春。それは、僕にとっては嫌な季節。家族が殺されてからもう、数年経つ。
「それじゃあ、明久。あたしは先に行くさね。」
僕の今のお母さんの藤堂カヲルさんがさっき車で、学校に向かった。
僕は、徒歩で学校に向かう。その理由は、去年までお世話になった霧島先生の娘の翔子ちゃんと一緒に学校へ行くことにしているからだ。
僕が霧島病院に行っていた理由は、コミュニケーション能力や学力の向上がほとんどの目的である。
もう一つは、僕の精神的な病気の事らしい。元々、僕は自分のことを男子だと思っていた。今でも思っているところはあるけど、女子特有の勉強を霧島先生の奥さんの夢子さんに教わった。
そんな事を言っていると、翔子ちゃんの家に着いた。
相変わらず、大きい家で入るのも躊躇してしまいそうな程であった。
玄関まで行こうとすると、その手前に宿舎の様なものがあった。
何故かわからないが、そこの窓から少しなにかが見えた。
「・・・・・・」パチクリ
・・・見なかったことにしよう...
とそんな事をしていたら、翔子ちゃんがやって来た。
「・・・明久おはよう。」
僕は一瞬、目をそらしながらも
「・・・・・・オハヨ」
すごい不自然な挨拶だっただろう。仕方が無い。元々の自分の人見知り+さっきの宿舎の様なところで見たもののインパクトで動揺したからだ。
「・・・明久。早く行かないと遅刻する。」
と言いながら、僕のことをお姫様抱っこをして走った。
別に遅刻はほとんどしないのだが、今日はクラス分けの発表日だから急いで行ってみることにした。
タッタッタ
「ふ、2人ともおはよう。」
そういったのは、西村宗一先生である。西村先生は、僕がよくお世話になる人の1人でもあり、とても頼りになる人だ。
「・・・おはようございます。西村先生」
「・・・・・オハヨウゴザイマス」
いくらお世話になっているとしても、心の奥底では信用は出来ないのかもしれない。特に大人の男性は。
「藤堂は声が小さいがそれは元からだからな..それと、霧島。もう少し普通に登校出来ないのか?一応お前は、学年代表なんだぞ。」
確かにである。あの登校の仕方だと、物凄く恥ずかしい。
「・・・遅刻しないように来ました。一応、善処します。」
「はぁ、そうか。それと、2人ともこれがクラス分けの封筒だ。」
そう言って、西村先生は封筒を渡した。
「霧島 翔子 Aクラス代表
藤堂 明久 Aクラス 」
そう書かれていた。
「・・・明久と同じクラスで良かった。」
そう言って、翔子ちゃんは僕を抱きしめた。
「・・・・・僕も嬉しいよ。でも苦しいから離し...て...」
そうして、僕達はAクラスに向かった。
久しぶりの投稿です。