努力チート(笑)の原作破壊   作:p-フェニルアゾフェノール

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やっと投稿できました。
 
ちょっとだけボケが入ってますね。

そしてタイトルに意味はない!!……ほとんど。


06~ス〇ブラ!?~

      

 災害とは、得てして突然に起こる物である。逆に言えば、突然の出来事で、しかもそれが自身の身にとって不利益な事ならば、それもまた、災害と言えるのではないだろうか。

 

「おいっ!!お前何してんだ!!」

 

 そういった意味では、俺――山本空也――は今まさに災害に巻き込まれてると言っても過言ではないだろう。ただし、この場合は人災なのかもしれないが。

 何はともあれ、俺が今言いたいことはただ一つ。そう、ただ一つなのである。

 

「どうしてこうなった……。」

 

 これは、俺が原作介入を心に決めたあの日からおよそ10日ほどが経過した日の事である。

 

 

 

 

 

 時が巻き戻5分前。俺は、少し遠い、詳しく言うと翠屋のある駅前の商店街の福引で当たった仁天堂の新作ゲーム、“大乱闘ふもっふブラザーズ~古泉君と一緒~”を抱えながら意気揚々と歩とった。このソフトをプレイするためのゲーム機“Wee”は2日ほど前に購入済みやし、後は家に帰ってプレイするだけや。……ゲームの名前とか、いろいろ突っ込みどころはあるかもしれないが、気にしたら負けやで。黒い彼のセリフを借りるなら、“世界はいつだって……こんなことばっかりだよ!!”ってな感じか?抗わずに現実逃避。

 

 まあ、人生万事塞翁が馬。いいことの後に悪いことが起きるのが人生であり、それはステータスの“うんのよさ”がA――Cが平均。――である俺も例外ではないみたいや。

 そう、俺は遂に出会ってしもた。この物語の主人公、高町なのは(白い悪魔)ともう一人の転生者(バカ)に。

 

 簡単に今の現状を説明しよう。俺の右手には公園があって、その公園のベンチには二人の男女が。一人は茶髪のロリ。もう一人は金髪オッドアイのショタ。ショタがロリに一方的に話しかる。これでもかっていうくらい話しかける。ショタ自慢気。ロリは涙目。もしショタの方がただのオッサンなら警察沙汰である。お巡りさん、こっちです!!

 

 まあここまではええんや。視界の端に主人公っぽいロリと、転生者っぽいショタが映っただけ。関わらなけりゃ無問題。しかし、あの時の俺はバカやった。なぜか、その場にとどまってロリショタの会話に聞き耳を立ててしまったんだ!!会話の内容はこんな感じ。

 

 

△▽△▽

 

 

「おうおう、ねえちゃん。借金の返済日は今日だったよな?耳を揃えて返してもらおうか。」

 

「す、すみません。まだお金用意できてなくて……。」

 

「金が用意できてないだぁ?ふざけた事抜かしてんじゃねぇよ!!こっちはわざわざ来てやってんだぞ。ごちゃごちゃいわねぇで金出せや。ま、出せねぇってんなら、体で払ってくれてもいいんだがな。ねぇちゃん……よく見ると、いい体してんじゃねぇか。」

 

「そ、それだけは!!私には病に伏せた夫と3歳の娘が……!!」

 

「だったら、さっさと金出せよ。」

 

 

△▽△▽

 

 

 って、違う違う。これは昨日見た昼ドラの内容や。この後の展開はちょっと言えへんかな(グロ的な方向で)?R-18タグ付いてないしね。

 よし、仕切りなおしてもう一度行きます。

 

 

△▽△▽

 

 

「よう、なのは。今日も遊ぼうぜ。」

 

「……。」

 

「そうだ、この前な、家でパーティーがあったんだけどさ……。」

 

「……。」

 

「そん時にさ、超有名バンドの“Stag Beatels”が余興に来たんだぜ!すごくねぇか!?」

 

「……。」

 

 

△▽△▽

 

 

 端的に言おう。少年よ、無視されてることに気づけ。なんだよ“Stag Beatles”って。クワガタかよ!!

