バカとカオスと原作ブレイク   作:零崎哀識

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明久家

バカテスト 国語

 

次の熟語の読み方を答え、例文を作りなさい。

 

『相殺』

 

姫路瑞希の解答

読み方 そうさい

例文 取引の利益で借金を相殺する。

 

教師のコメント

そうですね。差し引いて帳消しにするという意味なので、お金の貸し借りで良く使われます。

 

吉井明久の解答

読み方 そうさつ

例文 パンチにパンチをぶつけ威力を相殺した。

 

教師のコメント

おしいですね。確かにそうさつという読み方もありますが、『互いに殺しあう』という意味になってしまうので、この場合の威力を消すという意味にはなりません。

 

哀川零の解答

読み方 そうさつ

例文 俺の相手をするには弱過ぎたので、相殺ではなく虐殺になってしまった。

 

教師のコメント

正解なのですが、解答用紙についた赤い染みが気になります。

 

島田美波の解答

読み方 あいさつ

例文 のどかな朝、私は友達と相殺をした。

 

教師のコメント

それは決してのどかな朝ではありません。

 

ーーーーーーーーーー

 

放課後

 

雄二「よし。明久んちで期末試験の勉強会だ」

 

明久「期末試験の勉強会は雄二の家でしようよ」

 

『おい、聞いたか?』

 

『ああ。俄かに信じがたいが』

 

『あの吉井と坂本が』

 

『『『期末試験の存在を知ってたなんて!?』』』

 

零「その驚きに驚きだ!?」

 

雄二「はぁー。だいたい勉強なんて何を今さら」

 

零「自分のバカさに嫌気がさしたんだろ」

 

雄二「なるほど。明久はまだ七の段が分からないのか」

 

明久「違うからね!九九の暗唱が出来ないわけじゃないからね!どんどん2人が予想外の方向へ進んでったから口を挟めなかったよ!」

 

零「違うぞ雄二。明久は三角形の面積の求め方が分からないんだよ」

 

明久「高さ×底辺=面積!2人共いい加減僕をバカにするのは止めてよ!」

 

零「ほらな」

 

雄二「よしよし明久。そこに÷2を入れたら三角形の面積だ」

 

明久「……ふう。雄二と零は人の揚げ足とりが上手いんだから」

 

雄二「すげえ!その返しは俺でも予想外だ!」

 

零「甘いな雄二。これも予想済みだ」

 

雄二「だいたい、なんで自分の家にいたくないんだ?」

 

明久「えー、あー、そのー」

 

零「嘘だっ!!!(ひぐらし風)」

 

明久「今日は都合が悪くてって否定するのが早いよ!」

 

雄二「都合が悪いだと。何かあるのか?」

 

明久「う、うん。今日は家に改装工事の業者が来るから」

 

雄二「嘘つけ。今日はお前の家で新作のボクシングゲームをやる予定だっただろう。改装業者が来るはずがない」

 

明久「じゃなくて家の鍵を落としちゃって」

 

雄二「マンションなんだから管理人に頼めば開けてもらえるだろうが」

 

明久「でもなくて家が火事になっちゃって」

 

雄二「火事になったのに服にアイロンをかけてきたのか。どんだけ大物なんだお前は」

 

明久「じゃなくて、えーっと、その」

 

零「嘘つくならもう少し厚みのある嘘をつけ」

 

雄二「そんじゃ、明久の家行くぞ」

 

明久「ダメだよ!今は部屋が物凄く散らかってるんだよ!」

 

姫路「そうですか。なら片付けるのを手伝いますよ」

 

明久「散らかってるのは2000冊のエロ本なんだ」

 

土屋「……………任せておけ(グッ!)」

 

明久「しまった!ムッツリーニの興味を煽る結果に!物凄い逆効果だ!」

 

零「それじゃあ出発ってことで」

 

明久「待ってぇぇぇ!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

マンション

 

雄二「観念して鍵を出せ明久」

 

明久「絶対に嫌だ!」

 

雄二「そうか。ならお前も裸ワイシャツの苦しみを味わうか?」

 

土屋「…………ボタンは上2つ開けてくれる嬉しい」

 

明久「なんか段階を飛ばしてる!」

 

姫路「上目遣いの涙目でお願いします」

 

土屋「…………了解」

 

秀吉「一体何を隠しておるのじゃろ」

 

雄二「アイロンに弁当ということは女でも出来たか?」

 

零「気付いたか。実は明久は大学を卒業した社会人でスタイル抜群の女性と同居している。しかもおはようのチューもしようとしている」

 

明久「確かにあってるけどなんで誤解を招く言い方をするかな!だいたいなんで知ってるの!?」

 

島田「アキ。鍵を開けなさい(ニコッ)」

 

明久「顔は微笑んでるのに目が笑ってない!分かりました!今すぐ開けます」

 

ガチャッ!

