アイドルの奇妙な冒険 ~THE CINDERELLA MASTER~   作:銀チャリ

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深紅の絆『エヴリデイドリーム』

 

 

 

―――――――――――――――――――――――翌日

 

ガチャ

 

凛「おはようございます」

 

ちひろ「あら凛ちゃん、おはようございます! 今日もオフなのに来たのね」

 

凛「うん、皆忙しいのに遊ぶ気にはなれないからね」

 

 

ちひろ「あらあら、いつも真面目ねぇ でも、明日から凛ちゃんも忙しくなりますよ」

 

凛「明日?」

 

ちひろ「ええ、急で悪いんだけど、明日凛ちゃんも病院で検査受けてほしいの」

 

ちひろ「そのあとはオフでいいけど、明後日から検査結果が出るまでは、事務所で出来る取材や写真とかの仕事から再開するって、プロデューサーさんが言ってましたよ」

 

 

凛「わかった。プロデューサーは?」

 

ちひろ「まだ調整の為走り回って営業してますね… スケジュールが変わってるから何処にいるかはわからないけど、13時には事務所に一度寄るそうですよ」

 

凛「そう……」

 

ちひろ「まあ、事務所には他にもオフなのに来てる子もいるので、ゆっくりしてて下さいね♪」

 

 

 

 

スタスタ・・・

 

 

凛「(……やっぱり『石』は無い、か………)」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

プロデューサーは『石』を持って帰っていない…… 事務所に入れる『誰か』が持って行ったんだ!

 

そして今あの『スタンドを目覚めさせる石』を持っているのはおそらく『スタンド使い』、みくを暴走させた『黒幕』の可能性が高いッ!!

 

『スタンド使い』を増やされたら何が起こるか分からない…… 早く取り戻さないとッ!!

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

<みくちゃんのケガ、やっぱり痛そうだね……

 

 

凛「!」スッ…

 

 

 

藍子「私たちが寝てる時にこんなケガをしちゃったんだ」

 

智絵里「わ、私たちが寝てたせいで、凛ちゃんだけで手当てしたんだよね……ごめんね?」シュン…

 

みく「智絵里チャンが気にすること無いにゃ、みくが勝手に転んだだけだし…」

 

藍子「でも、そんなケガするくらいに勢いよく階段から落ちたのなら、音で起きたはずなんだけど…… みくちゃん、私たちはそんな熟睡してた?」

 

智絵里「あ、それは私も、気になってました…… いつの間に寝ちゃったのかな……?」

 

みく「み、みくも覚えてないにゃ、にゃは、にゃはははは……」アセアセ

 

 

 

凛「(そのケガの原因、私です……)」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

昨日みくがプロデューサ―に見つかった時、みくは階段から落ちてケガをしたと誤魔化した

 

跡が残るケガにはならなかったけど、まだ痛みは残ってるみたい

 

………あの時はプッツンきてたから、やり過ぎちゃったな……

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

凛「(他は誰も居ないか…)」スタスタ

 

 

ちひろ「あれ?凛ちゃん帰るの?」

 

凛「ううん、ボーカルレッスン場を見に行ってくる」

 

ちひろ「そう、行ってらっしゃい……あっ、そうだ! 待って凛ちゃん!」ティン!

 

ちひろ「向こうに着いたら、まゆちゃんが来てないか見てくれる?」

 

凛「えっ、まゆがどうかしたの?」

 

ちひろ「ええっと、まゆちゃんね、今日はダンスレッスンが有るのに行ってないみたいなの 連絡もつかないし、事務所にも寄ってないから確認できなくてね……」

 

凛「わかった、皆にも聞いてみるね 行ってきます」ガチャ

 

ちひろ「お願いしますね、凛ちゃん!」

 

バタン

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――レッスン場

 

 

美嘉「え、まゆ? アタシ達は別に見てないよ☆」キラッ☆

 

凛「そう、わかった。ありがとね美嘉、響子」

 

響子「でも、珍しいですねっ! しっかりしてるまゆちゃんがサボりだなんて……」

 

美嘉「ホント、連絡もしないなんてねー★」

 

 

凛「(確かに、言われてみればおかしい…… まゆが大好きなプロデューサーに迷惑かける様なことするなんて…)」

 

 

ガチャ

 

奈緒「うぃーっす…… あれ? 凛も来てたのか」

 

幸子「おはようございます! 凛さんも今日レッスン入ってましたか?」

 

凛「おはよう 私は皆の様子を見に来ただけだよ、幸子」

 

 

美嘉「そうだ、2人はまゆちゃんが何処居るか知ってる? 凛が探してるんだって★」

 

凛「レッスンに出ていないらしいんだ」

 

 

奈緒「えっ、まゆ……?」タラリ

 

幸子「ま、まゆさんなら、さっき会いましたけど……」ビクビク

 

 

凛「えっ!? 何処で?」

 

幸子「えっと、スタジオを出てすぐのところです」

 

奈緒「ウン、『Pさんはいませんかぁ……?』って」

 

響子「まゆちゃんはPさんを探してたのっ?」

 

幸子「ええ、そうみたいでしたけど……」

 

奈緒「なんか、いつもと調子が違ってたっつーか、妙な圧力があってさ……」

 

 

凛「!」ガタッ

 

 

幸子「いくらカワイイボクでも、あそこまでの『凄み』は出せないですよ……」ビクビク

 

奈緒「そうだな、何度も本当に居ないのか、何処にいるのか聞かれて怖かったなぁ……」ブルッ

 

幸子「わからないって言ったら、また何処かに行きましたが……」

 

 

凛「(まさか、まゆもみくの時と同じく暴走している……!?)」

 

 

響子「Pさんはまゆちゃんを何か怒らす様なことしちゃったのかな?」

 

奈緒「いや、怒ってる様には見えなかったな」ウーン

 

幸子「どちらかと言うと『ハイ』になってる様でしたよ?」

 

美嘉「ふ~ん、レッスンサボってまで、何か用事があったのかな☆」

 

 

ティン!

