努力チート(笑)の原作破壊   作:p-フェニルアゾフェノール

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1週間以内とか言ってたけど、気づけば2週間も経ってましたよ。


07

 

 寒い冬と暖かい春が過ぎ、全国的に梅雨入りの時期。ここ、海鳴市も例外ではなく、4,5日ほど、ジメジメとした日が続いとる。

梅雨の時期は誰でも気が滅入るのか、道行人たちの顔にも覇気がなく、気だるそうな表情をしている。

 

 そんな中、俺は海鳴大学病院に来とる。ああ、別に俺が病気したとかそんなことや無いで。てか、厳しい修行や何やで鍛えられた俺の体やったらたぶんほとんど病気とかせんのちゃうかな。っと、脱線してしもたな。それでやな。何で俺が病院に来とるんかというと、はやてちゃんのお見舞いのためやねんな。とは言っても、はやてちゃんかてそないにひどい怪我したとかやないんよ。ただ、はやてちゃんの両親がな……交通事故で死んでしもたんよ。

 

 俺がこの事を知ったんは昨日の夜。事故発生から3日は経ってみたいやな。何で俺がそないな事知っとるんかっちゅうと、実際に本人たちから聞いたからやねんな。正確には八神夫婦の幽霊からやけどな。

 

 事故が起こったんは4日前の夕方。八神家が3人そろって車で買い物しに行く途中でな、対向車線を走ってたトラックが突っ込んできよったらしい。運転席に座っとった八神父はほぼ即死状態。後部座席に座っとった八神母は、同じく後部座席に座っとったはやてちゃんをかばって重症。病院に搬送されるも2時間後には死亡やと。はやてちゃんは奇跡的にほぼ無傷やったらしい。たぶん闇の書が関係してるんとちゃうかな。ぎりぎりで対物障壁張ったとか。

 

 まあ、そんなこんなで今一人ぼっちになったはやてちゃんを家に帰すわけにもいかず、少しの間だけ検査入院も兼ねて病院が保護と。

 

原作どおりになるなら、グレアム提督が財産管理なんかを名乗り出てはやてちゃんは一人暮らしするんやろうけど、今回はそうはならんで。

 実はな、八神夫婦にはやてちゃんのこと頼まてな。こっちも了承したさかい、せめてヴォルケンズが出てくるまでは家で引き取るつもりや。とは言っても、保護者役は“山本修也”になるし、一緒に暮らすにしてもこっちの家はバリアフリーでもなんでもないから、八神家に居候みたいな形になるけど。ま、家同士が近いから行き来は簡単やねんけどな。

    

 そんなわけで、最終的には財産管理はグレアム提督。身の回りのことはこっちでやるっちゅう形に持っていけたらええかなとは思っとる。

 ま、いろいろ考えはあるけど、最終的にははやてちゃんの意思を尊重ということでいこうと思う。せやから、先ずははやてちゃんのお見舞いからやな。

 

 

 

 

 

 さて、病院の中に入ったはいいけど、はやてちゃんがどの病室に居るかわからんし、そもそも会えるかどうかもわからん。ここは素直に受付に聞きに行けばええかな。

 

「きみ。」

 

「はい?なんですか。」

 

 いざ、受付に行こうとしたら、後ろから声かけられた。振り向いてみると白衣の姉ちゃんがこっち見とる。何やこの人、どっかで見たこと有る気ぃすんねんけどな。どこで見たんやろ?

 

「えっと、お父さんとかお母さんと一緒じゃないのね。もしかして迷子かな?」

 

 ああ、ただ単に親切やねんな。でも心配後無用。迷子でもないし、ましてやこの世界には両親もいませんよー。いや、さすがにそんなこと言わんけどさ。

 

「えっと、一人できたんです。ちょっと友達?のお見舞いに。」

 

「そうだったの。よかったら私が案内してあげようか?友達の名前は何て言うの?」

 

 お、ラッキー。これでわざわざ受付まで行かんでも済むな。やっぱり日ごろの行いがええからやろな。

 

『マスター、それは無いと思います。』

 

『フィニスェ……。さりげなく心を読むんやない!そしていきなり念話すな。』

 

『…………。』

 

 うわ、言いたいことだけ言って黙りよった。まあええわ。さっさと案内してもらおか。

 

「えっと、八神はやて、言うんですけど。」

 

「あーっと、はやてちゃんのお友達なんだ……。」

 

 ん?反応が芳しくないぞ。もしかして面会謝絶とか?

