バカとテストと監視者   作:汰灘 勇一

5 / 7
第三話「転校生の正体」

秀吉side

 

 絵美里にキスをされたワシは、絵美里から逃げようとしたが、逃げられず、さらに絵美里は舌まで入れてきた。

 

「うんっ、ふぁああ……」

 

「っ!(ブシャアアアア!)」

 

「大変だ! ムッツリーニが死にかけてる!」

 

 ワシたちの後ろでは大量に鼻血を出したムッツリーニを救助しているみんなが……。ワシはどうすればいいんじゃ?

 

「ぷはっ! え、絵美里! いきなり何をするんじゃ!」

 

「……約束を忘れた秀吉君が悪いんじゃない」

 

「約束?」

 

「うん」

 

 そう言って絵美里が取り出したのは、ボイスレコーダー。……何をするんじゃ。

 

『……じゃあ、私が戻ってきたら秀吉君の彼女にしてくれる?』

 

『わかったのじゃ。約束するのじゃ』

 

 再生ボタンを押すと流れるのは、絵美里とわしの声。……ワシは何ということを約束したんじゃ。

 

『絶対だよ。覚えてなかったらキスするからね!』

 

『わ、分かったのじゃ』

 

「「「……」」」

 

 ……はは、無責任なことを言ったものじゃの。

 

「え、絵美里。これはまだ有効なのか?」

 

「もちろん♪ というわけで今からデートに行こう~」

 

 ワシの腕を掴んで連れて行こうとする絵美里。

 

「ま、待つのじゃ! これから授業が始まるのじゃぞ!」

 

 絵美里をなんとかなだめ、授業が始まる。……ワシの高校生活はこれからどうなるのじゃ?

 

 

 時は流れて、三時間目の後の休み時間。

 

「疲れた……」

 

 絵美里のせいで普段よりもっと疲れが……。

 

「大丈夫か、秀吉?」

 

 ちゃぶ台に突っ伏して倒れていると、蓮が声をかけてきた。見上げるとニヤニヤと笑っている蓮が……。

 

「蓮は知っておったのか?」

 

「まあな。でも、約束を忘れたお前が悪いんじゃないのか?」

 

「それもそうじゃが……そういえば、蓮、お主は姉上とあったのか?」

 

「優子か? ああ、あいつには……」

 

 蓮が何か言おうとしたその時、

 

「報告します! 転校生、川上蓮が、登校中に木下優子といちゃいちゃしていたという情報が!」

 

「「「「殺せ!!」」」

 

 福村が報告してクラス中の男子(ワシ、雄二、ムッツリーニ、明久を除く)がリア充抹殺組織、異端

 

審問会FFF団になり、蓮の周りを取り囲んだ。

 

「……騒がしい連中だな。めんどくさいから……起動(アウェイクン)

 

 明久side

 

起動(アウェイクン)

 

 僕は川上君が呟いたキーワードを聞いて驚いた。

 

「ゆ、雄二!」

 

「ああ、これは俺の白金の腕輪と同じ……」

 

 すると、召喚フィールドが展開された。

 

「いくぜ、試獣召喚(サモン)!」

 

 蓮が叫ぶと、西洋風の鎧に大剣を装備している召喚獣が召喚された。

 

 でも、召喚獣って観察処分者の僕の召喚獣しか、物に触れないんだよね。

 

「ふん、召喚獣を出しても、何の役にも……グフォォォッ!」

 

 なんと、川上君の召喚獣はFFF団の一人を吹き飛ばした。あれ? どういうこと?

 

「「「なら、こちらも試獣召喚(サモン)!」

 

 FFF団のみんなも死神のような召喚獣を召喚した。さてと、点数はと。

 

 FFF団(平均) 総合科目789点

 

 川上蓮      総合科目8999点

 

 勝負は一瞬で着いた。えっ?

 

 

「「「「「はい?」」」」

 

 ちょっ、学年主席の霧島さんより点数が高いってどういうこと!?

 

「戦死者は補習!!」

 

「「「「げっ、鉄人!」」」」

 

 すると、どこからか鉄人が現れてFFF団のみんなを補習室に連れて行ってしまった。

 

「はあ、弱すぎるな」

 

「……ねえ、川上君」

 

「? どうしたんだ、吉井」

 

 僕はみんなの気になってることを代表で聞いた。

 

「君達は何者なんだい? どうして白金の腕輪を使えるの? 何で召喚獣が物をさわれるの?」

 

「それは、俺と絵美里が監視者だからだ」

 

「「「「はい?」」」」

 

 川上君の言っていることの意味がわからない。

 

 蓮side

 

 はは、みんな、呆れたって顔をしているよ。

 

「俺たちはお前たち、Fクラスを監視するために戻ってきたんだ」

 

「ど、どうして僕たちFクラスを監視するの?」

 

「……学園史上初めての観察処分者に、A級戦犯。それにこの前に学園祭での校舎破壊。監視される理由はこれで充分だろ?」

 

 俺の発言でみんな黙ってしまった。

 

「だけど、安心してくれ。監視する気はサラサラない」

 

「えっ?」

 

「俺たちが監視者となったのは、祖母さんから日本に帰る口実をもらうためだ」

 

「ばあさん?」

 

「ああ、俺達のばあさんは文月学園の学園長、藤堂カオルだ」

 

「えええええっ!!」

 

 俺が学園長の孫ということを知り、みんな驚いていた。まあ、そうだよな。

 

「川上君がババア長の孫!? 全然似てないよね!?」

 

「まあ、学園長は母方の祖母だし。ちなみに、俺たち監視者の召喚獣は、観察処分者と同じく物に触れることができるがフィードバックはない。そして、学園長の指示の元、色々な腕輪の実験を行っている。さっきのは改良した白金の腕輪の実験を兼ねた召喚だ」

 

 Fクラスのみんなは驚きの連続で目を回していた。

 

「まあ、こんな俺たちだけど、一年間よろしくな!」

 

 

 




一週間ぶりの監視者の更新。ついに判明した二人の正体。彼らはどう、話を変えていくのか。

次回はAクラスメンバー登場。そして甘い展開?

次はビーストブラストを更新だ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。