 

凛「そうだ! ねぇ、何でまゆはスタジオにプロデューサーがいると思ったのかな?」

 

奈緒「ああ、それは、ラg

幸子「それはカワイイボクのラジオ番組があるからですよッ!!」ドヤァ

 

奈緒「…」イラッ

 

凛「ラジオ?」

 

幸子「はい!毎月この日にはその番組の会議があって、プロデューサーもカワイイボクと一緒に話し合っているんですよ!」フフン

 

幸子「今日は予定が変わってプロデューサー無しでやりましふぁがひふぁいふぇす何するんですか! 奈緒さんいふぁふぁふぁ」グニィ~ーー

 

奈緒「さ~ち~こ~ちゃァ~ん? 『あたし』のラジオ番組だろォ~~?」ムニュウ~ー パッ

 

幸子「い、良いじゃないですかァ! ボクも出てますしッ!」 プンプン

 

奈緒「お前はアシスタントじゃあねェか! 幸子、最近自分のコーナーがあたしより多いからって、番組が自分のものになったと勘違いしてないよなァ……?」ジトォ

 

幸子「ふぇっ!? そ、そんなことオモッテナイデスヨ?」キョロキョロ

 

凛「(パーソナリティーがアシスタントよりコーナー少ないのもどうなの……?)」

 

響子「そういえば幸子ちゃん、この前小梅ちゃん達に『ボクがいっつも奈緒さんをフォローしてあげてるんですよッ!フフーン!』とか言ってたよねっ!」

 

幸子「響子さんっ!?」

 

奈緒「ほほぉ~う?」ジリジリ……

 

幸子「はっ」

 

奈緒「へェ~~――、いっつもフォローしてくれてたんですかァ幸子センパァイ……?」ガシッ

 

幸子「ひィー いっ」

 

幸子「じょ、冗談!冗談ですよ奈緒さんッ!ハハハハハ……」

 

幸子「ちょ…ちょっとしたチャメッ気ですよォ~ん やだなあ!もう~!…本気にしました?」

 

奈緒「」プッツン

 

 

ノックシテモシモォ~~~~シ

オッパァアアーッ

 

 

ギャーギャー

 

 

美嘉「2人は仲がいいねっ★」

 

響子「えへへ、そうだねっ!」

 

 

凛「……」

 

 

凛「(まゆも何者かの影響を受けて暴走しているの……?)」

 

凛「(『黒幕』がみくの時みたいに『スタンド使い』を利用しようとしているなら、まゆ自身も『スタンド使い』の可能性がある……)」

 

凛「(今はプロデューサーを求めて彷徨っているけど、もし追い付いたのなら……)」

 

 

凛「(プロデューサーが危ないッ!!?)」

 

 

 

凛「………」タラァ~ッ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

美嘉「凛?どーかした?」

 

凛「! ……何でも無いよ」フリフリ

 

美嘉「そう?困ったことあったら言ってよ★」ニカッ☆

 

凛「ン、ありがと美嘉」

 

 

 

凛「(そうだ、落ち着け、私…… 皆に知られたら本末転倒だ……)」

 

 

凛「(幸い、プロデューサーの予定が変わったから、まゆはまだ追い付いていないようだね)」

 

凛「(なら、まゆがプロデューサーに接触する前に追い付けば問題は起こらない)」

 

凛「(問題はまゆが今どこにいるかだけど、普段のプロデューサーのスケジュールを元に追いかけているなら……)」

 

 

 

凛「ねえ奈緒、いつものプロデューサーのスケジュールなら次は何処行くかわかる?」

 

奈緒「ア? ……ああ、いつもこの後ならPさんはかな子のラジオ収録に付いていってるナァ。だけど今日はいないと思うぞ……」グリグリ

 

幸子「痛たたたた、放して下さい奈緒さん痛だだだだだスイマセンスイマセンッ!!!」バタバタ

 

 

凛「わかった、またね」スタスタ

 

響子「凛ちゃんお疲れ~」フリフリ

 

美嘉「バイバイッ☆」フリフリ

 

バタン

 

<ほら、そろそろレッスン再開しますよ~

<ハーイ!

 

 

凛「かな子か……収録中じゃなければ……」ポパピプペ

 

とうぉるるるるるるるるるるる、とぉるるるるるるるるるるる

 

Pi!

 

 

凛「もしもし、かな子?」

 

留美『残念ながら違うわ、和久井よ』

 

凛「留美さん!? なんで留美さんがかな子の電話に?」

 

留美『Pさんが今日は来れないから代わりに様子を見るように頼まれたのよ』

 

 

留美『かな子ちゃんは今収録中だから代われないけど、急ぎの用件なら聞くわよ?』

 

凛「ええっと、そっちにまゆが来ていませんか?」

 

留美『ええ、来てたわよ。ちょっと前に』

 

 

凛「えッ………?」

 

 

留美『Pさんを探していたみたいだから、13時に事務所によるみたいって伝えたわ』

 

凛「!?」

 

留美『それを聞いたら嬉しそうに事務所に帰って行ったわよ でも、いつもと様子がちょっと違っていた気がしたんだけれど』

 

凛「………」タラァ~ッ

 

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 

 

留美『ちょっと、凛ちゃん聞こえてる?』

 

凛「……あ、はい。聞きたかったのはそれだけなので、留美さんありがとうございます…」

 

留美『そう? それならいいけど……じゃあまだ忙しいから切るわね』

 

Pi!

