幻想と魔導書と伝説と 〜The Magic of Calligraphy〜   作:名状し難いもふもふのような何か

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どうも、感想が来て舞い踊っていたら小指がクローゼットに捨て身タックルして変な悲鳴をあげました。
それと、前書きあとがきで自分の好きなキャラを出すのは流行ってるのかな…?
(出した直後にタイトルつけるの忘れてたの気がついて修正しました。申し訳ない…)


第三話 ルフ・マレフィカという人物

〜港町カンプ 神殿内 祈りの間〜

「ここじゃ」

ラムウさんが止まる。そこはとても大きな扉があり、一目で何かすごいところだと感じる。ラムウさんはその扉を開けると中へ入って行った。僕も後をついて行く。

中はとても広く、大きな鏡が一つ備え付けてあった。

「ここは祈りの間と呼ばれておる。祈ったものの真実が映し出され、嘘を全て暴き出すという幻の間じゃ」

ラムウさんがキョロキョロしてる僕に説明してくれる。

今ここにいるのは僕とラムウさん、そしてフェイだ。フェイは本になってから一度も喋ってない。

「まあ、多くは語るまい。とりあえずその鏡の前で自分の姿をイメージしてみるがよい」

自分の?うーん、なんかよくわからないけどやってみるか。鏡の前で目を瞑り、僕の姿をイメージしてみる。

「ふむ…やはりか」

ラムウさんが何か言ってる。何かあったのかな?とりあえず目を瞑ったままイメージを続ける。

「もう良いぞ。鏡を見て見るがいい」

え、もういいの?僕は恐る恐る目を開ける。するとそこには、

 

白銀の翼を携え、光の剣を腰に刺す僕がいた。

 

「うわぁぁっ!?」

驚いて尻餅をつく僕。向こうも尻餅をついてる。え、じゃあこれ本当に…僕?

「驚くのも無理はない。フロウもなにも言わなかったのじゃろう?」

「え?あ、はい。父さんからはなにも」

父さん、まだ僕に隠し事してたのか………

「お主、種族はなんと言われておった?」

え?なんだろう急に。

「えっと、狗狼ですけど」

「やっぱりか……ルフよ、お主は狗狼なぞではない。お主の種族は…」

 

「【神狼】じゃ」

 

「えっ?えぇぇ?ええぇぇぇ!?」

嘘ぉ!?僕があの伝説の神狼!?でも父さんも母さんもこんな翼とかなかったし……

「お主の父、フロウも神狼じゃった。まああそこまで顕現してはいなかったがの。にしてもその剣まで聖剣とはの。フロウの隠し球には困ったものじゃ…」

のんびりと喋るラムウさん。いや待って、予想外の言葉が出て来すぎて思考が追いついてない。とりあえず神狼について思い出してみよう。

 

神狼は、神が遣わした魔物に対抗する最初の戦士らしい。その姿は凛々しく、1対の白銀の翼を携えて聖剣を振るい、やがて世界を救ったという。

 

僕が知ってるのはこれだけだ。御伽噺の世界で実在するとは思わなかった。

それに聖剣については初耳なんだけど。情報がなさすぎて僕には何が何だか。

 

「まるでついていけないという顔をしているな。あの頃のフロウとそっくりじゃ」

ラムウさんはどうやら父さんを小さい頃から知っているらしい。何者だこの人。

「えっと、聖剣ってなんですか?どう見てもただの鉄の剣なんですけど。やたら軽いこと以外は全然普通…」

「ふむ、自分で見てみるといい。そこに自分のイメージを流しこめばお主の魔力に反応して聖剣が出来あがる」

「イメージを…ってどうやって?」

「簡単じゃ。自分の聖剣をそのままイメージすればいい」

聖剣をイメージって…無茶言うなぁ…。まあ物は試しだ、やってみよう。

えーと…えーと…光り輝いていて剣の装飾がかっこよくて…

パァァァァ…

「あ、出来た」

「随分と軽いのぅ…」

現れた聖剣は光で出来ているかのような錯覚を持つほど輝いていた。刀身は刀より少し太く、剣よりは細い。青い筋が入っており、宝石が所々にあしらわれている。うん、イメージ通り。

「それがお主の聖剣、カリバーンじゃ」

「え、父さんのじゃなくて?」

「お前がイメージして作り上げたんじゃ、お主のものだ」

なんかすごい話がぴょんぴょん飛び跳ねてるんだけど。つまりまとめると僕が神の使いで聖剣持ってて魔物を倒せってことかな?

