頭痛い…(−_−;)
時臣視点
コンテナ置場での戦いから翌日、トッキーこと時臣は焦っていた。
AUOことギルガメッシュが自分の正体をばらすような真似をした為であった。
英霊の真名は、聖杯戦争においてはマスターのみが知る物、他者に真名を知られる事はつまり、聖杯戦争において敗北に最も近いレベルにまでいく場合もある。
その為時臣は、ギルガメッシュが宝具をこれ以上使わせないよう、仕方なく令呪を使い今に至る訳であった。
時臣の近くには、ソファーでくつろいでいるギルガメッシュがいるのだが、時臣はあるマスターについてどうしてもギルガメッシュに発言を願おうとしていたが、令呪を使ってまだ一日しかたってない事もあり、中々聞き辛い雰囲気でもあった。
しかし、時臣は自分の欲に勝てる筈もなく、ギルガメッシュにそのマスターについて聞いてみる事にした。
「陛下、一つ発言をいただけないでしょうか?」
「…くだらん発言であるなら、即刻その首を跳ね飛ばすぞ?」
「パッフィー・ガルデンについてです、陛下はあの女の事をどう思われますでしょうか?」
するとギルガメッシュはソファーから身を起こし、時臣の発言に答えた。
「あの雑種は貴様らとはまた別段の雑種だ」
「と、言いますと?」
「あの女は自らを覇王と名乗ってはいるが、実際は自分の周りで起こる不幸な出来事をなるべく避けようとする哀れな女よ」
「…なるほど」
「だが、それでも覇王になるという夢は実際にもあるようだが、この我を前にして覇王を名乗るとは、全く度し難い。だがそれと同時に興味深い…」
「…はい?」
時臣にはギルガメッシュの言っていることの意味はわからなかったが、何やら興味を抱いているという事だけはわかった。
「あの女は自らを覇王を名乗ってはいるが、その本質が道化ときた、興味を抱かない方がおかしい物よな」
「そういう物なのでしょうか…?」
「ま、貴様らのような雑種にはわからぬだろうよ、あの女の本質にはな…」
そう言った後、ギルガメッシュは興味を無くしたのか、すぐ様霊体化し、何処かへと行ってしまった。
パッフィー視点
やあやあどうもどうも、みんな大好きパッフィーです!。
今日は征服王様が直々来てくれる大事な日なのでありますのよはい。
桜はちゃんと学校に行かせたし、龍之介君は大学行ったし、キャスターの兄貴にはちょいとある理由で釣りに出かけさせたでなんとか大丈夫の筈なんだけれども…。
「ますたぁ?、なぜこちらを見ているのですか?もしや私の思いに答えてくださったのですか?」
なんでか知らないけどこの「うそつきやきころすがーる」はどこにも行かずに、家にいるんだよね〜…。いやー参った参った、でもま、なんとかするのが私の仕事なんですけれどね、トホホ…T^T
ピンポーン
「たのもー!」
あ、そうこうしてたら来ちゃったよ。
さーてさて、支度支度〜っと。
「きよひ〜、お客様来たから支度して?」
「はい、ますたぁ。あなたのご命令ならここで支度を…ぬぎぬぎ…」
「はいー、だからといってここで支度しないでねー」
そんなこんなで私ときよひーが支度を済ませると、玄関まで行き、征服王を迎え入れた。
ライダー組視点
「どうぞ鍵はあいておりますので、お入りになってくださいませ」
「うむ!では遠慮なく」
「お、おい!罠だったらどうするんだよ!」
「その時はその時よ、それに坊主、こういう時こそ世のマスターであるようにもちっとシャキッとせんか」
パシン!(背中を叩く音)
「あひぃ⁉︎」
征服王がウェイバーに気合を入れると、再びドアに手をかけ、ゆっくりと開けた。
すると、そこに広がっていたのは。
「「ようこそおいで下さいました。私達はあなた様方を歓迎いたします」」
「「⁉︎」」
征服王とウェイバーはかなり驚いていた。なぜなら、あのパッフィーがお手伝いさんと思わしき人物と共に正座をしながら頭を下げ、征服王達をお出迎えしていたのだから。
「どうかなさいましたか?征服王イスカンダル陛下?」
「お、おう、出迎えご苦労、早速案内を頼めるか?」