 

 

ダッ タッタッタッ

 

凛「(マズイ、まゆにプロデューサーの居場所がバレた……!)」タッタッ

 

凛「(事務所はちひろさん以外にも人がいる、そんなところでスタンドで暴れられたら、もう調整できるような範囲ではなくなるッ!)」タッタッ

 

凛「(なんとかまゆに追い付かないと……13時まであと1時間もない!)」タッタッ

 

 

凛「あっ! みく!」ティン!

 

みく「んにゃあ? 凛チャンもう帰ってきたにゃあ?」

 

凛「みくはどうしてここに?」

 

みく「藍子チャンと智絵里チャンを見送ってくるついでに買い物行ってたにゃ」

 

 

みく「それよりどうしたにゃ凛ちゃん、ただ事じゃない焦り方にゃ?」

 

凛「時間がないから手短に言うよ、『まゆがスタンドに目覚めたかもしれない』」ドォーン!

 

みく「!」

 

 

凛「そして……『まゆは今プロデューサーを追いかけて暴走している』ッ!」バァーン!

 

みく「これはヤバいにゃ」OH! MY! GOD!

 

 

 

 

 

タッタッ

 

凛「みく! 出た時に事務所に人はッ?」タッタッ

 

みく「ちひろさんだけにゃ! 他のみんなは13時まで戻ってこないにゃ!」タッタッ

 

凛「そう、ならまゆをちひろさんから遠ざけて話をしないと……」タッタッ

 

みく「でもまゆチャンもあの時のみくみたいに暴走しているなら、話が通じないんじゃ……」タッタッ

 

凛「その時こそ、同じように拳で分かってもらうよ……!」ゴオォォォ!

 

みく「(アイドルの言っていいセリフじゃないにゃあ……)」ブルブル・・・

 

 

凛「! 事務所が見えたッ!」ダッ

 

 

ガッ

 

みく「! 鍵かかってるにゃ!」

 

凛「どいてッ! スタンドで内側からカギを開けるッ!!」ズォッ!!

 

 

カチャン バーーン!

 

凛「まゆッ!!」ダッ

 

みく「(開け方荒っぽいにゃ……でも蹴破らなくってよかった)」ホッ

 

 

凛「まゆッ!! 居るのッ!?」キョロキョロ

 

 

???「どうしたんですかぁ凛ちゃん?そんなに焦ってぇ……」 スッ・・・

 

 

 

凛「…………まゆ!」

 

 

 

まゆ「うふふ」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 

まゆ「うふふふふふ」ユラァ・・・

 

凛「……どうして今日レッスンさぼったの? 連絡も入れずに……」

 

まゆ「ごめんなさいねぇ凛ちゃん……ちょっとPさんに、急いで伝えたいことがあったのよぉ……」ウフフ・・・

 

凛「せめて、ちひろさんには伝えなきゃダメだよ」

 

まゆ「さっきちひろさんにちゃんと謝りましたよ、ちゃぁんと、ねぇ……ウフフ…」ニコォ・・・

 

 

凛「(思ってたよりも落ち着いている……話が通じるかもしれない)」

 

 

凛「ところで、ちひろさんは何処に行ったの? まゆだけ?」

 

まゆ「はぁい、ちょっと出掛けると言って、出ていきましたよぉ?」

 

凛「ふぅん………」

 

 

凛「(おかしい……)」

 

凛「(ちひろさんの『匂い』はまだ事務所内にある……)」

 

 

みく「(まゆチャンは凛チャンに任せよう……とりあえず買った物をロッカーへ……)」コソコソ

 

ハッ!?

 

まゆ「!? みくちゃん!ダメッ!!」バッ

 

凛「!」ティン!

 

 

ガチャッ

 

 

みく「ひっ、うわあぁぁぁぁぁぁ――――――――――――ッ!」ズサァ

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

みく「ろ、ロッカーの中に……」ガクガク

 

 

みく「簀巻きにされたちひろさんがァァァァァッ!?」

 

ちひろ「」ズアァァァ~ン!!

 

 

凛「まゆ!? これはどういうことなの!?」

 

まゆ「ハァ……、鍵を閉めていたのに入ってきたり、ロッカーを開けたり、余計なことばかりしますねぇ……」ハァ・・・

 

みく「気絶してるのかにゃッ!? とりあえずこのリボンをほどかないとッ……!」ガシッ

 

 

凛「まゆ!! 答えてッ!!」バンッ!

 

まゆ「・・・・・・無駄に叫ばないで下さいよぉ凛ちゃァん、『無駄』なことはまゆ、嫌いですよぉ……?」

 

みく「凛チャン!! このリボン素手で触れない! 『スタンド』ニャァァ!!」スカッ

 

凛「何だって!?」

 

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 

 

 

まゆ「『無駄』な物は嫌いです……… Pさんとまゆの間に『無駄』な物は何もいらなぁい………」

 

まゆ「邪魔をする凛ちゃんも、余計なことをするみくちゃんも、うるさいちひろさんも、ねぇ……?」ユラァ…

 

凛「まゆ………!」メラメラ

 

 

凛「まゆッ!! ちひろさんに何をしたの!?答えて!!」

 

まゆ「凛ちゃんはせっかちねぇ…… Pさんが来るときに居ると邪魔だったから、絞め落としただけよぉ? この……」ズアァァッ!!

