孤独な少年 作:スカル
次の部屋に入ったプリキュア達の前に今度は牛の頭のような形状で、ベルトのバックル部には緑色の「A」の文字が浮かび上がっている緑色の仮面ライダーゼロノスが立ちふさがった。
「仮面ライダーゼロノス。この先には俺を倒さないと進めないぞ。」
「今度は私が行くよ。」
前に出たのはキュアピースだった。
「大丈夫なのピース?」
キュアハッピーが少し不安そうに聞いた。
「大丈夫、それに相手はヒーローだよヒーロー。このチャンスは逃せないよ。」
キュアピースはものすごく嬉しそうに答えた。元々、ヒーローなどが好きなキュアピースは先程から出てくる様々な仮面ライダーの姿にとても興奮していたのである。
「気を付けてね。」
「うん。」
前に出たキュアピースに今度は何処からともなく現れた鳥のような金色の仮面に、黒い頭巾を被っており、額にはモチーフとなった弁慶の「弁」の文字があるデネブが現れた。
「な、何?」
デネブはキュアピースに近づくと、
「どうぞデネブキャンディーを、彼を宜しく。」
と言って、キャンディーを渡した。
「ありがとう。」
ピースは戸惑いながらもデネブキャンディーを受け取った。
「他の皆さんもどうぞ。」
そして、今度はプリキュア全員にデネブキャンディーを配り始めた。
「何やってんだデネブ!」
急いでゼロノスはデネブを引っ張り戻す。
「悪い人じゃないみたいだね。うん、この飴美味しい。」
キュアハッピーはデネブキャンディーを舐めながらそう言った。他のプリキュア達も満足している。
「仕切り直しだ。行くぞ。」
グダグダになってしまったがゼロノスがゼロガッシャーをサーベルモードにして構える。
「最初に言っておく!俺はかーなーり強い!」
自分の強さをアピールすると、キュアピースに向かっていった。
ゼロガッシャーをキュアピースに振りかぶるが、ピースは上手く避けて攻撃をゼロノスにしていく。
「ヤァー」
だが、ゼロノスも身軽な動きで攻撃を避けていく。
「らちが明かない。」
ゼロノスはゼロノスベルトに装填されているゼロノスカード(緑)を抜き取り、裏返して黄色の面を表にし再び装填する。
『ベガフォーム』
和風の効果音が鳴り響く。
「デネブ来い。」
デネブがフリーエネルギーに変換され、直接ゼロノスに追加装甲として装着される。そして最後に顔のパーツがドリルのような形状から星形に展開した。
「フンっ!」
変身と同時に衝撃が起こる。
「最初に言っておく!胸の顔は飾りだ!」
だが、そのどこかずれたような発言に何人かがずっこける。
「何言ってんだデネブ。」
「でも、戦いはフェアじゃないと良くない。」
二人のやり取りに何人かは半笑いの状態だ。
「プリキュア・ピースサンダー」
そんな二人の隙をついて、ピースが両手のピースサインから黄色い轟雷をゼロノスに向けて放った。
「くそっ!」
ゼロノスは悪態をつきながら両肩に装備されたデネブの五指からエネルギー弾を発射。相手の攻撃の威力を弱める。元々、防御力が高いだけあって、ほとんど無傷である。
「これで決めるぞ。」
バックル左上のスイッチを押すことで「Full Charge」の電子音声と共にフリーエネルギーをゼロノスカードにフルチャージし、そのカードをゼロガッシャーに装填する。フルチャージしたゼロガッシャー・サーベルモードで敵を斬り裂くスプレンデッドエンドを発動した。
「プリキュア・ピースサンダーハリケーン」
だが今度は強大な雷のエネルギーをピースが放つ。その雷に飲まれ、ゼロノスの姿が見えなくなった。次の部屋への扉が開く。
「行こう、みんな。」
プリキュア達はデネブキャンディーを美味しそうに食べながら次の部屋へ向かった。