 まあええ、重要なのはこれからや。金ショタの会話内容に心ん中でつっこみを入れとるとな。大きな声で聞こえて来たんよ。“ほっといてよ!!”ってな。びっくりしてベンチの方を見ると、一心不乱に走り出す少女とそれを呆然と眺める少年の図。傍から見れば喧嘩別れした恋人のよう。

 さて、人間何かに一生懸命になると周りが見えなくなるもので、茶ロリ、高町もそれは同様だった。

 まあ、ここまでくればある程度は予想できるかもしれないな。そう、俺の正面の方からトラックが走って来ていた。結構なスピードで。

 このままいくと確実につぶれたトマトの出来上がりや。若しくはひき肉か。通り抜けるトラック。身を打つような鈍い音。目の前では赤い血飛沫が。

 しかし、これからゲームをしようと意気込んでいるところにそんなものを見せられたんじゃあ、気分はダダ下がり。それ以前に、物語の主人公が死ぬのは流石に原作との乖離が過ぎるやろうに。つまり、俺の選択肢は元から一つやったってわけよ。

 

「とまれっ!!」

 

「えっ?」

 

 間一髪。俺が高町の腕をつかんで引っ張ることでトラックとの接触も避けれた。トラックの運転手のおっちゃんはびっくりした顔で走り去って行ったけどな。まあ、結構強く腕を引っ張ったから、脱臼とかしてたらごめん。でもええよね、死なへんかったんやし。 

 

「おい、大丈夫か?」

 

「えっ?えっ?」

 

 どうやら現状を理解できていないようである。まあ、5歳児なんてそんなもんか。

 

「お前さん、もうちょっとで轢かれるところやったぞ。」

 

「……。」

 

 なんとなくは理解できて来たのか、その目には涙が溜まっている。いや、これは元からか?なんにせよ助かってよかったよな。

 

「おいっ!!お前何してんだ!!」

 

「どうしてこうなった……。」

 

 こうして冒頭に戻るわけである。正直言わせてもらえば、お前こそ何してんだ!である。こういう場合は面倒事しか起きない。確実に。ああ、そういえば今日の星座占い12位だっけか。同い年の金髪の子にお気をつけをって、ガッツリあたってそうだね。何もんだよ占ったやつ。

 

「おいっ!!聞いてんのか!!って、なのはが嫌がって泣いてるじゃねぇか!!その手をさっさと離せ!!」

 

 うわぉ、こいつ今何が起きたか見てなかったのか?それとも散歩あるいたら忘れる鳥頭か……。どちらにせよ、めんどくさい。めんどくさいから……。

 

――ドスッ!――

 

「ガッ……。」

 

――ばた……――

 

 気絶させちゃいました。反省はしていない。後悔もしていない。あるのは何とも言えない満足感だけや。が、流石に公園の入り口にほったらかしと言うのも可哀そうやし、一応この花壇にでももたれさせといてやろう。ありがたく思うがいい!!ついでに記憶の方もちょちょいといじって、これで完成。たぶん俺の顔は覚えとらんはず。

 

 さて、お次はこの茶ロリの方である。何故だか知らないが、俺の服の裾をがっしりと掴んでいる。涙目で。

 ロリの涙目とか、おっきいお兄さんたちにはご褒美なんやろうけど、生憎と俺はノーマルでしてな。これをどうに化することに全力を注がねばならんのだよ!!

 

「えっと、とりあえず離してもらえるかな?」

 

「…………。」

 

 無言。ただただ無言。いや、さっきよりも服をつかむ力が強くなってる気が。よっぽど轢かれかけたのが怖かったんかな?そういえば、前世でもこんなことがあったような。そん時の俺は中学生で、轢かれかけたのは小学校低学年の坊主やったけどな。そういえばあの子も目に涙浮かべながら俺の服の裾にぎっとたな。親らしき人が車で話してくれんかった覚えがあるわ。

 ……ん?とすると、もしかしてこれ、離してくれない?つまり、俺帰れない?……なんてこったよ!!

 

 いや、いいことを思いついた。翠屋に連れて行けばいいんだ。それで万事解決。翠屋は常連なので、道はちゃんと覚えてる。てかさっき行ったばかり。ここからさほど遠くもない。よし、いける!!