 

 

まゆ「『エヴリデイドリーム』を使って、ねぇ……!」シュルルルル…

 

 

シュルルルルル・・・・

シュルルルルル・・・・・・・・

 

 

凛「へ、部屋中に……赤いリボンが……」

 

みく「張り巡らされているッ!! これ全部がまゆチャンのスタンドだって!? なんて規模にゃッ!!」

 

 

 

 

まゆ「『エヴリデイドリーム』は、まゆとPさんを結ぶ運命の赤いリボン……… 糸や紐なんて貧弱なものじゃあない……!」ユラァ…

 

まゆ「……『何時も夢見ていた』Pさんと寄り添い遂げる未来。これはそれを叶える為の力………神様がまゆだけに与えてくれた力なのよぉ………!」ニコォ…

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

みく「ヒッ!?」ガタガタブルブル

 

 

凛「(やっぱりまゆも『スタンド使い』ッ! そして昨日のみく同様暴走しているッ)」

 

凛「(ただ、暴走具合がみくの時の比じゃあない! みくが恐怖しているッ!!)」ジリッ…

 

 

まゆ「凛ちゃん達にはリボンが見えるみたいだしぃ、厄介ねぇ……」シュルルッ!

 

みく「ニャッ!?」ヒュッ…

 

凛「足にリボンがッ!?」キュッ…

 

 

まゆ「ちひろさん同様、冬のナマズみたいに大人しく寝て貰うわぁ……大丈夫、Pさんが来るまでだからぁ」ヒュンッ ヒュンッ

 

 

凛「(沢山来る! このままじゃあマズイッ!!)『ネバーセイ・ネバー』!!」 ザンッ!!

 

 

NSN『オラァ!!』ブンッ

 

まゆ「きゃっ!」シュッ ビシィッ

 

 

ガツッ!!

 

 

凛「(リボンの檻!?防がれた……しかしッ!)」

 

 

凛「足のリボンが消えたッ! みく、回避!!」シュバッ

 

みく「ニャ!?ハッ!」ゴロン

 

 

まゆ「……驚いたわぁ……そして、危なかった………」ドキドキ…

 

凛「……ハァ……ハァ……」ジリ……

 

みく「…ハァ…ハァ……」シュタッ!

 

 

まゆ「凛ちゃんもまゆと同じような力を持っているなんて………その様子だとみくちゃんも持ってそうですねェ?」

 

まゆ「みくちゃんがさっき叫んでた、『スタンド』って呼ぶのかしらぁ?」

 

凛「……さぁ?どうだろうね……?」

 

 

凛「(マズイ、ここはもうまゆの空間だ……リボンの結界の中での戦闘は圧倒的に不利ッ!)」

 

凛「(それにプロデューサー達が帰ってくるまで時間がない、早くケリを付けないとッ!!)」

 

 

凛「みく、2対1でさっさと終わらせないとマズイ……手を貸して…!」コソ……

 

みく「ゴメン、無理にゃ……昨日のケガの所為で体が『シャルウィ・プリーズ』を支えきれないにゃ……回避で精一杯にゃ……」コソ……

 

凛「そ、そんな……(ここで昨日のツケが回ってくるなんて……)」アセッ

 

 

 

まゆ「2人で何をコソコソ話しているのかしらぁ? その間に縛っちゃうわよぉ?」シュッ!

 

みく「ふぉ、来たにゃ凛チャン!ほッ!!」グゥーン

 

凛「ヤバ、ふっ!」ピョーン

 

まゆ「うふふ、逃げても無駄ですよぉ……もうこの部屋から逃れられないわぁ…」ヒュッ シュルルル

 

 

凛「(幸いリボンのスピードは遅いけど、床はもうほとんどリボンで満ちている……ならッ!)」

 

凛「(降りる時が勝負だ! さっき防がれた時、手ごたえは確かに有った! 次は本気のラッシュで檻をブチ破るッ!!)」シュッ タッ

 

 

まゆ「く、早い……捕えられない……」シュッ

 

スカッ

 

 

バッ

 

ピョン ドヒュゥ~~ン

 

みく「なッ!? 凛チャンが壁と天井で三角飛びをしながらっ、まゆチャンに飛び込んでいくゥッ!!」

 

みく「凛チャンはもう決めるつもりにゃァァァ~~―――ッ!!」

 

バァーン!

 

 

凛「悪いけどまゆッ! 再起不能になってもらうッ!」ズァッ!

 

まゆ「くッ!? 防御!!」シュルシュルシュル ガチッ!

 

 

凛「ウオオオォォォォォォッ!」

 

NSN『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ

 

 

みく「やったにゃァ! 凛チャンのオラオラのラッシュが決まったにゃァァァァ!!」

 

 

まゆ「……うふふ」ニコォ…… グワングワン・・・・

 

 

凛「!!(おかしい、手ごたえはあるのにリボンの壁が破れないッ!?)」ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ

 

 

みく「にゃに!? あ、あれは…!?」

 

 

みく「り、リボンが波打っているゥゥゥゥゥ!? 流動的に衝撃を逃がしているッッッ!!」

 

みく「あれじゃあ凛チャンのパンチは全部受け流されて、壁を破るどころかまゆチャンにダメージすら与えられないイイィィィィィ!!!」

 

 

まゆ「ふふ、隙アリよぉ……捕まえたァ……」シュッ

 

凛「! しまった!?」キュッ

 

 

ブン!

 

ドグシャァ!!

 

凛「がはッ…!」

 

みく「い、勢いを利用して、凛チャンを後ろの本棚に投げたッ!? 凛チャンッ!」

 

 

まゆ「よそ見していて良いのかしらぁ?」シュルル・・・

 

みく「ハッ!? リボンが足に!」キュッ

 

まゆ「フッ!」クイッ

 

みく「うへっ!」ズテン

 

 

まゆ「先にみくちゃんを絞め落としちゃいましょうかぁ……」ヒタヒタヒタ・・・・・・

 

みく「ひ、ひぃぃぃ!!」ブルブル

 

 

ドサ・・・ カタッ

 

 

凛「ぐ……み、みく…!」ボロッ

 

凛「ネ、『ネバーセイ・ネバー』アァァァァァ!」シュン!