 

「もしかして、会えなかったりするんですか?」

 

「いや、そうじゃないんだけどね……。まあ、大丈夫かな……。分かったわ、ついてきて。」

 

 意味深な事言いよるなこの人。なんかあんのかな?ま、行ったら分かるかな。

 

 

 

 

 

 白衣の姉ちゃんについて4階まで上がってきた。はやてちゃんはこの階に居るらしい。

 

「そうだ、私は石田って言います。はやてちゃんの担当医ね。」

 

 ああ、この人があの石田医師か。そら見覚えあるわな。ま、こっち来てからは一回も見たこと無かったけど。

 

「えっと、自分は山本空也って言います。」

 

「ああ、君が……。」

 

 え、何その反応。まさかはやてちゃんが変なこと言ってるとか?うわぁ、なんて思われてるかめっちゃ気になる。

 

「えっと、はやてちゃんからなんか聞いてたり……?」

 

「ええ。とっても面白いお兄ちゃんみたいな子だって言ってたわよ。」

 

 ほっ。特に変なこと言われてなくてよかった。ょうじょ好きの変態ですとか言われてたらもうこの病院こられへんかったな。

 

「あと、お兄さんと二人で暮らしてるんだっけか?お兄さんのほうはあんまりあったこと無いとも言ってたわね。」

 

 まあ、普段は家におらんからな。正確にはこの世界のどこにもやけどな。仕事のときくらいかな、“山本修也”になるんは。手かそんなことまで言ってんのかよ。俺の個人情報の流出が激しい点について……。

 

「まあ、兄貴もいろいろ大変ですから。」

 

 だからその話は置いときましょう。ぼろが出たら困るし(主に俺が)。

 

「そっか……。さ、着いたわよ。ここがはやてちゃんのいる病室ね。個室だから多少は大きい声でも大丈夫だけどあまりうるさくはしないでね。」

 

「りょーかいです。」

 

――コンコン――

 

「はやてちゃん。石田です。入っても大丈夫かしら。」

 

「どうぞ。」

 

――ガラガラ――

 

「おはよう、はやてちゃん。」

 

「石田先生、おはようございます。」

 

「今日はお友達が来てくれたわよ。」

 

「友達……?」

 

「よっす、はやてちゃん。元気しとるか?」

 

 1週間ぶりやけど、あんまり変わっとらん……ちゅうわけにもいかんみたいやな。前会った時よりもちょっとやつれとるな。ま、普通はそうもなるわな。

 

「兄……やん……。」

 

「あら、そんな呼ばれ方されてるのね。」

 

「なんか始めてあったときから……。」

 

「って、ちょっと待って。今のなし!!」

 

 俺を見て一瞬呆然としたはやてちゃんやけど、次の瞬間には顔を赤くして慌てだした。なんかあったか?

 

「うう、ついいつもの癖で呼んでもうた。めっちゃはずかしぃ……。」

 

 え、もしかして石田医師に俺のこと“兄やん”って呼んでんの聞かれて恥ずかしがってんの?うそやろ……。あのはやてちゃんが……?

 

「あら、いいと思うわよ。それに、はやてちゃんこの前、お兄ちゃんみたいな人だって言ってたじゃない。」

 

「あ、ちなみに自分のほうが年下ですよ。5ヶ月ほど。」

 

 うーん。しかし、初対面のときからあんだけ強引やったはやてちゃんがこれしきのことで恥ずかしがるとは……。人の羞恥のツボっちゅうんはよう分からんな。

 

「そ、そや!兄や……山本君は何でここに?」

 

「あら、はやてちゃん。ここには私たちだけしかいないんだし、兄やんって呼んでくれていいのよ。」

 

 石田医師、めっちゃいい笑顔やな。からかう気満々やん。ここは便乗するしかない!!

