孤独な少年 作:スカル
あの出来事から早数日、俺は彼女たちとの生活に慣れ始めていた。彼女達もプリキュアの事を話してくれた。元々、使っていない部屋は腐るほどあったので、彼女達は今、それぞれの部屋で生活している。彼女達は、家の手伝いを良くしてくれるのでとても助かっている。今は、少女達と一緒に買い出し中だ。メンバーは、相田 マナ、菱川 六花、四葉 ありす、剣崎 真琴、円 亜久里の五人だ。
「悪いな、買い出しなんて手伝わせて。」
「いえ、お世話になっているんですからこのぐらい当然です。」
菱川 六花が答えた。彼女達とは、かなり打ち解けられてきたような気がする。
「あたし、もっと手伝いますよ。何でも言ってくださいね。」
「おう、期待しとくよ。」
「マナちゃん、とても張り切ってますわ。」
「当然だよ。」
彼女達は、亘に何かしてあげたいと思っていた。それが、彼の身の上を聞いたからか、はたまた別の感情かはまだ分からないでいた。
「でもよかったぜ、今日はあいつみたいな奴が出てきてないしな。」
「亘さん、そんなことを言ってると本当に来ちゃいますよ。」
「大丈夫だって。」
そんな軽口を叩きながら、帰り道を歩く。日も沈みだし、辺りは人通りが少なくなってきた。
「グルルルルルルルルル!グワーッ!」
そこに突然何かが飛び出してきた。熊のような顔をした上半身が裸の大きな化け物だった。
「キャッ、何。」
「一体何なの?」
「グルルルルル、美味そうな人間だ。まとめて食ってやる。」
「本当に面倒な奴が来ちまったな。下がってろ、すぐに終わる。」
「気を付けてください亘さん。」
「任せとけ。指一本触れさせやしねえよ。」
剣崎 真琴とそんなやり取りをする。
「すぐに終わるだと、ただの人間の分際で良くそんなセリフが言えたもんだ。」
「だって、ほんとの事だからな。」
俺は、ブレイバックルを取り出し♠A「CHANGE」のカードを装填する。腰に当てると、バックルからカード状のベルトが自動的に伸長し、バックルが装着される。
「変身」
掛け声と共に右部のハンドルを引く。
『Turn Up』
電子音声と共に中央が回転し、ブレイドアーマーを分解した光のゲート・オリハルコンエレメントが前面に放出され相手を吹き飛ばす。
「グワァァァー。」
エレメントを通過することでスペード(♠)とAのカードに封印されたビートルアンデッド・ヘラクレスオオカブトをモチーフとした外見の仮面ライダーブレイドに変身する。
「なっ!貴様神器保有者か。」
「神器?違うな、これは仮面ライダーの力だ。」
左腰のホルスターに収納されている醒剣ブレイラウザーを抜き構える。
「行くぞ熊野郎!」