 

扉が開いて目に入ったのは

 

干されたブラジャー

 

明久「駄目だ!いきなり弁解出来ない物が」

 

須川「哀川の言った通りみたいだな」

 

雄二「本当に女が出来たなんて」

 

姫路「駄目じゃないですか明久くん」

 

明久「へっ?」

 

姫路「あれは明久くんが着けるには大きすぎますよ」

 

零「認めねえ気だ!?」

 

明久「そんな誤解されるなら殴られた方がマシなんだけど!」

 

七迷「じゃあ、あれはなんですか?」

 

七迷は机の上のパットを指す。

 

姫路「あれはハンペンです」

 

雄二「ハンペン!?」

 

土屋「…………じゃあ、あれは?」

 

女性用と思われるヘルシー弁当

 

姫路が崩れ落ちて

 

姫路「もう無理です!弁解のしようがありません!」

 

明久「なんでブラジャーとパットが良くて弁当が駄目なの!?」

 

優子「で、吉井くん。いい加減観念したら」

 

明久「実は姉さんが帰って来てて」愛子「普通のことじゃん」

 

潤「姉を迷惑に言うのはいただけないな」

 

明久「そうなんだけど、姉さんは珍妙な人なんだ」

 

雄二「まぁなんだ。家族について言うのは止めてやろうぜ」

 

明久「始めて雄二に慰められた気がする」

 

零「雄二も母親には苦労してるからな」

 

雄二「なんでそんなこと知ってんだ!?」

 

零「霧島に聞いた」

 

霧島「零に雄二と結婚するための作戦会議のために雄二の私生活を話した」

 

雄二「俺にとって問題の発言が聞こえたんだが!」

 

明久「そういうことだから姉さんが帰ってくる前に」

 

ガチャッ

 

玲「アキくん。今帰りました」

 

明久「間に合わなかった」

 

玲「おや。アキくんのお友達ですか?いつもこの愚弟がお世話になっています」

 

雄二「おい、どういうことだよ。普通の姉じゃねえか。俺の母親なんて」

 

玲「吉井玲です。これからも愚弟ともどもよろしくお願いします」

 

雄二「坂本雄二です」

 

土屋「…………土屋康太」

 

須川「須川亮です」

 

秀吉「儂は木下秀吉じゃ。良く勘違いされるが儂は男なのじゃ」

 

玲「ええ。分かっていますよ。男の子ですよね」

 

秀吉「なんと!儂を一目で男と見抜いたのはお主と零で2人だけなのじゃ!」

 

玲「だってうちの愚弟が女の子を家に連れて来るわけないじゃないですか」

 

愛子「はい?」

 

玲「だからそちらの8人も男の子ですよね」

明久「違うよ!8人ともちゃんとした女の子だからね!」

 

零「ちなみにその8人に入ってるのは俺じゃなくて秀吉だからな」

 

秀吉「儂は男であってるのじゃ!」

 

玲「女の子。そうですか。アキくん300点減点です」

 

明久「姉さん酷いよ!まだ何もしてないのに!」

 

零「バカ」

 

玲「『まだ』?訂正します。800点減点にします」

 

明久「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

雄二「明久。俺が悪かった」

 

玲「すいませんね。皆さん。失礼なこと言って。あっ、あなたは。昨日はありがとうございました」

 

零「いえいえ。困った時はお互いさまですから」

 

明久「零は姉さんのこと知ってるの?」

 

零「昨日、道を聞かれたんだよ」

 

玲「あの白衣は洗ったので返しますね」

 

須川「なんでそんな物貸したんだ?」

 

零「さすがにバスローブ姿を放っておくわけにはいかないだろ」

 

潤「言ってる意味が分からんのだが」

 

零「そのままの意味だけど」

 

明久「零。本当にありがとう。少ない時間でもあの格好をさせなかったこと」

 

まぁ、身内が道路でバスローブか白衣だったら、絶対に後者だよな。

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