 

「そうやで、はやてちゃん。いつもは兄やん兄やん言うて俺の回りちょろちょろしてるくせに、こないな時だけそんな呼び方せんでも。」

 

「うう……。二人とも私が恥ずかしいの分かってて言ってるやろ……。いじわるや……。」

 

「ふふふ、はやてちゃんが恥ずかしがってるの、始めてみたかも。でも残念、私はもう仕事に戻るわね。」

 

「あ、わざわざ案内してもろて、どうもありがとうございます。」

 

「いいのよ、ちょうど暇してたところだから。じゃ、私はもう行くわね。空也君はゆっくりしていってね。」

 

「はい。」

 

――ガラガラガラ――

 

「何や、面白い先生やな。」

 

「うん、そやな。それにめっちゃ優しいし。」

 

「そうか……。」

 

「うん……。」

 

「あのさ、はやてちゃん。」

 

「うん……?」

 

「一緒に暮らすか。」

 

「え……?」

 

「俺と、兄貴と、はやてちゃんの3人で。」

 

 急展開!!あまりにも急展開!!あれやな、野球中継1回裏から見ようと思ってテレビつけたら6回表やったくらいの急展開やな。

いやさ、俺シリアスとか苦手やから。こう、勢いで言っちゃた方がええかなと。反省はしていない、後悔は……ほとんどしてない。いや、さすがに早急すぎたかなとは思うよ。事故から4日ぐらいしかたってないのに、親の死を受け入れるとかふつう無理やしな。しかも5歳児となればよけいにな。

ま、はやてちゃんの両親に頼まれとるし、一緒に暮らす方がいろいろ楽かなと思ってな。

 

「…………。」

 

「ま、今日中に決めなあかんわけでもなし、ほかにもいろいろ選択肢はあると思うから、いっぺん考えてみてや。なんなら石田先生とも相談してな。」

 

「うん……。」

 

「さて、しんみりした話はこれでおしまいな。はやてちゃんはなんかしたいこととかあるか?」

 

 脱シリアス。ようこそ楽しい世界へ。これではやてちゃんが乗ってこうへんかったら一人でトランプタワーを作るしかない!!(使命感)

 

「えっと……。そや、トランプでもしよか。確か棚の上にあったはず……。」

 

「ん、これやな。せやな、先ずはババ抜きとかどうや?」

 

「よっしゃ、兄やんにはまけへんでぇ!!」

 

「ふっふっふっ、お兄ちゃんとしての威厳をみしてやろうぞ!!」

 

 うんうん。やっぱりシリアスよりもこういうわいわいしたのがええよな。

 

 

 

 

 

 トランプやらオセロやらで遊ぶこと3時間。久しぶりに遊んで疲れたのか、はやてちゃんは寝てしもた。このままここに居ってもすることも無いさかいもう帰るわな。

 

「ほな、今日はもう変えるわな。明日もまた来るわな。」

 

 そういいながらはやてちゃんの頭をなでる。しかし、こうしてみてるとホンマにただの女の子やのにな。両親の死に、闇の書の侵食。ここまでくると残りの人生ほとんどが幸福やないと採算とれんでな。ま、闇の書に関してはこっちでもできる限りのことはするつもり、っちゅうか現在進行中やねんけどな。

 ま、そこらへんも含めてこっちもいろいろがんばるからな。はやてちゃんも、強く生きろよ。

 

「……お母さん……お父さん。」

 

「ッッッ!!」

 

 ね、寝言やんな。起きて変よな……。起きてなかった。って、泣いとるし……。

 

「はやてちゃん……がんばれよ。」

 

 今現在も、そしてこれからも大変なことに巻き込まれるであろうこの少女にも、どうか幸せが訪れますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~予告編(嘘)~

 

 生きることを選んだ少女と、守ることを選んだ少年。そんな二人は穏やかな日々を送っていた。

 

「うん、今日も翠屋のシュークリームはうまいな。」

 

「兄やん、醤油とってー。」

 

――しかし、それはつかの間の平穏であった。

 荒れ狂う時代の波が二人を翻弄する。

 

「あ、小学校の入学手続してねぇや。」

 

「わ、わたしを一人残して行くなんて……。」

 

――一人残された少女は、真実を求め旅立つ。

 

「ここがあの女のハウスね!!」

 

「ははっ。」

 

「あかん。それハウスやない、マウスや!!しかも規制されるやつや!!」

 

――そして明かされる真実

 

「そんな、嘘やろ……。嘘って言ってや、兄やん!!」

 

「すまんけど、これが現実や……。」

 

――少女は少年を取り戻すために禁忌の力に手を出す。

 

「起きて、闇の書。」

 

「闇の書の軌道を確認しました。」

 

「我ら、闇の書の収集を行い、主を守る守護騎士にてございます。」

 

「夜店の主に集いし雲。」

 

「ヴォルケンリッター。何なりとご命令を。」

 

「みんな、頼んだで。」

 

――そして舞台は、宇宙へ……

 

