「・・・・ねぇ、翔子ちゃん。」
僕はとある事を話した。もしかしたら、今後に必要だと思ったからだ。このことは、カヲルさんと霧島先生と夢子さんしか知らないことだから。
「・・・明久。私知ってたよ?」
・・・・・・え?
「・・・名前までは知らなかったけど、お父さん達が教えてくれたし、自分でも確認した。」ポッ
翔子ちゃんは顔を赤くしながら、そう言った。
「・・・それに、毎回お姫様抱っこしてるからさすがに気づく。」
盲点だった。
「・・・・こ、これは家に帰ったら改めて話すことになるかも...霧島先生も一緒に。」
霧島先生め...絶対に許さない!!
それと、戦後対談がどうなったのかを聞いた。
島田・姫路・FFF団はAクラスに侵入禁止と島田・姫路は僕に触れることを禁止するが決まったらしい。それと、坂本、土屋、木下の3人はもう一度振り分け試験を受けることが出来るらしい。
それで、今日は解散になったのだと。
「・・・それじゃあ、私達も帰ろうか。」
「・・・・う、うん。」
そうして、僕達は、翔子ちゃんの家に帰った。
「・・・・霧島先生。」
「な、なにかな?」
あ...これはとうとうバレたんだね。僕、大丈夫かな?
夢子さん。僕はとうとう、死んでしまうかもしれないな...明久君を怒らせちゃダメなんだもんね。
前の時なんて、女子扱いしたらナイフで切られるところだったんだからね...あの時は本当に恐ろしかった。
「・・・・霧島先生。翔子ちゃんに話したの?」
「あ、いやね。明久くん。翔子に話したのは、理由があるからなんだよ。」
ほらぁ、もうナイフ持ってるよ。あの子殺る気だよ...
「・・・・理由って?」
「ほらさ、キミの事を理解してくれる人は必要だろ?僕と夢子は大人だから、同年代の子もねと思ったんだよ。」
「・・・・むぅ...」
ホッ。よかった。ナイフはしまってくれたんだね。
「それと、カヲルさんと話し合ったんだけどね。そろそろ、明久君も素直になった方がいいんじゃないかなってね?」
「・・・・もちろん。わかってます。わたしももう、自分の事を男子だなんて思ってないですし、でも...」
「翔子のことかい?」
はい。と明久君は答えた。
「大丈夫だよ。翔子は明久君がいいんだからね。男の子でも女の子でもどちらでもいいと思うよ?」
そう答えるしかなかった。
「・・・・でも、学校はどうすれば...」
「大丈夫だよ。もう、カヲルさんには伝えてあるから。」
「・・・・え?」
「君はもう、吉井 明久君じゃないんだよ。吉井 明葉ちゃんなんだよ。」
「・・・・わたしは...吉井 明葉。」
その名前を口にすると、昔のことを思い出していった。
姉と一緒にお風呂に入ったことも。母と一緒に買い物に行ったのも、父とキャッチボールをしたことも。
「・・・・楽しかった。」
一歩進んだと思った。僕となることで、しがらみから抜け出せると思ってたけど...それも違ったのだと思った。僕じゃなくって、わたしとして、過去を乗り越えると決めた日だった。
グダグダでごめんなさい。