今週は高校入試で作者は熱で休んだ期間も含めると8連休となりました!
いやー8連休もすると体力がめちゃくちゃ落ちますね
まぁそんなことは置いておいて
第零章始まりの事件 スタートです!
第一話 無罪の罪
どうも自分は今回の事件の助手役兼書き手の香坂都和です
え?なんで大島じゃないのって?
まぁ、あの人は今碧高祭のクラス展示のビデオの脚本で大変だから
そういえば彼の家で何かしているらしいな
今度お邪魔しようかな・・・じゃなくて
そもそもこの事件小学四年生の時だもの
大島くんは高校から知り合った人だから知る由もないんだよね
まぁ、今は知っているけど
実際にこの事件を体験しているのは自分と彼だから
自分がこの事件を書くことになったんだ
この事件は自分が知るかぎり彼の最初の事件です
初めてコンビを組んだ事件と言ってもいいでしょう
この事件はあまり自分たち高濱湊小学校の生徒の中でも
語ることは避けている事件です
まぁ、内容が内容だし
そもそも真相を知っている人が居ないのもあるけど
でも君たち読み手には知るべきです
彼の始まりの事件として
彼の伝説の第一歩を
いや、百握りの彼の探偵人生が生まれた瞬間を
皆さんには話しておきたい
・・・・・・・・・・・・すいません
自分は大島くんとは違って
推理小説をそのまま自分の性格の形成に関わらせてしまった
からこんなくさいことを言ってしまった
大島くんが見たら
「素人がこんなくさいセリフ使うな!
読んでいるこっちが恥ずかしくなるだろ!」
とか言われそうだな
そんなことはさておき、彼の物語の第零章のはじまりはじまり
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”不可能を消去して、
最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、
それが真実となる”
これはシャーロック・ホームズの有名な台詞の一つだ
またそれは如何なる「名探偵」も
根底にはこの推理法を用いている
少なくともどんな推理小説でも一度は使ったことがあるのではないだろうか
逆に言えばこの推理法ができる人は本物の名探偵しかいない
シャーロック・ホームズ然り
エルキュール・ポアロ然り
金田一耕助然り
明智小五郎然り
江戸川コナン然り
その他偉大な名探偵然り
彼らは本物の名探偵だ
人間には先入観がある
性格を知ってしまっている相手だけではない
見た目だけ、声だけ、匂いだけ
それだけでも人は先入観を持たせてしまうことができる
その当たり前のことを捨てることのできる
人間のみが名探偵になることができる
少なくともこの事件を体験した自分はそう思った
自分が彼と初めて出会ったのは小学3年生、
その頃から彼も自分も太っていたねー
でも彼も自分もよく外で遊んでいた
まぁ二人とも外で運動するのは苦手ではあっても嫌いではなかったからね
そりゃ同じクラスになれば喋ることは多くなるよね
その当時から推理小説が好きだった自分は彼といつも推理小説の話をした
彼もある程度は読んでいるらしいから
初めて推理小説という面で意気投合した人かもしれない
自分たちが通っている小学校は
小さな高濱市の中でも一番小さい学校だ
なんと言ったってクラスが1学年2クラスしか無いのだから
しかも学区がたった3つの町からなっているが
自分と彼は同じ田土町出身だ、保育園は違うが
帰りは一緒に帰ることが多かった
自分の家はかなり貧乏で、ボロアパートの一番ボロい部屋を借りて
かなり切り詰めて生活している
とは言うもののホームレスほどではない
ただおもちゃを買うのを我慢して親が買ってくる推理小説を
おもちゃ代わりとして読んでいた
それ以外は至って普通の生活を送れていると思う
だけど小学生だからねそういう家が貧乏だとか
どうでもいいことでバカにする人が居てね
好きで貧乏になったわけじゃないのに・・・
まぁ昔のことだ置いておこう
そんなこんなで小学3年生の一年は過ぎていった
