百握りの探偵と僕のお話です
百握りの探偵がどのような人かという事を投稿したいと思います
球技大会が終わり、
僕は彼とよく行動を共にし、よく話すようになった。
中間考査で彼は、ものすごく勉強をしていた。
とは言ってみるが、彼を見るのは学校だけで、家ではどれくらい勉強しているか分からないのだが
学校の休み時間を弁当を食べるか、移動教室の時を除いてずっと数学の問題を解いていた。
ここまで机に張り付くように勉強している人を初めて見た。
てか木に張り付くカブトムシ並だよホント。
僕はおそらく彼はきっといい成績を取るだろうなと確信していた、取り敢えず数学だけは、
試験当日の朝、彼は数学の問題集ではなく
珍しく世界史の課題のプリントを机に広げていた
また1ページ目だ、しかも答えを見ている・・・
まさかとは思ったが聞いてみた。
「君は世界史をやり忘れたの?」
「そうそう、昨日の夜まで忘れてた、てか無くしてた」
「は?wやべーじゃんw世界史って生徒指導のあの森先生《ハゲ》だら?」
あ、ついでに『~だら?』とは三河弁で『~でしょ?』という意味だ。
「そうそう、だから俺、今めっちゃ焦ってるんだけど・・・」
あ、そういう事か、彼はいま、俺に喋りかけるなって言いたいんだな。
「そうか、頑張れよ」
「ありがとう」
僕は席に着いた
とはいっても彼の2つ後ろの席だからそこまで動く必要がないのだが
十数分後彼は「おわったぁっぁぁっぁぁあああぁぁぁぁ」と大きな声で言って、
周りにドン引かれていた。
と同時に担任の木山先生《くまさん》が入ってきた。
全くもって外れ担任だ、声が低すぎて何言っているか分からない先生だ
しかも身長が高く、肉体もガッチリしている、
全体的に見て、熊みたいな奴だから
くまさん と呼ばれている。
ついでに担当は物理だ。初めて見たときは体育だと思った。
朝の会が終わり、みんな廊下に荷物を出して
テストが始まった
え?難しかったかどうかって?
ん~まぁ学年最初のテストだし当たり障りのない問題が多かったよ
まぁ平均は全教科50点くらいかな
あ、物理は平均20点くらいだと思うけど
難しすぎなんだよくまさん!
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テストが終わり彼に聞いてみた
「数学どうだった?」
「え?数学かぁ・・・あははw」
「察したよ」
あんなに頑張ってたのに、ダメだったとは不憫な奴だ
数日後テストが返ってきた、僕は全教科とも平均点より10点近く低かった
まぁそれが6組の平均だ
つまり5組と6組の間で20点も平均点に差があるという事になるが
多分○尾維○さんの物語シリーズだったらこれを問題にしていただろうが
残念ながらそれが5組と6組の実力の差であることは間違いないだろう。
僕は彼に自分の成績を見せた
代わりに彼のものを見せてもらった
数学がギリギリ過ぎる・・・
碧高校では30点未満を赤点としているが
数学Ⅱ 37点
数学B 30点
とギリギリ過ぎる
宿題とかの点数である平常点を入れて助かるかどうか・・・
順位を見ても
基本的に83人中の60位~70位のものがほとんど
この人意外とダメなのかなと思っていたが
二桁の順位の中唯一、一桁のものがあった・・・
世界史だった
「ファッ!なんでや!世界史こないないい点!91点て!」
声に出してしまった・・・しかも似非関西弁・・・やってしまった
しかも点数まで言ってしまった、申し訳ない
彼は嫌な顔はしなかった
「あーwそうそう俺もびっくりだよw」
「他のこんなに低いのに、何で当日答え写ししかしてない世界史で!」
また失礼なことを言ってしまった
彼は意外と寛容らしい眉一つ動かなかった
彼はいつも通りこう言った
「まぁね、俺は百握りだから」
彼はこれが口癖なのか?
てか絶対口癖だな
そもそも百握りってなんだ?