「もちろんでございます、さあこちらへどうぞ」
征服王達はパッフィーをよく見ると、黒を象徴とした高価な着物を着ており、夜で見たあのパッフィーとは全くの別人のようだった。
征服王達がそう思っていると、パッフィーとそのお手伝いさんと思わしき人物は二人を部屋への誘導を終えていた。
「こちらのお部屋でごさいます」
「今宵はお客様が沢山いらっしゃるご予定ですので、どうぞそれまでおくつろぎくださいませ」
「「?、沢山お客様が来る?」」
パッフィーとそのお手伝いさんの言葉に疑問を覚えたが、案内された部屋を見た瞬間に、そんな疑問はなくなった。
「おー!すげぇなこりゃ!」
「本当だ…。まるで日本の雑誌で見た旅館の部屋じゃないか…!」
その部屋は、主に和を中心としており、部屋が二つと露天風呂一つと、まるで豪華な日本旅館を思わせる物となっていた。
二人が部屋の凄さに感動していると、ドアを叩く音が聞こえたので、ウェイバーがそれに出た。
「失礼いたします。こちらは我が家自慢の茶菓子とおくつろぎ頂く為のお召し物にてごさいます。どうぞ『奥様』がお見えになるまで、ごゆるりとこの部屋にてお待ちくださいませ」
「あ、はい。ありがとうございます…?」
ウェイバーが茶菓子と服を受け取り終えると、イスカンダルの姿が見えなかった為、茶菓子をテーブルに置き、部屋を探していると。
「あ〜、これが露天風呂と言う奴か、中々に悪くないな!」
イスカンダルの声が聞こえた所にウェイバーが行くと、そこではイスカンダルが露天風呂に入り、くつろいでいる姿だった。
「お前なぁ…、これがあのパッフィーって奴の罠だったらどうするつもりなんだ?」
「またそれか坊主?。まあ確かにここまで歓迎されちゃあ疑うのも無理もないが、だがそれはそれ、これはこれさ!そら、お前さんも入れ!ここの風呂は世の王宮にもなかった最高の風呂だぞ?」
「う、うーん…、わ、わかった、入るよ…」
ウェイバーは勢いに身を任せ、風呂に入り、そのままイスカンダルと共にくつろいでしまった。
2時間後…
ウェイバー達はすっかり自分達が同盟の為にパッフィーの家に呼ばれた事を忘れていると、突然パッフィーがドアをノックしながら部屋へと入ってきた。
「どうです?お部屋の方は?なにかご不便な点はありませんでしょうか?」
「うむ!何事も悪くない!むしろここに住みたいぐらいだ!」
「うふふ…、ありがとうございます。
ときに征服王様、同盟の件なのですが、私なんかでよろしければ、どうぞよろしくお願いいたします」
パッフィーはそう言うと深々と頭を下げ、征服王達にその姿勢を見せた。
「おおそうかそうか!わが臣下に加えられないのが惜しいが、まあそれもよかろう!これからも頼むぞパッフィー・ガルデンよ!」
そう言うと、征服王はパッフィーに同盟成立の証として、握手を手を差し伸べると、パッフィーは優しい手つきでその手を握り、「こちらこそ」と言って握手を交わした。
するとウェイバーが何かを思い出したのか、それをパッフィーに伝えてきた。
「そ、そういえばさ、なんか沢山お客が来るっていってたけどさ、誰がくるんだ?」
「おお、それは世も気になっておったな」
「はい、実はその件もありまして、少しお願いがあってまいりました」
パッフィーは二人を座布団に座らせ、自分も座布団に正座すると、そのお願いごとを話した。
「実は私、訳あって覇王になると願いを言っておりましたが、実は違うのです」
「む?違うとな?」
「はい。私の本当の願いは、聖杯を元の姿に戻し、聖杯戦争にて呼ばれた英霊を受肉させる事なのです」
それを聞いたウェイバーは若干驚いたが、征服王だけは違った。
「なんと!お主の願いは我らサーヴァントを受肉させる事だったとは!これは願ってもない事じゃないか!」
「ど、どうしたんだよライダー?そんなに喜んで?」
「聞いてわからんか坊主?世は大いに喜んでいる!なにせ世の願いはこの世で新たな生を受け、この地にて再び征服王として成り立つ事!それをこの娘は我々を受肉させると言った!これを喜ばずしてなんと言う!
