努力チート(笑)の原作破壊   作:p-フェニルアゾフェノール

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我、復活!!(まだ受験生


~無印前
プロローグ


     

どこまで白い空間。上も下も、右も左もないような、そんな場所に一人の青年が横たわっていた。年のころはおよそ17、18と言ったころだろうか?黒い学生服に身を包んでいる。

 

「ふわぁ、よく寝た。ってここどこやねん!」

 

どうやら目を覚ましたようである。しかし青年はこの場所に覚えはないようだ。と、するならば、少なくとも自分の意志でここまでやってきたわけではないのだろう。ただ単に忘れているだけ、という可能性も無いではないが。

 

「これ、どないなっとるんや……?」

 

混乱している、というわけではないのだろう。しかし、不思議そうにあたりを見回している。

 

「……よし、これが夢なら寝れば覚めるやろうし、とりあえず寝よ「ちょっと待ってくださぁぁぁい!!」か……え?」

 

青年行動を起こそうとした矢先、それを遮るように何処からか声が聞こえてきた。しかし、先ほどまでは青年以外に誰もいなかったはずなのだが……。

 

 

△▽△▽

 

「ちょっと待ってくださぁぁぁい!!」

 

おっと、いきなり大声を出してしまいすみません。しかし、今回はそこそこ急ぎの用でしたのでご勘弁を。

 今回私が用のある相手は、今まさに寝ようとしていた青年です。時間が有り余っているというわけでもないのでさっさと用事を済ませてしまいましょう。

 

「いやぁ、すみません。少し問題が発生していまして。あ、これ名刺です。どうぞ。」

 

こういうのは口で説明するよりも何かわかりやすいものを提示した方が早いんですよね。私は専ら名刺を渡すのですが。

 

「ああ、ご丁寧にどうも。……天界問題対策機構・転生課のスミスさん?」

 

「はい、その通りです。既にお気づきかもしれませんが、あなたは死にました。」

 

最近、地球では転生小説などが流行ってるせいか、自分が死んでいると理解するのが早い人間もいますからね。全員がまともというわけではありませんけど……。

 

「え?死んだ?俺が?マヂで?」

 

ふむ、この人は理解してないタイプの人なんですね。ちなみのこういうタイプの人もさらにわけることが出来ます。まず、自分が死んだことを受け入れられずに感情が表に出るタイプ。それから、自分の死を受け入れ前に進もうとするタイプ。大ざっぱに言うとこんな感じですかね。

 

「マヂもマヂです。大マヂです。」

 

「そんなん……。それやったら、俺の今までの努力は!?センター試験に向けての必死の勉強は!?家から近い国公立に入って、将来的には地方公務員になってそれなりにだらだら過ごす俺の夢は!?……あ、別に努力はしてなかったか。遊びほうけてたし。」

 

「まあ、残念ながら地方公務員でだらだらライフは叶いそうもありませんね。」

 

「嘘だろ……。くっ、殺せ!」

 

これはボケなんでしょうか?男のくっころなんてどこにも需要が……。しかも、殺せも何も、もう死んでるんですが。

 

「えっと、もう死んでるんですけど。」

 

「はっ、そうだった……。あ、それで何の用ですか?」

 

どうやら、やっと本題に入れそうですね。まあ、錯乱したりする人よりは大分ましですか。

 

「実は、あなたが死んだのはこちらのミスなんです。」

 

「ああ、もしかして神様がなんかやらかしたとか?」

 

「いえ、別にそういうことではございません。ただ、近年地球の急激な人口増加と、死亡者の増加に天界もいっぱいいっぱいの状態でして。それで、たまにあなたのように、本来死ぬべきではなかった人が死んだりしちゃうケースが出てきましてね。まあ、それほど多いわけでもないのですが、地球で言うところの1年に1,2人と言ったところでしょうか。」

 

「ああ、人手不足じゃしょうがないっすね。それにしても1年に1,2人か……。結構すごい確率ですよね。」

 

「ええ、宝くじで大当たりするよりよっぽど。」

 

「それで、転生課ってことは、もしかして俺転生できたりするんですか?」

 

「はい、と言っても神様が作った世界ではなく、人間が作った世界、所謂二次元の世界限定ですけどね。」

 

