進学校に通うバカ達   作:larme

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第3話

5.友達

 

私には友達がいない。勘違いしないで欲しいのはこの学校には、ということだ。私が通うこの高校はそれなりの進学校。仲のいいグループのメンバーで頑張ってここに受かろうねって必死になってたのに、結局、受かったのは私だけ。

というか、一教科完全に白紙だった私より悪かったって……。

そんな私にコロちゃんの存在は有り難かった。そう、ありがたいのだが……。

人脈に広がりがなさそうだ。というのも、コロちゃんは自分を人見知りだと語っていた。そんなコロちゃんに友達がいるはずが。

ある意味では私の仲間。類友なんてよく言ったなぁ。

と、思いながらある日ふと、コロちゃんに聞いた。

「コロちゃんってこの学校に友達いるの?」

「いるよ」

予想外の答えが返ってきて驚いた。なんていうか、ほんとに裏切られた気分。

「あたしね、あんまりネトゲとかやらないし、パソコンも苦手なんだけどさ……。そんなあたしにだって、趣味はあってね。その趣味が合う友達をTwitterで見つけてそこで友達。その子がたまたまこの学校に通ってるらしいんだよ」

なんとも妥当な理由で出来た友達だ。でも、それならこの子。

「コロちゃん、その子とはあったことないよね?」

「う、うん」

「じゃあ、人見知りなコロちゃんなら、まともにその子と喋れないんじゃ……」

……シーン。よかった、やっぱ仲間だ。

「でも……」

ぼそっと何かをつぶやき出したコロちゃん。

「せっかく同じ学校にいるんだったら、会って話したほうがいいよね?」

え、急に? 私もその人初対面なんだけど? ちょっと嫌なんですけど。

「そうと決まれば行こうか、2年1組に」

「まあ、わかったよ……って、は!?」

2年!? ってことは先輩なのかよ!!

 

6.先輩

 

2年生の教室がある階につく。なんで、先輩の教室の周辺ってこんな独特の雰囲気が出てるんだろう? 私も相手が先輩となるとドキドキする。

「コロちゃん……ほんとに大丈夫?」

なんで、私がこんなに恐れてるんだろうか? それでも、怖いよ。

ただ、そんな私なんかよりも更にあたふたしてるコロちゃんを見てるとしっかりしないとって思っちゃう。

こうゆう時ってどうしたらいいのだろう。とりあえず、2年1組についたものの、何をすればいいのかがわからない。

すると、突然、背後から声がした。

「あのー、君たち1年生だよね? どうしたのかな?」

やたらとイケボで話しかけてきたその人は長身で長髪のイケメン。切れ長の目に鼻筋も通っていて、長い髪もボサボサすることもない。ほんとにイケメンだ。 あれ? でも、スカートを……

「あれ? もしかして、君、コロ筆さん?」

え!? コロ筆ってまさか……この人が?

「た、たたたた、タイシさんですか?」

「うん、そうだよ」

え? タイシって。この人、女性用の制服を着ている上によく見ると胸の膨らみも感じられる。

つまり、この人は女性なのだ。

「女の子なのに、タイシ……ですか?」

「あー、それね」

そう言いながら、タイシさんは人差し指を自分の額に当ててトントンとリズムをとる。そうゆう行動がいちいち様になるのがイケメンだ。

「僕ね、一人称が僕な上に見た目がこんなでしょ? しかもね、TwitterとかLINEとかの10個ほどのSNSを同時に立ち上げてさばいてたからタイシさんなんてネットで呼ばれ始めてね」

なるほど、よくわからない。でも、緊張と先輩に対して失礼な態度をとるわけにいかないという気持ちから笑みを返すことしか出来ない。

そんな私に少し懸念が……。2年で変な1年生の代表格として私のことを語られるのは嫌だ。そう、ムンクというあだ名とその由来が広まるのは嫌だ。まあ、でも、コロちゃんは緊張してるし、大丈夫だろうと軽く思ってたら……。

「あ! この子の名前は……」

急に私を指して私のことを紹介しようとするコロちゃん。なんで、急にそんな話になるんだよ!

「私のことをムンクって呼ぶなぁ!!」

突然のことで、ツッコミの音量を考えることが出来なかった。つまりだ。さけんだのだ。しかも、ムンクって自分から言っちゃったのだ。

「しまったぁぁぁ!!!」

また、叫んじゃった……。

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