フハハハハ‼︎」
それを聞いてウェイバーは「お前の願いは世界征服じゃなかったのかよ!」とツッコミを入れていたが、そんなの聞こえる筈もなく、イスカンダルはパッフィーの手を掴み感謝の言葉を言った。
「感謝するぞパッフィーとやら!その願いが真に誠なら、世はいくらでも力を貸そう!聖杯を戻すとかは世にはできんが、世のできる範囲であるならばいくらでも協力させてもらう」
「こちらこそありがとうございます。
でしたら、早速お願いがあるのですが…」
「おう!なんなりともうしてみよ!」
「はい、お客様の件なのですが、何人か聖杯戦争に参加しているマスターをよんで、ここで聖杯問答をしようと思っているのですが、もしよろしければ、私の演技に少し付き合っていただけないでしょうか?」
パッフィーはそうお願いすると、征服王は「そんなことでいいなら任せておくといい!この征服王に二言はない!」と言って了承してくれた。
それを聞いたパッフィーは二人に向けて感謝の言葉と最高の笑顔を送ると、支度があると言ってその場を後にした。
ちなみに、最高の笑顔を見たイスカンダル達は、ウェイバーはなぜか内心メロメロになってたり、イスカンダルは「世の妃はパッフィーにしようかのぅ…」などとほざいていた。
3時間後…
パッフィー視点
さあて、そろそろ桜ちゃんが帰ってきちゃうけど、お客様いるからーとかなんとか言えばなんとかなるっしょ。
しっかし征服王本当に優しいよな〜。
私の願い聞いたら喜んだ挙句協力惜しまないとかまじ聖杯戦争イージーじゃーん(^_^)
さてさて、後はお客様達を待つだけだけど…。
「キャスターと龍之介君遅いなぁ…」
キャスターは釣りやってるとしても、龍之介はなんで遅いんだろ?
んまあ多分そのうち…「「「ただいまー」」」
お、んな事考えてたら三人とも帰ってきた見たいだね、んじゃ出迎えますか。
私が玄関までいくと、ランドセルをしょってすごく可愛らしい桜ちゃんと、魚が入っていると思われるバケツ二つを持たせれている龍之介君と、なぜか両手に結構でかい魚を抱えているキャスターの姿があった。
「あ、あらあら、今日は大漁だったのね〜」
「ああ、なかでもこのマグロとカツオっーつー魚が釣れたのがでかかったな!」
「ば、バケツ重いっすよ〜…!」
「お母様、今日はお客様がいるの?」
「え、ええそうなの、だから今日はお利口にしてるのよ?」
「うん!」
キャーッ‼︎桜ちゃん超ー可愛いー!。
やっぱこの子うちの子にしてよかったわー!
え?カリなんとかのおじさんはどうしたって?
