超越者:スフルトゥア・レヴィアタン   作:界越者

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お久しぶりです!
仕事が忙しく執筆時間が15分ぐらいしか取れない日々…待っていた方はお待たせしました。
まあ自己満足作品なんで色々納得できない所があるかもしれませんがお許しを。
では第2話をどうぞ。


雹斧の彗卿

「戦争が始まる。」

 

大広間…シトリー家の中で会議や食事を食べる場所として使われる場所であり、今は会議中である。

おっと、いきなり話が進んでいて困惑している奴らもいるだろうからまずは簡単に自己紹介からしようか。

俺の名前はスフルトゥア・シトリー。

プロローグでは名前も出なかった男だ。

うん?いきなり話が飛んだ理由?まあそうだな…だって特に話すことも無いからさ。

まあ強いて言うなら…俺はこの家に産まれて良かったと思ってるよ。

親父は俺に生きていく上で必要な知識と心の強さを与えてくれて、お袋は家族の暖かさがどれだけ心地いいのかを教えてくれて、妹のセラフォルーは少々臆病ながらも俺の後ろに必ずついてきて俺の手助けをしてくれる。泣き虫なのがまた愛嬌があり、数年前までは風呂も寝るときも一緒な程べったりだった。

 

「聞いているのか、スフルトゥア?」

 

「聞いてるよ、親父。」

 

おっと、訝しげな顔で俺を見てくる親父がいる。

まあだから俺は幸せさ……強いて言うなら最近お袋の調子が悪いところが気にはなってるが。

 

「うむ……今回の戦争では魔王レヴィアタン様の下に赴き、天使と堕天使の幹部殲滅に当たることになる。お前の弟分のサーゼクス・グレモリーはルシファー様の下らしいな?」

 

「ああ、ゼクスか。まああいつの力を考えれば、ルシファー様の下でヤハウェ相手に力を振るった方がいいだろうな。」

 

サーゼクス・グレモリーは俺の弟分になる。初めて会ったのは親父が72柱の会合に行った時だ。

滅びの魔力というバアル家の力を持つゼクスだが、力の使い方がお粗末過ぎて助言した事がある。

それからは兄上と慕ってくれるようになった。

 

「グレモリー家の男がバアル家の力をな……今聞いてもとんでもない事だな。バアル家がグレモリー家を恨んでいるのは明白か。」

 

「けどお兄ちゃんは[《ひょうふのコメットロード》雹斧の彗卿]として冥界に名前は知られてるでしょ?」

 

彗斧の雹卿…シトリー家は水を司る家系だ。セラフォルーは氷を得意とし、親父は水。お袋は元々名のある家系で、突出しているのは地を操る力。セラフォルーはお袋の血をあまり受け継げなかったのか水と氷を得意としてかなり鍛えていた。

俺は親父とお袋の血を色濃く受け継いでいるようで、地…大地から生成される物質と水を操れた。

そして操り始めたのは雹と鉄。現存する鉱物の中では強度は低いかもしれないが、そこは技術と機転でカバーをし、鍛えに鍛えた体で戦う。

まあ詳しい事は戦いで見せる事もあるだろうからこの辺りでやめておこう。

 

「そうだな……まあスフルトゥアが功績を残すのは分かってるさ。……私が気にしているのはセラフォルーだ。」

 

「うぅぅ……」

 

セラフォルーが俯き俺の服の袖を掴んで来た。

セラフォルーはまだ悪魔で言う成人を済ませたばかりだ。それはゼクスも同じだが、ついこの間セラフォルーは最上級悪魔の試験を落としてしまった。

それで自信を無くしてしまったのか、今まで積極的にやってきた修行も休んでいる始末だ。

 

「セラフォルー……お前はどうしたい?いや、この聞き方はいかんな。中級悪魔以上は戦争へ参加する義務がある。もし戦争に出たく無いと思っているなら…すまないがそれは受理されない。」

 

「………戦争になんか行きたく無い。でもっ!…お兄ちゃんとお父さんは行くんだよ…ね?」

 

