百握りの探偵   作:伊本 紀奈

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どうもです

伊本 紀奈です

実は明日からテスト週間ですが

そんなの無視で小説投稿ちゃうぞ☆


第三話 なぜそこに存在するのか 前編

視聴覚室の扉を開くと

 

 

そこには先に来ていた人たちが、僕の席を中心に集まっていた

 

その中の一人がこちらを見た

 

 

確か・・・同じクラスで柔道部の香坂都和《こうさか とわ》くん

彼以上に低身長だ、そして太っている

体重は彼より少ないが、

身長が低いからなのか、見た目的にはそこまで遜色ないように見える

たまに彼と話している姿を見たことがある

噂だと推理小説の大ファンで、都合が合えば話そうと思っていたのだ

 

 

「やぁ、朋《とも》くん!待ってたよ!」

香坂君が言った

 

 

それにしても朋くんとは誰だ?僕の名前は大島智弘だぞ!

名前を間違えたんだじゃないのか?

 

 

「なんだい?トワソンくん、事件かい?」

彼が言った

 

あ、ちょっと待てよ・・・

彼の名前は衣成・・・・・・・朋史《ともふみ》!

そうか朋くんとは僕じゃなくて彼のことを言っていたのか

香坂君を批判するのが心の中だけで良かった

「僕の名前は大島智弘だぞ!」

なんて言ってたら赤っ恥だった・・・良かった

 

とは思っていたがふと気づいた

「ト、トワソンくん??」

あ、口が滑ってしまったw

 

「事件だよチヒロン

 トワソンは僕に事件を解かせたいようだ」

 

じ、事件?トワソンってそれワトソンの間違いじゃないの?

 

「もう!自分のことを呼ぶならトワソンじゃなくレストワードと呼べ

 って言っただろう!」

 

あ、あーそうか都和だからトワソンか

あだ名か

で、でも

「で、でも事件ってどういうこと?」

 

彼が言った

「ふ、分かるだろう?」

 

何を言っているんだ・・・

「僕にはわからない」

 

「・・・・・・・・はぁ・・・・全く、見るだけで観察しないからだ

 

 君の席にたくさんの人が集まっている、

 

 皆驚いたり悩んでいる表情だ、机がおかしいわけじゃない

 

 おかしいだけなら見れば十分わかるからだ、悩んだりはしないだろ

 

 机の上に何かがあるんだ、目線からしてそこまで大きいものじゃない

 

 むしろ小さいものだ、それも不可解なものだ

 

 理解しがたいものが今君机の上に置いてある

 

 おそらくは紙、紙に書かれたものが不可解なものなのだろう

 

 これで十分わかっただろう!事件だ!」

 

 

「さすが朋くん、いつも通り早いね」

香坂くんが言った

 

 

彼はいつも通り言った

「まぁね、俺は百握りだから」

この時僕の心は球技大会の時のような

好奇心に包まれた

 

 

 

 

 

 

そこには一枚のプリントが置いてあった

四つ折りにされてある

内容は日本史・・・

ということは理系の人のものじゃない

理系は世界史しか学ばない

文系は世界史と日本史のどちらかを学ぶことができる

つまりは文系のものだ

僕だってミステリファンだ!

謎解きは大好きだ!

裏には何も書いていない

つまりは日本史の勉強に使ったという事だ

先生のハンコが押してある、

ハンコにある名前は・・・盛川・・・ってだれだ?

まぁいい、つまりは返却してきたものだ

そうだ、名前は・・・

ん?なんだこれは・・・

 

彼が笑った

「ふーん、これは面白い」

 

そこにはこう書いてあった

 

 

( 2 )年( A )組( 15 )番 ( 海山 莉緒 )

 

 

「A・・・A組って・・・」

驚いてしまった

ここからいきなり思考が停止してしまった

 

香坂君が反応した

「そうだろ?この学校のクラスは数字で表されるんだ

 

 1~4組は文系クラス

 5、6組は理系クラス

 7、8組は商業科なんだ

 

 定時制は1学年1クラスずつしかない、

 定時制1年

 定時制2年

   ・

   ・

   ・

 と表されている

 だったらこのA組は・・・」

 

「問題点はそこじゃないだろ!なぜそこに存在するのか考えろ」

と彼が言った

 

「え、でもA組なんてこの学校には存在しない・・・」

と僕が言った

なぜ香坂が言わなかったのかは僕にはわからない

 

 

「まったく・・・ちゃんと内容を見ろ、この日本史は日本史でも

 

 とても簡単な内容だ、つまりは存在しないクラスなんかではない

 

 定時制だ」

 

 

 

ちょっとその上からものをいう言い方にカチンと来た

「まったく、呆れた、A組なんて存在しないだろう!」

 

 

「はぁ・・・、そうだA組は存在しない」

彼が認めた

彼が失敗を認めた

彼が失敗を認めたんだ!

