Fate/Zero これは戦争ですか? いいえ観光です 作:銃剣
2割自分の用事で8割Fate Extra CCCで遅れました!
だぶんこれからも亀更新になると思います
「《みんなとも分かり合って嬉しいわ。けどセイバーと切嗣がやっぱり納得してないみたいね。こんな時、貴方達ならどうするの?ごめんなさい。変なこと聞いて、けど私は信じてるわ アイリスフィール》…オイオイやったじゃねーか。俺達の事信じてるって。もう行っても良いんじゃね?この際強行突破しも良いんじゃね」
「何言ってるんですか、そんな事したら私が今までした事が無駄になるでしょう」
アイリスフィールに手紙を送ったハサン
翌日返信が来て、それを読む善明
「この手紙に書いてますけど、セイバーさん達がまだ納得していないんですよ」
「そこは、またお前が手紙書いて送りゃ良いだろう。とにもかくにも話をするという第一関門はなんとか突破…」
「甘いですね」
「「!!」」
ハサンの部屋から二人以外の声がした
その声の主は
「第一関門?そんなものは、まだまだ先。貴方達はまだ門の前すら立てちゃいない」
ハサンのベットの下からぬっと出てきたジル・ド・レェだった
「門から入って来ることも出来ない奴に言われらくねェ!!」
「ぐぼォ!」
ハサンはジル・ド・レェの顔に両足蹴りをする
その際ジル・ド・レェの後頭部が床にめり込む
「何も言わないで下さいハサン。ここ数日のいきさつは、おおよそ把握しています」
「なんで知ってんだよ!いつから
「恋の相談なら何故この恋愛のエキスパートジルにしてくれないのですか」
「嫌がらせのエキスパートだろ!こんな埃だらけになってる恋愛のエキスパート見たことねーよ!というより恋愛でもねーよ!」
「そう!恋を掴むコツは埃だらけになっても諦めない事です!」
「諦めろよ、頼むから諦めてくれよォ!!」
ハサンが頭を抱えながらツッコム
ジル・ド・レェは起き上がりながら、懐かしむ顔をする
「文通ですかァ懐かしいですね。私も昔はやったもんですよ。手紙がくるたびにドキドキして……何度振り込みに行ったか分かりませんよ」
「文通じゃねーよそれ!!架空請求!!」
「架空じゃない!!確かに私の胸に残っている!詳しく言えば幼い少女あたりは!」
「利用したのかよ。アダルトサイト!!」
ハサンがツッコム中、ジル・ド・レェは善明が持っていた手紙を取り上げた
「いいですか二人共。話し合いとは言え敵陣に乗り込むというもの、いくらこちらが敵意は無いといっても一体何を語りますか?」
《私も間桐家に住んでいますが…万年金欠で、食事も大変です》
「こんなんでモテるかァァァ!!なんですか間桐家ってうさんくさっ!!万年金欠って!」
「モテねーお前に言われたくねーんだよ!間桐家なめんなよ!!」
「そうですよ。万年金欠で何が悪いんだ!いやがる女性を追いかけるストーカーよりマシだ!!」
「じゃあ貴方達聞きますけど、現在モテてますか!?」
ジル・ド・レェの質問に黙る善明とハサン
「モテてないでしょ!そうさ、基本私達の生活を正面から書けば女性の食いつきが言いわけがあるまい!!」
「じゃあウソをつけっていうんですか!!」
「色々小細工は使ってるがウソだけはついてなーぞ俺達!」
「ウソ?そんな事出来る訳ないでしょうが、ただ文章というのは言い方を変えるだけで大分印象が変わると言ってるんです。例えば…」
《私は雁夜さんと桜ちゃんという人達の下で楽しく過ごしています。趣味は料理を作る事ですが大勢いる為、作るのが大変で……おかげで万年金欠です》
「おお!!」
「さっきと書いてる事は同じなのに印象が全く違う!?」
「フンッまだ続きますよ」
善明とハサンが驚き、ジル・ド・レェは不敵に笑いながら続ける
《私は、この聖杯戦争で皆さんと和解し、話し合う事が夢です。雁夜さんと桜ちゃんも私の夢を支えようと一緒に頑張っています》
《私は、桜ちゃんを尊敬する方に似ているなと思ってます。その人は本当によく出来た女性で綺麗だし、気も回し、私も結婚するなら、その人のような奥さんが欲しいと常々思っています。桜ちゃんも最近はその美しさに磨きがかかり、私の目からは見ても、その眩しさすら感じます。その美しさは例えるなら一輪の花》
《触れれば散ってしまい、その儚さをもっていながらその花は決して折れない凜とした強さも内包しているのです。さらに驚嘆すべくは、そんな美しさを持ち合わせながら彼女はそれに傲ることなく、その魂すらも清く美しく暁光の如く光り輝いていることにあります》