 

「えっと、離されへんねやったらちょっと着いて来てもらえるか?駅前の翠屋っちゅうとこまで行くんやけど。」

 

「……。」コクリ

 

 ミッションワン!泣きそうな茶髪ロリを連れていけ!!……字面だけ見ると誘拐犯やん。

 

 

 

 

 

――ガチャ――

 

「いらっしゃいませ。」

 

「すみません。」

 

「あら、空也君じゃない。」

 

 この人は高町桃子さん。言わずと知れた喫茶滝沢……ではなく、喫茶翠屋のパティシエである。いつもおいしいシュークリムありがとうございます。

 

「それにそっちは……なのは?」

 

「えっと、知り合いですか?」

 

「この前話したでしょ。うちの娘よ。」

 

「ああ。なるほど。」

 

「でも、なんで空也君と?」

 

「実は……。」

 

 俺は、大体のことを話した。金髪が追いかけてたとか、高町がおびえてるようだったとか、少し事実と違うように聞こえるかもしれないけどね。嘘はついとらんしな。大丈夫大丈夫。

 

「そう、そんなことがあったの……。」

 

「で、服の裾掴まれたまんまやったんで、とりあえず美味いもんでも食ったら落ち着くかなと思て連れて来たんですよ。」

 

「ごめんね、うちの子が迷惑かけたみたいで。」

 

「いえいえ、流石にこんな小っちゃい子ほっとくわけにもいきませんから。」

 

「なのは。大丈夫?」

 

「……うん。」

 

「あの、ちょっと気になったんですが、この子どうして公園なんかに?周りには、その金髪の少年以外はいませんでしたし。」

 

 ここでちょっとつついておく。高町家裏事情ってやつやな。コドモダカラ、デキタコト(アグ〇ス・チャン風)。もしかしたら健全な子供に育ってくれるかも!いや、別に原作で健全じゃないって言ってんじゃないんよ?ただ、ちょっと大人びてるよなと思います。はい。

 

「えっと……その……。」

 

 分かるよ分かるよ。家庭事情とか言いずらいよね。しかも5歳児相手にだなんて余計に。

 

「お店も忙しいんか知りませんけど、この子たぶん寂しがってますよ。それに、会ってからそんなに経ってませんけど、この子はたぶん我慢強い子です。トラックに轢かれかけた言うのに、ここに来るまでに一回も泣きませんでしたしね。」

 

 ま、泣きそうにはなってたし、死ぬいう感覚がまだはっきりしてないやろうから、よく分っとらんって面もあるんかもしれんけどな。ここは子供の鋭い感覚っちゅうことで、一つお願いしますがな。って、俺誰に言ってんだろ?

 

「親に迷惑かけられへんから、わがままも言えへん。聞こえはええかもしれませんけど、到底5歳児がすることやありませんで。子供は子供らしく、わがまま言って叱られてるのがちょうどいいんとちゃうかな?な、嬢ちゃんも。」

 

「…………。」

 

 空気が、重い!!!ごめんなさい出しゃばりました。謝りますからシリアスだけはやめてけろ~!!

 

「なのはは……。」

 

「……。」ビクッ!

 

「お母さんたちに迷惑がかかると思って、ずっと我慢してくれてたの?」

 

「……。」コクリ

 

「そうなんだ。ホント、何してるんだろ、私。小さな娘にわがままも言わせないで、挙句には死んじゃいそうになってたなんて。それも、私の全く知らないところで……。私って、母親失格ね。」

 

「でも、この子は今ここに居る。」

 

 そう、まだ死んだわけやあらへん。気づいただけでもめっけもんや。

 

「それでいて、桃子さんはこの子の気持ちを知ることが出来た。」

 

 そうなのだ。知らなければ何もできない。でも、知っていれば何かが出来る。

 

「まだ、間に合うんと違いますか?」

 

 そう、まだ間に合う。管理局の白い悪魔の誕生を阻止することは!!え?そこは家族の絆が~とかっていう場面じゃないかって?いや、俺シリアス苦手やから。

 

「っと、高々5歳児の客がいろいろ出しゃばり過ぎましたね。すいません。」

 

「ううん、むしろありがとう。だって、私じゃ気付けなかったもの。」

 

「お役にたてたなら何よりです。あ、お詫びにこれを……。」

 

 俺はポケットからガムを取り出す。家の近所のコンビニに売ってたガムや。ポケットに入れっぱなしやったんで、この機に押し付けておく。

 

「え、いいわよ……。」

 

 いやいや、受け取ってくださいよ。

 

「まあ、子供の気遣いもたまには受け取るってことで。」

 

 だって……。

 

「……ありがとう。」

 

 そのガムは……。

 

「ん?……“両親が忙しくて寂しい子供の気持ち味”?」

 

 そうなんよ。まさしくこれは桃子さんのためにあると思わないか?……食べるとなんだか切なくなりました。

 因みに、この“長文タイトル味シリーズ・ガム編”は、他にも“告白しようとしてた女の子が校舎裏で告白されてるのを見たときの気持ち味”や、“自分に生き別れの兄がいたことを知った気持ち味”などなど、なかなかに面白そうなものがそろってる。一周回って普通になりかけた“イチジク味~青春の甘酸っぱさを君に~”なんてのもあったな。