「当たり前だ。ルシファー様にベルゼブブ様、アスモデウス様にレヴィアタン様に忠誠を誓っている我等72柱。戦争に参加しないなどという世迷言を吐く事などあり得ない。」

 

「親父の言う通りだよセラフォルー。確かに戦争は恐ろしい物だ。お前が産まれる少し前にも戦争はあった。その時に俺の知り合いは堕天使に消滅させられたよ。ぶっちゃければ俺も怖いさ。死の概念なんて理解したく無いが……後に残ったものは悲しみを抱くからな。けどな…それでも大事な人を守りたいという気持ちはある。だから戦争に行く。ただ蹂躙されるだけなんて嫌だからな。セラフォルー…怖いなら兄さんが守ってやる。やられそうになったら直ぐに駆けつけてやる。だから行こう。……お前は強い子だからな。セラフォルーがいれば俺も頑張れる。」

 

俺は大事な人を守るために戦う。そう決めているんだ。

 

「お兄ちゃん………」

 

「……覚悟はできたようだな。」

 

 

 

「兄上!」

 

「ゼクスか……お前はルシファー様の所に行くんじゃ無いのか?」

 

あの日、セラフォルーが戦争へ行くと覚悟を決めた日から数日後…ついに戦争が始まった。

親父は先にレヴィアタン様の所へ行っているようで、俺はセラフォルーと共にお袋の見舞いに行った後だ。

その途中でゼクスにあったのだが、どうやら緊張しているようでゼクスを取り巻く魔力の流れが乱れているのを感じる。

 

「緊張してるのか?」

 

「……そうですね。なにせ初めて戦争に参加するもので……」

 

はははと苦笑いをするゼクスは、俺の隣で緊張気味なセラフォルーを一瞥して俺に近寄ってきた。近いぞ、ゼクス。

 

「す、すいません。あの…セラフォルーは大丈夫なんですか?」

 

緊張しているのかさっきからあっちをウロウロこっちをウロウロとジグザグに飛び、ハッと前を向いて俺たちが先に行っているのを見て追いかけてきて、またしばらくするとあっちをウロウロこっちをウロウロとする…そんな事を繰り返しているセラフォルーを見て、この戦争を生き残れるか心配になっているのかゼクスは眉を潜めていた。

 

「……戦争になればセラフォルーも気持ちを切り替えると思うがな……。ゼクス、聞いていると思うが、今回の戦争はかなり危険だ。魔王様たちもそうだが、ヤハウェやアザゼル…あいつらの頭もイかれてきている。誰が好き好んで二天龍が目撃された地で戦争をしようと思う?」

 

「やはりあの噂は本当ですか……二天龍…赤き龍の帝王ドライグに白き龍の皇帝アルビオン。あの2体が……」

 

ドラゴン…俺が産まれるより前から存在している最強種の生物。六大龍王の1体であるティアマットは幼い頃から友人だが、中には気性の荒い者もいて、特に二天龍は仲が悪く…よく喧嘩をしては冥界の土地を一部地図から無くすらしい。

 

「まあ俺らみたいなちっぽけな存在には見向きもしないだろうけどな。」

 

「兄上の存在がちっぽけなら、僕なんか塵とかでしょうか?」

 

そんな事をしゃべりながら決戦地へ向かう俺たち。気持ちが程よく解れてきたのか、ゼクスの魔力は別れる時には落ち着いていた。

そして戦争の始まりであろう、ルシファー様の巨大な魔力が空中を覆った。

そういえばのリブラートの奴はまた参加しないのか?ルシファー様の孫で、力も確かなのにな……まああんな親父がいれば引きこもるか。この前会った時は人間の女と尻の良さを淡々と語られたがな。

 

 

 

「スフルトゥア様!」

 

戦争が始まり3時間が過ぎた頃…雑兵であろう天使や堕天使を俺とセラフォルー、そしてレヴィアタン様の血筋であるカテレアの3人で一網打尽にしていた頃、1人の中級悪魔が俺に近づいてきた。かなり切羽詰ってるようで、肩で息をしていた。

 

「どうした?顔が蒼白だが……」

 

