無口な少女と召喚獣   作:小此木 幽鬼

6 / 7
第5話

「・・・・ねぇ、翔子ちゃん。」

 

僕はとある事を話した。もしかしたら、今後に必要だと思ったからだ。このことは、カヲルさんと霧島先生と夢子さんしか知らないことだから。

 

「・・・明久。私知ってたよ?」

 

・・・・・・え?

 

「・・・名前までは知らなかったけど、お父さん達が教えてくれたし、自分でも確認した。」ポッ

 

翔子ちゃんは顔を赤くしながら、そう言った。

 

「・・・それに、毎回お姫様抱っこしてるからさすがに気づく。」

 

盲点だった。

 

「・・・・こ、これは家に帰ったら改めて話すことになるかも...霧島先生も一緒に。」

 

霧島先生め...絶対に許さない!!

 

それと、戦後対談がどうなったのかを聞いた。

 

島田・姫路・FFF団はAクラスに侵入禁止と島田・姫路は僕に触れることを禁止するが決まったらしい。それと、坂本、土屋、木下の3人はもう一度振り分け試験を受けることが出来るらしい。

 

それで、今日は解散になったのだと。

 

「・・・それじゃあ、私達も帰ろうか。」

 

「・・・・う、うん。」

 

そうして、僕達は、翔子ちゃんの家に帰った。

 

「・・・・霧島先生。」

 

「な、なにかな?」

 

あ...これはとうとうバレたんだね。僕、大丈夫かな?

夢子さん。僕はとうとう、死んでしまうかもしれないな...明久君を怒らせちゃダメなんだもんね。

前の時なんて、女子扱いしたらナイフで切られるところだったんだからね...あの時は本当に恐ろしかった。

 

「・・・・霧島先生。翔子ちゃんに話したの?」

 

「あ、いやね。明久くん。翔子に話したのは、理由があるからなんだよ。」

 

ほらぁ、もうナイフ持ってるよ。あの子殺る気だよ...

 

「・・・・理由って?」

 

「ほらさ、キミの事を理解してくれる人は必要だろ?僕と夢子は大人だから、同年代の子もねと思ったんだよ。」

 

「・・・・むぅ...」

 

ホッ。よかった。ナイフはしまってくれたんだね。

 

「それと、カヲルさんと話し合ったんだけどね。そろそろ、明久君も素直になった方がいいんじゃないかなってね?」

 

「・・・・もちろん。わかってます。わたしももう、自分の事を男子だなんて思ってないですし、でも...」

 

「翔子のことかい?」

 

はい。と明久君は答えた。

 

「大丈夫だよ。翔子は明久君がいいんだからね。男の子でも女の子でもどちらでもいいと思うよ?」

 

そう答えるしかなかった。

 

「・・・・でも、学校はどうすれば...」

 

「大丈夫だよ。もう、カヲルさんには伝えてあるから。」

 

「・・・・え?」

 

「君はもう、吉井 明久君じゃないんだよ。吉井 明葉ちゃんなんだよ。」

 

「・・・・わたしは...吉井 明葉。」

 

その名前を口にすると、昔のことを思い出していった。

姉と一緒にお風呂に入ったことも。母と一緒に買い物に行ったのも、父とキャッチボールをしたことも。

 

「・・・・楽しかった。」

 

一歩進んだと思った。僕となることで、しがらみから抜け出せると思ってたけど...それも違ったのだと思った。僕じゃなくって、わたしとして、過去を乗り越えると決めた日だった。




グダグダでごめんなさい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。