ここから一気にチート化します。
さて、どうやら無事中に入れたんやろう。さっきとは違って、周りは石でできてるみたいや。
少し緊張気味に、それでもワクワクしながら俺は足を進める。そしてさっきから明るく見え取る場所まで来たけど、そこから見る景色はなかなかの絶景やった。
「てか、エヴァンジェリンの別荘そのままやんけ!」
別に不満があるわけやない。大阪の人間たる者、突っ込めるときに突っ込んどかなあかん気がしてな。ついやってしまうんや。
何はともあれ、これで修業場所は確保できとることになる。次にせなあかんのは、修業道具の確認やな。俺の要望通りなら師匠になる人もいてるはずやしな。
俺は今出てきた建物から見える、“修業道具入れ”と書いてある、倉庫らしきところまで歩いていく。近くで見ると意外に小さかったりするけど、中が狭いとは限れへん、というか普通の倉庫のようになってるかどうかすら怪しいもんやけどな。それでもとりあえず入ってみることにした。
――キィ――
少し軋むような音を上げながらも、両開きのドアが外側へと開いていく。さあ、ここから俺の大冒険が始まるんや!!(始まりません。)
まあ、大阪の人間たる者、ボケれるときにボケとかんとかなあかんよな。っと、そんなことよりも、中は何や以外にも普通な見た目しとるわ。ただ、中に有るのが中央に見える机の上に有るペンダントと巻物らしき物、棚にずらりと並べられた巻物らしき物だけっちゅうとを除けばな。ここ、ホンマに修業道具入れなんか?資料庫って言われた方が納得できるんやけども。
なんてことを考えてても埒があかんのは当たり前。というかあの机の上にあるペンダントと巻物らしきものが一番怪しいよね。ということで俺は中央の机のところまでやってきました。でもってこの二つに鑑定を試してみたんや。ほら、よくあるやつやったら、開いた途端に年とったり、つけたらはずせなくなったりなんてことになるやろ。さすがにこまるからな。
で、肝心の鑑定結果やけどもな。ペンダント=デバイス、巻物=修業道具の説明書。以上。
うん、普通やな。至って普通やな。なんでデバイスがこんなとこにあんのさ!?みたいな疑問さえ気にしなけりゃあ、普通だ。ここで問題なのは、先にデバイスを取るか、それとも無視して説明書を読んで修業を始めるかかどうかっちゅうことや。
正直、魔法の修業を始めるんようになれば、デバイスは使うようになるやろうし、別に今やなくてもいける。せやけど、後回しにせんと、先にデバイスの形状やバリアジャケット何かを設定しといたら、スムーズに進めれるかもしれん。ほら、なんか謎な機能とかも付いてそうやし。
よし、起動しよう。
「つっても、どうやって起動するんか、俺知らんしなぁ。」
いきなり躓いたよ。これだから最近のゆとりはとか言われるんだよ。たぶん……。
[あの、マスターですか?]
「ふぁっ!?何処からか声が!?」
[あの、こっちです。]
「ふむ……キェェェェアァァァァァァシャベッタァァァァァァ!!!」
ほら、大阪の人間ならボケれるときに(ry。
[えっと、大丈夫ですか?]
デバイスにまで心配されるって……。ここはびしっと決めねば!!
「ああ、すまんな。いきなりしゃべりだすからびっくりしてな。えっと、俺がマスターかどうかと言われると、“たぶん”としか答えられへんな。」
[えっと、たぶんマスターです。ここに一番最初に来た人がマスターのはずなので。]
「じゃあ俺がマスターやな。よろしく。えっと、名前は?」
[名前はありません。マスターが付けて下さい。]
「へぇ、変わった名前やな。“名前がありません。”が名字か?」
[えっ?えっ?]
「いや、でもさすがにそんなに名前が長いと困るよな。せめて愛称か何かつけんとなぁ……。」
[いや、あの、本当に名前がないだけなんです。新しいマスターにつけてもらう予定だったので。]
「うん、分かってるに決まってるやん。ちょっとしたジョークやって。」
[えっと、マスターはユーモアのある人ですね?]
「なぜ疑問形。まあ、関西人、というよりは大阪の人間やしな。ボケとつっこみはコミュニケーションの一つみたいなもんやろ。ちょっと口悪く感じるかもしれんけどな。」
他府県民にフレンドリーに接すると、なんか怖いよと言われるだよね。なんでやろな?外国人はまた別に“オウ、ソレガジャパニーズツッコミデスネー”とか言ってくるしな。……嘘です、適当なこと言いました。すいません。
[それで、私の名前を付けていただきたいのですが。]
「ん~、名前ねぇ……。てか、君は何が出来んのや?」
[えっと、私は普通のデバイスとはちょっと違いまして。]
「ふんふん。」
[普通のデバイスが出来ることはもちろんできるんですが、それ以上のことが出来ます。]
「ふんふん、たとえば?」
[えっと、私は杖としての形が決まってないんです。何にでもなれます。]
「ふんふん。つまり、極論を言えばフライパンにだって、結束バンドにだってなれたりするんや。」
[えっと、たぶんできるはずですけど。(この結束バンドはボケなんですかね?つこっまないといけないんですかね?)]
「なるほどねぇ。そやなぁ。どないしよかなぁ。」
[……。]
「よし、バーリトゥードってのはどうや。」
[バーリトゥードと言えば、あの格闘技のですか?]
「そ、確かあれってなんでもありって意味やなかったっけ?」
[それはどうかは知りませんが……。]
「あ、やっぱりなしで。」
[え?]