 

NSN『オラァ!』グイッ

 

 

まゆ「きゃっ!?」ガクン

 

みく「り、凛チャン!(ボロボロなのに!)」

 

 

NSN『ウオオオオオォォォォ!』ブォンッ!!

 

まゆ「な、なんですってぇ!?」ヒューー…

 

みく「すごいッ!リボンを引っ張ってまゆチャンごと引き寄せたニャア!!」

 

グィイィ~ン

 

 

凛「オラァ!!」ヒュッ

 

ドゴォッ!

 

まゆ「うぐッ!」ガクッ

 

 

みく「やったにゃあ! 幸子チャンも真っ青になるくらいに見事な腹パンニャアッ!!」

 

 

……プルプル

 

凛「う、ううぅ……」ググ…

 

みく「あれ!? 凛ちゃん、どうしたにゃ……?」

 

 

まゆ 「フッ!」ドカッ

 

凛「ウグッ…」

 

クルン ガッ スタッ・・・

 

 

みく「膝蹴りから背中を飛び越えて着地ッ!? そんな! 殴られてからの反撃が早すぎるゥゥゥ―――――ッ!」

 

 

まゆ「これはさっきのお返しよぉッ!!」ドコォ

 

凛「がっ……」ズサァ…

 

 

みく「凛チャン!! 」ガシッ

 

凛「あ、ありがと…みく…」

 

 

みく「どういうことにゃァァァァ――――ッ!? まゆチャンにはお腹に一撃入ったはずにゃ!?」

 

 

まゆ「うふふ、近距離での対策は練ってあるんですよぉ……」シュルルル ガチッ

 

まゆ「リボンの胴当てです……まゆのリボンは引き伸ばすと鉄のように硬くなります……」

 

まゆ「何重にも巻き付ければ刃も通りませんよぉ……チョットきついけれど、ね」ギチ… ギチ… シュルルル

 

 

凛「……ハァ……ハァ…(マズイ、左腕を痛めた……)」ダラン・・・

 

みく「そ、そうか!凛チャンは硬いリボンの鎧を殴ってしまったのか! それでまゆチャンは直ぐ反撃出来たのにゃ……!」アセッ…

 

みく「あ……圧倒的な防御力にゃ……みく達の力じゃ、まゆチャンには届かないのかニャ……?」

 

 

凛「…………」

 

 

……カサッ…

 

 

 

まゆ「!」ピクン

 

まゆ「………凛ちゃん、その手に何を握っているのかしらぁ……?」

 

みく「えっ?」キョトン

 

凛「……………」パッ

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

みく「じ、辞書のページ???」ニャ?

 

まゆ「(何をする気なの……?)」

 

 

凛「………私のスタンド『ネバーセイ・ネバー』の能力は、『匂いを追跡する』こと」バァ~――ン

 

 

まゆ「!!」

 

みく「凛チャン!?何を言ってるニャ!?」フニャッ!?

 

 

凛「ただ、近距離しか動けないから、感知出来ても追跡は、自分で動かないといけない………これだけじゃあ、広範囲を制するまゆには届かない」

 

 

凛「だから、考えたんだ……………更なる応用をッ!」

 

 

まゆ「なっ、」ジリッ

 

みく「にゃんだってェェェェェーーーーーッ!?」

 

 

みく「どうしてまゆチャンに言うにゃあ!?」バンッ!

 

まゆ「(一体、凛ちゃんは何が目的なのぉ…!?)」

 

 

凛「『ネバーセイ・ネバー』の一部を物質に宿らせることで、『物質自体が匂いを追跡する』」ズズ・・・

 

まゆ「(時間稼ぎ?…………いやっ違うッ!これはっ…)」

 

 

凛「さて、まゆ この辞書の切れ端、何処から取ったと思う……?」

 

 

まゆ「ハッ!?(注意を本命から逸らす為ッ!?)う、後ろの本だn」

 

    ガツンッ!!

 

ドサッ バタッ・・・・・・

 

 

まゆ「」

 

 

みく「まゆチャンの頭の上に、ちょうど辞書の束が落ちてきたにゃあ うわっ、痛そう………」

 

凛「フー、上手く誘導出来た……『ネバーセイ・ネバー』を宿らせた辞書は、この切れ端に残っている持ち主の匂いを『追跡』し、落ちた」

 

凛「位置が入れ替わった時に、まゆがちょうど本棚の下に立ってくれて助かった……」

 

 

 

凛「まったく、やれやれだよ」

 

┣¨ォ―――z_______ン

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

スタンド名:『エヴリデイドリーム』

本体:佐久間 まゆ

タイプ:遠距離操作型・群隊型(リボン形)

 

破壊力:D スピード:D 射程距離:B(50m) 能力射程:C

持続力:A 精密動作性:B 成長性:B  女子力:B

 

能力:プロデューサーと添い結ばれる願望を象徴した佐久間まゆのスタンド

まゆの背後から放射状に展開される何十本もの赤いリボンを自由に動かし操る

リボンに触れたものに『結びつく』能力を持つ

その結び目はまゆの意思以外では決して解けず、解除するには力づくでリボンを千切らないといけない

 

リボン自体は伸縮性を持ち、引き延ばすと鉄並みの硬度を持つ

このためリボン自体を破壊するのは困難である

また群隊型のスタンドゆえ、1,2本千切るくらいではまゆ自身へのダメージは少ない

 

A:超スゴイ B:スゴイ C:人間並 D:ニガテ E:超ニガテ

 

追記

まゆはリボンの伸縮性を生かし、伸縮によって衝撃を逃がしたり、体に硬く巻きつけることで鎧にしたりしている

また、リボンを引き延ばしたまま壁や天井に結び付けて配置することで、硬いリボンによる『檻』や『壁』を作っている

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

凛「(『ネバーセイ・ネバー』の能力の新しい使い方……これで『魂の匂い』の追跡範囲が広がった!)」

 

凛「(これを上手く使えば……きっと『黒幕』を見つけることが出来るッ!)」

 

 

モゾッ

 

 

ティン!