《これは奇跡でしょうか…いや奇跡ではない。何故なら奇跡とは彼女の存在そのものであり、今我々が目にしているのは奇跡が起こしたプチ奇跡に過ぎないからです。》
「さらに驚くことに彼女は…」
「長いわァァァァァ!!」
いい加減ジル・ド・レェの手紙の内容に限界が来てツッコミをいれるハサン
「どんだけ長々と桜ちゃんのこと語ってるんだよ!こんなサーヴァント気持ち悪いわ!!視点変えるって完全にアンタの視点なってるでしょーが!!」
途中から桜の礼賛になって、手紙の趣旨が違っていた
ハサンはジル・ド・レェに修正するよう言う
「確かに私達を語る上で、雁夜さんと桜ちゃんの存在は欠かせませんよ。でも、もうちょっと簡潔にしないと何の為の手紙か分かりませんよ」
「そうですね。仕方ありません、涙をのんで一行にまとめましょう」
ジル・ド・レェは目を瞑りながら、一言いう
《ムラムラします》
「どんなサーヴァントだァァァ!!」
ハサンはジル・ド・レェの一言を聞きシャウトする
「だからコレ完全にお前の気持ちだろーが!!あんだけ長いこと御託並べて結局ムラムラしてるだけかいアンタ!!」
「言わないで下さいね。ジャンヌに」
「言えるかァァ!!」
恥ずかしそうにしているジル・ド・レェに怒鳴るハサン
そこへ善明が話に入る
「もうよ。雁夜と桜の事は、この際省こうぜ。話し合いの時にでもすれば遅くねーだろが。まずいキーワードは全部とろう。都合の良い所だけ書いときゃいいんだよ」
《私は雁夜さんと桜ちゃんという人達の下で日夜ムラムラしています》
「ムラムラをとれェェ!!」
善明の手紙の内容がさっきとなんら変わらっておらず、そこにハサンがツッコム
「一番マズイキーワードがまるまる残ってるんだよ!日夜ムラムラって何だよ!!年中ムラムラしてるみたいでしょーが!!」
「週休二日制で日夜ムラムラしています」
「休みはとらんでいいからムラムラをとれェェェ!!」
ハサンは善明のボケにいい加減うんざりしていた
「もういい!アンタ等に聞いた私がバカだった。この後の事は私一人でやります!」
「オイオイそんな怒んなって、ちょっとしたジョークみたいなもんだよ」
「だったら最初から真面目に考えてくださいよ。今やるべき事はセイバーさん達をどう説得するかですよ」
「そんなの適当でいいだろーが。手紙でわざわざ相手のサーヴァントの話に花咲かせてどーすんだよ。話題をスグに切り替えろ」
「しかし無下にも出来ませんよ。相手はジャンヌに彼女の伴侶、優しくフォローを入れてからさりげに話題を移さないと」
「フォローって一体どうやって」
ジル・ド・レェが言っている事は、話し合いからサーヴァントの話になっており
そこから強引に話し合いに戻せば、疑いが起こる可能性もある
そんな事を考えていたら
「オイ善明。我は空腹だぞ、何をしている」
強く扉を叩いて入ってきたギルガメッシュ
少し気が立っていて荒々しくなっている
そしてジル・ド・レェは何か閃いた
「そうですよ!!こんな時こそ最古の王の力をお借りするのはどうでしょう!?王にかかれば、まずファロー出来ないものはないはずです!!」
「なんの話だ」
「これを読んで下さいフォロー王」
「フォロー王って何だ!英雄王だ。無理があるだろ」
「お願いします。フォロガメッシュさん」
「統一しろ!!何もかかってないぞ!!」
「オイ雑種。貴様こんな女のどこがいいんだ。コイツぁどう見ても●型の女だぞ」
「●型?」
ギルガメッシュがアイリスフィールの手紙を全て読み、ハサンに告げる
「●型の女は自分勝手でまず人の話を聞かない。自分の話だけまくしたてるように喋り、それで会話が成立してると思うタチの女だ。この手合は下手にフォローに回ると延々と一人で喋り続けるぞ」
ギルガメッシュは●型の人物についてやたら詳しく説明する
「かと言って強引にこっちの話を振ってもまず聞かない。相当にうまくやる必要がある」
ギルガメッシュの説明が終わると善明はジル・ド・レェにコソコソ話しかける
「オイ何?彼●型の女に何か恨みでもあんの」
「ないわ!!」
「英雄王。アレまだ引きずっているんですか」
「いい加減なことを言うな!!」
善明とジル・ド・レェの適当な事を言われ、それにギルガメッシュがツッコム
「いやでも、モテる男はやっぱ言う事違いますね。頼りになります●ガメッシュさん」
「イチイチ呼び方を変えるなァ!!」
「■型は今日は何をやっても空回り。めげずに頑張れ」
「▲型は急な雨にみまわれるかも。外出の際は傘を忘れずに」