サーオカアサンキョウモガンバルゾー。
というわけで現在わたくしパッフィーはきよひーとキャスターの兄貴と共にお客様用の日本料理を作っております。
「なあマスター、確か聖杯戦争に参加しているマスター達を呼んで聖杯問答するとか言ってたけどよ、本当に来んのかよ?」
「まあ呼んだのはセイバーとアーチャーとライダーとアサシン組だけだから、来るかどうかはわからないけど、少なくともセイバー組は必ず来ると思うなー」
「なんでだよ?」
「女の勘?かしらね、さあさあ四の五の言わずに手を動かす!」
手をパンパンと叩く私。
「へぇへぇ…、ったく、とんでもねぇマスターに当たっちまったぜこりゃ」
そんなこんなでお客様用の日本料理を作っていると、「ピンポーン」とチャイムが鳴ったので、きよひーと一緒に玄関に向かった。
「どうぞ鍵はあいておりますので、どうぞお入り下さい」
そう私が言うと、ドアがゆっくりと開いた。
「…お招きいただき感謝する」
「あらあら…、本当に来てくださったのですね、『言峰」様?」
「…」
あらあら、だんまりしてますよこのエセ神父。
まあ、エセ神父さんにはやって欲しい事が結構あるからしばらくは知らんぷりしてやりますかね。
「お外は寒かったでしょ?使いの者が案内しますので、しばらくお部屋でお待ちください」
「…」
エセ神父は終始だんまりしてたけど、なぜかニヤッと笑っていた気がする。
え?なんでこのエセ神父が私の聖杯問答に来たのかって?。
まあ話せば長いから今度ね?。
エセ神父が私が呼んでおいたきよひーの案内で部屋まで到着すると同時に、玄関の扉が開いた。
「…随分と派手な内装よなこれは」
「…!」
私が玄関の方に振り向くと、そこにはAUOがステイナイトで着ていたあの趣味の悪い服を着て立っていた。
「…本当に来てぐたさるとは思いませんでした」
「本来ならばな?だが今回は聖杯問答とか言うではないか、ならば王たる我が出ない筈もあるまい。此度の無礼は相応の報いを受けさせるつもりであったが…気が変わった、特に許そう」
「王の海よりも深い慈悲、感謝の極みにごさいます」
そういって私はAUOの前で頭を下げた。もちろん接待用の土下座だけどね?。
するとAUOは満足したのか、「部屋まで案内せよ」と言うのでとりあえず案内した。
「こちらのお部屋にございます。あともう一組お客様がお見えになりますので、今しばらくお待ちください」
「よかろう、今日の我は気分が良い。今しばらく待ってやろう」
そうして私は部屋を後にすると、すぐにチャイムが鳴ったのですぐに向かった。イヤー全く大変なお仕事だなーもー。まあでも、これも私の願いの為だし、我慢我慢っと。
そんな訳で現在玄関を開けた訳なのですが。
「……挨拶にしては随分な態度ねセイバー?」
「…アイリスフィールを人質にとった者にはふさわしい挨拶だと思うのだが?」
なんか知らへんけどセイバーに剣を向けられているのですが、どゆこと?あんた騎士やなかったんかい?(・_・;
「そのくらいにしてセイバー?彼女と悪気があってやったんじゃないんだから」
「し、しかしアイリスフィール、この外道はあなたを…!」
「今日は、お招きいただき感謝するよ、パッフィー。見ての通り、うちのバカな騎士様はご立服な訳だが、まあ気にしないでくれ」
お、ケリィ君も一緒に来たって事は、こりゃあれかもしれませんな。
そんじゃま部屋まで案内しましょうかね〜。
「あ!あのときのきしさま!」
ファッ⁉︎
アイエエエ⁉︎イリヤたん⁉︎イリヤたんナンデ⁉︎。
なんでイリヤたんが来てんの?わりとマジで?
てかケリィ君!あんた自分の娘連れてきちゃダメでっしゃろ⁉︎。
いやもう私何がなんだかわかんねぇのもー!。
「ど、どうもイリヤちゃん、今日は来てくれてありがとね?、でもこれからイリヤちゃんのお父さんとお母さんは大事なお話があるの、だからそれまでお利口できる?」
「うん!イリヤはお姉さんだからお利口できるー!」
あ〜、なんて癒される声や〜!。とりあえずイリヤたんがお利口にしてくれるならええかうん。
そんな訳で私が落ち着きを取り戻すまで時間はかかったけど、その間に4人を部屋まで案内させた私にどうか拍手下さい。わりとガチで。
「皆さん、集まりましたね、ではこれより。
聖杯問答を開始いたします」
さあさあ皆さんお待ちかね!パッフィー・ガルデン主催の聖杯問答始まりますよー!
後編につづく