 

みく「ニャ!? 凛チャン!気を付けるにゃッ!まゆチャンのスタンドはまだ消えて無いィィィィッ!!」

 

凜「ハッ!?」バッ

 

 

まゆ「ううぅぅ………」フラフラ

 

 

ツゥ―――――………

 

 

まゆ「あっ……」 サァーーーーー

 

みく「頭から血が……」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

まゆ「…………よ、……よくも……」プルプル

 

 

凜「…………!」ジリ…

 

 

まゆ「まゆの体に……Pさんのものであるこの体にィ……ッ! 傷を付けましたねェェェェェッ!?」

 

 

みく「や、ヤバイにゃッ! いつも冷静なまゆチャンが激昂しているッ!?」ヒィィィィィッ

 

 

シュルルルルルルル

 

 

凛「!(リボンが部屋中に、まるでジャングルジムのように展開されたッ! ここまでリボンが増えるとは…)」

 

凛「(ここまですごいとは! ……精神力がすごすぎるッ! ドス黒い執念の精神力が……)」

 

 

まゆ「Pさんのモノなのにぃ――――――――――ッ!」シュバァ~―――

 

 

凛「来るッ!けど…」フッ シュッ

 

みく「にゃっ!ほっ」フワッ クネッ

 

凛「このスピードなら、避けるのは容易い…!」バッ スタッ

 

 

ブンブンブンブン……

 

 

凛「? 何の音……ハッ!」

 

みく「じ、辞書をリボンに結んで振り回しているゥゥゥッ!」

 

 

まゆ「この辞書を返してあげるわァッ! その澄ました顔にねェェェェェェ!!」ブォッッ

 

 

凛「(避けなきゃ……ハッ!?)」アセッ

 

凛「(ダメだッ!後ろにはみくがいる!みくの周りはリボンだらけで退路がないッ!たたき落とさないとッ!!)」

 

 

NSN『オラァッ!!』バコッ

 

シュルルルルルルルル ギチッ

 

 

凛「なっ! 辞書に結んであったリボンが『ネバーセイ・ネバー』にッ!?」ギチ ギチ

 

まゆ「ほらァッ!」クイッ

 

凛「う、か…壁にぶつかるッ…」ヒュー・・・

 

ドコッ

 

 

凛「ガハッ…(は、早く逃げなければ…距離を取って……)」ズォ・・・

 

 

みく「ハッ!? だめにゃ凛チャン!! そっちにはリボンの檻が……!!」

 

凛「えッ!あっ……!」ヒュー

 

 

ガッ シュルルルルルル ギシッ ガシッ ギチギチ

 

 

凛「ぜ、全身にリボンが……!?う、動けない…………」ギチギチ

 

まゆ「捕まえたァ……」ドコッ

 

凛「うッ……」

 

 

まゆ「ちょっとだけ……Pさんと出会うのが早かっただけのくせに、いつも正妻面してぇぇぇ!! 許さないィィィィィィッ!」ドカッ

 

 

まゆ「Pさんの一番はこのまゆよォッ!依然変わりなくッ!」ドカッ

 

 

凛「や、やめて……まゆ…」ボコッ

 

まゆ「このリボンで首を絞め落としてあげるわァァァァァァァァ!!」シュルルル グィィィ

 

凛「……か………………は……」ググ・・・・・

 

 

 

みく「(まずいにゃ! 今のまゆチャンは怒りで我を忘れている! このままじゃ凛チャンが死んじゃうッ!)」

 

みく「急がなきゃッ!!『シャルウィ・プリーズ』100%ォォォォ!」ズァァ ニャオォォ――ン!

 

 

みく『100%憑依の状態ならばッ!リボンに触れずまゆチャンに辿り着けるッ!!!』

 

シュン バッ ヒュ スルッ

 

 

みく「たぁッ!」ドカッ

 

まゆ「うげッ」ズサァ・・・

 

シュルルルルル・・・・・

 

 

凛「……けほっ……みく……助かったよ、ありがとう……」

 

 

 

ワナワナ・・・

 

ギリッ…

 

 

まゆ「みくちゃんッ!

 

   あなたごとき薄っぺらな猫キャラが

 

   まゆとPさんの深遠なる愛の砦に

 

   踏み込んで来るんじゃあないッ!」

 

 

 

みく「えっ…ひどくない……?」

 

 

 

みく「うっ…(反動が……)」ズキン ズキン

 

凛「みくッ!? 大丈夫!?」

 

みく「い、今はね…でも、もうスタンドをみくには使えないにゃ…… これ以上動けない……」

 

凛「でもどうするッ!? 時間も体力ももうないのに、リボンが張り巡らされて全くまゆには近づけない……!」ギリ・・・

 

 

まゆ「何を話しているかしらァァァァァ? みくちゃァァん、凛ちゃァァァん……」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

みく「……凛チャン……策ならあるにゃ……」

 

 

凛「え!? なんだって? みく!?」

 

みく「たったひとつだけ策はある!!」

 

凛「たったひとつだけ……?」

 

みく「にゃ。とっておきのやつにゃ! ただ、それには酷い痛みを伴う『覚悟』が必要ニャ!……凛チャンはどう?」

 

 

凛「当り前でしょ!! みくも、覚悟はいい? 私はできてる」

 

みく「ベネ(良し)。みくはもう『覚悟できている』にゃ…それじゃあいくよ?」スッ

 

 

カポッ

 

その時ッ! みくはッ! 自らが付けていた猫耳を凛に被せたッ!!!

