バカとテストと監視者   作:汰灘 勇一

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第四話「Aクラスメンバー」

蓮side

 

「なあ、秀吉」

 

「何じゃ、蓮」

 

「優子に彼氏っているのか」

 

 時は変わって昼休み。俺たちは弁当を広げているが、俺はあることが気になり、秀吉に聞いた。

 

「いないが……どうしたのじゃ?」

 

「い、いや別に意味はない」

 

 秀吉の答えに俺は安心した。よかった。なら、俺にもチャンスはある。

 

「あれ? もしかして川上君って木下さんのことが好きなの?」

 

 すると、吉井が水の入ったペットボトルを片手にそんなことを聞いてきた。……報告で聞いていたけど、本当にこいつはまともな食生活じゃないんだな。

 

「まあな。後、俺のことは蓮ってよんでくれ」

 

「わかった。じゃあ、僕も明久で」

 

 俺と明久は笑顔で握手した。これで俺と明久は友達だな。

 

「明久、気になっていた……」

 

『ねえ、優子。入らないの?』

 

『べ、別にあたしは、秀吉が馬鹿をやっていないか見に来ただけで……』

 

『……とにかく入る』

 

 そんな声と共に、Fクラスに三人の女子が入ってきた。あれは優子? 残りの二人は霧島翔子に工藤愛子か。

 

「しょ、翔子!? なんでお前がFクラスに来たんだよ!」

 

「……優子の付添」

 

「そうそう。優子がFクラスに用があったらしいからね。君たちが噂の転校生?」

 

 すると、工藤愛子が俺と絵美里の方を見てきた。

 

「ああ、俺は川上蓮。優子と秀吉の幼馴染だ。あと、学園長の孫でもある」

 

「そうなんだ……って、ええっ!?」

 

 おれの発言に驚く工藤。優子も目を大きく見開いていた。そして、その横では霧島が少しだけ、表情を変えていた。……いつの間にか雄二が鎖で体をぐるぐる巻きにされていた。

 

「ゆ、優子、あなたの幼馴染ってそんなすごい人だったの!?」

 

「あ、あたしも知らなかったわよ!」

 

「あ~、優子ちゃん。久し振り~」

 

 絵美里が優子に気づいて抱きついてきた。

 

「絵美里! 久し振り! 元気だった?」

 

「うん! あっ、私は川上絵美里。蓮の双子の妹で秀吉君の彼女です」

 

「「「えええええっ!」」」

 

 絵美里の発言に俺の時より驚く三人。

 

「い、何時の間にそんな関係に!?」

 

「昔、秀吉君と約束したからね」

 

「……成程ね」

 

 妙に納得している優子に頭を抱える秀吉。

 

「ねえ、優子ちゃんたちも一緒にお弁当食べる?」

 

「ええ」

 

 優子たちAクラスメンバーとFクラスの女子たちは女子だけで昼食を取るらしい。

 

「……なあ、蓮気になっていたのじゃが、その弁当は誰が作ったのじゃ?」

 

「俺だけど……ちなみに絵美里も料理はするぞ。花嫁修業だということで」

 

「……」

 

 秀吉は無表情になって固まった。……ご愁傷様。

 

 アメリカでは親がいない日が多いから、俺と絵美里が交替で家事をしていた。……最初の方は絵美里の料理で死にかけたこともあったが、今は大丈夫だ。

 

「そういえば、明久。気になっていることがあるんだが」

 

「うん? 何?」

 

「お前、姫路のことが好きなのか?」

 

「ぶふうっ!」

 

 俺が何気なく聞くと、明久は勢いよく水を噴き出した。

 

「大丈夫か?」

 

「い、いきなり何てことを聞くんだよ!」

 

「で、好きなのか?」

 

「……好きです」

 

 明久は顔を赤くして俯いた。こいつも俺みたいに気持ちを伝えられないやつか?

 

「好きなら早く告白しちまえよ。じゃないと誰かに取られちまうぞ」

 

「そうだけど……思いを伝えるのって怖いんだ」

 

「同感だ。なあ、明久、俺が協力してやろうか?」

 

「えっ? いいの」

 

 おれの提案に驚く明久。

 

「ああ、でも俺にも協力してもらうぞ」

 

「了解!」

 

 俺と明久は協力関係になった。

 

「ねえ、蓮。今日の夜はみんなをよんでお泊りパーティをやんない?」

 

 すると、絵美里がそんな提案をしてきた。

 

「別にいいけど、お前たちはどうする?」

 

 俺は明久と秀吉にムッツリーニ、それにグルグル巻きにされている雄二に聞いてみた。

 

「僕は参加するよ。もしかしたらカロリーが……」

 

「もちろん参加するぞい」

 

「……コクコク」

 

「俺も参加するぞ」

 

 男子勢は全員参加だ。女子はおそらく参加するだろ。……明久、お前は本格的に死にそうだぞ?

 

「れ、蓮」

 

「あ、明久君」

 

「「うん?」」

 

 俺と明久は呼ばれて振り返ると、そこには顔を赤くしている優子と姫路がいた。

 

「そ、その放課後。校門で待ってて、話したいことがあるの!」

 

「はい?」

 

 どういう意味だ? そう聞こうとしたけど、優子は顔を赤くして逃げ帰ってしまった。

 

「放課後、話があるので屋上に来てください!」

 

「はい?」

 

 見てみると、明久も同じ状況だった。

 

 




久しぶりのバカ監の更新。

次回はたぶん、甘くなる予定です。

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