「んと、なんで二次元の世界限定なんですか?」

 

「楽だからです。」

 

「え?」

 

「二次元の世界は、いわば人間が作った世界です。なので私たちのような神様よりは階級の低い--まあ天使のようなものですかね--そんな存在でも簡単に干渉できるんですよ。」

 

「ふんふん。」

 

「で、神様が作った世界は私たちは干渉するのが大変なので、やらないんです。」

 

 実はもっといろいろ理由があったりもするんですが、別に言う必要もないでしょう。教えたところでいけないことは事実ですし。

 

「なるほどね。それで、俺の転生先はもう決まってんの?」

 

ふぅ、今ので納得してもらえたようで何より。理解の良い人は作業がスムーズで楽ですね。

 

「一応、候補としては“魔法少女リリカルなのは”、“NARUTO”、“ワンピース”、“東京喰種”の4つですかね。」

 

「うへぇ、なんでそんなに危なそうなやつばっかなのさ。まあそん中やったら“魔法少女リリカルなのは”かな?比較的安全そうやし。けどA’sまでしか知らんねんな。」

 

ふむ、あまり危険なのは好きではないと。そういえばさっきだらだら過ごしたいとか言ってましたもんね。確かに“魔法少女リリカルなのは”の世界は他のに比べても比較的安全ですしね。

 

「わかりました。それでは次に特典の方を決めていただきたいと思います。」

 

さて、この人は何を要求してくるのでしょうか?だらだらしたいと言ってましたし、やっぱり巨万の富とかですかね?それとも確固たる地位でしょうか?

 

「えっと、なんか制限とかはあるんですか?」

 

「あまりに無茶苦茶なものでなければ大丈夫だと思いますが。例えば原爆が欲しいとか、世界が欲しいとか、そういうのは無理ですね。逆に何も無しというのもできますけどね。」

 

「そうですか。それやったら、“NARUTO”の忍術の素質に性質変換全部、それから写輪眼。“魔法先生ネギま”の魔法の素質にダイオラマ魔法球。それと、成長限界も取っ払ってもらえますか?あ、修業道具もいるかな?こう、なんか師匠的なやつが出てくる感じの奴とかもできれば。」

 

おや、意外ですね。無茶苦茶な物かと思えばむしろ控えめですね。普通は魔力EXとかニコポ・ナデポとか言ってくる人もいるのに。

 

「それぐらいなら大丈夫ですけど。というか、最初から全部使えるようにした方がいいんでは?」

 

「いやいや、最初っから出来るなんて何もオモロないでしょうに。ほら、努力系人間とか、ちょっとあこがれません?まあ前世では努力なんかほとんどしてませんでしたけど。」

 

そう言って愉快そうに笑う青年は私にとっては少し不思議に思えました。きっと、今までにないタイプの人だったからでしょうね。

 

「あ、魔力量とチャクラ量は平均ぐらいにしといてください。成長限界がないんやったら、頑張ればどこまでも伸びるでしょうし。あと鑑定の能力とステータスも見れるようにしといてくれません?」

 

ふふ、この人がこの先何をするのか、少し気になりますね。私としてはぜひ楽しんでもらいたいところです。ああ、でも“リリカルなのは”の世界にはあの人も行ってるんでしたか……。

 

「はい、わかりました。それから、これは誰にでもなんですが住む場所や戸籍、独り立ちできるまでの生活費などはこちらで用意させてもらいました。ただ、家族などは要望次第で変わりますが。」

 

「ホンマですか!たすかりますわ。そしたら、家族の方は俺は一人っ子で、転生するちょっと前に両親が亡くなったことにでもしといてください。あ、でも保護者的な人がおらんといろいろまずいよな。」

 

 珍しいですね、そこに気づくなんて。まあ、別にいなくても問題ないようにはできるんですけどね。

 

「そうそう。言い忘れていましたが、体の年齢は5歳児まで若返りますのでご注意を。

 

