トントントンと包丁で何かを切っている音がする。なんだか懐かしい感覚が襲ってきた。
「ふんふんふ〜ん♪」
文が鼻歌を歌いながら料理をしている。味噌汁の匂いが鼻を刺激した。そういえば何を歌っているんだ?少し聞いてみるか。
「死ね死ね死ね…」
「なんて曲歌ってんだ!?おい、幻想郷にそんな曲あるのかよ!
」
「やだなぁ正宗さん幻想郷にそんな曲ありませんよ。夜中見たテレビで流れてましたよ〜」
「どんなテレビだ怖いわ!」
「テレビは恐ろしいものだと知った正宗であった。」
「ナレーションすんな!」
こいつは朝から疲れさせるな。そういや昨日こいつ家にきた時どうしてたっけ?確かにテレビに興味を持っていたけど。
「文。昨日は何時に寝たんだ?」
「えっとですね、2時くらいですね。テレビっていうのが思ったよりも面白いものだったので」
幻想郷にはテレビが無いないんだな。もしかしたら電気もないのだろうか?不便そうだ。
「そういえば今何時だ?」
時計を見ると6時半になっていた。そろそろ起きないと、というよりもさっきのやり取りで目が覚めた。文が朝ご飯を作っている間仕事の準備でもしておこう。ペンにメモに…
「正宗さんはなんのお仕事をしているのですか?」
「俺は新聞記者だよ。まだまだ新米だけどね」
「おお、私と同じですね。私も新聞書いているんですよ。文々。新聞というのを。少し話しません?お互いの苦労話とか」
お互いの新聞記者の苦労話や体験などを朝ご飯を食べながら語った。文も下っ端から始まったらしい。まぁ下っ端からだいたい始まるのは当たり前か。
「じゃあ、俺はそろそろ会社に行くよ。ありがとうな朝ご飯作ってくれて。あと、何かあったら電話してくれ。会社の電話番号と住所かいとから」
「おお〜ありがとうございます。でもですね…」
「でも?」
「私電話の掛け方分かりません♪」
「マジかよ」
俺は文に電話の使い方や、家電製品の使い方を教えておいた。IHをよく使えたなと思っていたら、これは勘でできましたっていう文の返事がきた。そうこうしていると遅刻しそうな時間になっていた。
「悪りぃ、俺急ぐわ。文色々ありがとうな」
そう言って俺はすぐに玄関を飛び出した。
「正宗さんお弁当忘れ…て」
もうその声は届いていなかった。
「あー遅刻だー」
俺は全速力で仕事場まで走った。昨日もこんなことしていたようなきがする。ナンパから逃げてたんだよな。
ギリギリ会社に着くと、先輩が声をかけてきた。
「遅かったな正宗。時は金なり、時間は大切にしろよ。」
「はい、すいません」
今俺と話しているのが先輩の暁空夜先輩。俺の仕事上の先輩にあたる人で、俺が尊敬している人でもある。
「正宗早速だが、昨日の事件の資料とか集めておいてくれないか?太一編集長が集めておいて欲しいんだってさ。」
「そう言われると思って集めておきましたよ空夜さん」
お、やるねぇ。そう言うと空夜さんは太一編集長のところへ向かっていった。さて他の仕事しましょうかね。やることが多いんだよなぁ。情報を集めたりしたりとか。ため息した俺が外に出ようとすると
「調子はどうだ正宗。俺は最近いいネタたくさん見つけて絶好調だぜ」
そう言うと東は髪をいじりながら近づいてきた。同じ同期だが、中々の切れ者だ。
「ん?なんだ東か。どうした?」
「どうしたじゃないよ。相変わらずトロいなぁ。だから僕に差をつけられるんだよ。正宗君」
相変わらず喧嘩ごしだなぁ。でも東の会社での貢献度は本物だ。こういう時は無視に限る。
「いいかい正宗君、仕事というのはね頭を使って…」
面倒くさいのでその場を立ち去ることにした。そのあと俺はアンケートを街頭で行い、会社に戻ってくると玄関前に文がいた。あの人可愛い人だな、誰かの彼女か?とかそんな声が聞こえる。文ががこちらに気が付き近づくと
「正宗さんお弁当忘れていますよ。はい」
お弁当を渡してくれた。
「おお、文ありがとう。わざわざ作ってくれてたんだな」
「まったく、突然飛び出すので、お弁当渡し忘れたじゃないですか。次は気をつけてくださいね。」
文が笑っている。昨日から心配していたのだが、笑顔を見せてくれてよかった。少しは信頼されたかな。
「あれ?その少女正宗の彼女だったのか。中々隅に置けないな、おい」
「空夜さんお疲れ様です…って東も」
「おお、君可愛いねぇ。一緒にお茶しよう」
「お前の第一声それかよ!」
「嫌です。正宗以外の人は信頼していないので」
今確かに文が信頼という言葉を使った。そのことが、俺は一番嬉しかった。文いいことを…
「嘘ですけどね」
「おいー!やっぱりか?お決まりなのかこれ!?」
「まったくダメだね正宗君いいかいレディのハートをキャッチするには…」
「太郎カタカナ多くないか?」
「空夜さん僕を太郎と呼ばないでください!僕はAZUMAっていう名前があるんですよ。かっこいいとは思いませんか?」
「うわぁキモいです。自分のことをかっこいいとか。ナルシストですか?」
ワーワーツッコミあっていると
「一大事だ!」
「太一編集長!どうしたんですか?」
「立て篭り事件が起きたらしい。至急警察や事件現場の周りで取材をしてくれ」
スキマの中では、大妖怪が一部始終を見ていた。
「少しは楽しんでいるようね文。それにしても、あなたが他の人間に興味を示すなんてねぇ。」
少しニヤッと笑った。不気味なくらいに。
「さてと、立て篭り事件ねぇ。少し面白いことにしようかしら?」
しばらく投稿できずすみません。真田武士です。最近投稿してないから腕が落ちたし、仕事の内容省略しすぎですよね。次回気をつけます。誤字脱字あればご指摘お願いします。