女神様に押し付けたらしい。女神様は、せめてもの仕返しにと幾つかの特典を劣化させておいたらしい。ともかく、特典は転生してから分かるらしく、俺はそのまま光に包まれて意識を失った。意識を失う前、女神様が「貴方の新たな人生に祝福があらんことを。」と目の前で手を組み合わせて祈っていてくれた。目が覚めた時には、すでに転生していた。そして、おれの転生後の暮らしが始まった。ちなみに、住処や戸籍は女神様が用意してくれた。何故こんな話をするかかと言うと、早い話がこの世の中何が起きても不思議じゃないということだ。そう、例えば目の前で起きてる事。自分の家の庭に女の子と不思議な生き物が沢山降ってくる。こんな事が起きても不思議じゃないと言いたいのだ。
「いや、自分で言ってて何だがありえないだろこれ。」
ざっと見ただけで40人近くの女の子が空から降ってきた。さすがにこの状態は異常だと思う。なんだか、「ありえな~い」とか「何なんですかー」とか言いながら落下していた。
「ハーッ。ほっとくわけにもいかないしな。それに、外の連中に知られれば何言われるか分かったもんじゃない。」
俺は、落下場所に近づく。女の子達も不思議な生き物達も全員気絶していた。このままでは運ぶのに、時間が掛かりすぎる。
「仕方ない、こいつを使うか。」
俺は、指輪を手に付け腰のドライバーにかざす。
[テレポート、プリーズ!]
すると魔法陣が彼女たちの下に現れ、一瞬にして消えてしまった。
「広間に転移させたしこれで良いだろう。後は布団を敷いて寝かしておくか。」
俺は、自分の家に戻っていった。