 

「えっと……その……。あ、そうだ!お礼にシュークリームを奢るわね。持ち帰りでいいかしら?」

 

 流石にコメントに困ったらしい。明らかな話題転換である。いや、翠屋のシュークリームがタダでもらえるならうれしいんやけどね。

 

「ああ、それならこの子と一緒に食べさせてもらってもいいですか?まあ、まだ桃子さんもお仕事中ですしね。」

 

「うふふ、あなた以外に客はいないけどね。それに今日はもう閉めるわ。帰ってなのはとお話ししないとね。でもそうね、準備に少し時間がかかるから、ここで食べる分を用意するわね。もちろん、持ち帰りようとは別で。」

 

「いや、そこまでしてもらわんでもええですよ。」

 

「ここで食べる分はなのはの子守代だと思って。」

 

 ふむ、そこまで言うなら貰っとこう。美味いものに罪はない!!……何言ってんだろ。

 

「じゃあ用意してくるわ。そこのテーブルに座って待っててくれる?」

 

「りょーかいです。ほな、ちょっとここ座っとこか。」

 

「うん……。」

 

 さて、後はこの陰鬱ロリにいかに本音を言わせるかやけど、ぶっちゃけ今のままでも家族会議なりなんなりすればいけるんとちゃうかな。せやけど、ちょっとだけお手伝いや。この借りは大きいでっせ。ふっふっふっふっ……。 

「よし、じゃあ改めて、初めまして、俺は山本空也。陰鬱ロ……じゃなかった。嬢ちゃんの名前は?」

 

 危ない危ない、まさか聞かれてないよね?……よし、大丈夫。

 

「高町なのは……。」

 

「そうか。じゃあなのはちゃんって呼ばしてもらうわな。俺のことは好きに呼んでな。」

 

「……。」

 

「確か、あそこで働いてるのがお兄ちゃんやんな?」

 

「うん……。」

 

「ほかにも兄弟居るんか?」

 

「うん……お姉ちゃんが一人。」

 

「そっか……。お姉ちゃんは、何してんの?」

 

「お父さんの、お見舞い……。」

 

「お父さんは、病気か何かか。」

 

「怪我だって言ってた。あと、もうちょっとしたら退院できるって……。」

 

「そうか、そりゃよかったな。」

 

 どうやら無事回復に向かってるようで何より。

 

「お母さんのことは好きか?」

 

「うん……。」

 

「お兄ちゃんと、お姉ちゃんもか?」

 

「うん……。」

 

「はい、お待たせ。シュークリームと飲み物です。」

 

「ああ、ありがとうございます。」

 

「なのは、それじゃあちょっとだけ待っててね。空也君も少しの間、なのはをお願いね。」

 

「はい。……ほな、とりあえず食べよか。……いただきます。」

 

「いただきます……。」

 

 うん、本日2回目ながら美味いな。まあ自分でも作れるけど。最初は味の再現に苦労したなぁ。完成するまでに1000個くらいは作った気がする。

 

「なのはちゃんは、お母さんたちのことが好きやから、ずっと我慢しとってんな。大好きな家族が大変な時に、自分がわがまま言ったら迷惑掛かるから、だから自分が我慢しようってか。」

 

「…………。」

 

「すごいと思うで。」

 

「え……?」

 

「いや、普通君くらいの年の子は、やれ玩具が欲しいだのお菓子買ってだの、親に対してわがまま言って困らせてばかりやからなぁ。だから、すごいって言ってんねんよ。」

 

 正直、俺の前世なんてひどいもんやった……はず。聞いた話では、マスクドライダーの変身ベルトを買ってもらおうと相当ごねたそうで。典型的な大阪人で無駄使いの嫌いなオカンはこっぴどく怒ったらしい。その年のクリスマスプレゼントはベルトになったけど。

 閑話休題。なのはちゃんの精神は独特の成長を遂げてるってことやね。流石アニメ主人公。

 

「でもさ。俺はそういうとこも含めて家族やと思うよ。互いに気遣うのが家族ってわけやないと思うんや。確かに気遣いは大事やけどな。それでも一緒に笑って、楽しいことも寂しいことも共有する。そういうのが家族と違うんかな。だからさ、なのはちゃんが一人で抱え込む必要はないと思うんよ。寂しいときには寂しいって言ったらええ。悲しいときは泣けばええ。嬉しいときには笑えばええ。そういう風に過ごしていくんが家族なんやと俺は思うよ。」