「あのさ、この前も言っていたけど、百握りってなに?」
と言おうとしたのだがくまさんが席に座れと言ってきたのでやめた
この放課に聞くことにしよう
あ、そうそう『放課』とは愛知の学校で使われる『休憩時間』という意味だ
学校内で使われるだけであって、名古屋弁や三河弁ではないのであしからず
この後出てくるかもしれない言葉で『放課後』は『学校が終わった後』という事です。
先生が数学のクラス分けを発表した
この碧高校は、数学では成績順に3つのクラスに分かれます
5組で学ぶ生徒は、数Ⅱ数Bの平均点が65点より上の人
6組は65点以下~40点まで
視聴覚室で学ぶ生徒はそれ以下という事だ
僕も彼も視聴覚室であった
視聴覚室は遠く、隣の棟の3階にある、ついでに僕たちのクラスは2階にある
耐震工事で5組6組と続いてあった視聴覚室が文系の国立を狙う超頭のいいクラス
1組に使われるようになり視聴覚室は隣の棟まで行ってしまった・・・
移動はめんどくさいよホントに、先生のあたりはキツイし・・・涙
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次の時間は丁度数学だった、移動しながら彼に聞いた
「あのさ、この前も言ってたけど、百握りってなに?」
やっと聞けた
「百握りは手相のことだよ、基本的には ますかけ線 と呼ばれることが多いかな
見た目的にこの手相は感情線と知能線が一緒になっているだけだが、
この手相は別名『天下取りの手相』とも呼ばれていて、実際に某有名コメンテイター
や、スポーツの各国の代表選手、世界的なミュージシャンや、有名俳優、
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康、アインシュタインも百握りと言われている
だからと言って百握りであれば必ず成功するとは限らない、
圧倒的な才能がある分ムラが多いんだ、
大成功からの大失敗、大失敗からの大成功、
一時の損害なんて一瞬で取り返してしまうほど波乱万丈な人生を送るらしい
異常なまでの強運でもあるらしく一度つかんだ運は離さないから『百握り』
とも言われている、俺はおじいちゃんから百握りって教わったから百握りって
呼んでる。
この手相は自分に向いた道、歌手や学者、コメンテイターやスポーツ選手など
自分に合った道を見つければその世界のトップになれるらしいが
逆に自分と合った道を見つけないと波乱万丈な人生を送るらしい」
手相か、自分は占いはあまり信じていないが
そんな各界のトップがそういう手相を持っているという統計があるなら信じる他ない
それに彼自身がそうだ
球技大会で野球部並みの実力を見せたが
この前の体育の走り幅跳び2m45cmしか跳べていなかったし
あんなに頑張っていた数学で失敗するくせに
当日の朝答えを映していた世界史で7位を取ったり
確かにムラがある
「そうか、手相か、手相だったか、どれくらいの確率なの?20人に1人とか?」
「まぁ、それくらいかな、でも俺はもっと珍しくて両手とも百握りなんだ
両手の百握りはかなりの低い確率で1000人に1人の確率らしいよ
しかも自分の百握りはとてもきれいで、手相の参考書に載せていいレベル
らしい、ここまできれいな百握りが両手となると3000人に1人らしい
まぁ手相を見てくれた人のテンションの上がり具合をみると
あながち嘘じゃないかもなと思うよ」
「へ~3000人に1人か~、すごすぎてよくわからんw」
「あー、いやこの話はまだ続きがあるんだよ」
「えwまだあんの?」
僕はつい口を滑らしてしまった
彼は すまん と軽く謝った
「そう、僕の百握りは特殊中の特殊型らしい
完ぺきなほどきれいな百握りが両手にある
さらにその両手とも二重知能線なんだ
二重知能線は名前の通り2つ知能線があるという手相で
意味はそのまま2倍の知能があるって言っていた
まぁ物事を正しくみれる冷静さと、頭のキレを両立している
という感じだろうね
まぁこの手相も20人に1人程度らしいがそれが両手にあるとなると
単純な掛け算で400人に1人ってなるね
それにさらに先ほどの3000人に1人を掛けると・・・」
「「120万人に1人」!?」
ハモってしまった・・・恥ずかしい
彼は言った
「この国の人口は約1億2000万人それを120万で割ると
ちょうど100人つまり俺はこの国のたった100人に1人
『百握り』の中の1人なんだ!」
彼は続けて言った
「まぁ、俺はやりたいことが見つかってないから
このままだと、両手の百握りの効力の
二倍の百握りが出てしまって、
とてつもなく波乱万丈な人生を送ることなるけどねw」
とか話しているうちに視聴覚室に着いていた
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数週間僕は彼と行動を共にした結果
僕たちは気づいたら友達になっていた
いやそもそも、ここからが友達で
ここからが知り合いという線などないのだが
まぁ当たり前の結果だろう
彼の話は面白く、自分の興味ない話でもついつい笑ってしまう
このまえの 長島☆自○乙☆雄○郎と青木☆脱○乙☆失○也
の話とかは最高に面白かったw
その話は置いておいて
彼は勉強や運動以外は意外と普通な高校生だった
身長165cmという低身長で太っているという事を除けばだが
問題は勉強や運動だ、まったく彼は一体どうなっているんだ
ムラが多すぎる
夏休み直前の模試でいきなり苦手だった化学と物理で
一桁に入るとか
そのくせしてリスニングではあんな簡単な問題をボロッカスの
50点満点中たったの8点
ムラが多すぎる
波乱万丈すぎる
典型的な百握りであることが証明される毎日だ
そのことを指摘する度
彼はいつも通りこう言う
「まぁね、俺は百握りだから」
全く、最初この言葉を聞いたときは心躍らされたのに
今となってはただの言い逃れの言葉にしか聞こえないよ全く
あの気持ちを返してほしいわ本当に
基本的に彼は優しいが女子はとてつもなく苦手らしい
歩いている進行方向から女子がいると、下を向いて、
女子が歩いているところとは逆の側を歩いた
女子と話すところなんて見たことがない
基本的に明るい彼が女子を目の前にして
奥手になるのを見るのは新鮮で
面白かった
僕はそんなことを思いながら数学の教室、
視聴覚室に彼と一緒に行っていた。
約束します!
次回事件が起きます
こんなに長いものを書いているのに事件が起きないとは本当に申し訳ない!