バカとカオスと原作ブレイク   作:零崎哀識

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勉強会

バカテスト 英語

 

imaginationの正しいアクセントを答えなさい。

 

Don't mind.It your imagination.He had stayed on busines in new yesterday.

 

姫路瑞希の解答

It your imagina(')tion.

 

教師のコメント

正解です。一般的に-tionという単語の前にはtionの前の母音につけます。

 

土屋康太の解答

It your i(')m(')a(')g(')i(')n(')a(')t(')i(')o(')n.

 

教師のコメント

数打ちゃ当たるという訳ではありません。

 

吉井明久の解答

It your imagination!

 

教師のコメント

たまに君が天才なんじゃないかと錯覚を起こすことがあります。

↑哀川零の解答

↑いい医者紹介しましょうか?

 

教師のコメント

紹介はいいからたまには真面目に答えてください。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

零サイド

 

玲「零くん。昨日のお礼と言ったらなんですが、夕食を食べて行きませんか?」

 

零「そんなの悪いですし」

 

玲「いえいえアキくんの作るパエリアは美味しいのでぜひ食べて行ってください」

 

明久「そうだね。みんなも食べて行ってよ」

 

雄二「それじゃあお言葉に甘えて」

 

秀吉「馳走になるかの」

 

みんな賛成する。

 

零「分かりました。ご馳走になります」

 

玲「それじゃあアキくん。お願いします」

 

姫路「私もお手伝い」

 

零「俺も腕を披露しよう」

 

雄二「パエリアの作り方気になるから手伝わせろ」

 

土屋「…………手伝う」

 

須川「たまには中華以外も作ってみるか」

明久「キッチンはそんなに広くないからまたの機会に頼むよ。姫路さん」

 

姫路「そうですか。残念です」

 

セーフだ!バイオテロは免れた!

 

明久「この人数だと材料足りるかな?」

 

玲「買い物袋に材料は入っているので大丈夫ですよ」

明久「えっ!?姉さん買い物が出来るようになったの!?」

 

零「驚くところそこなんだ!?」

 

玲「姉さんだって成長したんですから」

 

零「具体的には?」

 

玲「雲丹とタワシの違いが分かるようになりました(ドヤッ)」

 

明久「その程度のことでドヤ顔しないでよ!今まで区別出来なかったことに驚きだよ!」

 

雄二「羨ましい」

 

零「雄二の発言はスルーで行くぞ。つーか、よくそんなんで買い物が出来たな」

 

玲「零くん。店員さんにメモを見せれば買い物なんて出来るんですよ」

 

零「結局人任せかよ!」

 

土屋「…………そろそろ作り始める」

 

須川「早くしないと勉強の時間がなくなるぞ」

 

零「よくスルー出来たな」

 

土屋・須川「「いつものことだし」」

 

零「否定出来ないことが悲しい」

 

雄二「丁度いい鍋はないのか?」

 

明久「そこの棚にパエジェーラがあるから出して」

 

土屋「…………何それ?」

 

零「パエリア専用の鍋」

 

雄二「随分珍しい物持ってるな。ウチにはないぞ」

 

零「一流の料理人としてその料理にあった最高の道具を選ぶべきだ。買っておけ」

 

雄二「一流の料理人じゃねえから」

 

明久「かなり昔に母さんが福引きで当ててきて、パエリアを作ってみたら結構美味しかったんだ。それ以来好物になっちゃって」

 

須川「しかしスペイン料理とはな。日本に帰ってきた姉がいるなら日本料理だろ」

 

明久「僕もそう思ったんだけどこの材料じゃ」

 

土屋「…………この材料はパエリア」

 

雄二「確かにエビやイカはともかくサフランを使う料理なんてパエリア以外思いつかねえぞ」

 

零「結構あるぞ。ブイヤベースにクスクス。有名なところではサフランライスとサフランボールがある」

 

須川「普通はそんなに知らないからな」

 

明久「あれホールトマトって何に使うんだろ?」

 

土屋「…………トマトソースを使ったパエリアがある」

 

明久「そんなのあるんだ」

 

零「イタリアで言うとソフリットを使ったトマトソースだな」

 

雄二「よく作ってるのに知らない材料があるのはおかしくないか?」

 

明久「買い出しも調理も僕がやってたから姉さんが間違えただけじゃない」

 

雄二「そうか」

 