そして迎えた4年生
自分と彼はまた同じ1組だった
そしてその事を今から思うととてもラッキーだと思う
担任の先生は新しく転任してきた
田中先生は社会科の先生で真面目でカッコいい年のとり方をしている
優しくて良い先生だ(年齢は当時38歳)
しかも歩く姿も絵になる、静かで、堂々としていて
本当にカッコいいと思う先生だ
転勤されてきた先生だから最初は怖かったけどとてもよい先生で良かった
と思いました
ついでに2組は香川という3年前に先生になったばかりの女の先生だ
人生で5本の指に入るほど美人で女性らしい優しさをもった音楽の先生だ
そんな美男美女コンビが担任で4年生の一年が始まった
自分たちのクラスは自分にとってかなりの良いクラスで
朋くんだけでなく
幼なじみの
2年生の頃からの友達の
保育園から一緒の
などの友達も同じクラスだった、自分としては嬉しかった
いつも遊んでいる友達がこんなにたくさん同じクラスで
だが先程言った自分を貧乏だとバカにする人も
同じクラスに居た
この二人を束ねるリーダー的存在
この三人を除けば本当に良いクラスだった
まぁ良いところがあれば悪いところもあるさ仕方ない
ただ本当に良かったことは
今まで友達が外に遊んでいたりとかで
自分が一人で馬鹿にされている時に
先生が止めに入ってくれたこと
まぁあの人達はそれでも止まらなかったけど
今までただのイジりだと思っていた教師たちとは違って
田中先生は止めに入ってくれた
そのおかげでかなりクラスが居やすかった
そんな自分にとって良いことが続いていた4,5月が終わり
梅雨真っ盛りの6月の第三週の金曜日
事件が起きた
学生の探偵小説にはよくありすぎてベタだが
給食費が盗まれた
自分たちの学校は本当に田舎で
近くに港があるような小学校だったから
給食費の集め方もレトロ
封筒を渡され、その中に給食費を入れて
次の月の給食費をその前の月の第三金曜日の
朝礼開始前に
先生の巾着袋に集めるというものだった
その集められた巾着袋は先生の席の
引き出しの一番下の唯一鍵をかけられる所に置き
鍵を締める(鍵は先生も触れないようにクラスの棚の一番高い所に置く)
そしておそらく授業が終わって職員会議でそれを提出するのだろうな
事件が発覚したのは昼放課
クラスのみんなが給食を食べている時に先生が確認のため
いつもこの時間一度引き出しを開ける時に発覚
先生は教卓の前にみんなの前に立ち
「えー、皆さん、給食費の入った袋がなくなりました
もしかしたら先生がどこかにやってしまったかもしれませんが
もしどこかで発見したら持ってきてください」
と伝えました
今考えると本当にずさんだと思う
まず鍵が高い所に置くって・・・椅子を使えば
誰でも開けることが出来てしまう
まぁ田舎だし、家の鍵すら掛けないような地域だったから仕方ないけど
次の時間は総合の時間
そもそも総合の時間なんてやることは特に決まってないから
先生は生徒を自習させクラスやその他自分の行ったところを探した
生徒たちは先生がいつもの場所に入れている所を見ているので
なんで先生が探しているのか分からなかった
でも自分は分かっていた
生徒を疑いたくないんだなと
だが見つからない
先生は帰ってきて
「今日一日先生が行ったところを探してみたけどなかった
だからもしかしたら誰かが盗んだのかもしれない
心当たりのある人は素直に出ること
もし恥ずかしかったら、授業が終わってからでもいい」
と言った
その瞬間、谷が立ち上がり
「だったら犯人は分かってるやい!
香坂に決まってる!」
そして宮藤優希も立ち上がり
「そうだそうだ!お金がないから皆の給食費を
盗ったんだ!
卑しいな貧乏人!」
先生は怒った
「そうやって決めつけるな!
何か証拠があるのか!
人を疑うなら自分が疑われても良い
そういうような気持ちで発言しろ
己の欲せざる所は人に施すなかれという言葉を知らんのか」
そして自分の友だちも反論した
・・・主に「そうだそうだ!」だが
石山が言った
「だったら他に誰か居るのか?