「遂に、ついにここまで来たで!!兄やん!!いや、魔王・あああ!!」

 

「ここまで来てしまったか。八神はやて……いや、闇に選ばれし勇者はやてよ……。」

 

「私はおまえを倒してあの頃の幸せな生活を取り戻すんや。いくで、みんな!!」

 

――激しい死闘の末に息も絶え絶えになりながらも向かい会う勇者と魔王

 

「魔王!もう観念しいや。たとえここで私が倒れたとしても、10分もすれば援軍が駆けつける。ここでもうおしまいや。」

 

「ふっふっふっふっ……。くははははははは!!」

 

「なんや、なんでそないに笑ってるんや!!」

 

「いつから俺が魔王だと錯覚していた……。私は魔王様の手先の一人にすぎぬ。あそこを見るがいい。」

 

「なんや、星しか見えへんで……。いや、ちょっと待って。さっきよりも光が強なっとる?」

 

「あれは真の魔王、Nanoha・T・Takamachi様が誇る最強の攻撃の準備段階だ。その名もスターライトブレイカー。あの攻撃を受ければ地球なぞひとたまりもないわ!!」

 

「スターライトブレイカーやて!!まさか、(star)一つぐらいなら軽く(light)消し飛ばせる(breaker)ほどの威力からその名がついたとされるあの……!!」

 

「フフフフフ……。どうやら魔王様の到着のようだぞ。」

 

「あああ、お疲れさま。もう下がっていいよ。」

 

「いえ、私もここで最後まで見届けます。」

 

「そっか、わかったよ。」

 

「(くっ、なんちゅう威圧感や……!!経ってるだけでも精一杯や……!!)」

 

「君かな、うちの子にあれしてくれちゃったのは。」

 

「だ、だったらなんやっちゅうねん!!(虚勢張るぐらいしかでけへんなんて……!!)」

 

「なんだか生意気だなぁ……。少し……頭冷やそうか……。」

 

「ぐはっ!!(なんや!?今何が起きたんや!?気づいたら吹き飛ばされとった!?)」

 

「ある……じぃ……。」

 

「その声……シグナムか!!」

 

「ここは、我らに任せて一度退却を……ゴホッゴホッ!!」

 

「そんな、その体であれの相手なんてできるわけが……。」

 

「主!!あれに対抗できるのはあなただけです。しかし、ここであなたが死んでしまえば、だれが地球を救うというのですか!!」

 

「そ、そんなん言うたかって……。」

 

「しっかりしてください、わが主。一度逃げて、力を蓄えてください。魔王を打ち滅ぼせるだけの力を。」

 

「シグナム……。」

 

「はやてちゃんは、やらせませんよ……!!」

 

「シャマル……。」

 

「はやてのご飯はギガウマなんだ……。だから、絶対こんなとこで死なねぇ!!」

 

「ヴィータ……。」

 

「盾の守護獣。ここで主を守れなくて生きる意味などない……!!」

 

「ザッフィー……。」

 

「我らが主よ。どうか、我らの願いを聞き入れてください。」

 

「……わかった。せやけど、絶対に死なんとってな!!すぐに助けに来るから!!それまで持ちこたえるんやで!!」

 

「それが、主の望みならば……。」

 

――夜店の勇者・はやての命運は如何に!!そしてはやては、真の魔王、Nanoha・T・Takamachiに勝つことができるのか……!!

 スチィーヴン・ハンバーガーが手掛ける、笑いあり、涙あり、アクションありの超大作!!

 魔法少女リリカルなのはTheMovie~なぜ夜店のたこ焼きはこんなにも高いのか~。近日公開!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

久しぶりの投稿ですが、相変わらずの駄文でしたね。
投稿が遅れたことを敢えて言い訳するなら、俺氏受験生ry……。

これから先、シリアスを書く予定はありません……たぶん。だって、今回ので書けないことがわかりましたから。
これからは、笑い:バトル:恋愛=100:10:1ぐらいで行けたらなぁと思います。たぶん、恋愛と書けない。ラブコメも多分無理。希望があれば頑張って書きますが。

最後の嘘予告はあれです、受験のストレスの結果です。後悔しかありません。消さないけど。

そんな感じで今後も頑張っていきたいと思いますので、温かく見守ってやってください。マジで。受験と合わせてストレスのダブルパンチとか無理なんで。ほんっっっっっとにおねがいしますよ!?

そんなわけで、努力チート(笑)の原作破壊はまだまだ続きます!!
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