零「そんじゃ、明久と雄二はパエリア。ムッツリーニと須川はサラダを作ってくれ。俺はブイヤベースを作るから」

 

明久「そうだね」

 

海鮮とサフランがあればブイヤベースは作れるからな。

 

調理中

 

明久「そういえばみんな料理上手いよね」

 

零「俺はいろんな店で修行したしな」

 

土屋「…………バイトで覚えた」

 

須川「うちは中華料理店だから手伝ってるうちに」

 

明久「須川くんのうちって中華料理店なんだ。まぁでも雄二は家で覚えたタイプでしょ?」

 

雄二「ああ。おふくろに任せるとまず食える物が出来ない。でもどうしてだ?」

 

明久「だって雄二って家の中で地位が低そうじゃん」

 

全員『はっ?』

 

須川「普通は作れる人が作るもんだぞ」

 

明久「えっ!そうなの?」

 

玲「母の教育方針でウチではそうなっています」

 

明久「母さんめ。騙したな!」

 

雄二「16年間気付かなかったのかよ」

 

土屋「…………明久らしい」

 

零「話ながらでいいから手を動かせよ」

 

明久「分かってるよ」

 

雄二「そういや明久。お前玲さんに何か隠してるだろ」

 

明久「実はさ、成績と生活は零とかのおかげで大丈夫になったんだけど女子との関係なんだよね」

 

零「どういうことだ?」

 

明久「姉さんは生活を見て問題があるたび減点していくんだ。減点された分を次のテストの点数から引いた点数が今年の始めのテストの点数より低かったら姉さんがこっちに住むことになるんだ」

 

須川「なるほど。生活は零の教育によって普通より酷いがマシになった。だが女とは?」

明久「ウチの姉さんは手をつないだだけで不純異性交友とみなすんだ」

 

須川「そりゃキツいな」

 

玲「確かに不純異性交友には厳しいですが、不純同姓交友は認めていますよ」

 

零「はい優子。トリップするな」

 

優子「まだしてないわよ!」

 

愛子「まだって、するつもりだったんだ」

 

零「質問なんですけど秀吉は同姓だからありなんですか?」

 

玲「ありです」

 

零「ありだそうだ。良かったな秀吉」

 

秀吉「べ、別に儂は」

 

姫路・島田「「木下(くん)。ちょっとあっちで話しましょうか(しよっか)?」」

 

零「潤に霧島。そこの2人を止めといてくれ」

 

潤・霧島「「(……)分かった」」

 

七迷「すごいですね。一瞬にしてこんな状況になるなんて」

 

土屋「…………カオス」

 

零「俺はこの状況好きだぞ」

 

玲「姫路さんに島田さん。アキくんのアルバムでも見て落ち着いてください。木下くんも見ますか?」

 

姫路・島田・秀吉「「「はい!」」」

 

玲さんよく分かってるな。

 

今のうちに完成させるか。

 

玲「これが3歳の時のお風呂に入ってる写真です」

 

姫路「泣いちゃってます」

 

島田「ちっちゃーい」

 

平和だな。

 

玲「これが幼稚園の時のお風呂の写真です」

 

姫路「ふふっ、お風呂でねちゃってます」

 

秀吉「面影があるのう」

 

そろそろサフランで味付けを

 

玲「これが小学校の時のお風呂の写真です」

 

秀吉「可愛いのじゃ」

 

島田「葉月みたい」

 

風呂の写真が多いみたいだな。

 

玲「そしてこれが昨日のお風呂の写真です」

 

姫路・島田・秀吉「「「ごくり」」」

 

明久「ちょっと待ったーーーーーーー!いつ撮ったの!?あのナース服のくだりの時か!」

 

土屋「…………ナース服?詳しく聞かせてくれ」

 

玲「はい。アキくんとお医者さんごっこをするのに使おうと思ったんです。ですが皆さんが来たのでまた後日に」

 

明久「なんか変な方向に話が向かってる!」

 

雄二「おい明久。ちゃんと火加減見とけよ」

 

明久「そんなことより今たいへ(ガスッ)んなこ……と……に」

 

零「パエリアの火加減がそんなこと?うっかり手が滑って包丁が飛んでちゃったじゃん」

 

明久「(ガクガク)すぐにパエリアの元に戻ります」

 

零「よろしい」

 

この後は男子全員(秀吉は除く)真剣に料理したから早く終わったよ!

 

みんな震えてたくど寒かったのかな?