 

 

みく「『シャルウィ・プリーズ』ッ!全力で凛チャンに憑依ニャァァァァァァァ!!!」ズォォォォ!

 

 

ピカッ

 

 

まゆ「! な、何を……」

 

ギャワオォォォオォッ!!

 

 

みく「………『シャルウィ・プリーズ』は人に取り憑き、その人を猫にする……」

 

みく「……猫化した人は強化される……パワーも、スピードも、本能もッ!!」

 

ファァァゴォォオォォォ

 

 

まゆ「凛ちゃんのスタンドが……猫の像を纏って変化していく……!」アセッ

 

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 

 

凛「…………………………」

 

みく「猫と犬が両方備わり、最強に見える……にゃあ!!」ドォォォ―――ン!

 

 

 

 

 

まゆ「フンッ! いくら強化しても所詮ボロボロの体! すぐにまたリボンで絞めてあげますよォォォ!!」ドォォォォ

 

 

みく「…………『ネバーセイ・ネバー・ACT2』………」

 

 

みく「(100%の憑依はみくともシンクロする……今凛チャンはみくの体の痛みも感じているはずにゃ……)」

 

みく「(そしてみくも凛チャンがこれから負う傷がフィードバックで戻ってくる……つまりやられたらどっちも無事じゃあ済まないッ!!)」

 

 

みく「長くは持たないにゃあ凛チャン!! 一気に決めるしかないィィィィィィィッ!!」

 

 

まゆ「すぐに終わらせてあげるわァァァァァ!!」シュルルルルル ヒュッ シュバァァァァ―――ッ

 

 

凛(猫)『………………………………………』

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

迫りくるリボンの中ッ!激しい痛みの中ッ!!

 

凛は『シャルウィ・プリーズ』で強化された嗅覚と本能である『匂い』を感じ取っていたッッ!!!

 

それは『殺意の匂い』ッ!!

 

『シャルウィ・プリーズ』によって進化した『ネバーセイ・ネバー』の嗅覚は今、『魂の匂い』の変化から感情を感じ取ったのだッ!

 

そして強化された本能により、凛はまた別にあることに気付いた!

 

「まゆの魂は、まゆのこの『殺意の匂い』はッ!!何者かによって歪められている」と!!

 

今のまゆの『匂い』からは、いつもの様なプロデューサーへの一途で温かい愛情は感じられないッ!

 

ただただ無遠慮に歪められた、プロデューサーへの依存と独占欲、そこから来る暗い殺意だ!

 

そのにおいが大嫌いだった

 

 

凛は思った

       

   「この『()()』を消してやるッ!」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

凛(猫)『ニャルニャルニャル、ニャオォォォォォォォ~~――――――ム!!』ドヒュン!

 

 

まゆ「はっ、早い……!」

 

 

みく「行くニャァァァァァ、凛チャァァァァァァァァ―――――――ンッ!!」

 

凛(猫)『ウニャァァ―――!!』シュッ スカッ ピョン

 

 

まゆ「(すごいスピードで迫ってくるッ! まゆが部屋中に張り巡らせたリボンの間を……!!)」

 

 

凛(猫)『ニャルニャルニャルニャルニャルッ!』シュゴッ タタタタ

 

 

まゆ「(リボンに触れもしないッ……もうこんな近くまで!)」

 

 

凛(猫)『ニャオォォォォォォォ~~――――――ム!!』ゴォォォ―――

 

みく「そのまま行くニャァァァァ――――――――――!」

 

 

まゆ「い、いけないッ!『リボンの壁』ッ!!」シュルルルル ガチガチガチンッ!

 

 

ガギャアァァッ

 

 

みく「そんにゃ……あとちょっとなのに…… ウッ」ズキン

 

 

まゆ「あ、危なかった……このまま捕まえてあげるわぁ……」

 

 

ズ…

 

 

まゆ「ハッ!?」ピクン

 

 

 

ズ……ズズ

 

 ガギィン  ガッ

 

グググ…………

 

 

まゆ「む、無理やり……壁をこじ開けている……!」

 

バキンッ!  バキッ!

 

 

NSN(猫)『チュミミィィィン……』

 

 

ガッシィィ――ン!

 

 

まゆ「え、『エヴリデイドリーム』ッッ! 凛ちゃんを今すぐ拘束してェェェェッ!」シュルルルル・・・・

 

凛(猫)『ニャオォォォ~―――ム………』ズオォ!!

 

 

NSN(猫)『オラッ!』

 

まゆ「うぶぅ!!」ズメシャア シュルルルル

 

 

NSN(猫)『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!』

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

グワングワングワン・・・・・・

 

グワシャアッ

 

  ブワアァ

 

ガチッ

 

凛(猫)『……ッ!』ググ……

 

 

まゆ「……ハァ…………ハァ…幾つか流し損ねたけどぉ……ハァ……」ボロッ

 

まゆ「……手足を捕まえたわぁ………これで終わりよォ………」ハァ・・・ゼー・・・

 

 

みく「まだにゃ!凛チャン!」

 

凛(猫)『ウオォォォォ!! ニャオラァ!』ブンッ

 

ドカッ

 

 

まゆ「な……頭突きですって……!?……」ドサッ

 

 

みく「やったにゃァァァァぁぁぁぁあああ……」ズキン

 

みく「ぐへっ」ドサッ ←頭突きのフィードバック

 

 

 

凛「……ハァ…………ハァ…まゆを、止められたのは、良いけど…………ハァ……」

 

 

まゆ「」チーン

 