 

「ほら!見ろ!」

彼が失敗を認めたと思っていた時期も僕にもありました

 

「今の碧高校にはな」

 

 

「・・・え?」

イマノアオイコウコウニハナ

今の碧高校にはな

だと・・・

 

 

「そうだ、今この学校にはA組は存在しない

 だが、過去にあったんだ、定時制クラスA組が」

 

「過去に?」

 

彼は微笑んだ

「それでは君にも理解できるように一つ一つ説明していこう

 

 まずこれは碧高校のものだ

 

 他の学校から持ってきたものではない、

 

 それは他校の生徒がこの学校に入ることは部活の練習試合しか

 

 ないからだ、それに練習試合にわざわざ日本史のプリントを持ってこない

 

 内容は問題方式ではなく、穴埋め方式だ

 

 しかも教科書のページが書いてあり、さらには語彙郡がない

 

 穴埋めをせよとも書いていない

 

 つまりは授業で使われたプリントという事だ

 

 宿題のプリントでないのなら

 

 本当に他校の生徒がこの学校に持ってくる可能性は0パーセントだ

 

 さらにこれはハンコが押してある

 

 使用済みでなら持ってこようとすら思わないだろう

 

 例え持ってきたとしてもここに置くことはできない

 

 運動部は体育館かグラウンドでしか活動しないからな、

 

 わざわざ視聴覚室を使うことはない」

 

 

「そうだな」

まず他の学校から持ってきたという発想すら

出てこなかった事は秘密にしておこう

 

 

ここで先生が入室してきた

時計を見たが放課はあと5分以上はある

 

「ここで軽い問題がある、内容からして定時制であることは確かだ

 

 だがまずこの学校にA組は存在などしていないという事だ」

 

「そうだ、それが分からない」

僕と香坂、その周りの人たちもこのようなこといった

先生も様子を見ていた

 

「可能性として十分あり得るのは過去のものだ

 

 例えば、留年をする生徒がたくさん出た結果

 

 クラスをもう一つ作る必要ができたとか

 

 一番あり得るのはこの学校の定時制の定員は

 

 40人だ、だが定時制の1クラス分

 

 つまりは20人程度にしか受験しない

 

 その年は例年より多くの人が受験したのではないだろうか

 

 そうすれば2クラス作らざるおえない

 

 2クラス作れば、ちゃんと分類しないといけない

 

 その結果がアルファベットだ

 

 まぁなぜ数字ではなくアルファベットにしたのかは分からないがな」

 

 

 

全くすごいな、名探偵みたいだ

名探偵『みたい』だよホントに

 

「なるほど、それならありえる、だがそれを立証する証拠は?」

 

そう、結局証拠がなければただの推論

ただのこじつけ

言い訳なんだ

 

彼が笑った

「まったく、君は都和よりもワトソン役にふさわしいな・・・

 あるよ、その証拠というもの

 立証してみせるよ、僕の推論を、推理に変えてみせる

 だからここまで遠回しに、分かりやすく喋ってきたんだ

 それは先生を待つためだよ」

 

数学の担当の先生が言った

「え?ワシ?」

 

自分もまさかそこだとは思っていなかったから驚いてしまった

 

香坂が言った

「いつ通り早いね、この事件をもう解いたのかい?」

 

 

彼はいつも通り言った

「まぁね、俺は百握りだから」




あー・・・

頭が痛い
脳が破裂する

自分が一回解いた事件なのに文字に書き起こすだけなのに
ここまで言葉選びが大変だなんて思わなかった・・・

次回!解決しますよ!

そしてこの事件の謎はこの一つの問題じゃない!

もう一つある

ぜひぜひみんな推理していってください!
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