 

ーーーーーーーーーーーー

 

明久「さて、出来たよ」

 

姫路「美味しそうですね(ぽっ)」

 

島田「ええ。本当に美味しそう(ぽっ)」

 

秀吉「儂も頑張らなければ(ぽっ)」

 

明久「見たんだね!?あの後写真を見たんだね!?」

玲「全くアキくんは怒りっぽいですね。カルシウム不足だからですよ」

 

明久「間違いなく原因は姉さんだからね!」

 

玲「皆さん。貝の殻はこの皿に入れてください」

 

明久「なんで僕の皿に!?貝の殻でカルシウムを摂取する人はいないから!!」

 

玲「皆さん。いただきましょう」

 

明久「姉さんは僕のことが嫌いなの?」

 

玲「心外ですね。姉さんがアキくんのことを嫌うわけないじゃないですか」

 

明久「本当?」

 

玲「寧ろその逆です」

 

明久「逆って?」

 

玲「姉さんはアキくんのことが大好きですよ」

 

明久「姉さん」

 

玲「一人の異性として」

 

明久「最後の一言は冗談だよね!?それなら嫌ってくれた方がマシだ!!」

 

玲「日本の諺にもあるじゃないですか『バカな子ほど可愛い』と」

 

雄二「諦めろ。この人ほどお前のことを愛してる人はいない」

 

姫路「私も明久くんのことを世界一バカだと思ってます!」

 

島田「私もよ!」

 

秀吉「儂もじゃ!」

 

零「みんな止めて!明久のライフもう0よ!」

 

玲「話も終わりましたしいただきましょう」

 

明久「まだ終わってないなから!依然として僕の皿なは貝殻しかないからね!」

 

明久以外『いただきます』

 

明久「いじめだ!実の姉と友人にいじめられてる!」

 

秀吉「冗談じゃ。儂のを分けてやる」

 

上手い!ツンデレ戦法!

 

明久「ありがとう秀吉!!」

 

明久は秀吉に抱きつく。

 

秀吉「や、止めるのじゃ明久!」

姫路と島田が明久に制裁を仕掛けない?

 

零「どうしたんだお前ら?いつもならお仕置きとか言って折檻に走るのに」

 

姫路「そうですね」

 

島田「そうね」

 

七迷「食卓で普通に折檻なんて言葉が出ることに誰も疑問に思わないのでしょうか?」

 

明久「姫路さんと美波は元気無いね。もしかして口に合わなかった?」

 

島田「美味しいんだけどね」

 

優子「美味しいのが問題なのよ」

 

愛子「ハードル高いな」

 

姫路「もっとオリジナリティを加えないと」

 

恐ろしい発言が聞こえたけどもっとあの料理から逃げる手段を用意しなければ。

 

玲「確かに美味しいですけど、いつもと違う材料を買ってきたのに同じ味になってしまって残念です」

 

明久「偉そうに。姉さんは料理が全然ダメなのに」

 

玲「アキくん。さっき言ったこと以外にも成長したのですよ」

 

明久「例えば?」

 

玲「Eカップになりました」

 

明久「あんたには恥じらいという物はないのか!」

 

玲「ところで皆さん。うちの愚弟の学園生活はどういう感じですが?特に成績や異性関係など」

 

異性関係を強調してるな。

姫路「頑張ってると思いますよ。成績も上がりましたし」

 

島田「そうね。たまにドキッと思う時があるけど」上手く隠してるな。

 

玲「そうですか。それでは異性関係は?」

 

姫路「えっと分かりません。異性関係は」

 

島田「私も分かりません。異性関係は」

 

また異性関係を強調してるな。

 

秀吉「異性関係のう」

 

秀吉も気になるところか。

 

玲「木下くんは何か知ってるのですか?」

 

秀吉「何かと言われればのう」

 

明久「秀吉。あーん」

 

秀吉「うむ。あーんじゃ」

 

もきゅもきゅ

 

明久頑張るねえ。

 

玲「それで異性関係に」

 

明久「秀吉。あーん」

 

秀吉「あーんじゃ」

 

もきゅもきゅ

 

これずっと続ける気かよ。

 

玲「秀吉くん。さっきの話ですが」

 

明久「秀吉。あーん」

 

秀吉「あーんじゃ」

 

もきゅもきゅ

 

そろそろ無理があるな。

 

玲「秀吉く」

 

明久「秀吉。あーん」

 

秀吉「あーんじゃ」

 

ごきゅごきゅ

 