「まあ、聖剣があっても別に魔物を倒せというわけではない」

あなたはエスパーか。

「フロウは自分の知り合いを守るために聖剣を振るうと言っておった。お主はなんのために聖剣を使う?」

……うーん。

「友達のためかな?」

「うむ、それでよい」

ラムウさんは満足そうに頷いた。

 

「あー!ルフ兄おかえり〜!」

「ルフ君おかえり!なんか進展あったか?」

「あ、うん。あったよ」

あのあと、ラムウさんは

「神狼と聖剣の事は隠した方がいい。面倒ごとが増えるからな」

と言っていた。僕もそう思うから素直に隠すことにする。

「それはよかったなぁ!で、あの本の謎は解けたんか?」

「あ、忘れてた」

「あんたなぁ……」

呆れられてしまった。僕だって忘れ物くらいするんだからちょっとくらい大目に見て欲しい。

「あぁ、その本は特殊な魔術がかけられておってな。持ち主の未来と関係するものを映し出す能力があるようじゃ。それ以上はわしにもわからん」

ラムウさんが教えてくれた。見るだけでそこまで分かるなんて…やっぱり何者だこの人。

「いろいろとありがとうございました」

「ほっほ。また来たらよい。待っておるぞ」

とりあえずお礼を言って街に歩き出す。

とりあえずルーチェさんの家に帰って…

「ねぇルフ兄、遊んでくれるんじゃないの…?」

「よぉし何して遊ぼうか!街でも回ってみる?」

誰が約束を破れようか。

 

リーリエちゃんが気が済むまで街を見て回る。この街は活気が凄くて、どこを見ても店、店、店!

「いらっしゃいー!うちの店は安いよー!」

「うちの店は質がよくていいもの揃ってるよー!」

「美味しいご飯はどうだい!手作り出来たてが食べられるのはウチだけだよ!」

うん、すごい。リーリエちゃんを肩車しつつ、街の中を進んでいく。

「美味しいパンはいかがかなー?焼きたてホカホカ、美味しいパンだよー!」

「ルフ兄、あれ食べたい!」

「うーん、また今度ね」

残念ながら手持ちがない。

「えー!でも食べたいの〜!」

「ごめんね、今はお金がないから」

申し訳なさそうに僕が言う。お金持ってくればよかった……

「なんや、あれが食べたいんか?ちょい待っとき」

そういうとルーチェさんがパン屋の方に歩いて言って何か話している。よく聞いてみると

「あ、ルーチェさん、先日はどうも」

「あぁ、 気にせんでええで!それでな、ウチの知り合いが来てるんやけどどうしてもあんたのパンが食べたい言うとるんやけど、売ってもらえへんか?」

「何言ってるんですか!ルーチェさんのお知り合いなら少しくらいお譲りしますよ!お好きなのを数個持って行ってください!」

「おぉ!太っ腹やな、恩に着るわ!またなんかあった言うてな!」

「えぇ、その節はよしなに!」

ルーチェさん凄いな。有名人かなにかかな?

 

「んー!美味しいの!」

僕の頭の上でパンを頬張るリーリエちゃん。パンくず一つ落ちてこないって凄いね、どれだけ行儀のいい食べ方してるんだろう。

「あっはっは!それはよかったで!さて、もうそろそろ遅いし帰ろか!」

「あ、そうですね。さ、リーリエちゃん、帰ろう」

「はーい!」

 

で、家に着いたんだけど何か忘れてるような…あれ、家の前に誰かいる。

「遅かったな…」

あ、そうだった、サグナを忘れてたんだった。

「ごめんごめん。いろいろあってね。いい買い物は出来た?」

「あぁ、とりあえず当面は大丈夫そうだ」

それはよかった。さて、夕飯にしよう。




感想ありがとうございまみた!
失礼、かみまみた。
どうも、異形のもふもふです。
最近朝布団から出られないことが多いです。寒いの苦手…
ルフ君達はあったかそうですよね、獣毛。ルフ君抱き枕にして寝たい。主に尻尾を。
「僕の需要って尻尾だけなの………」
そんなことないよルフ君、君には他にも魅力があるじゃないか。可愛いっていう。
「それ男の子に言う言葉じゃないよ!」
ではこの辺で。よければ感想よろしくお願いします!
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