「いや、名前からして、ムキムキマッチョなイメージしか湧いてけえへんやんか。流石に女性タイプのデバイスに付ける名前やないよなぁ。」
[ムキムキ、マッチョ……。]
「そ、流石に嫌やろ?」
[はい、ちょっと遠慮したいですね。]
「となると、どんな名前がええかなぁ……。」
[……。]
「よし、決めた。お前の名前はフィニスや!」
[フィニス、ですか……。]
「そ、インフィニットから取って、フィニス。ええ感じやろ。」
[フィニス……フィニス……はい!私はフィニスです!]
「よし、それじゃあ次は何しよか?」
[バリアジャケットを決めてはどうでしょうか?デバイスの形はすぐに変えることが出来ますが、バリアジャケットはそうもいきませんし。]
「ああ、そやな。うん、分かった。バリアジャケット決めとこか。どないしたらええん?」
[私を手で握りしめて、バリアジャケットの形状を思い浮かべて下さい。そして、“セットアップ”と言って頂ければ。]
「りょーかい。ほんなら行くで。……よし、こんなもんかな。フィニス、セットアップ!」
――ピカッ――
全裸変身を終え、たたずむ。……これ、ちゃんと変身できてるよね?全裸じゃないよね?
あ、全裸じゃありませんでした。想像通りの服を着てました。
[マスター、どうですか?]
「ん、完璧。想像通りやな。ええ仕事してるわ。」
[ありがとうございます。]
俺が想像したバリアジャケットは、太極拳の表円服をモチーフにしたもんで、基本の色が黒。袖口と裾、正面のボタンの位置、それとズボンの外側体側の位置に金色のラインが入っとる。
「ん、これでええな。バリアジャケット解除して。」
[はい。]
――ピカッ――
「ふぅ、ちょっと緊張したな。さて、他になんか隠れ機能とかあったり寸の?」
[えっと、別に隠してるわけではないのですが、ステータスに制限を掛けれます。]
「ステータスに制限?」
[はい。たとえば、ちからがSSと言ったような場合、制御しなければ岩くらいなら簡単に砕けます。山に穴をあける程度なら楽勝です。ですが、それほどの力は普段は必要としません。そこで、ステータスに制限を掛けて、例えばちからをCにしたとすれば、Cまでしか発揮されません。普通の大人程度の力ということですね。]
「へぇ、じゃあさ、魔力量とかもそんな感じなん?」
[はい。魔力量や、チャクラ量などは制限すれば外部からは気づかれにくくなります。また、隠蔽機能を使えば外部に魔力を持たない人間だと認識させることもできます。]
「おお、意外と便利そう。」
[しかし、魔力の扱いに長けた人であれば、同じようなことはできますけどね。]
「あ、あれかな?管理局の装置も誤魔化したりできんのかな?」
[可能だと思います。]
「なるほどね。りょーかい。必要になったら言うわ。」
[はい。いつでも言ってください。]
「さて、そしたらそろそろ修業もしたいし、説明書でも読もかな?」
修業するうえで問題なんは、頼んでおいた師匠代わりになるもんやねんな。これだけ巻物?もあるし、もしかしたら“ネギま”の魔法の巻物みたいに中から人が出てくるかもな。
えっと、説明書にはなんて書いてあるんかな?ふんふん、はんはん、なるほどね。
説明しよう。この倉庫内にある巻物内には修業道具が入っている。開けて、出てくるように願えば、その中に入っている物が出てくるのである。だとさ。別にヤッター〇ンを意識したわけではない。絶対だ。
「へぇ、種類ごとに分けてあんねんな。それにしても多ないか?」
[あの、足りないものがあれば、増えるそうです。]
「え!?これ以上増えんの?」
[みたいです。]
「てかそんな情報何処から?」
[こっちに送られる前にインプットされました。修業道具の使い方とかも……。]
「へぇ、そりゃえらい助かるな。困ったときは頼むわな。」
[はいっ!]
「さて、お目当ての物はっと、これか?師匠役一覧……え?」
ちょっと待つでざます。信じられない名前が見えたでざます。それこそざます口調になるぐらいには。
いいか、今から読み上げるぞ。びっくりするなよ。
「風林寺隼人、逆鬼至緒、岬越寺秋雨、馬剣星、アパチャイ・ホパチャイ、香坂しぐれ、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、猿飛ヒルゼン……。」
いや、他にもいろいろいるんだけどね。この人たちが一番異彩を放ってると思います。なにこれ、世界征服でもするつもりですか?いや、しないけども。
[どうかしましたか?]
「あ、いや、ここに書いてる名前に見覚えがあってな……。」
[ああ、そういえば、マスターの記憶の中に有るよさそうな人を選んだらしいですよ。]
「あ、そうなんだ。うん、よさそうだね。」
神よ!あなたは私に死ねというのですか!!いや、強くは成れるだろうけどもさ。いや、でも死ぬほどの特訓なら逆に受けてはみたいかも。あ、別に俺がMとかそういうわけじゃないよ。絶対違うからね!
まあ、とりあえずやれるだけやってみようか。時間はたっぷりあるんだしさ。
「ここに書いてある奴ってどこにあんの?」
[ああ、それならあっちですね。行きましょう。]
さて、気張っていきますかね。目指せなんかすごい感じの人!!
相変わらず文章がヘタで読み辛くてすいません。
どうにか頑張っていきたいと思います。
誤字・脱字など、お気づきになりましたら、報告いただけるとありがたいです。