「ま、魔王アスモデウス様とベルゼブブ様が戦死!魔王ルシファー様もヤハウェとの戦闘で重傷!魔王レヴィアタン様は現在ミカエルと戦闘中の為、代理としてシトリー家のスフルトゥア様が軍の指揮を執れとの事です!」

 

おいおい…上司が殆ど全滅じゃねえか。

 

「カテレア!現状報告!」

 

「ふぇ!?は、はい!現在レヴィアタン軍の損害は4割を超え、アウルストー・シトリー殿、私…カテレア・レヴィアタン、スフルトゥア・シトリー様、ディハウザー・べリアル、ロイガン・ベルフェゴール、ビィディゼ・アバドン計6名の隊しか残っておりません!……スフルトゥア様に呼び捨てにされたわ……はう」

 

ん?最後ボソボソ言っていたがなんだ?だがやはり現状は残酷だな。ディハウザーはまだしも、ロイガンにビィディゼはまだ上級悪魔になったばかりで戦争未経験者だ。このままではジリ貧か……

 

「まずいな…こうまで俺たちの上層部がやられてるとは……おい、今いる72柱を始めとした悪魔陣営の生き残りは何割だ?」

 

「………5割を切っています。」

 

衝撃の事実すぎる!くそったれが……半壊してんじゃねえか!

 

「親父、ディハウザー!数名引き連れてルシファー軍と合流!ロイガンとビィディゼは隊員全員連れてベルゼブブ、アスモデウス軍に合流しろ!カテレアはレヴィアタン様の援護に迎え!レヴィアタン軍は解散だ!」

 

俺がそう言うなりそれぞれが渋い顔をしたが、親父とカテレアは俺の事をよく知っているからか快く俺の命令に従ってくれた。

去り際にセラフォルーが頑張ってと頬にキスをしてくれた。負けるわけにはいかないな。

目の前には下級天使の光弾。それを人差し指で弾き後方にいるこの場限りの部下に激励をかける。

 

「ほら来いよ雑兵共が……お前ら!気を抜くな!ここを凌いで天使長を打ちに行くぞ!!」

 

「「「はっ!!!」」」

 

 

 

 

 

「………はあ。」

 

「な、なぜ溜息をつくのですか!」

 

あれから5日……部下を死なせまいと動いていたが、まるでゴミのように半数が消滅させられた部下を見て溜息をついてしまった。それと部下を消し去った目の前にいる、元々はブロンドの髪で美人なのだろうが、5日もまともな休息がとれてないのか髪はボサボサで顔に汚れが見える女。

なぜこんな女に俺の部下がやられなければいけなかったのか…こうしてみればこの女は上級天使。俺の部下は最上級悪魔を含めて10人。それが半壊だぜ……まさかの実力保持者に今までの戦いが前戯かよってほどの高揚感。

 

やっぱ戦争はこうでなくちゃならねえよなぁぁ!!

 

「さあ殺ろうゼ。俺は今、興奮してんだよ!」

 

「ま、魔力の量が桁違いすぎますわね……あなたは魔王ですか?」

 

どうやら相手は魔王様達とは戦っていないらしい。これは好都合だな。

 

「いんや…俺なんか魔王様には遠く及ばないさ!」

 

ここで殺してもいいし、逃げられてもこの強さを天界側に知らせれれば儲け物だ!

 

「くっ!?喰らいなさい!」

 

俺の周囲に浮かび上がる光の弾、そして女の右手に現れた雷弾と左手に現れた水弾。いきなりの技の種類に気が削がれる。短期決戦タイプらしい戦い方だ。

 

「絶氷魔の息吹」

 

ただ淡々と…この程度では俺に傷はつかないぞという意味を込めて大気を凍らせる。この程度では流石にやられないだろう。周囲の空気が完全に凍り、息を吸えば肺が凍る程度だ。既に光の弾は凍り砕け散った。大天使なら……

 

「ひっ…………」

 

睨みを利かせた瞬間びくりと震える女。持っている杖が凍り付き、服さえもまるで氷のようにパリパリと音を立て始めた。

 

「………………よわ。」

 