香坂以外はまず盗る理由すら無いじゃないか」
先生が口を開いた
「いや、あるぞ
お前らだ、そうやって香坂の株を落とそうとしているんだろ
お前ら三人のロッカーの中を見せろ
袋があったらタダじゃ置かないからな」
そしてロッカーの中を確認するも袋もお金すら無かった
石山が満面のドヤ顔で言った
「俺達じゃなかったら香坂なんだろ?」
そして自分のロッカーに一番近い
「おい!田所!香坂のロッカーの中を見てやれ!
絶対に俺らの給食費があるぞ!」
田所さんが申し訳無さそうに自分のロッカーを開けた
そしてびっくりしたように
「え?・・・あった!・・・給食費の袋!」
そしてその時クラス中に驚きの声が広がった
自分で言った石山でさえ驚いた顔をした
そして、皆がこっちを見た
皆が敵
皆が自分を犯人だと思っている
いつも遊んでいる友達でさえも
こちらを見て疑いの目でこちらを見ている
今日は
中川は他の友だちと田所さんのグループと
一緒に遊んでて
女子が苦手な自分は輪に入れなくて
湯山は石山のグループと遊んでいたな
まぁ湯山は皆に好かれているからよくあることだけど
だから今日は自分は一日中朋くんと遊んでいたのに
あ、そうだそれだ
「じ、自分は・・・」
あーやべー声が震える
「ずっと朋くんと一緒にいた」
その時急に口が加速したように
言葉がどっと出た
「だったらどうやって盗むんだ!
無理だろ!
そもそも今日一日ロッカーにすら触ってない!
俺が二人いるとでも言うのか?無理だろ!」
とすぐ前の席の朋くんの肩に手をおいて言った
石山が声を荒げた
「ふざけんな!お前のせいで俺らが疑われたんだ!
いつも先生に守ってもらって
調子に乗って俺らを貶めるためにこんなことをするなんて
最低だよ!この貧乏人!
そもそもお前のロッカーから見つかったんだ
お前が盗んだに決まっている!」
そうして自分のロッカーの所まで歩いて給食費の袋を見せつけた
皆がこちらを軽蔑するような目で見ている・・・もうおしまいだ
自分は無実の罪で友達を失う
ずっと給食費を盗んだ犯人として変な目で見られる・・・ずっと
石山は袋を持ったまま自分の席の上においた
「最低だな、お前」と吐き捨て自分の席に戻り、座った
先生が
「はい、いいから皆前を向いて座って!」
と言いながら教卓の前に向かって歩いた
静かな教室に先生の歩くたびに
チャリ、チャリとおそらくは財布の小銭の音が
静かに響く
それが皆にとってのこの事件の終わりを物語った
続けて言った
「取り敢えず、その袋渡して」
と言ったので
自分は袋の口のところを持って先生に渡した
自分の席に戻りながら何気なく自分の手を見た
白い粉がある、多分チョークだ
その上に自分の涙が落ちていき
混ざり、白く濁った
自分は無実の罪で友達を失う
自分の席に戻り
大泣きした
周りから
「盗んだくせに泣くとか」
「最低・・・」
「クズだな」
とか先生の話に混ざって
クラスメイトの罵声が聞こえる
自分は本当にやってない
前にいる朋くんが耳元で言った
「お前本当はやってないんだろ
俺はもう誰がやったか分かったよ
この事件の犯人は・・・」
と言ったところで先生の声でかき消された
「取り敢えず、ここに来て謝りなさい」
自分は・・・やってないのに何故か向かった
もう、無理だ、何を言っても聞いてくれない
泣きながら教卓の前に行き
泣きながら言った
「皆の給食費を盗って本当にごめんなさい」
本当は泣きすぎて何言っているかわからなかったけど
取り敢えず自分はそう言った
もう百握りの探偵には分かっていたようですが皆はわかりましたか?
次回は一週間後です!またみてねー