「ただの占いだろーが!!なんで▲型の上だけ雨が降るんだ!?」
ハサンの呼び方の変え、善明とジル・ド・レェの謎の占いにズバズバとツッコミさばくギルガメッシュ
「要するに絶妙なさじ加減のフォロー。そして相手が気づかぬ程度の自然な話題替えが必要ってことだな」
善明は不敵な笑みを浮かばせる
「チョロいな。まァ俺に任せな」
そう言って善明はペンを走らせる
《貴方の主人とサーヴァントのことを思うと、確かにこちらを警戒する事は仕方ありません。でも、アイリスフィールさんが二人の思う気持ちは、きっと伝わってますよ。いつかきっと心を開いてくれると思います》
《……開くといえば、アイリスフィールさんはいつになったら股をひらいてくれるんでしょうか》
「不自然過ぎるだろーが!!」
善明の手紙に即座にツッコミをいれるハサン
「なんつー話題に切り替えようとしてんだお前は!?原始人でもまっとマシな口説き方するわ!!」
「恋をする時…人は皆、原始に帰るのさ」
「お前だけ帰れ!二度と帰ってくるな!」
ハサンがツッコム中、ジル・ド・レェが腕組をしながら文句を言う
「全く話になりませんねぇ。フォローが足りません、ペラペラではないですか。貴方は真剣にジャンヌ達の事を考えていない」
今度はジル・ド・レイがペンを走らせる
《貴方達のサーヴァントの事を思うと》
《ムラムラします》
「見境なしかい!」
全く変わりようがない手紙にハサンがツッコム
「フォローどころかセイバーさんのことしか考えてねーじゃねーか!!アメーバでも、もっとマシな思考してるぞ!!」
「恋をする時…人は皆、ネバネバさ」
「お前の頭ん中がネバネバだろ!」
ハサンはバカ二人のボケにツッコミ疲れ、その場に座り込む
善明は飽きたのか寝転がり込み、耳をほじる
「はぁ……ギルガメッシュさん」
「ぅん?」
ハサンがギルガメッシュに助けを求めた
ギルガメッシュは嫌々な顔をし、溜息を付く
「…仕方ない。見ていろ雑種、王の執筆を」
ギルガメッシュは
ペンを取り出し、走らせる
《貴方の主人とサーヴァントのこと、色々と心配なさってるようですが…私はその心配はないと思います》
《私は貴方の主人に対し、同情の気持ちも励ましの言葉も何も持てません》
《だって友達ならいるでしょ…………私が》
この瞬間ギルガメッシュのカリスマとフォローが真に力を発揮される
《私が主人の友達になります》
《自分の殻が破れないというのなら、私がそちらに行き、外から殻を破りに行きます》
「なにィィ!!突き放すと見せて、超ド級のフォローに!!」
「しかもフォローからさりげに、会う約束と場所をとりつくろった!?」
ジル・ド・レェとハサンは神々しいギルガメッシュの達筆する後ろ姿とフォローに驚愕する
《会わせてください主人に》
《あっ…ごめんなさい。突然こんな亊書いて…》
《キレイ亊ばっかり並べて…本当は私、そんな大層なサーヴァントじゃないんです》
《だって私…本当…ただ…ただ》
達筆をしている最中、何故が黄金に輝き、突風が吹き荒れる
それを見た三人は口が開っぱなしである。そしてギルガメッシュが最後に一文を書いた
《貴方に…会いたいだけだから》
「フォローしたァァ!!最後アイリスフィールさんもフォローしたァァ!!」
「最後ではない、これを消して完結だ!」
そう言って
「消したァァァ!?《貴方に…会いたいだけだから》を消した!!何故!?」
「ま…まさか。《貴方に…会いたいだけだから》はハサンのような純情なサーヴァントには照れて書けない一文…」
「!!…じゃあ書いた後、やっぱり照れて消したことを演出するために…!?」
ギルガメッシュは一仕事終え、ペンと修正テープを戻し一息付き
目を閉じながら決め顔をする
「ハサンにまでフォロー!!」
「完璧…!!」
「完璧だァァ!!これが…」
善明の後にジル・ド・レェとハサンは揃って言う
「「「フォロー王フォロガメッシュ!!」」」
ギルガメッシュは手紙を封し、ハサンに突き出す
ご丁寧に消印もしていた
「雑種。至急送れ」
「ハイ!!ありがとうございます!!」
ハサンは手紙を受け取り、部屋を出て行った
残された三人は口を開かない。さきに開いたのは善明だった
「オイおめーら。礼は…言わねーぞ」
「分かっていますよ。男なら誰しも一度は通る道でしょ?」
「クク…」
ギルガメッシュはツボにハマったのか少し笑った
そしてその後、高笑いしようとした
「ッフフフフ……あ」
その時、何かを思いだし笑うのをやめた
その何かとは
「…まずい」
「ギョロ目が書いた文消すの忘れていた」