まさか障壁がここまで薄いのは驚いた。皮膚が凍ってないということはある程度上級の障壁か、もしくは元々身にしか障壁を纏っていない証拠だな。

アジュカやゼクスが五十程障壁を張っても身動きが取れなくなるぐらいの威力だったから、セラフォルーの修行の為に改良したこの技がここまで効くとわな。

 

「ああ、お前もあれか……雑魚兵としか戦ってなかったのか。」

 

「ざ、雑魚兵?」

 

既に半身が剥き出しになり、もう少しで胸が見えそうな所まで服が砕け散っている。

天使相手に欲情はしないが、結局女はこれで戦意が喪失する。少しはやり手かと思ったが実力は上級天使を超えている事はなさそうだ。

 

「中級の悪魔の魔力が余り感じられないし、上級から上の悪魔は程々に健在中。下級の堕天使や天使を殺してきた身としてはお前らもその口だろう?」

 

この程度では俺の興奮は収まらない。やっぱり織天使、もしくは堕天使幹部並みの実力を持つ奴と戦いたいな……。

 

「それは……っ!?」

 

「まあいいさ。ここでくたばれ、天使。」

 

俺は雑魚には興味無いんだ。

両手に持つのは極大の氷の剣。技とかそういうものでは無い。ただ圧殺するだけの超巨大な氷に過ぎない。

俺はそれを目の前にいる天使に振り下ろそうとする…が、横槍を文字どおり入れてきた黒い汚い羽を持つ堕天使に向かって横に薙ぐ。

光の槍を好んで使うのは堕天使の専売特許だろう。まあ当たらなければどうってことは無いが。

 

「お前は…堕天使コカビエルか。」

 

「ほう…覚えていてくれるとは光栄だな、スフルトゥア・シトリー。何百年ぶりだ?」

 

前回の戦争で俺の友を殺した張本人。あの時の借りを返す時だな。

 

「さてな…ざっと125年ぐらいかね。」

 

氷の大剣を消し腕を組みコカビエルを見る。流石に聖書に記される堕天使なだけあって感じる光力には笑みが浮かんでしまう。

あの頃はまだ上級悪魔の域を出ていなかった俺が、今では好敵手に会えたかのようにワクワクとしている。

 

ああ……こいつを凍らせてみたい。

 

「私たちに腹の探り合いはいらないだろう。あの頃から目をつけていたんだ…私を楽しませろ!」

 

突如光の槍を構えて襲いかかってくるコカビエルに、俺は一本の長剣で応戦する。氷属性の剣っていうだけのものだが、勿論俺の魔力量により強度は桁違いになっている。

 

「はははははっ!!そんなものでぇぇ!!」

 

「喋ってると舌噛むぜ、コカビエルさんよおぉぉ!!」

 

俺の剣とコカビエル槍が交差しお互いの得物が砕ける。直ぐ様新しい剣を作り、コカビエルの後ろに氷の槍を出現させる。コカビエルはニヤリと笑ったまま俺の顔めがけ光の槍を投擲するが、それをわざわざ紙一重で避けてやる。

 

「背中に気をつけろよ!!」

 

「ぬっ!?」

 

俺の作った槍が超高速でコカビエルに迫った瞬間、槍を3本に分裂させ頭と胴体、足に向かって行く……それを見たコカビエルは光の壁を背に張り防御する。

追撃は許さないとばかりにコカビエルが光の槍を2本携え襲いかかってくるが、氷の柱を作りコカビエルの軌道を僅かに動かす。その隙に俺は右手に鉄のガントレットを作り、左手には氷の斧を持つ。

コカビエルの恐ろしさはその戦闘狂な所だ。戦闘狂と言われているがコカビエルは戦争上手。戦いの中で培われる実力は普通の修行に比べ10倍は経験値が違うので、ただ向かい打つだけでは押し負ける。

俺は親友達に力を貸してもらい、自分の戦い方を復習しどんな戦い方なら弱者が強者に勝てるか考えた。

 