いい音だ。人の肘が外される音は。

 

明久「ふぬぁぁ!肘が曲がって次世代の人体に!」

 

零「いや。そんな次世代が来たら俺は人間を止める」

 

玲「邪魔しないでくださいアキくん。酷いことになっちゃいますよ」

 

明久「もう酷いことになってるからね!」

 

玲「それでどうなんですか?」

 

秀吉「むう。そうじゃな。本人が言わないなら儂が言うわけにいかないじゃろ」

 

明久が良かったーって顔してる。

 

玲「もし話してくれたら秀吉くんのことを応援します」

 

秀吉「少し前、姫路と島田と一緒に映画と喫茶店に行っていたのじゃ」

 

明久「なんでーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 

玲「そうですか。1500点減点です」

 

秀吉は明久を売った。

 

玲「そのことについては後でアキくんにボッキリ聞くことにしましょう」

 

明久「『ボッキリ』って何!?そこは『じっくり』か『ゆっくり』でしょ!」

 

零「明久。経験からの忠告だ。あの目は殺る目だ」

 

明久「明日は魚にしようかな」

 

玲「全くアキくんは食いしん坊ですね」

 

零「ただの無駄な努力ですよ」

 

玲「あっ、言い忘れてましたけど明日から夕食はいりませんよ」

 

明久「そうなの?」

 

玲「ええ。こっちでの仕事を受けるかどうか検討するために話をしますので。土曜日か日曜日辺りまでいりません」

 

明久「そうなんだ」

 

玲「嬉しそうですね」

 

明久「そんなことないよ。せっかく日本に帰ってきたのに残念だな」

 

玲「英語で」

 

明久「Happy」

 

明久「痛っ!食事中にビンタは止めてよ!」

 

零「明久。喜ぶのはいいが、日本での仕事を受けるとしたらお前の成績に関係なくこっちに住むだろ」

 

明久「あっ!」

 

少し考えろよ。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

全員『ごちそうさまでした』

 

明久「さて何する?」

 

零「お前はバカか?悪いバカだったな。そんなバカに教えてあげよう。今日は勉強のために集まったんだろ」

 

明久「ぐっ、言い返せない」

 

玲「皆さんお勉強するんですか?」

 

零「まぁ、そのために集まりましたから」

 

玲「それではこれをお使いください。アキくんのベッドの下から出てきた保険の参考書です」

 

明久「僕のトップシークレットが!!」

 

姫路「それじゃあ使わせてもらいますね」

 

島田「後学のためにも」

 

秀吉「拝見するのじゃ」

 

明久「3人とも姉さんのセクハラに付き合わなくていいからね!!」

 

玲「どうやらアキくんは胸が大きい方、ポニーテールの方、オカッパの方を重点的に勉強してるみたいです」

 

明久「僕の性癖がバラされていく!」

 

姫路「ポニーテールですか」

 

島田「あら瑞希。何しようとしてるの?」

 

姫路「勉強のために髪が邪魔にならないように後ろでまとめようと思いまして」

 

島田「じゃあお団子にしてあげるわ」

 

姫路「酷いです美波ちゃん」

 

須川「どうしたんだムッツリーニ?」

 

土屋「…………あと1997冊は?」

 

明久「信じてたのムッツリーニ!?」

 

土屋(ブンブンブン)

 

零「ふざけるのは止めていい加減勉強するぞ」

 

玲「なら私が勉強を見てあげましょうか?」

 

零「玲さんが?」

 

玲「はい。日本ではなくアメリカのボストンの大学ですが教育過程は終えていますので力になれると思います」

 

雄二「ボストンってまさかハーバード大学じゃ」

 

玲「ええ。よくご存知で」

 

吉井以外『えぇーーーー!』

 

明久「さっきまでの生活見てるとそう思えないでしょ」

 

零「確かにな残りカス」

 

明久「今、普通に罵倒しただろ!そんな哀れみの目で見るな!」

 

雄二「バカと天才は紙一重って奴か」

 

霧島「……雄二。随分落ち着いている」

 

雄二「だってバカと天才は紙一重みたいな奴がそこにもう一人いるだろ」

 

俺を指す。

 

零以外『ああーーー』

 

零「納得するな!」

 

雄二「何はともあれ教えてもらおうぜ。本場仕込みの英語も聞けると思うし」

 

玲「分かりました。では英語辺りから始めましょう」

 

結構充実した勉強時間になった。


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