「あ、そうなんですか。そしたらよけいに保護者は必要やんな。……よしっ!あの、保護者として、歳の離れた兄の戸籍でも作っといてもらえますか?影分身と変化の術使えばどうにでもなると思うんで。そうですね、20歳くらいでええかな。せやな、大学在学中やったけど、両親の死で弟の面倒を見るために退学。両親の残したお金と、内職で稼いだお金で生活。みたいな設定で。」

 

「わかりました。細かいところはこちらで調整しておきます。」

 

「助かります。」

 

「あ、あなたのほかにも転生者が1人います。ただ、その人は性格に何のある人ですので、くれぐれもご注意を。」

 

「うへぇ、もしかして俺様系の人ですか?ニコポ・ナデポ的な?」

 

心底嫌そうな顔をしますね。よっぽど面倒事が嫌いなのでしょうか?

 

「まあ、ニコポ・ナデポはありませんが、俺の嫁系転生者です。」

 

「まあなるようになるでしょう。こっちも好きに生きさせてもらいますわ。」

 

「そうですか。では、もうそろそろあちらに送ります。次に目が覚めたらそこがあなたの家です。」

 

「何から何まで、ありがとうございます。」

 

「いえいえ、こちらの不手際が招いたことですから。それでは、よい人生を。」

 

そして、彼の体が徐々に光の粒のようになっていく。これが消えれば、転生は無事完了だ。

 

「あなたの人生に幸多からんことを。山本空也さん……。」

 

……さて、特典の調整なんかをしてしまわないといけませんね。

 

 

△▽△▽

 

先ほどと同じ空間なのだろうか?そこにはスミスという男が青い半透明のモニターの様な物を見ながら、手元の、こちらも青く半透明なパネルを操作していた。

 

「ふむ、これこうして、こっちはこうですかね。修業道具に関しては必要な物を追加していく感じでいいでしょう。しかし師匠を用意するとなると……ふむ、“ネギま”の世界にあるスクロールをいじくれば大丈夫ですかね。中身は……彼の知識の中からよさそうな人たちを選んでおきましょう。」

 

「やっほー、なんか面白いことあったー?」

 

スミスが作業を進めていると、何処からともなく一人の女性が現れた。

 

「あなたはこんなとことで何をしているんですか。自分の仕事は終わったのですか?セレナ」

 

「んー、8割ってとこかな?ちょっと休憩。」

 

“セレナ”と呼ばれた女性は、はにかみながらもどこか疲れたような表情で答える。

 

「私のことより、そっちはどうなのさ。」

 

「見ればわかるでしょう。仕事中です。」

 

「なになに、どんなことしてんの?」

 

「今さっき、転生者を一人送ったところです。今は特典などの調整ですね。」

 

「あれ?この前も一人来てなかったっけ?」

 

「確かに来てはいましたが……。」

 

スミスは何か嫌な事でも思い出したかのような顔で遠くを見つめていた。

 

 

△▽△▽

 

 

「はあ、また転生者ですか。今年は少し多い気がしますね。それもめんどくさいのが。」

 

私は、転生の対象となる人間が出たということで、その人間のいるであろう場所に向かっていました。

 

「おっと、あれがそうですかね。」

 

私の視線の先には一人の少年が座っていました。目が覚めてるとは珍しいですね。

 

「ふふふふふ、遂に、遂に俺の時代が来たぁぁぁぁ!!」

!?いきなり立ち上がって叫びだしましたよ!?それに俺の時代って……。はぁ、これはまためんどくさそうな人が来ちゃったみたいですね。とりあえず声をかけてみましょうか。

 

「あの、すみませんけど。」

 

「おっ、あんた神様だよな。で、俺は転生するんだよな。」

 

彼は私に気づくなり一気にまくしたてます。まあ、私が神様であるということ以外はあってるんですけどね。

 

「私は神様ではありませんが、転生してもらうのは確かです。」

 

面倒なことを言われなければいいんですが……。

 

「じゃあさ、転生先は“魔法少女リリカルなのは”で!特典は王の財宝(ゲートオブバビロン)と魔力はSSS+ぐらいで。それから、刀タイプのデバイスもつけてくれ。容姿は金髪オッドアイのイケメンで、金持ちの息子かなんかにしといてくれ。あとそれから、ニコポ・ナデポも。」

 