 

「わたし……泣いていいの?……寂しいって言っていいの?」

 

「おう、勿論や。ああ、でも言うだけ終わったらあかんねんで。そっからちゃんと家族で話し合わんとな。」

 

「……ひっく……ひっく………うわぁぁぁぁん!!」

 

 いろいろとため込んでたらしい。大泣きやな。まるで俺が小2の時に2階から1階までを階段で転げ落ちた時並みやな。ああ、懐かしい思い出である。

 

「よーしよーし。泣くんはええけどシュークリムはお皿に置こか。いろいろと大変なことになってるから。」

 

 もうぐちゃぐちゃである。握りつぶされたシュークリームの上にぽたぽたと涙と……まあ汁が零れ落ちとる。……塩味で意外とマッチするかも。今度生地にちょっとだけ塩混ぜ込んで作ってみよかな?

 

 とりあえず、なのはちゃんの手からシュークリーム(ょぅじょ汁付)を救いだし、落ち着かせるために頭を撫でていると、桃子さんが戻ってきた。恭やんも来た。因みに恭やんとは、高町恭也の事である。普通は7歳ほど歳下の子供に渾名でなんてよばせなるはずもないが、そこは器が大きいらしい。と、言いたいが、本人曰く「まあ、お前は年下に思えない。と言うか年上に思えるし、礼儀を欠くこともないから別にいい。できれば呼び捨ての方が……。」と言うことである。だったらあだ名で呼ぶよね。まさしく“かみやん”と同じノリでやな。あ、でもそうすると“たかやん”になるのか。ま、どうでもええか、そんなこと。

 ん?こっちすっごい見てる。てか睨んでる?この歳からシスコーンなのか。世の中はケロッグの風潮だというのに。困ったもんですんじゃ。

 

「なのは……。」

 

 桃子さんがなのはちゃんをひしっと抱きしめる。わぉ、服に幼女汁がつくのもお構いなしやな。これぞ家族ぱぅわーか。先ほど手に着いた幼女汁をふき取ってる俺はただの他人。大丈夫。この売ったりせずにきちんと処分するから。だからその布巾をポケットに入れようとするんじゃない恭やん!!

 おっと、俺の視線に気づいたんかそっと布巾をテーブルに戻した。そうだ、それでいい。そういう世界に入るのはまだ早い。まだ、引き返せる!!

 

「空也君もありがとう。それからコレ。持って帰って食べてね。」

 

「こっちこそありがとうございます。ほな、僕はもう帰りますわ。」

 

「そうだ、このガムもありがとう。なんだか、なのはの気持ちが分かった気がするわ。」

 

 ああ、さっき渡したガムね。てか、ガムひとつで相手の気持ちが分かったら大した苦労もない気がするんだが。結局は話し合いが大事だよね。“O☆HA☆NA☆SHI☆”じゃないよ。話し合いだよ。悪魔なりの方法とかいらないからね!!

 

「あははは、それは何より……。ああ、そういえばご主人目が覚めたんですね。」

 

「ええ、なんでも突然怪我が治ったそうよ。一応、検査とか、リハビリとかで今日までは入院生活。明日には退院できるそうよ。」

 

「おめでとうございます。でしたら明日は家族会議ですね。」

 

「ええ……そうするわ。」

 

「それではこれで。なのはちゃんも元気でね。」

 

「うん……。」

 

「恭やんも、お兄ちゃんやねんから、妹のこと、しっかりとみといたらなあかんで。」

 

「空也に言われるまでもないさ。と、言いたいが今回は全く気付いていなかったしな。俺からも礼を言わせてくれ。ありがとう。そしてできれば呼び捨てで。」

 

「それは却下。さて、それじゃあさいなら。また1週間後にでも来ますわ。」

 

――ガチャ――

 

 さて、帰ってゲームするぞー!!

 

――おー!!――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

遂にでてきました“管理局の白い悪魔”。あとほとんど出番のないもう一人の転生者。でも大丈夫。これからも不遇だから。

これから徐々にギャグパートが増えて……行く予定だったんですが、次回はシリアスになりそう。(次回“も”か……
まあ、あの人たちが生きてますしね。

てなわけで、ちょっと意味深?な言葉を残して今回は終了。次回話は1週間以内に投稿……できたらいいなぁと思ってます。

今後とも応援よろしくお願いします。

また、誤字脱字等ございましたら、報告していただけるとありがたいです。
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