みく「」チーン

 

ちひろ「………Zzz……う~ん……スタ…ドリ…」スヤァ

 

 

凛「……もうすぐプロデューサー帰って来るのに、どうしよう………コレ」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

スタンド名:『ネバーセイ・ネバー』

本体:渋谷 凛

タイプ:近距離パワー型・人型

 

破壊力:B スピード:B 射程距離:C 能力射程:B

持続力:B 精密動作性:A 成長性:C  女子力:B

 

進化事項:VSまゆ戦において、新たな能力を開花した

物質にスタンドを宿らせることで、その物質自体が自身に残っている『魂の痕跡(ニオイ)』を追跡する

もの自体が宙を飛んで追跡するため、感知範囲自体が広くなった

 

ACT2:また、みくのスタンド『シャルウィ・プリーズ』により、生き物の『魂の匂い』から感情を読み取れるようになった

『シャルウィ・プリーズ』憑依中は相手の細かい感情の機微も感じられるが、通常時(ACT1)では親しい相手の大まかな感情(楽しい、悲しい、怒りなど)しか分からない

ACT2状態の時はスタンドだけでなく、本体の凛自身の運動性能・柔軟性も向上する

 

 

A:超スゴイ B:スゴイ C:人間並 D:ニガテ E:超ニガテ

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

???『…………チカラ…ヲ…………テニ………ヨウ……ナ…』

 

???『……スキニ………ヲ…ツカエバイイ………モウ……』

 

???『プロデューサーハオマエノモノダ』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

まゆ「ハッ!?」ガバッ

 

まゆ「(い……今のは……夢!?)」

 

???「よく眠れた、まゆ?」

 

 

 

まゆ「! ………凛、ちゃん……」

 

凛「……おはよう」

 

 

 

まゆ「ここは……」

 

凛「仮眠室だよ まゆが倒れた後みくも倒れちゃうし、ちひろさんも寝てるし・・・・・・3人も運ぶのは大変だったよ」

 

 

まゆ「………」

 

凛「変な素振りはやめてよ この距離なら、私のスタンドの方が、早い」

 

まゆ「……もう、そんなことはしませんよぉ……」フゥ…

 

 

凛「(……正気に戻った様みたい、『匂い』も落ち着いているし………)」

 

 

まゆ「………あのあとどうなったの?」

 

凛「……3人を運んだ後、直ぐにプロデューサー達が帰ってきたよ」

 

まゆ「Pさんっ!?」バッ

 

まゆ「ッ痛……」ズキッ

 

 

凛「まだ動いちゃダメだよ、それにプロデューサーはもう居ないよ」

 

凛「本棚が壊れてるのを見て、何があったか聞かれてさ」

 

凛「下敷きになってみくがまた怪我したっていったら、みくを担ぎ込んですぐ病院に向かったよ」

 

 

まゆ「……Pさん……まゆをおいて行ってしまったのねぇ……」

 

まゆ「………そうよねぇ……今のまゆにはPさんに逢う資格なんて無いもの……」シュン…

 

凛「まゆ……」

 

 

まゆ「凛ちゃん……本当にごめんなさい、酷いことをしてしまって……」

 

まゆ「みくちゃんにも酷いことを言ってしまったわぁ……」ジワァ・・・

 

まゆ「そしてPさんにも迷惑をかけて………会わせる顔が無い……アイドルを続けてなんか………」

 

 

凛「……今回のこと、反省した?」

 

まゆ「ええ……」

 

 

凛「…………まゆ、こっち向いて」

 

まゆ「……なぁに?」グス

 

 

パッシイァ

 

 

まゆ「ッ………!」ジンジン

 

 

凛「今のビンタは、仲直りの『握手』の代わりだよ。これで、この件は手打ち……」

 

凛「反省したならいつまでもしょげてないで、またやり直せばいい」

 

まゆ「凛…ちゃん……」ジワァ…

 

 

 

凛「……まゆ、お願いがある」

 

まゆ「……?」フキフキ

 

 

凛「プロデューサーを影から守ってほしい」 ザン!

 

 

まゆ「!」

 

 

凛「昨日、みくも同じように『スタンド』で暴走していたんだ、『何者か』の干渉によって」

 

凛「だから今日まゆが暴走した裏には『黒幕』がいるッ!」

 

まゆ「そうだったの……」

 

凛「うん、だからこれからも事務所で何か起こるかもしれない」

 

 

凛「私は黒幕を探しだして止めようと思う。だけど、相手がいつプロデューサーに危害が加わるかわからない……」

 

凛「だから、皆に、もちろんプロデューサーにも知られないように彼を守ってあげて欲しいの」

 

まゆ「分かったわぁッ!凛ちゃん!」

 

 

凛「『力』を貸してくれる?」 スッ

 

まゆ「もちろんよぉ……まゆの全てはPさんのものだもの……だから、」

 

 

まゆ「この『スタンド』はPさんを守るためにあるッッ!!」 ガシッ

 

凛「よろしくね、まゆ!」

 

 

 

 

―――――――――――――――その後

 

渋谷凛 ― 幸いケガはプロデューサーにばれなかったが酷く、身体中に湿布を貼り付けた為ハナコから何日か避けられた

 

佐久間まゆ ― 凛の仲間に。この一件後、プロデューサーへのスト―キングがいつもより酷くなった

 

前川みく ― 本棚を壊してケガをしたことになり、叱られた後1週間強制自宅安静に

 

千川ちひろ ― 仕事をサボって昼寝していたと一部のアイドルにチクられたため残業することに

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――某所

 

 

 

 

シュゥゥゥ……

 

???「……………」

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 

 

未央「これは……わ、私……!?」

 

 

 

 /|_________

〈  To Be Continued...|

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