彼はあらかじめ考えてたようにこちらに用件を伝えてきます。しかし、ちょっと多いですね。何かを削ってもらいましょうか。でもそれ言うと怒りそうですよね。……しょうがない、これもルールだと言って諦めてもらいましょう。

 

「あの、それだと特典が多すぎるので、せめて魔力量を下げるかどれか止めてもらわないと。」

 

「はぁ?ふざけんなよ!お前らの所為で俺は死んだんだろ?だったらこっちの要求を素直に呑めばいいんだよ!!」

 

はぁ、案の定ですね。最近はこんな人ばかりですし、どうにかなりませんかね。まあここは強気でいきましょう。こんな人に強い力を持たせすぎたら、面倒事が起こること間違いなしですしね。

 

「減らすのが嫌だ、というのであれば転生自体をやめていただいても結構です。その場合は本来死ぬはずだった時間まで、一人で過ごすことになりますが……。」

 

ここまで言えば流石に引き下がるでしょう。無理ならまた別の策を考えないといけなくなるんで、できれば素直にうなずいていただけると楽なんですがね。

 

「ちっ!わかったよ。じゃあ、ニコポ・ナデポを削ってもらって構わない。まあ俺はイケメンだからちょっと優しくすればコロッと落ちるだろ。」

 

ふむ、ニコポ・ナデポですか。まあそこそこ強い力なので何とか大丈夫でしょう。それにしてもイケメンだからってそんなに簡単にいくわけないでしょうに。やっぱアホなんですかね?

 

「それでは転生させますね。さようなら。」

 

とりあえずさっさと行ってください。顔を見るのも嫌になりそうですから。

 

 

△▽△▽

 

 

「おーい、スミス―。」

 

「はい?何ですか?」

 

「いやぁ、なんかすごい顔になってたよ。そんなに前回の転生者はめんどくさい奴だったの?」

 

「まあそうですね、私としてはもう関わりたくはありませんね。」

 

「へぇ、何て名前だったの?」

 

「確か……校倉狗狼(アゼクラクロウ)とか言ったような……?」

 

「ふーん。で、今回の人はどうだったの?」

 

「そうですね、非常に気持ちのいい青年でしたね。まあ、特典は珍しいものを選びましたが。そのせいで私の仕事が増えるんですけどね。」

 

「どんなの選んだの?」

 

「これを見ればわかりますよ。」

 

スミスはモニターに指さしながら言う。そこには特典の内容が記載されていた。

 

「へぇ、確かに珍しいや。たいていは『最初っからクライマックスだぜ☆』みたいな感じなのにね。」

 

「まあ間違ってはいませんがその表現は……。」

 

「よし!なんか面白そうだから、私もこの子になんかあげよう!」

 

「あまり勝手なことをされると困るのですが……。」

 

セレナの発言に少々呆れ気味で返すスミス。セレナの自由奔放な?正確に振り回されてるのだろうか?

 

「大丈夫大丈夫。ほら、デバイスあげるだけだから。いいでしょ?」

 

「まあ、それぐらいなら構いませんが。」

 

そうは言いながらも、いぶかしげな眼でセレナを見るスミス。しかし、セレナはそんなことは知ったこっちゃないと、嬉々としてモニターをいじり始める。

 

「とうっ、ていっ、やぁっ。よし、完了!」

 

「はぁ、終わったのならさっさと持ち場に戻ってください。まだ仕事のこってるんでしょう。ってなんですかこれ……。」

 

モニター上のデータを見てあきれ果てたような表情を浮かべるスミス。一体どんなデバイスになったのだろうか?

 

「へっへー。ただのデバイスじゃ面白くないからね。何にでも変われる万能デバイスにしちゃいました!おまけに魔力量その他諸々の隠蔽機能付き!これで面倒事が減るかもね!」

 

「あー、分かりましたからもう仕事に戻ってください。」

 

「はっはっはー。じゃあ私は満足したしもう帰るねー。」

 

「さて、私の方もさっさと仕事終わらしますかね。」

 

 セレナがどこかへ消え、またスミスは1人で作業を進める。その顔は疲れているようで、どこか楽しげだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 今回はほとんど使い回しですね。だんだん変わっていきますけど。
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