やっぱ、力押しじゃね?と言ったリブラート・リヴァン・ルシファーを思い出し、やはりブレスぐらいは吐けるようになれと天魔の業龍ティアマットには火を食わされ、方程式を学んでみたらどうだい?と言った頭脳バカ、アジュカ・アスタロトを思い出し、お前なら堕天使幹部等一撃で仕留められるさと言った親父、お兄ちゃんは私の自慢のお兄ちゃんだよと言ってくれたセラフォルーを思い浮かべ…最後に、お前の強さなら戦争ぐらい簡単に終わらせてくれるだろ?と言っていた友…アルブレス・ルキフグスの事を考える。

 

「長々と戦う気は無いんでね…終わらせてやろう。雹斧バルザック!!!」

 

「……これが雹斧の彗卿か。いいだろう……俺も全力で相手をしてやろう!」

 

俺は斧とガントレットを交差させ打ち響かせる。両手に感じていた重さは直ぐに消え代わりに体が重くなる。

まるで何かを支えるような重さ…俺の背後には約1メートルの薄い水色の斧が漂っていた。

 

コカビエルもこの斧から感じる魔力量に眉を顰めた後、ニヤリと口角を上げた。

 

雹斧とはシリーズだ。俺の技は特別凄いものでは無い。ただ相性が良かっただけの副産物だ。

それが今では冥界では知らないと言われない程の名を得た。

 

「コカビエル、気をつけろよ?こいつは早くて重いぜ?」

 

「誰に物を言ってっ!?」

 

コカビエルが背後に出した幾千もの光の槍…それが瞬く間に破壊されていく。

まるで彗星のような輝きの物が通過していくだけでだ。

 

「うっ…おおおぉぉぉ!?」

 

狩るものが無くなった斧は次にコカビエルに向かう…まあ向かわせているのだが、いかんせん重い。

考えられないほど重い。

いやまじで。

 

「ぐおぉぉぉ!!!」

 

コカビエルは威力を殺そうと羽を広げ光力を吹き出す。それでもその斧に押されコカビエルは顔を歪ませる。

質量保存の法則…等とアジュカは冷や汗を流していたのを思い出す。

 

知らん。あれだ、俺の魔力の重さが斧に反映されてるだけだ。多分。

 

え?お前の技だろって?いやいや…なんか混ぜたらこうなった。が正解だ。ぶっちゃけあれはコカビエルに近づきたくない為のもので技ではない。

 

「なんという重量だっ!?はははっ!腕に罅が入った!」

 

……まあ両腕で庇ってるからな。しかしあいつは楽しそうだな……あれか、とりあえず戦争できてハッピーな感じだろう。

 

「バルザック・エンド!」

 

まあここで遊んでいても仕方ない。とりあえずコカビエルはこれで終わらせようと、俺は指を鳴らした。

 

「がっ…………!?」

 

超巨大な爆音と急激な温度変化、四方八方に飛ぶ超硬度な破片はコカビエルの腕を破壊しても尚勢いは止まらず貫通してきた。

 

地面に落ちた破片は巨大な音を立ててクレーターを作り、味方の方に飛んでいきそうなものは消し去る。

 

「どうだった、俺の雹斧は?」

 

「……為になった。」

 

そう呟いて落下していくコカビエル。死んだかは分からないが、今回の戦争ではもう役に立たないであろうと理解し、俺は遥か後方で怯えた表情をしている天使の女を見る。既に服としての機能は失っているそれを抱きかかえ、戦場でマッパの女天使が出来上がっていた。

 

雹斧の彗卿…それは密度や質量等を無視した規格外の力を操り、超亜音速で飛ぶ塊を自由自在に操り敵を殲滅する者。

余りの魔力濃度に冥界の空は割れ、次元の狭間が姿を見せる程。

名付け親はリゼヴィム・リヴァン・ルシファー…魔王の血族が唯一頼りにする男、スフルトゥア・シトリーの事だ。

 

コカビエル討伐完了…約5分の出来事だ。




とまあコカビエル離脱。
死んでませんよ、後うん百年後に再開する予定。
ちなみにまだスフルトゥアは全盛期とは言えないです。これから数年後更に爆発的な力を得ます。
次回、遂に乳龍帝と尻龍皇となる前のあいつらが!

長々とはやりません。後数話で原作入りできるかも。

ではまた見てください!
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