木虎は恋愛漫画のような展開に憧れている   作:レインコート

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「修君ね! 電話番号交換して!!」

 

 

僕は最初、目の前の女性から何を言っているかわからなかった。A級隊員、木虎藍。まあ、単純な話、エリートである。そんなエリートである女性が、僕に対して、電話番号交換? 何故? わからない。

最近、様々な事が有りすぎて、正常に考える事が出来ない。

 

僕がやった事は、隊務規定違反だ。本来C級隊員は基地の外でトリガーを使うことは許されていない。

他の人を守る為と言え、使ってしまった事に変わりはない。多分、厳罰処分だろう。

 

     「空閑遊真に助けられました」

 

 

何て言えるはずもなく、僕が倒した事になってはいるけど、空閑がネイバーと言える訳ない。多分信じてはくれないだろう。

 

 

先程木虎が言った事を考えてると、嵐山隊の木虎以外の二人、嵐山准、時枝充が木虎にツッコミを入れた。当然だろう。

 

「ど、どうした? 木虎? 急にそんな事言って」

 

「どうしたもこうしたもありません!! やっと見つけたんですよ!!!」

 

木虎は嵐山に向かって声を張り上げる。それだけ大事な事なんだろう、嵐山はそう解釈した。

 

「見つけたって………何を?」

 

 

周りにいる人達は、気になってしまい、耳を傾ける。すると、木虎から、とんでもない事を聞かされた。

 

 

「何って? ここにいる修君ですよ!! この人こそ、私の運命の人です!!」

「私の! 運命の王子様!!!」

 

周りに効果音が出そうな位、幸せそうに目をキラキラさせながら、全く恥じる事なく、三雲修の事を運命の王子様と言った。

 

周りに静寂が走る。

 

 

理解出来ない。木虎は今何と言った? 僕の事を運命の王子様? わからない。理解不能だ。さっきから何なんだ? いったい何が起こってる? 僕の心は混乱してしてまい、正常な判断が下せない。それどころか、先程の木虎に興奮してしまい、顔が暑くなってしまった。

 

 

「ぼ、僕が………王子様?」

 

おそるおそる、確認をとってみる。だが、夢である訳もなく、

 

 

「そう! 王子様!! 運命の人!!!」

 

何も言えない。絶句してしてしまい、言葉が発せない。恥ずかしさの余り、弾けとびそうだ。何故木虎はあんなに恥ずかしい台詞をバカスカ言えるのだろうか? もしかしてバカにしてるんじゃないか? そう考えていたら、隣にいる空閑が急に、

 

 

「ウソついてないよ。アイツ」

 

「!? 何で………「オレは嘘をついてるかどうかわかるからな」じゃあ、あれは本心なのか?」

 

「そう。アイツは本気で言ってるよ。にしても、これがニッポン流のプロポーズか…………フムフム、勉強になった」

 

「そんな訳ないだろ。出会って直ぐにプロポーズ何かしないよ。普通」

 

「そ、そうなのか」ガーン

 

 

自分の情報が間違っていたからなのか、空閑はとても落ち込んでいる。逆にそれが普通だったらヤバいだろ。

 

空閑と小声で話をしていると、木虎の急なカミングアウトに、思考が停止していた嵐山隊の二人は、

 

 

      「「木虎が変だ!!!」」

 

 

そりゃそうだ。いつもと全く違う言動の木虎を、変に思うのは当然だろう。イメージダウンになるんじゃないか? 

 

「変じゃないです!! 正常です!!!」

 

可笑しいだろ。そんなツッコミを入れる事もなく、三雲はあえてスルーしていた。

 

「でも何で三雲君なんだ?」

 

 

嵐山さんが、皆の疑問をぶつける。ナイスです!

僕はそれに続いて、

 

「そ、そうだ………………何で僕が?」

 

おそるおそる聞いてみる。すると、木虎は僕の方を向き、またまたとんでもない事を言った。

 

 

「ピーンと来たのよ。貴方が私の王子様!」

 

 

 

 

駄目だこりゃ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

何だかんだあって、放課後。修はとても疲れていた。木虎藍からの貴方は私の王子様宣言。その後に、クラスメイトからの質問責め、それに加えて、今からボーダー本部に連行されてしまう。溜め息が出そうなのを我慢して、校門に向かう。

 

きっと、処罰が下されるだろう。嵐山さんは良い人だったので、なるべく重くならないように力を尽くす、と言っていたので、幾分かは気分が楽だ。

 

 

「にしても、オサム、良かったな」

 

 

僕達二人しか居ない教室で、唐突に空閑がそんな事を言ってくる。

 

「…………何が?」

 

「プロポーズ」

 

 

空閑は僕の言っていた事を聞いていたのか? 溜め息をついてしまう。

 

「だからあれはプロポーズじゃない!」

 

 

「じゃあ、何でそんなに嬉しそうだったんだ?」

 

「!? そ、それは…………お、男だったら嬉しくなるものだよ!! あんな綺麗な子に王子様、だなんて言われたんだ。嬉しいに決まってる………」

 

 

見てはいないが、きっと僕の顔は真っ赤になっていただろう。恥ずかしい。

 

 

「じゃあ、ケッコンとかするのか?」

 

 

 

 

ケッコン? 結婚? ……………けけけけけけけ、結婚!!? え? 何で、でも?? わわわからない!! 

 

訳がわからない。空閑は今、何と言った? 結婚?

混乱する。どういう事だ? 

 

「僕が? 木虎と?? け、結婚!? な、な、何で!!!!??」

 

 

「だってそうだろ。プロポーズされたらケッコンするんじゃないのか?」

 

 

…………………………何も言うまい。

 

 

反論する気力もなくなった為、一旦気持ちを落ち着けようと、無心になろうとする。

 

すると、教室のドアがおもいっきり開かれ、

 

 

「そうよ!! プロポーズ=結婚なのよ!!! わかるでしょ!? 修君!!!」

 

 

木虎藍が猛スピードで僕の目の前に近づいた。と言うか何を言っているんだ? 木虎は?

僕は、思わず反論する。

 

 

「いや、わかる訳ないだろ! 木虎!! プロポーズ=結婚ってどんな理論だよ!!!」バンッ

 

机を両手で叩いて、木虎に向かって声を出す。すると、木虎はムスッとした顔で、

 

「………って読んで」

 

声が小さすぎて、よく聞こえない。

 

「えっと…………何て?」

 

 

 

「藍って読んで!!! 私も修って呼ぶから!」

 

 

そこかよ!! 心の中で、おもいっきりツッコんだ。

と言うか呼び捨て!? 出会ってまだ、一日も経ってないだろ!!!

 

木虎は僕の目と鼻の先まで、顔を近づけた。良い匂いがする。改めて見ると、やっぱり可愛い。って、僕は何を考えてるんだ。

 

 

「読んで。お願い。私の事を木虎じゃなくて、藍って……………」

 

 

僕の目を真っ直ぐと見ながら、木虎はそう言ってくる。こんな顔されたら、断りようがない。これ一回切り、と思って、

 

 

「ううっ/// あ、藍////」テレテレ

 

 

 

 

「……………………か、可愛い///////」

 

 

 

 

 

木虎は後悔する。この時の修の顔を撮っておけば……………と。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     

 

 

 

 

 

 

 

 




※修君の後付け設定っぽいやつ
・修君は原作と違い、性格が変わっています。
・性格はちょっち子供っぽい&女の子っぽい。
・才能が結構ある。3バカよりもある。
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