ブロロロロと上空のヘリコプターから撮影されている映像を見るだけで、とんでもないことが起こったのだと分かった。事件現場の近くでは、アナウンサーが引き続きお伝えします。と。
「犯人は黒銀行に立て篭り人質を取り以前立て籠もっています。警察が対処していますが以前犯人は断固として、警察の説得に従うことなく、未だ犯行声明も出していない模様です。速報です…」
これは大変なことが起こったと太一編集長が、俺たちを集めたのだった。俺も初めての経験だからどのような対処をしたらいいかわからない。どうしよう手当たり次第に情報を…
「正宗さん。まずは落ち着くべきですよ。新聞記者たるもの堂々としているべきです。」
周りを見て見ると、みんながそれぞれの仕事に着こうとしていた。空夜先輩も東も与えられた仕事をやろうとするのではなく自分から仕事をしようとしていた。ダメだな俺は、与えられた仕事しかこなそうとしないなんて。太一編集長が、声をかけて来た。
「落ち着いたか?正宗。そして与えられた仕事だけをこなそうとするな。確かにみんなこんな経験したことがない。だが俺たちは記者だ。真実を伝えなきゃいけない。どんな難しい状況でも記者は堂々として仕事をしろ。嘘は伝えない。これがうちのモットーだろ。だから敢えて正宗、お前に問う。お前はどうしたい?」
「俺は真実を伝えたいです。あの現場であの事件を。だから俺はこの新聞社に入ったんだ。太一編集長俺は、あの現場に行ってどんな状況だったか、何が経緯かそれを調べて来ます。そして自分で記事を書きます。」
「全く、君は綺麗事が多いねぇ正宗君。だが、嫌いじゃないよその考え。…太一編集長お願いです。こいつに記事を書かせてください。ライバルがいないとつまらないのでね。」
「東、お前って奴は…」
感動して感謝を言おうとした瞬間。
「フッ、流石この僕。完璧な言葉だねぇ、さぁそこのレディお茶はどうだい?僕に惚れたっていいんだよ。」
「おいーーー!台無しなんだけど、本当に台無しなんだけど、そのセリフさえ言わなければよかったのに、どうしてその発言をした東ー!」
「いや〜我ながら完璧だと思ったのになぁ。まぁそんなことはいい。お茶でも…」
「ブレないな!てか仕事中だろ仕事しろよ!」
「てか、黒銀行って何?コ○ンの真っ黒の犯人臭すごいんだけど」
「いや、それは一理あるよ、東。」
「太一編集長ーーー!」
さっきのは酷かった。太一編集長もああなるなんて…うちの新聞社、すごいんだけど、やっぱ個性的な人が多すぎるよ。はぁ。そうして俺は文と一緒に外へ出ることにした。早く情報を集めて記事を書いてやる!
「ふう、やっと行きましたか。真面目な話に戻しますけど、太一編集長。あいついい記事書いて来そうですね。根拠はないですけど、そんな気がします。本当に楽しみですよ。」
「私も楽しみだ。お前と正宗が成長すればもっとうちの新聞社は伸びる。期待しているぞ。」
「はい。任せてください。太一さん。この東生涯ライバルと決めた正宗には簡単に負けません。そしてさっきのかわい子ちゃんとぐへへ…」
「お前は本当に、女好きだねぇ。てか酷いですよ太一さん僕も忘れないで下さいよ。この暁空夜も。」
「はっはっはっ、すまんな。本当に頼りにしてるぞ。みんな。」
与えられた仕事はしないとそう決めた俺は、すぐさま黒銀行に向かった。現場では見物人やテレビ局でごった返しになっていた。今は、自分のできることをする。それだけだ。
「真報新聞社の立花正宗です。今起こっている情報を教えていただけないでしょうか?」
俺はすぐさま警察官に声を掛けたが、今はそんな時ではないと断られてしまった。色んな警察官に声を掛けたがやっぱりダメだった。どうやったら、簡単に情報を得れるのだろう?
「押しが足りないですよ。正宗さん。あとハイ、お弁当食べて下さい。もう2時ですよ。腹が減っては戦はできませんよ。」
もうそんな時間か。確かに腹が減っては戦はできないよな。ってまてよ。
「なぁ文、どんな風に相手が折れるかとかわかるのか?」
「はい、もちろんですよ。まずはですね〜。しつこく粘って下さい。はいそうですか。で引き下がらずにとにかく、少しでいいので、この部分だけでいいので教えて下さい。ここだけ聞いたらすぐに下がりますからって制約をつけるんですよ。自分に対して。そしたら、相手も口を開きますよ。」
「それでダメならどうするんだ?」
「ダメならまた、新しい人に当たる。それがダメなら盗み聞きや、知り合いの人がいるならその人に当たるべきですよ。あと、ダメとか考えないで下さい。」
「…すまんな文、ありがとう。こんな簡単なことも出てこないなんてな。でも、おかげでいい情報が手に入りそうだ。」
「あれ、確信しているんですね。」
「お前のおかげで、今二人思い出したよ。一人は情報屋もう一人は警察官、なんでこんなことに気づかなかったんだろうな。」
「本当にそうだよ。酷くないかい?」
懐かしい声が俺の耳に届いた。
「勝永。久しぶりだな」
「本当に久しぶりだな正宗。お前は何も変わっていないな。それは、いいがその子はお前の彼女か?」
「違うよ。知り合いの子なんだけど、今海外にこの子両親が行っててさ。それで預かっているんだよ。」
(おい今度は合わせろよ。)
(分かってますよ。)
「初めまして文と言いますよろしくお願いします。勝永さん。」
「ああよろしく。改めまして、警察官の木村勝永と言います。よろしくお願いします。」
久しぶりに会った友人と出会えるとやっぱ嬉しいよなぁ。お前は本当に周りが見えなくなる時があるぞ。など自分でも気づかない欠点を教えてくれた。そういえば
「すまない勝永、今事件の情報を集めていてな、ちょっとだけ教えて貰ったらすぐに引くから教えてくれないか?」
「本当はダメだ。だがこれだけは言っておく。何かおかしいとだけ」
「あら気づく人は気づくのね。まぁ、違和感なんてよくあることよ。気にしなければいいんじゃないかしら。」
「紫様、少し遊びすぎでは…」
そう言われたがスキマから覗くその顔は楽しそうな顔していた。だって死人は出ないからね〜。無邪気にそんなことを言って静かにスキマは消えていった。
本当に投稿間隔が空いてすみませんでした。受験がひと段落つきましたので、また執筆していきます。本当にすみませんでした。誤字脱字ありましたら、ご報告お願いします。